














ナイト・イン・ザ・ウッズ (Night in the Woods)
Night In The Woods は、ストーリー、キャラクター、探索に重点を置いたアドベンチャー ゲームで、街を移動するためのプラットフォームも含まれています。メイは猫なので、屋根も棚も電線もすべて彼女の遊び場であり、そこにいるのは決して彼女だけではありません。また、さまざまなアクティビティを行って、さまざまな方法で世界と交流し、町の人々と知り合い、友達と遊んだり、ポッサム スプリングスの内外を探索したり、周辺地域に足を運んだりすることもあります。
みんなのナイト・イン・ザ・ウッズ (Night in the Woods)の評価・レビュー一覧

AGA
2024年09月14日
メイは過去の自分を見ているようで思わず顔をしかめることもあった
自由でそして……
うまくいかないこともある
そんな美しい日々を,彼女の目を通してみることができよかった

Tch
2024年07月19日
クリア済み。
とにかく日本語訳が完璧でびっくりしました。とても読みやすかったです。
キャラクターは現実にいるような、決して良いやつばかりではないし悪い奴ってだけでもないリアルな性格になっており、海外ドラマ的な雰囲気が終始続きます。
そのリアルさゆえに胸が痛むようなシーンもいくつかあり、多少のホラー要素などもあったことから心安らぐようなゲームではないことは確かです。
良くわからなかったことも多かったですが、何か大事なことを感じられるような、やって良かったと思えるような終わり方でとても良かったです。

Tonsuke
2024年03月30日
1週だけクリア済み。ゲーム内で途中のシナリオ展開が変わる選択肢あり。
メイ=ボロウスキという20歳の女の子が大学を中退し、故郷の寂れた田舎町「ポッサム・スプリングス」に帰って来たところから始まるお話。
以下所々ネタバレ有ります。
所々言動がおかしいこの女の子。その理由は?なぜ大学を中退したのか、故郷の町で突然不穏な事件が起きて、でもそんな事に気にしてる間もないぐらい周りは慌ただしいし、それぞれに憂鬱な事情があるけど、でもみんな何とかしようって気もない感じ、あるいは何とかしたくてもできない人の集まり。
そんな中でなんとか生きていってる人たちの日常を垣間見ていく物語です。
ぶっちゃけオススメできるかっていうとオススメ出来ない感じでした。
非常にネガティブな青春群像劇が終始展開されるのですが、意味ありげなシーンも多い中で冗長で退屈な面がいくつかある。
それとやることは最初から最後まで一緒、町を微妙に遅い速度で適当に走り回ってみんなと会話するだけ。
その会話の一つ一つが楽しく、あるいはほっこり感じたりもするのですが、それと同時に退屈に感じることもしばしば。
なにせみんな意味深でそれっぽい事を抽象的な感じで喋ってるのでいちいち考えるのが面倒くさくなってきたのが正直な感想。
割としっかりした言葉で対話してくれるのはメイのご両親とマブダチぐらいです。
個人的にちょっとキツかったのはメイちゃんが割とナチュラルに窃盗とかの犯罪に走る事です。
良い子だなーと思う面も多々ありますが作中で普通に万引きしだすので好感は持てませんでした。しかも友達に万引き強要したりするし。
でも海外だから万引きの精神的なハードルが低いのかな?日本でも傘とか盗んだりする人多いですしね……。
ああ、私たち悩んでんなー、解決できないしどうしようもできないなー。
でもうちらズッ友だし、前向きにいこー。ピザ食ってバンドしまーす。人生多分サイコー!
いややっぱだめそう。
ぐらいのどこかやけっぱち躁鬱&ダウナーなスタンスの作品です。
あとメイ以外のキャラクターはめっちゃ好きです。ビーもアンガスもグレッグもジャームもメイの両親も。
シナリオがちょっと変にふにゃふにゃしてるのが好きではなかっただけで……。

