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Warmachine: Tactics

Warmachine: Tactics は、Unreal 4 エンジンで開発された次世代のターンベースの戦術ゲームです。最先端のビジュアル、没入型の世界設定、チームのカスタマイズ機能は、X-Com: Enemy Unknown や The Valkyria Chronicles などの尊敬される戦術ゲームのファンにアピールする広範なシングルプレイヤー キャンペーンとともに、豊かなマルチプレイヤー エクスペリエンスを提供します。

2014年10月4日
マルチプレイヤー, シングルプレイヤー

みんなのWarmachine: Tacticsの評価・レビュー一覧

USHIO™

USHIO™ Steam

2015年05月07日

Warmachine: Tactics へのレビュー
5

メタルミニチュアとユニットカードに加え、ダイスとインチメジャーを使って遊ぶテーブルトップゲーム(ミニチュアゲーム) WARMACHINE の PC 版。 同じテーブルトップゲーム由来の Warhammer PC 版は原作とかなり違ったゲームに仕上がっていますが、こちらはテーブルトップゲームに近いプレイ感を目指しているようです。

[h1]原作プレイ風景[/h1]
https://www.youtube.com/watch?v=sAiJcp9Y5WM
本来は射程を推測する駆け引きなども醍醐味だそうですが PC 版としては実現が難しかったようで、代わりにグリッド式になっています。この点は [url=http://store.steampowered.com/app/230230/]Divinity: Original Sin [/url] の戦闘がテーブルトップゲームに近いプレイ感だと思うので少々残念です。その他各所にルールの変更はありますが、手軽に WARMACHINE の雰囲気と世界観を楽しめる良作だと思います。世界的に人気のあるゲームだけあってその世界観は秀逸です。
テーブルトップゲームの方からから入った方には [url=http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=275624464]Differences from the Tabletop Game[/url] というガイドが PC 版のプレイに役に立つと思います。

PC 版は [url=https://www.kickstarter.com/projects/409030043/warmachine-tactics]Warmachie: Tactics @ Kickstarter[/url] で150万ドルを越える資金を集め、これから拡張シナリオや追加ユニットがどんどん発表される予定です。テーブルトップゲームの方に興味が湧いた方は [url=http://privateerpress.com/warmachine/gallery]Privateer Press 公式サイト[/url] をご覧下さい。各ファクションやユニットに関しては [url=http://warmachinetactics.com/]WARMACHINE: Tactics[/url] も参考になると思います。

ちなみに 2015年4月以前は UI やカメラが非道い上にバグも多く、まともに楽しめるゲームではなかったそうなのですが、私の購入した時点ではそのようなこともなく i7 2700k + GTX 560 Ti + 16GB RAM でも快適に遊べています。ただ、できる限りテーブルトップゲームを忠実に再現することを目指している印象で、フロントアーク(ユニットの顔の向き)の指定等、操作感が独特なので最初の数戦はストラテジーゲームに慣れた方でも少々戸惑うと思います。
好きなお酒を舐めつつ、カメラで色々な角度からユニットを眺めつつ。。。世界観を味わいながら戦略を練り、のんびりと楽しむことで良さが出てくるスルメゲーだと思います。

[h1]ゲーム内容[/h1]
蒸気機関を装備したワーキャスター(戦闘魔道士)1名と、ワーキャスターの魔力(フォーカス)によって操られるワージャック(蒸気機関の鋼鉄騎士)数体、その他各種兵科で小隊(バトルグループ)を編成し、敵軍を駆逐したりシナリオの勝利目標完遂を目指す、ターン制ストラテジーゲームです。 PvP では敵ワーキャスターを殺害するかマップを制圧した方が勝ちです。
ワーキャスターのフォーカスは、自身のスペル詠唱やワージャックの特殊能力起動、移動速度向上や攻撃手数増加等、様々な用途に消費することが出来ますが、その量(フォーカスポイント)はワーキャスターによって決まっているので、どのユニットにどれだけのポイントを割り振り、どういう行動を取るのかが重要な戦略要素になっています。
加えてワージャックは、ワーキャスターのコントロールエリアから外に出てしまうと性能が劇的に低下するので、小隊の陣形をどのように展開し、ワージャックをどうコントロールするかが問われます。
ワーキャスターごとに詠唱できるスペルや得意な戦闘スタイルが異なり、同じワージャック編成でもワーキャスターが異なるだけで違った性能の小隊になります。逆に同じワーキャスターでもワージャックが異なれば、また違った戦略が必要になります。
その他のユニットもファクションごとに特徴があり、射撃の得意なシグナーなら塹壕兵やライフル兵、ガンメイジ等、それぞれの兵科ごとに特徴的な能力があます。単体では弱い兵科でも複数人の一斉掃射が劇的な破壊力を生んだりといった特徴があるので、規定ポイント内での小隊構築が悩ましくも楽しい時間になると思います。

