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Logistical: Japan

Logistical: Japan は、さまざまな貨物を輸送して島中の 700 以上の町をすべて完成させる、大規模なオープンワールドの戦略パズル ゲームです。このゲームは、東京、大阪、京都、神戸などの都市を含む日本の島々をカバーしています。

PC
2017年10月6日
シングルプレイヤー

みんなのLogistical: Japanの評価・レビュー一覧

hydro-guppy[JP]

hydro-guppy[JP] Steam

2017年11月04日

Logistical: Japan へのレビュー
3

トラック輸送で産地から消費地に物品を送って流通を構築するゲームの日本マップ。

[h1]総評[/h1]
発想母体は悪くないが、とにかく開発者が仕掛けた縛りが多く自由が効かない。
まず、この系統のゲームは一般的に考えてシミュレーションやストラテジーとされるはずなのだが、掲示板等を見ると開発者は「パズルゲーだ!!」と謳っており、しかもそれに酔ってしまっている為にかなりゲームバランスを崩している。

本ゲームは北海道の帯広のあたりから始まるのだが、当初から輸送路の補修・開通に石や砂利といった資源の輸送が必要になる。
ゲーム開始時に見つかる産地は1箇所しかなく、当初は片道100kmの輸送でそれなりの利益が上がるので「まあそんなもんか」と思えるのだが、行けども行けども別の産地が見つからず、輸送距離が伸びつづけ次第に採算がとれなくなってくる。
そのまま津軽海峡を渡って東北のどこにも産地がなく、最終的には関東平野の北端まで1,000キロオーバーの輸送を強いられる(しかも、その赤字を簡単に賄えるほど利益の上がる輸送路は無い)。かといって道路補修をしなければ文字通り先に進めない(全体で3~4割ほどの道路が通行不能で、迂回路すら塞がれている部分が多い)。
開発者に「いくら貧資源国だからって石や砂利にこんなに苦労するのはおかしいんじゃないのか」と質問してみたが、例によって「パズルゲーだから」の返答だった。
しかもこれは一例に過ぎない。ゲームシステムの詳細を片っ端から書く余裕はないので抜粋するが、必要性の高い製鉄所(鉄)は神戸、アスファルト製造プラント(アスファルト)は和歌山にあるだけである。

続いて、ゲーム速度の変更やトラックの台数が「実績解除」をタネに人質に取られている(当初はどうやってもノロノロプレーを余儀なくされる)。
またパズルゲームといいつつ50km位近くにトラックが行かないと「マップが見えない」という点もいただけない(マップ全容の把握が最後までプレーしないと不可能)。また輸送路も現実的でない迂回になっている箇所がある(特に関東や九州)。
それから、進行に従って難易度が徐々に上がるのではなく、虫食い状態に難易度が高い所が配置されているため、あとあと戻るために1,000km越えのトラックの回送が度々生じるのもストレスになる。

最後にシングルプレイヤーゲームなのにインターネット通信必須になっており、オフラインプレーは不可。ゲームの主要値をいちいち受送信しているらしく、外部ツールを使ってもチートの類は一切出来ない。

結局のところ、終始とにかく開発者が「かくあるべし」としたことに縛られるゲームとなっている。

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