郵太
2024年01月21日
大好き。
衰退していく小さな町で起こる失踪事件を追う中で、主人公や住人たちが複雑な悩みを抱え、それと向き合う様子が描かれる。
事件は解決しても、人の悩みには明確な解決や決着はない、みたいな対比も感じた。
キャラクターたちは主要でない住人たちも含めて皆愛らしいし、オータムカラーでまとめられた全体の色味も素敵。会話もそこそこに多いと思うけれど、主人公の発言が程よくガサツでユーモラスで飽きなかった。
大きめストーリー分岐は「どっちとつるむか」くらいだと思う。あとは、くまなく町を探索して住人と交流すること。後者はサブストーリーのようなものだし、前者も大筋には影響しないけど、キャラクターを深く知りたい人は2周して一人ずつと親交を深くしてみても楽しめると思う。
テナントもお客も過疎ってるショッピングモールとか、スーパーが潰れて空いた建物が放置されてるとか、数駅乗れば栄えた場所に出るような「そこそこな田舎あるある」の数々。
ミニゲームもちょこちょこ入ってて楽しい。
そしてプレッツェルが食べたくなる。
開発者については色々とあったようだけど、作品は作品として切り離して遊べると良いと思う。私はNight in the Woodsのゲーム体験がとても素敵なものだったと思っています。

Vtuber鯱おじさん
2024年01月02日
[h1] 退廃的。かなり人を選びます [/h1]
1:主人公は大学を中退して無職で実家に帰ってきました。
2:高校の友達は高卒してみんな働いてます。
↑これだけで「えっ…なんか気になる…」って人には、ぜひオススメしたいです。
「なんか地味でつまんなさそう……」って思った人はあんまりオススメしないです。
世界を揺るがす冒険なわけでもない、悲しみの連続で壮絶な人生!ってわけでもない。
でも生々しい、人によってはえげつなく刺さる物語が、じっとりと進んでいきます。
テンポが決して良いとは言えなく、絶妙に悪い操作性で、爽快感とは真逆のゲームです。
それを含めて、↑でオススメしたい人には、めちゃくちゃオススメです。

nitta
2023年05月10日
みんなが何かしらの問題を抱えていて、自分でいっぱいいっぱいだから上手く他人の苦しみには寄り添えないよねみたいな話がたくさんあるのですが、すごく美しい形で終わってくれたので満足です。
時々挟まるミニゲームや移動は正直まったく面白くないのですが、5~6時間くらいで終わるゲームの10~20%くらいなのでそれほどしんどくは無いです。
映像作品で見たかったかもなという感じはありますが、遊び終わる頃には毎日の過ごし方が少しだけ変わる良いお話だと思うのでおすすめしたい。

mijupuku
2023年01月14日
切なくなるゲーム。過去の出来事や精神的な不安からモラトリアムを抜け出せない主人公と、高卒ながら既に働いて苦労して大人になろうとしている旧友。人生色んな苦労があるけど生きていればいつか乗り越えられるかもね的な。若い人にはメチャクチャぶっ刺さるし、自分みたいなこどおじ・こどおば状態の中高年から独立して結婚・子育て中の親世代(親目線)にもぶっ刺さるシナリオ。Night in the Woodsロスを感じながらこれを書いている。

momizi.kyarun.bass
2021年07月21日
操作性とかかったるいし、人によっては変わり映えのしない田舎町を隅々まで探索し住人に毎日変わらず話しかけるとかだるさの極みだろう。ゲームをすると隅から隅までつい調べてみたくなってしまいがちだが、このゲームはあくまでメイの人生の一幕を覗くものだ。気楽に構えよう。このゲームは人生や生活そのもの。それに気づいたとき私は操作性のだるささえ愛おしくなってしまった。
終わりゆく終わらない日常のどうしようもなさ、そこで生きてゆく人々のうつくしさをみつけられるかどうかがこのゲームを楽しむフックになるんじゃないだろうか。

