







祝姫
『ひぐらしのなく頃に』のヒット作家・竜騎士07が贈る、「呪い」をテーマにした物語。この超自然的なホラー ビジュアル ノベルで、人形とすすの暗い謎を解き明かしましょう。
みんなの祝姫の評価・レビュー一覧

なちすけ
03月28日
[h2]不気味さとハーレムとギャグの混在に戸惑い[/h2]
ヒロインたちがじわじわと気持ち悪い出来事に巻き込まれていく感じが
「可哀想…」ってなれる作品
物語の締め方は綺麗で、もやもやせずに読み終えられて満足はしています。
でも、正直言うと期待していたものとはちょっと違いました。
ゾクッとするようなホラーを求めて購入しましたが、
途中からよく分からないハーレム展開に突入したり、
ギャグパートのシナリオがどうにも面白くなかったり…。
「怖い話が読みたくて買ったのに、なんでこうなった?」という気持ちが
終始つきまといました。
怖いだけでよかったのにな…と思ったホラー作品でした。
あと、[b]全実績をアンロックするには追加コンテンツの購入が必要[/b]なのも
個人的にはちょっと悔しかったです。(実績を全解除したい派)

Izumi(泉いずみ)
2024年12月03日
[spoiler]時を超えた純愛…に見せかけたNTR [/spoiler]エンドはちょっと変な気持ちになった
(まあヒロインが幸せそうだしこれはこれでいいのか…?)
ヒロインが性被害にあう描写や性暴力の匂わせがあるので、そういうのが苦手な人は要注意。あと処女厨はやらないほうがいい
DLCがとにかく気持ち悪くて最高でした
![Metamon [JPN]](https://avatars.steamstatic.com/a808c99ddea7e882390f08e7c17d379c6a2faef7_full.jpg)
Metamon [JPN]
2023年09月27日
[quote]・原作は2016年に発売、本作はコンシューマー版から逆移植されたもの
・コンシューマー版にあった追加シナリオはDLC販売、全実績には購入必須
・竜騎士07が執筆した呪いをテーマとする「和風伝奇ADV」
・読了までAUTO未使用で15時間~程度[/quote]
2016年にPC版が発売された後、シナリオを追加したPS4/vita版を逆移植という形で日英中翻訳を追加したのが本作・国際版。[u]原作から一部CG、テキストがCEROに対応した内容へと変更[/u]されており、ネット記事によれば「ヒロインの一人である鼎(かなえ)編がシナリオの根本から新しく練り直している」との事。
一応、全年齢版だが[b]CEROは18歳以上[/b]となっており、「これはアカン」の一歩手前くらいの[b]グロいCGあり[/b]。公式ではホラー作品の位置づけだが、どちらかというと背中がゾクゾクする[u]気持ち悪い描写が多めなので、苦手な人は非プレイ推奨[/u]。
ジャンルが「和風伝奇」なので、人知を超えた呪いや超現象とか後から色々と出てくる。頭であれこれ考えるというよりは雰囲気を楽しむゲームなので、基本的には何も考えずに最後まで遊べる人向け。
人を選ぶという点では、クリア後のおまけシナリオ扱いでいいんじゃないかと思うギャグが本編途中に突然出てくる。アニメで例えると1~10話までシリアスだったのが、11話でギャグパート、12話で感動のラストって感じ。今まで不気味な扱いだったのに急にキャラ崩壊で狼狽した姿を見せるので、「今までの展開はなんだったんだ」と個人的に感じた。より具体例を出すと「ひぐらし」の部活動パートみたいなノリに近い。カオスな勢いに便乗して笑いをとる物語が嫌いな人は遊ぶのをやめておこう。
あと原作から追加されたDLCシナリオ「結姫」だが、こちらはクリア後に遊べるようになるので、本編が気に入った後に購入でもいい。一応、本編で明らかにならなかった部分についての答え合わせという扱いなのだが、[u]本編以上にCGはグロいし、辛辣な内容[/u]となっている。なお、DLCを買わないと全実績解除できないので狙っている人は注意。
総じて「ノベルゲーにある程度のリアリティが欲しい」「グロはNG」って人は正直おすすめできない。とは言え、値段に対してボリュームは十分、シナリオも唐突と感じる人もいるかも知れないが、(和風伝奇というテーマ作品の中では)比較的分かりやすいと思う。steamで遊べるフルボイスのノベルゲーとしておすすめできる作品だと思います。

