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We Are OFK

インディー ポップ キューティーズ OFK がお届けする、この夢のような音楽テレビ番組でバンドを始めましょう。 5 つのインタラクティブなミュージック ビデオでは、夢を追うために危険を冒すことについての心温まるストーリーを通して、泣いたり、スケートしたり、デートしたり、命がけで走ったりすることができます。

みんなのWe Are OFKの評価・レビュー一覧

§ミルラ

§ミルラ Steam

2022年09月13日

We Are OFK へのレビュー
5

本作は一般的なビデオゲームというよりもむしろ、テレビドラマに近い作品になっています。本作のディレクター(そして登場人物の一人Luca の声優でもある)Teddy Dief は、Hyper Light Drifter のプログラマー・デザイナーを務めていました。しかしHyper Light Drifter とは対照的に、普段ビデオゲームをプレイしていない人にも届けることが目指された作品です。

5つ全てのエピソードを終えた段階でのレビューです。
英語力がないので物語の理解度は20%くらいです。

[h1]概要[/h1]

エピソード1~4では各話で1人の登場人物の葛藤や悩みに焦点を合わせています。それぞれテーマが異なるため、人によって共感するエピソードは異なります。海外レビューを読むと、一方では陳腐と評されるエピソードが他方では絶賛されていました。

個人的にはCarterに焦点を合わせたエピソード4が一番良かったです。クリエイターとして成功しており、他の登場人物を的確にケアするCarterが、如何なる行動原理を持っているのか、そして葛藤を抱えそれとどう折り合いをつけていくのかが描かれます。恋愛話ほど個人的ではなく、しかし規範との葛藤ほど普遍的ではない、良いバランスの物語でした。

本作の音楽はほぼすべてomniboiの楽曲ですが、例外的に[spoiler]エピソード3で流れるNicole Brady の室内楽曲[/spoiler]は、演出と相まって非常に印象に残りました。最初の2つのエピソードがしっくりこない人もいるかもしれませんが、エピソード3までは、できれば4まではプレイしてみてほしいです。

[h1]インタラクティブな要素[/h1]

プレイヤーが介入できる要素として、(1)メッセージや応答の選択、(2)MVでの操作があります。
(1)メッセージや応答の選択はアドベンチャーによくあるメカニクスですが、本作ではプレイヤーの選択が物語の大筋には影響を与えません。本作の選択肢は、シナリオ分岐自体を楽しむことを意図しておらず、むしろ登場人物を理解するための情報の一つとして用意されていると考えられます。すなわち、登場人物がこの状況でどういう返答を想像することができるのか、その可能性と限界を知ることができるのです。どの選択肢を選んでも最悪の結果になると思われる場面、最初は相手に配慮してお茶を濁す選択肢があったのに最後には自分の主張を突き通す選択肢しか出なくなる場面。登場人物の心情の変化や性格を理解するために、選択肢が重要な意味を持っています。このような選択肢の位置づけは、Night in the Woods に通じるものがあるでしょう。

(2)MVでの操作は楽曲によって異なり、カメラを動かしたりオブジェクトを移動したり、歩みを進めたり、踊ったり……色々です。これらのインタラクションの一部は実績解除の要件になっていますが、決してスコアの上昇を求めたくなるようなものではありません。MVの演出や撮影の一部を体験している、くらいの位置づけだと理解できます。

[h1]アクセシビリティ設定[/h1]

本作には現状日本語音声・字幕はありません。
早い英語パッセージの理解を補助するいくつかの設定があります。会話の英語字幕をオンにしたり、選択肢を選ぶ時間を無制限にしたりできるのです。
しかし、肝心な楽曲の歌詞字幕がなく、また劇中にもごく稀に字幕がつかないことがあり残念でした。字幕に関してはアップデートを強く希望します。

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