-翠-
2021年07月20日
2周してルート分岐分終了したので記念レビュー。
[h1]とりあえずこのゲーム、[/h1]
[h1]すげー!![/h1]
[h1]クッソ!![/h1]
[h1]あとタコス。[/h1]
基本は主人公黒猫メイを動かしキャラとの会話とジャンプアクションが時々ある感じ。
他の人のレビューで面白そうと思って購入。確かに人を選ぶ内容だが…私にはぶっ刺さりました。
いやーありがとうございます!
とにかく主人公メイの言動がいちいち面白いし、他のキャラも毒が良い意味で効いてる。
私はジャームがお気に入り。
絵本に出てきそうな可愛いキャラ達が繰り広げる、見た目からは想像できない会話と行動が楽しかった。
とにかく他の人のレビューにあるように、見た目可愛いキャラの割に扱ってる内容はどれも重く、ラストの流れ、会話主体ゲームとも相まって人を選ぶゲームなのは間違いない。
でも3Dの等身大の人間キャラだったら、重いだけであんまり面白味は感じなかったかも。2Dのあのデフォルメされた動物キャラでの会話ゲームってのがやっぱり効いてるっていうか色々活かされてる。
英語読めないので原文はわかんないけど、日本語ローカライズが上手すぎるのは本当に感じた。流石会話ゲー。きちんとしてる。しかし、途中途中でやるミニゲームは中々難しい。私は音ゲーのベースとデーモンタワーはクリア出来そうもない。いやある意味デーモンタワーは作りがガチでびっくりしたよ!
あと音楽奏者の二人目のいる場所に行けないのが悔しかったな。一度何とか行けたけど、何度やってもそこに通じる屋上の屋根にジャンプしても届かず…。時々やるハイジャンプがタイミングわかんなくて行けなかった、残念。
ルート分岐は2つだけど、会話多いし何でも調べたがりな人にとってはボリュームあり。
惜しいのはこれだけ作りこまれてるけどチャプター選択や自己セーブが出来ず、オートセーブしかないこと。1周終わったら2週目も最初からやる必要がある。分岐からやり直すことは出来ない。
トロコン目指すなら、あるイベントまで何周か必要な模様。
長くなってしまったけど、それだけ刺さる人には面白いゲームだった!

aoyamaaoko
2021年05月21日
実績を全て獲得したので、レビューを書いてみます。
心に満たされないものを持っている人には是非ともプレイして欲しい珠玉のアドベンチャー。
主人公メイは、大学を中退して両親の元に帰ってきた。
この田舎町はほぼ死に体で、さしたる産業も10年前に消滅し閉塞感で満たされている。
しかしそれでも、昔一緒だった友人や学校の後輩、教会の説教師、学校の先生、ホームレス、やんちゃ坊主やネズミ講に手を染めそうになっている少女など、たくさんの人々(?)の息遣いが感じられる。
ゲームの進行はシンプル。
メイを操作しながら、この死にかけた(そして、それでも明るい雰囲気を表面的には保っている)町「ポッサムスプリング」で約10日間を過ごす。
バンドの練習をしたり、悪友と犯罪ごっこをしてみたり、ショッピングモールに出かけたり。
そんななんでもない日常を過ごしながら、少しずつこの町に隠された秘密に迫っていくことになる。
帰ってきた初日にちぎれた腕を発見するなど、何か妙な違和感がある。
個人的に感動的だったのは、旧友の一人「ビー」の存在。
毒舌で皮肉屋の彼女は、いつもメイにそっけない態度をとる。
一緒に笑ったり、買い物に行ったり、万引きしてみたり・・・
楽し気なイベントはあるものの、妙にギスギスした雰囲気を感じずにはいられない。
昔は仲が良かったはずなのに、どうしてそんな態度をとるのか
その胸中を打ち明けるシーンはとても感動的。
演出も素晴らしく、プレイしてから時間がたっても忘れられない印象的なイベントです。
楽しみ方はいろいろ。
10日間、町の人たち全員に話して交流するもよし
バンドの練習に精を出すこともできれば、ARPGのミニゲームも用意されている。
最短でクリアしたければ、毎日、友人のビーかグレッグのもとに行けばデートイベントが始まる。
デートイベントは4回分あり、2人の内どちらかを選択することになる。
実績を取りたければ、周回プレイは必須。
私は5~6週はしたと思います。
万人受けはしないだろうけれど、とにかく刺さる人には刺さる。
私はプレイしている間、良質な小説を読んでいるような気分でとにかく楽しめた。
テキスト量もそこまで多くなく、ストレスと言えばメイの移動が若干遅いことくらい。
(しかし、町の中を目的もなく歩く時間すら楽しい)
音楽も素晴らしく、イベント毎に全て異なるBGMが充てられていたことには驚き。
おかげで、サウンドトラックをかけると、何日目のどのイベントなのかが明確に目の裏に浮かんできてしまう。
この町に隠された真実を解き明かした後、10日間の人々の交流の中に多くの伏線があったことに気づかされる。
多くは語られず、残りははプレイヤーの解釈に任される。
是非、スローライフ的かつスリリングなポッサムスプリングの日常を楽しんで欲しい。