itariya
2022年11月03日
[h1]竜騎士07に期待出来なくなる作品[/h1]
ひぐらしが好きで和風ホラーの雰囲気に惹かれたので購入。
結論しては発売後にコンシューマ版の評価が悪い理由に納得がいきました。
[b]気になったところ[/b]
・ひぐらしで随所に見られたギャグの悪乗りが目立つ。
本人は面白いと思ったのでしょうが、白けます。
・主人公が完璧超人でヒロイン全てが主人公大好きで親しみが持てずに
ひぐらしの圭一のように感情移入が全く出来ません。
ホラーゲームが欲しかったのにハーレムラノベだったというオチです。
・DLC含めてヒロインの個別展開の最後が一緒でウンザリしました。
[b]良かったところ[/b]
・話の本筋はそこまで悪くはありませんでした。
ただし、ひぐらしの二番煎じなのかなと思わせる感じでした。
・絵がキレイです。
メインヒロインが可愛いのが唯一のアピールポイントかもしれません。
[b]注意点[/b]
DLCに関してはグロさ、不快さがひぐらしの完全の上を行きます。
正直、トラウマ物ですが詳細を書くのも躊躇われるので
覚悟してくださいとしか書きようがないです。

arasyou
2020年11月28日
『祝姫』レビュー
※長文レビューになります
※本レビューには否定的な意見が含まれます。
※本作の総評について
結論から言うと、『ひぐらしのなく頃に』や『うみねこのなく頃に』をプレイした人は本作をプレイするべきではないし、それらの作品を触れたことがないなら、本作をプレイせずにそっちをプレイするべきだと思う。正直言って、本作は過去の竜騎士07の作品と比べると微妙と言わざるを得ない。本作をプレイしていると、「確かにこれは竜騎士07の作品だ」と思わされる文体や作家性を感じるのは間違いないと思う。しかし、個人的には、それは『ひぐらし』や『うみねこ』の焼き増し、いや、それらの作品を劣化させたような印象を受けた。また、『ひぐらし』や『うみねこ』を書いたライターということを考慮せずに、作品単体で見たときにおすすめできるかというと、個人的にはおすすめできない。贔屓目に見て、せいぜい「悪くない」という評価になる程度で、人によっては「最悪」とも評価できそうな作品だと思う。本作について、好き嫌いや良い悪いといった様々な感想や意見があると思うが、私個人としてはどちらかというと「否定的」な感想を抱いてしまった。
※購入動機について
おそらく、本作を購入する動機のほとんどはシナリオライターの「竜騎士07」にあるのではないだろうか。私が本作を購入した動機は、美麗なイラストに惹かれたというのもあるが、『ひぐらしのなく頃に』のアニメが最近リメイクされたから、久しぶりに竜騎士の作品を読んでみたくなったことだ。昔の作品は知っているが、最近の作品はどうなっているのかが気になって興味本位で思わず購入してしまった。最近の竜騎士の作品は、期待はずれなのか、あるいは期待を超える作品なのか、怖いもの見たさという感じだ。因みに竜騎士作品は『ひぐらしのなく頃に』と『うみねこのなく頃に』のゲーム版の全エピソードを読んだくらいで、他の作品にはまったく触れたことのない。「竜騎士07」作品の熱狂的なファンというわけではないが、代表作である二作品は一応押さえている。
※本作の対する個人的な所感
ジャンルについては、「和風伝奇もの」に美少女との恋愛要素を加えたビジュアルノベルになる。竜騎士07の『ひぐらし』を知っていれば、その設定に既視感を覚えると思う。しかし、『祝姫』にはひぐらしのようなミステリーやサスペンスの要素がまったくない。つまり、本作は純粋な和風伝奇作品、より砕けた言い方をするならば、「和風ホラー」に属する作品だと思う。
では、本作が「和風ホラー」として面白いかというと、個人的には「面白くなかった」という感想になってしまう。本作は様々な霊障が不条理に発生し、悪夢のようなホラー描写が連発する。初めのうちは新鮮に感じたが、それを繰り返し見ているとさすがに食傷気味になってしまう。そして、本作の恐怖描写は、「怖い」というよりも「気持ちが悪い」とか、「趣味が悪い」に属するもので、これが人によっては最悪だと思う。別に生理的に気持ち悪い描写をすることについては問題があると言いたいわけではない。でも、その部分がうんざりするほど何度も何度も執拗に描写されることについては、さすがに受けつけない人がいてもおかしくない。恐怖描写の部分について、ライターの筆が乗っている感じは伝わってくるのだけれども、その一方で私の心が冷めていくのを感じてしまった。というか、こういう趣味の悪い描写は『ひぐらし』や『うみねこ』で見てきたので、「またか」という感じになってしまう。過剰なグロテスク描写で読者の興奮を煽るのは一つの手段かもしれないけれども、それが連続すると興奮も冷めてしまう。率直に言うと、霊障という非現実的な現象を口実に、作者の露悪的な趣味を発散させているように感じてしまう。良くも悪くも、分かりやすく書きたいものを書いていると言えるのかもしれないが、私にはそれが受け付けなかった。