[h1]シナリオモード[/h1]
現在はシグナーのジャーニーマン(新人ワーキャスター)アリソン・ジェイクス中尉(女性)の成長物語「No Man's Land」のみがプレイできます。今後 DLC として複数のシナリオが実装される予定です。
「No Man's Land」は全 20面あり動画も豊富、 難易度も程々で WARMACHINE ワールドの入門編として世界観を堪能できました。(PV の動画はこのシナリオからの抜粋です)
シナリオ後半からは対人モード同様、小隊を自分で編成できるようになります。

[h1]対人戦[/h1]
小隊構築モードで好きなファクションの小隊を構築しておき(複数保存可能です)、マイ小隊で戦います。
相手ワーキャスターを殺害するかマップを制圧した方が勝ちというルールです。
本来こちらのゲームモードを目的にこのゲームをゲットしたのですが、ゲームシステムを理解するための予習としてシナリオモードを始めたところ、予想以上に楽しかった為、まだ数戦しか体験していません。テーブルトップゲームからのプレイヤーが多いようで、とにかく皆さん強いです。 ^^;
シナリオクリア後は PvP メインで楽しんでみたいと思いますので、後日レビューを加筆修正させて頂きます。

[h1]BOT 戦[/h1]
2015年5月7日現在 BOT の難易度設定はまだ実装されていないので、 Easy な BOT 相手にマイ小隊の検証用といった印象です。色々なファクションのユニットを一通り触ってみるのには使えるモードです。

[h1]今後の期待[/h1]
元々が自分で塗装や改造を楽しめるコレクター要素の高いメタルフィギュアなので、どうせならゲーム内でも360度ユニットを鑑賞できるモードやジオラマが作成できるような観賞用モードがあれば良かったと思います。

S'bhuth

S'bhuth Steam

2014年11月21日

Warmachine: Tactics へのレビュー
5

[h1]改訂履歴[/h1]
2014/11/21 初稿
2014/11/23 全訂(ゲーム内容の紹介を増量)

[h1]概要[/h1]
点数で表せば 65 / 100 。ベータ版として評価するなら 80 点を付けても良い。確かに面白い部分はあるし、名作になる素質も十分あると思うが、現状では難点が多い。いちおう「おすすめ」とはしているが、「おすすめしません」にするのは忍びないという意味で捉えて頂きたい。

仕組みを理解するために、最低限の英語読解力は必要。基本的な操作は同じ作業の繰り返しだが、後述の通り UI があまり洗練されていないこともあって、取っ付きにくい部分があるかも知れない。

[h1]ゲームの内容[/h1]
誤解を恐れずに言えば、スチームパンク + 剣と魔法のファンタジーなチェス(将棋)。 2 陣営に分かれて戦闘を行い、敵の指揮官を討ち取れば勝利となる。原作の "Warmachine" はプラスチック製や金属製の駒で遊ぶテーブルトップゲームで、フィギュア的な楽しみもあって人気が高いらしい。

指揮官は Warcaster と呼ばれ、ある種の魔法 (spell) を使うことができる。 spell を使うには focus (いわゆる MP やマナのようなもの)が必要となるが、 focus を消費して 2 回目の攻撃をしたり、命中率やダメージを強化することもできる。また、 Warcaster は Warjack というロボットを操ることができ、ターンの始めに focus を割り当てておけば Warjack の能力を一時的にブーストできる。

