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Afterlove EP

Afterlove EP は、愛、喪失、音楽に関する人生の一部を描いたアドベンチャーです。ラーマとして現代のジャカルタを探索し、自分自身について学び、音楽を作り、愛を見つけ、ガールフレンドのシンタの喪失を受け入れます。シンタの声は今も頭の中に生き続けています。

みんなのAfterlove EPの評価・レビュー一覧

Kogitune

Kogitune Steam

05月01日

Afterlove EP へのレビュー
3

ストーリーは間違いなく良い!!!
人間関係でギスギスしながらなんとか頑張るバンドマンの話はとても面白かった

でもゲーム性の部分がとても不親切
・グッドエンドの条件が不明確
・恋人(レジーナだけ?)とのイベントが完了したのかどうかが分かりずらい
・周回するには遅すぎるスキップと面倒なマップ移動

初見がビターエンド(悪めのエンディング)で終わったので、ネットの情報を見ながらグッドエンド目指して目指していたけど既に読んだ会話がなかなか終わらないからモチベが下がった。そしてグッドエンドにもたどり着けなくて周回をあきらめました。

もっとエンディング分岐の条件が明確で初めに良いエンディングを見られたら印象が変わっていたかもしれないけれど、やり終わって残ったのは「エンディング前は円満に終わったのに、エンディング後にまたギスってるのなんで?」という後味の悪さだけ
フラグ管理も曖昧な気がするのでとても惜しい作品

onomiry

onomiry Steam

02月24日

Afterlove EP へのレビュー
5

可愛いアニメーションと素敵な音楽、そして内向的な主人公のラーマの成長を見守るアドベンチャーゲームです。
朝夜にわけでイベントを選んで進めるタイプなので途中はちょっとダレるところがあるのですが、個人的には「このあらすじと音楽から想像できるエモ」はちゃんと感じ取れる作品でした。
ラーマがちゃんと人の心が分からないタイプのクリエイター寄りなのがとてもいい。そのせいで引き起こしてしまったいろんなことへの挽回や自分の非を見つめる、といった内省的なテーマが好きな人ならお勧めです。

Soni

Soni Steam

02月23日

Afterlove EP へのレビュー
5

[h3] 「悲しみへの向き合い方は人それぞれだ」 [/h3]
ポップなイラストとインドネシア・ジャカルタのバンドL’Alphalphaの楽曲で綴るアドベンチャーゲーム。
物語は一見シリアスを想像しますがプレイ感はとてもカジュアル。
リズムゲーの難易度もとても低めに設定してあり普段ゲームをしない方でも大丈夫。
カジュアルにゲームをしたい方にはおススメ。

多くの方が触れていますがクリエイター、故モハメド・ファーミ氏の遺作でもあります。
彼の作品をsteamライブラリに加える。これも一つの悲しみへの向き合い方なのかもしれません。

belfaste

belfaste Steam

02月20日

Afterlove EP へのレビュー
5

インドネシア・ジャカルタを舞台にしたアドベンチャー。

ジャカルタを拠点にするバンド、シグムント・フュード(ジークムント・フロイトのもじり)のボーカル兼作曲のラーマは恋人であるシンタを突然の死によって失ってしまったショックから、周囲と連絡を絶ち、バンド活動も放棄してしまう。一年後(2017年)、ようやく立ち直ったラーマは一年越しにバンドの復活を言い出すものの、活動停止期間中にバンドメンバーの人生も変化しており……というお話。

やることはきわめてシンプル。
シグムント・フュードの復活ライブまでの一か月間にジャカルタの街を歩き回り、バンドメンバーや友人、知人、そしてカウンセラーと交流を深めていけばいい。
一日は昼と夜の二フェイズに分かれていて、キャラのひとりとイベントを過ごすごとにフェイズが進行していく。
キャラとの交流は、主に恋愛メイン(対象は女キャラ二人と男キャラ一人)。デートシムっぽいといえばそうなのだけれど、そんなにべたべたした恋愛描写でなく、気が付いたら恋人関係になっている、みたいな感じなので本格的な恋愛ものを期待するとややハズれるかもしれない。
そうやって「新しい関係」を模索していく一方で、死んだ彼女の影もつきまといつづける。
というのも、プレイ中、ずっとラーマの頭の中ではシンタの「声」が聞こえるのだ。シンタの「声」は絶えずラーマに辛辣なツッコミをいれつづけ、これが本作の味わいのひとつとなっている。
はたして、ラーマは恋人の死と向き合って前に進めるのか、進むとしてそれはどのような形になるのか、といったところでプレイヤーの興味をけん引していく。

