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クローバー図書館の住人たちⅡ
近代的な街の一角に、私立図書館「クローバー図書館」がある。日中は普通の図書館のように見えます。しかし、夜になると本が人の形をする不思議な図書館になる。 料理本、ナツメ。絵本「りく」。画集『しきみ』。技術書、いつき。最近流行りの本、あおい。主人公の相川千尋は図書館の住み込み管理人になった。彼女は少々不器用ながらも図書館の管理を続けた。 ある日…図書館の飼い猫、くぅが千尋のもとに一本の鍵を持ってきた。 「この鍵はどこにあるのかな?夜になったらみんなに聞いてみます」 今、クローバー図書館の最上階で、いわゆる「禁断の扉」が開かれる。