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Chaos;Head Noah

妄想と現実の境界を巡るサイコサスペンススリラーアドベンチャーゲーム。 物語は、2008年の渋谷を拠点としたニュージェネレーションマッドネスとして知られる連続殺人事件を中心に展開する。 未完成だった「Chaos;Head」の完全版であり、科学アドベンチャー シリーズの最初の完全版です。

みんなのChaos;Head Noahの評価・レビュー一覧

gurapo

gurapo Steam

2023年02月08日

Chaos;Head Noah へのレビュー
5

[h1]■2023年現在でも面白さは衰えない傑作ノベルゲーム[/h1]
Steamで発売されたノベルゲーム[b]『カオスヘッド ノア』[/b]は、元々2009年2月にXbox 360向けに個別ルートを追加してリリースされた完全版の最新版です。
実に2008年4月に発売されたオリジナル版より約14年の歳月を経て、完全版がPC向けに登場したことになります。
なお、筆者は本作が科学アドベンチャー初体験となり、あまりにも面白く心に刺さったことから、本作プレイ後に未だ移植されていない後日談である『カオスヘッド らぶチュッ☆チュッ!』もプレイしました。

[h1]■ 謎が謎を呼ぶホラーサスペンス[/h1]
本作のストーリーは、渋谷の古ビル屋上に住むオタクで孤独な主人公の西条拓巳(以下、タク)が、『将軍』と名乗る謎の人物との接触と、渋谷で発生する連続猟奇殺人事件「ニュージェネレーションの狂気」(以下、ニュージェネ事件)の現場に遭遇したことで、自身の周辺に発生する奇妙な出来事と陰謀に対して、時に向き合い傷つきながら真実にたどり着くというもの。

主人公のタク(CV: 吉野裕行)は、ネトゲにハマるオタクという設定上00年代後半のネットミーム(いわゆる2ch語録)を時折使いながら会話を進めるために、開発当時の世相を強く意識させます。
しかし、あくまでも若者が使う略語として使っているために、本筋の文章と極力浮かないように描けているのが驚異的です。また本作に搭載されているTIPS機能も、それらの言葉が死語となってしまった今でこそ上手く機能しています。

続きが読みたくなるテキストの面白さは勿論のこと、物語においてニュージェネ事件の犯人であると嫌疑をかけられたタクが、事件の裏に潜む陰謀に恐る恐る迫りつつも、[b]「その目だれの目」という言葉と共に心を追い込まれる描写が非常に丁寧かつ秀逸[/b]。特に第7章の展開は衝撃の一言で言い表しても良いぐらい、タクの恐怖や悔しさが直に伝わってくるようです。

加えて、本作は[b]周回プレイが推奨されるゲーム[/b]となっており、2周目からの追加シーンにおいて『将軍』がどのようにタクへアプローチしたのかを筆頭に、各キャラクターが合間にどんな行動を取っていたのかが、ほぼ全て語られます。
梨深編を筆頭に、七海編と優愛編、セナ編、あやせ編、梢編の6ルート+バッドエンド的なBエンドを見ることで、AAエンドが解禁。各ルートの全ての因果が収束する、AAエンド(Blue Skyエンド)はこの物語がちゃんと終えたことを示してくれます。

一方で科学アドベンチャーとして「科学的」な部分は強く現れていませんが、「妄想が現実化する」理由を納得出来る形で説明しているのは面白く思えます。

[h1]■ノベルゲームとして飽きさせない画面演出[/h1]
本作ではタクの部屋のみですが、3Dでの視線移動を活かした演出を用いており、極力テキストや立ち絵、そしてイラストに依存しない演出が秀でています。
他にも時折挿入されるループアニメーションや背景のカメラ移動やクローズアップ、インターネットの記事を含めたテキスト、チャットのリアルタイムな描写などオリジナルがリリースされた時代を考慮しても、テキストだけでない飽きさせない工夫がプレイヤーの興味を引き続けています。

本作の特徴である「[b]妄想トリガー[/b]」は、タクにとっての都合の良い妄想だけでなく、被害妄想も含め彼がどんなことを考えているのかが見えてくるシステムです。
良かれ悪かれ人間ふと妄想することは避けられないのか、ある人物や状況に対して願望を想像してしまうことや、気分によってポジティブ/ネガティブ、もしくは妄想しないルートで変化する文章が面白く意外な一面を覗かせることも。
そのため、「妄想」をテーマに組み込んだ作品として上手く噛み合っています。

また、このシステムは2周目になると分岐として機能し、ネガティブ/ポジティブ妄想を選び、後に問われるYES/NOの選択肢で個別ルートへと進みます。しかし、各ルートへ進む問いかけの答えは少し分かりにくく、クイックセーブが使えるとはいえ実績が解除されたアイコンで判断するしかないのが面倒です。