雰囲気は、なんというか、90年代~2000年代の日本の若者向けドラマみたいだ。
若者と呼ぶには微妙にいい歳している人間たちがモラトリアムをひきずったまま、新宿や下北といった都会のサブカル空間を漂い、アパートの四畳半の自室とその周辺だけで人間関係と物語を完結させる、といったような。
ラーマはずっとウジウジしていて、友人たちと話していてもすぐに話が険悪な方へ向かってしまい、ずっとおなじようなところをグルグルしている。本作をプレイしていて、「何かが前に進んでいる」という手ごたえを得られることは(新恋人ができる段階においてさえ)すくない。グリーフケア的なお話ってそういうものだとはおもうのだが、それにしたって8時間ずっとグダグダグルグルしっぱなしではある。
となると物語の推進力となってくれるのは彼以外の友人知人たちなのだが、彼らはよく言えば地に足のついた、悪く言えばさして劇的でない人生を生きているので、そこで起こるイベントというのもやはり盛り上がりきらない。
煮詰まった人間関係のおもしろ味みたいなのはあって、バンドメンバー(ドラム)の元カノであるモデルと良い仲になってドラムのカレとなんとなく距離ができたり、その彼女がキャリアへの焦りから枕営業っぽいことに手を出そうとしたりするくだりは妙にユニークな質感があった。
特に衝撃的な展開とか意外性のある物語とかはないので、こういう人間同士の機微をおもしろがれるかでハマるかどうかが決まってくる。もっとも機微といえる細部に満ちているかというと少々疑問なのだけれども。

アートまわりは好ましい。Soyatu氏のマンガチックなキャラクターはポップでかわいらしく、表情も豊か。細い線で描写されるジャカルタの風景も、いかにもインドネシアな要素を残しつつも洗練された無二な空気感で、物語のテイストによくマッチしている。おなじくインドネシアを舞台にした『A Space for the Unbound』(こちらは90年代の田舎町だが)とはまた違った味わいを楽しめるだろう。
しかし、そうした豊かな情景がゲーム的に活かされているかといえば少し疑問ではある。入れる店の数自体は多いのだが、意味あるイベントが起きるのはその中では限られているし、日常的に行き来する場所となると、さらにコンパクトになってしまう。一か月の大半は同じブロック内の数店舗と自宅を往来するだけになるだろう。プレイ的はストレスが低減されているのだけれど、物語同様に狭苦しさを感じてしまう。
それは建物だけでなく道行くモブたちにもおなじことがいえる。かれらにもちょっとしたサブプロットが与えられ、カレンダーが進むにつれてかれら自身の物語が進行したりもするのだが、セリフ含めてどれも薄味で、街の息遣いがリアルに感じられるほどにはならない。

結局のところ、どこを見てもキャラとテキストに厚みがない、という問題に行き当ってしまう。

売りのひとつである音ゲー要素については、たしかにL'Alphalphaの担当するサントラはいい。ドリーミィでポップなサウンドで、こちらもちょっと懐かしさを漂わせる。
しかし、そもそもの問題として、音ゲーは他のゲームとミックスしたときの食い合わせが悪い。最近だと、『Goodby Volcano High』あたり。『keylocker』や『Everhood』といったRPGと混ぜた時もおなじ。
特に物語との相性が悪い。もちろん本作では、音ゲーの場面で歌われる曲の歌詞が主人公の気持ちを表していたり、それがバンドメンバーとの対立の火種になったりしてわりと重要なのだけれど、音ゲーでポンポンせわしくなくボタンを叩いていると歌詞なんて読んでいる暇がない。もっといえば、せっかくのアニメーションも十全に楽しめない。
音ゲー要素はADVの邪魔にしかならないのだ。さらに大抵のADVは別に音ゲー部分を作りこもうとはおもっていないので、だいたいは単調でつまらなく、音ゲーのあいだは忙しいのに虚無な時間を強いられるはめになる。
広い世間にはもしかしたらこうした偏見を打破してくれる音ゲー×ADVもあるのかもしれないが、すくなくともその作品は『Afterlove EP』ではない。

なんか書き出してみると文句しかならんでないようだけれど、総体的にはギリギリおすすめしたいラインではある。インドネシアでぐだぐだモラトリアム青春ものをやる、というだけで他では味わえないものがあるのはたしかだ。

まあ、それに、ふだんはローンチ時に英語でしか出さないことで有名なFellow Travellerがなぜか奮発してくれて、日本語版を最初から実装してくれたのもちょっとうれしいし……。

そういえば、日本語訳はおおむね良好。
文章量の多いADVにありがちなムラはあるものの、プレイする分には支障はないはず(一か所だけ英語のままのセリフがあったけれどどこだったか思い出せない)。

ちなみに本作は『Coffee Talk』で有名なモハメド・ファーミの遺作でもある。個人的にはあまり熱心なファンではなかったので、どこまで彼のクリエイティブが刻印されているかは伺い知れない。ともあれ、以て瞑すべし。

SAMPLE

SAMPLE Steam

02月15日

Afterlove EP へのレビュー
5

追記:演奏中のリズムゲームを自動化できるオートモードがありますが、これを使用するとバッドエンドになるようです(最後のライブだけかも?)。多少のミスは許されるようなので自力で演奏することをお勧めします。

魅力的なアートスタイルで描かれたキャラクターとジャカルタ(インドネシア)の街並みが楽しめるビジュアルノベル。主人公がバンドマンであることもあって曲へのこだわりもすごく、サウンドトラック即買いしてしまった。ここまでプレイした時点では日本語翻訳も違和感がなく、よくできています。あと体験版では地味だったバンド演奏中のアニメーションが改善されていて、見ごたえのあるものになっているのも嬉しい。
時々セリフが自動で流れていき見逃しやすいシーンがありますが、Qキーを押すと過去のセリフを読み返せるので便利です。

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