あと、個人的に一番致命的だったのは、登場人物が記号的すぎてまったく感情移入できないことだ。本作のヒロインについて、イラストを見るととても魅力的に感じるが、中身がまったく魅力的ではない。2016年発売なのに、00年代のギャルゲーのヒロインみたいに喋り方や口癖がなんとなく古さ臭さを感じてしまうし、ヒロインが抱えている悩みも既視感を覚える。ヒロインが不自然なほど主人公のことに好意を抱くことについても、呪いやら、前世やらの設定を使って、シナリオ的な整合性を取らせているけれども、ヒロインが主人公のことを好きになるのは設定的に当然のことだと言われたら個人的には萎えてしまう。あと、本作のヒロインたちにしょっちゅう霊障が降りかかるので、常時気が狂っているように感じてしまう。「ひぐらし」をプレイした人なら、ヒロインが「雛見沢症候群」に常にかかっていると言えばわかりやすいだろうか。ヒロインが霊障で苦しんでいるのを見て主人公は最終的にヒロインたちを救いたいと思うようになるけれども、正直言って、ヒロインを救うほどの魅力があるとは私的には思えなかった。
仮に、ヒロインたちに魅力があって感情移入していたとしたならば、ヒロインたちが苦しむ姿を見るのはある意味では趣味の悪いエンターテインメントとして成立しているのかもしれない。ただ、本作の登場人物に対する個人的な思い入れは、B級ホラー映画に出てくるやられ役に対する程度の思い入れしかないので、ヒロインたちがどれだけ苦しんでいてもそれで強い感情が湧き上がってくるようなことが特にない(もしかしたら、本作をB級ホラーとして楽しむのはアリかもしれない)。あと、登場人物のことを抜きにしても、本作の「和風伝奇もの」としての設定部分に目新しいものは特にないので、設定的な斬新さもあまり感じなかった。
竜騎士07はひぐらしでは「人間か祟りか」を描き、うみねこでは「ミステリーか魔法か」を描いた。作品内で「オカルトとミステリー」を対立させるようなメタ的な視点での作品の設定が竜騎士作品の特徴だと思っている。『祝姫』という作品はそういうメタ的な目線もない搦め手なしの作品だと言える。ある意味では、作家の力量が試される作品だと思う。しかし、蓋を開けてみたら、その内容はあまり良いものではなかった。
前述の通り、本作は「ホラー」と「美少女ゲーム」の要素を足して半分で割った作品だと思う。しかし、その二つの要素のどちらとも個人的には受けつけなかった。その結果として、本作に対する個人的な評価は否定的なものになってしまった。
※イラストについて
イラストについては綺麗で良いと感じた。ヒロインたちはとても可愛らしいし、繊細なタッチで描かれていて美しい。ただ、あまりホラーの絵を描くことに慣れていないためか、そういうシーンになると少し違和感を覚えることがあった。しかし、こういう美しい絵で残酷な描写をするのは、それはそれで粋なものがあるのも確かだ。とはいえ、本作に過剰にグロテスクなイラストはあまりない。そういう意味では残酷なイラストを見たいと思うなら、18禁の陵辱ものでもプレイすればいいので、別に本作をプレイする必要性もないような気がする。
※システム面・BGMについて
システムについては取り立てて優れたところはないが、押さえるところは押さえている。プレイするうえでストレスが溜まることもなく、シンプルながらユーザーインターフェース的にはまったく問題ない。
BGMについても、印象に残った曲はほとんどないが、それでもプレイを邪魔するようなこともない。可もなく不可もなく、商業ゲームの一般的な水準を満たしていると思う。
※本作を購入するべきか否か
これまでさんざん否定的な意見を述べさせてもらった通り、私個人の意見としては購入をオススメできない。ただ、これは本作が私にとって、“not for me”だっただけで、他の人がプレイしてみたら”面白い“と感じるかもしれない。実際にこのレビューを書く前に他の人の感想を調べてみたが、比較的好意的な意見が多かった気がする。
あと、私が否定的な評価をした要因は、前作の「ひぐらし」や「うみねこ」をプレイしていたことが大きい。要は、前作と比べた相対的な評価をしてしまって、プレイする段階でかなりハードルが高くしてしまった。
本作が悪い作品というよりも、私との相性が悪かったと言うのが正しいかもしれない。否定的な意見をつらつらと述べてしまったが、結局それは一人のプレイヤーの意見に過ぎない。
とりあえず、本作をプレイした感想は以上になるので、プレイするかどうかはお任せします。

Tetta
2020年11月01日
呪いとか伝承物が好きなのでプレイ
呪いの発祥の設定はとても好きです
竜騎士07節が良く出ているキャラ設定やギャグなんかは好きな人は多分好き
ちなみに私はそれほど好きではないですが。
原画担当の和遥キナの絵は好きですが、立ち絵とイベント絵ともにホラー描写の絵はあまり得意ではないんだろうなって印象を受けました。
ゲームには選択肢はないですが、幾つもの章が合わさって一つの作品となっているので、EDが流れた後、前触れも無く急に次の章が始まったり何回OP見せるんじゃいとか突っ込みどころはあります。
Config関連が無駄に充実してるのが良いですね。SKIP機能やバックログからのシナリオ巻き戻しなど痒いところに手が行き届いています。
ちなみに私が好きなお話は過去編でした。