[h1]■総評―00年代におけるノベルゲームの分水嶺 [/h1]
『カオスヘッドノア』は、科学ADV1作品目として荒削りな所もあり、相対的に古さを感じさせるゲームであるものの、2023年でもその面白さは健在です。
タクが追い詰められるサスペンス展開は勿論のこと、苦手な人付き合いや照れくささと向き合い他者を求める姿は強くプレイヤーの印象に刻まれます。これ以降の科学アドベンチャー作品を思うと、2008年リリースの『カオスヘッド』がノベルゲームの目指す新しい方向を示した作品であると思えるのです。

また、タクのCVである吉野裕行さんの演技は必聴。イキりオタク的な調子に乗った声だけでなく、心細さや不安に溢れた声など、これまで2008年前後に担当してきたキャラと大幅に異なる別方向の演技を開拓したことから、まさにタクが吉野さんの可能性を広げたキャラクターであることがよく理解できるからです。

一方で、本作はあくまでも2008年にリリースされたゲームであるために、2023年現在においてキャラデザを筆頭に相対的に古さを感じる部分は否めません。
終盤に[spoiler]タクがディソードを手に入れた時にスイッチが切り変わったように心が変わる様や、終盤に姿を現すゲーム的都合が強い野呂瀬[/spoiler]の存在など当時のエンターテインメント的なお約束を、今現代だと強く感じてしまいます([spoiler]野呂瀬[/spoiler]に関してはもう少し因縁が語られて欲しかった)。

また本作のテキストは、Bエンドにおけるニュージェネ事件の追体験や、梢編において表現が複数修正されたバージョンです(いわゆるPSP/PS3版相当)。
ニュージェネ事件被害者追体験のテキストは気分が悪くなるほどの陰湿かつ凄惨(クリア後に削除された部分を確認したら気分を悪くした)で、正直オリジナルの文章を二度と読みたくないほどですが、ネタばらしの要素も含んでいるために、全削除でなくある程度ソフトな表現に変更したうえで描いて貰えればと思うところでした(ある程度削られたとしてもBエンドは気分が悪い。まるで映画「未来世紀ブラジル」のよう)。

それでも、完全版である『カオスヘッドノア』が約14年の歳月を経て、ようやくPC(Steam)でリリースされたことで気軽に遊びやすい環境が手に入ったことは非常に喜ばしいことです。
また本作の後日談である『カオスヘッド らぶChu☆Chu』の移植も期待したいところ。
[b]少しでも興味があるのなら是非ともプレイして欲しいと言える面白さを持った作品です。[/b]

ka_zu_2

ka_zu_2 Steam

2023年01月07日

Chaos;Head Noah へのレビュー
5

カオスチャイルドを先にプレイ済ですが順番関係なく楽しめてます。

XBOX ONEコントローラーはWindows10マシンでは問題なくプレイできますが、Windows11マシンではゲームを開始すると動きません。無理やり使うにはSteamクライアントのBigPictureモードでゲームを起動し、一旦Steamクライアントに戻ってBigPictureモード終了→強制終了してゲームに戻るとコントローラーが使えるようにはなりますが、Xボタンがスキップになるなどボタン配置がおかしくなってプレイし辛いです。普通に使えるようになるとありがたいです。

Tetta

Tetta Steam

2022年12月29日

Chaos;Head Noah へのレビュー
5

[h1]▽実績コンプ時間[/h1]

約18時間

[hr][/hr]

[h1]★ゲーム内評価★[/h1]

[h1]☆科学アドベンチャーシリーズの第1弾ようやくSteamに登場☆[/h1]

科学アドベンチャーシリーズはシュタゲの方が知名度が高いですが(シュタゲ制作スタジオとか言われるくらいには)、私的にはカオヘカオチャの妄想科学シリーズの方が好きです。
本作の原作自体は10年前に発売されていますが、この手のジャンルでエロではなくグロ要素でCERO Zが付いたり妄想トリガーとかいう選択肢ではない斬新なシステムは当時ちょっと話題でした。
※私は最初妄想トリガーの仕組みがわからず何も妄想せずにストーリー進めてました・・

1周目は固定END、各キャラの個別ルートクリアでTrueEND解放(この辺はノアから)も今では当たり前ですが当時は珍しかったような気もします

ただノアで追加された個別ルートは、大体BADENDっぽい展開でキャラによって差が激しいです。

携帯がガラケーだったり2ch掲示板やチャットが交流手段だったりネットスラングも一昔前ですので懐かしむ要素が多いのもポイント

主人公の拓巳君は性格がステレオタイプのオタクだから好みが分かれそうね。ヒロインもデンパキャラしかいないので、人を選ぶ作品なのは間違いないです。

絵柄やUIも一昔前ですが、シナリオの濃さは随一だと思います。

ちなみにですが、これまでのOPEDのムービーが全て収録されています。

[h1]☆気になる要素☆[/h1]
・妄想トリガー等パッドでの操作が快適なのでパッドプレイ奨励ですが、パッド認識してからゲームを起動しないとパッドとして認識しません。
・パッドプレイ中でもマウスカーソルが表示され続けるのが気になる。