一方、人間の兵士も頭数を揃えれば強くなる。たとえば、銃兵は 2 人以上で一斉射撃すれば命中率やダメージにボーナスが付き、強敵でも倒すことができる。 Warjack は人間の兵士より遥かに強いが、足が遅く、 focus にも限りがあるので、それぞれの特性を上手く活かすことが勝敗の鍵となる。

登場する勢力 (faction) は全部で 4 つあり、歩兵でさえ勢力ごとに異なるスキルや能力が設定されている。ユニットのバラエティは豊富だが、覚えなければならないことも非常に多い。

[u]・ゲームモード[/u]
[b]Single Player[/b] は、ある勢力の指揮官として部隊を率い、ストーリーを進めていくキャンペーンモード。現在は 1 本しかシナリオがないが、後日追加される予定らしい。この "No Man's Land" というシナリオでは、 Cygnar の中尉 Allison Jakes に扮して部隊を率い、戦線をくぐり抜けていく。全部で 20 のマップからなり、 1 マップ当たりのプレイ時間は 30 分〜 1 時間程度。途中から自分で部隊編成ができるようになる。

[b]Skirmish Match[/b] は、 AI 相手にアリーナで戦闘を行う。プリセットのほかに、自作の部隊編成を利用することができる。対戦マップは少ないが、後日追加されると期待したい。

[b]Multiplayer[/b] は、人間相手にアリーナで戦闘を行う。対戦相手は自動選定に任せたり、任意のホストに接続して行える模様。このモードは未プレイなので詳述は差し控える。

[h1]問題点[/h1]
[u]・必要スペックが非常に高い[/u]
Unreal エンジンなのだが、 2 〜 3 年前の上位クラスのパソコンが辛うじて最低動作条件を満たすかどうかというレベル。システムやルールが完成されたゲームなので、演出をウリにせざるを得ない側面はあるのかも知れないが、テーブルトップゲームの移植という性質上、こういったハイスペックを要求するのは問題が多いだろう。

[u]・UI が分かり辛く、操作が煩雑[/u]
たとえば、移動後の方向転換は 1 回しかできないのだが、「方向転換なしに、敵 A ・ B のどちらでも攻撃できる」という場合だけでなく、「方向転換すれば、どちらか一方を攻撃できる」という場合にも、「移動後に攻撃できる対象」として敵 A と敵 B にマークが付くので、思いがけない失策を招くことがある。

また、移動するには「移動ボタン」を、方向転換するには「方向転換ボタン」をいちいちクリックする仕様で、直感性に欠ける。表示色が分かり辛いのも問題で、移動可能範囲や標的の表示が薄い色なので、雪原のように地面が白色のマップだと目を凝らしても見えないことがある。

さらに、あるアクションが禁止される理由や、キャンペーンのミッション目標も曖昧で分かり辛い。たとえば後者だと、「列車を守れ」という指示が、敵を 1 体も触れさせるなという意味なのか、一定以上のダメージを受けるなという意味なのか、よく分からない。

[u]・キャンペーンの設計が理不尽[/u]
まず、難易度を変更できない。また、クイックセーブがないため、終盤で失敗するとイチからやり直しになってしまい非常に大きな徒労感がある。

特に酷いのが、「戦術の善し悪し」とは無関係にミッション失敗が確定してしまうマップが少なからずある点。たとえば、ある時点までにユニットを脱出可能な位置に移動させておかないと無敵の敵に退路を断たれて詰んでしまう、といった救い様のないマップがある。

[u]・バグ臭い動作が散見される[/u]
たとえば、「移動後に敵 A を射撃可能」と表示が出ているのに、その場所に移動してみたら実際には無理だったという問題が多発する。既知の問題として「内部処理上のユニットの向きと表示上の向きがズレる」というバグがあるのだが、それとも違うようでかなり怪しい。

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