[h1]★寸評★[/h1]

一度は発売中止を受けて再発売されたという事で少し話題に上がりましたが、ゲームの完成度はとても高いです。

「あなたはこのソフトを買うべきよ」
「買いなさい」
「買って」
「買え」
「か・え」

[hr][/hr]

[h1]★実績★[/h1]

全てのEDクリア
各妄想シーンを全て見る
CGコンプ
その目だれの目のイベントを全て見る
で全実績解除できます。

分岐が分かりにくいうえにCGは眼鏡差分とか選択肢によって容姿が変わったりするので
ある程度プレイしたら攻略サイト見ながらの方が効率的に回収できます。

[hr][/hr]

[h1]★値段★[/h1]

リマスター版で10年前のゲームで3000円なので妥当なところだと思います。

[hr][/hr]

gyaoss0615

gyaoss0615 Steam

2022年10月30日

Chaos;Head Noah へのレビュー
5

発売ありがとうございます
カオヘ・カオチャのラブチュチュもお願いします

x†໒꒱

x†໒꒱ Steam

2022年10月08日

Chaos;Head Noah へのレビュー
5

その目だれの目?

TERA

TERA Steam

2022年10月08日

Chaos;Head Noah へのレビュー
5

コントローラーが使えないというレビューがありましたが、私の環境では問題なく使用できました。

過去に別ハードでプレイ済みでしたがソフトを手放してしまい、PCでプレイしたかったので無事発売されてよかったです。

iloveNAGISA

iloveNAGISA Steam

2022年10月08日

Chaos;Head Noah へのレビュー
5

追記(20221015)
コントローラサポート、steamクラウドが追加され、ゲームの動作も60fps制限をすれば正常になることが判明したため、評価を変更します。

追記(20221008)
本日午後にコントローラサポートが追加されました。ミスだったのでしょうか……とにかく良かったです。

現状では正直あまりお勧めできません。他の科学ADVシリーズでは対応しているコントローラサポートに非対応なので、キーボードでの操作を強いられます。ゲーム内にコントローラの設定画面があるのに、コントローラで操作できないとは……。ちなみにマウスで文字送りしようとすると一つのメッセージにつきダブルクリックをする必要があります。実質的にキーボード以外での文字送りはできないというわけです。
また、「戻る」がEscキーではなくBackSpaceキーに割り当てられています。Escキーを押すとどんな場面でもゲーム終了の確認画面が出てきます。この仕様もなかなかストレスが溜まります。あと気になるのは、テキストの表示されるウィンドウ右下のグルグル回っているアイコン。かなりの速さで回っており集中力が削がれます。PS3版なんかでもこの速さだったかと思い確認しましたが、steam版だけでした。メニューの各ボタンの当たり判定が変なのも気にかかります。見た目と異なり「CONFIG」「HELP」等の文字がある部分にしか当たり判定が存在しません。こうした細かい箇所も気になってしまいます。
さらに、(これはおま環かもしれませんが)時々ゲーム起動時に↓キーが押されたままとして認識されるバグが発生します。これが発生するとカーソルが高速で下に移動し続け手がつけられなくなるため、再起動するしかなくなります。

色々書きましたが、規制による発売中止を乗り越えて販売まで漕ぎ着けたことは素晴らしいと思います。他ハードでプレイしたことはあるのですが、シナリオも(万人受けするとは到底言えないものですが)私は好きでした。ただ、ユーザビリティが現状では低すぎる。先に出ていたカオチャのようにコントローラサポートや欲を言えばsteamクラウドにも対応していただきたいものです。

ということで、シナリオではなくUI等に関する現状評価でした。アップデートが来たら追記します。

雪

Steam

2022年10月07日

Chaos;Head Noah へのレビュー
5

[h1]Thanks to the high enthusiasm of our international fans![/h1]
Without you guys, it would never have been launched.
Thank you!
From Japanese.

[h1]海外ファンの高い熱意に感謝![/h1]
本作は、Steamの審査に一度落ちたものの、約5000名にも及ぶ
オンライン署名やValve社長への直接嘆願などの抗議が功を奏し、
まさかの発売再決定へと至りました。
これを機に、他の作品の審査も見直されるといいのですが......

[h1]内容[/h1]
そして、ワタシは、世界を殺す。

科学アドベンチャーシリーズの第一弾。
『CHAOS;HEAD』に新規要素を多数追加しパワーアップした。

本作は、渋谷で発生した連続猟奇殺人事件を軸に
複数の視点で進んでいく妄想科学ADVです。

[h1]詳細[/h1]
解像度:1920x1080

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