のぶたろう
2021年01月06日
会話中心のアドベンチャーゲーム。
闇を抱えている可愛いキャラ達は好み。
ところどころあるミニゲームなどはかなり凝ってます。
よく分からない会話やストーリーではっきりしない部分もあり。
そういう部分は苦手なのですが、それを補うほどキャラクターが本当にいい。
セール中ならオススメかなというところ。
プレイ動画載せておきますので良かったら参考までに。
https://youtu.be/Yw8ALxzA2W8

Chai
2020年12月25日
[h1] モラトリアムの「終焉」[/h1]
「何か」に追いかけられて、目を背けて、逃げて逃げて、逃げた果てにふと見渡したら、仲間も生活も風景も自分以外の何もかもすべてが「何か」に飲み込まれていたことに気が付いて、そんな中で自分自身は「何か」に抗いながらもその「何か」と共存してまた前を見て歩こうとする、そんな物語。
非常に内省的ながら、独特の語り口が響いてくる。
「終焉」とはなんだったのか、その解釈は読み手それぞれによって違ったものが見えてくるのだと思います。
トーマス・マンとかヘッセ好きな方に是非。

Polyscias
2020年09月06日
があああああっ。序盤はとにかく主人公「メイ」の行動に何一つ共感できなかったよ! 衝動的に設備は壊すし、窃盗の常習犯だし、他人に平気で暴言を吐くし。それを操作させられるプレイヤーは絶望の味しかしなかったな。悪夢だよ絶対……。
「マジでなんなの?」と悪態をつきながら進めていると、少しずつメイの置かれた状況に気が付き、自分の中で放っておけない存在になり始めたのでした。
[h1]色々ある人生を凝縮したストーリー[/h1]
どうにも立ち行かない現状に悩み、押しつぶされそうになりながらも、社会で懸命に生きる人々をリアルに描写しています。廃れゆく町、親の心情、理想に焦がれる友人。こっちまで本気でへこむくらいに。
そこへ帰ってきたメイが直面したのは、月日が経って昔通りとはいかないぎこちなさ。各々が苦悩を抱え、時には衝突もしてしまいます。それでも安易に見捨てることなく気遣い合える様子に感銘を受けるほどでした。みんないいやつよっしゃー。
終盤は急展開と思わせぶりな会話が入り乱れて唐突感があったことは否めません。けれどエピローグの彼女の姿は吹っ切れつつあるようで、悪いことばかりじゃないのかなと少し安心した面もありました。
[h1]ストーリー以外の要素について[/h1]
ゲームとしては町を散策して、人々と会話して、たまに(嫌悪感さえある)ミニゲームをやって、寝て次の日への繰り返し。単調に思う部分があるかもしれませんが、メインは探索ではなくちょっとした町の移り変わりや会話を楽しむもの。
図形の組み合わせっぽく構成されたマットで均一な色の世界は、その現実的で暗い会話を緩和するかのように対照的で、このギャップでより強く印象に残りました。そんな町の未来を暗示させる秋の夕暮れがどことなく悲しげで、哀愁漂う情景に適っている楽曲が心地良く響きます。
操作面で一つ気になったのは移動速度が遅いこと。同じ場所を往復することが多いため、途中から少しじれったく感じました。
[h1]まとめ[/h1]
はっきり言って人には勧めにくいかなりの変わり種です。娯楽を目的にプレイするゲームではないことは確か。だけど単に「つまらない」とはなりませんでした。それだけじゃない「ナニカ」が重く突き刺さる独自性がこの作品にはありました。
メイは口が悪くて突拍子もないことをする最低なやつですが、プレイヤーが思ったことは周りの人が代弁してくれますし、長い目で見守ってあげてください。
最後に、この超独特な台詞回しを手描きの手帳含めて丁寧に日本語ローカライズしたPLAYISMさんすげー。うん。

Senji
2020年08月05日
夜中にTwitterをやってるような人たちに超オススメのゲームです。
自分の力で何とかしようとすれば何とか解決出来た問題と、
元からどうしようもできない問題がないまぜになって救いの滅びを待つような
退廃的な話のゲームです。
夜中にTwitterをやってるような人たちに超オススメのゲームです。
絵本調のかわいい動物で誤魔化そうとしたけど、
それでいてなお現実味あるえぐさが隠しきれない内容となっております。
夜中にTwitterをやってるような人たちに超オススメのゲームです

yuuka
2020年07月03日
本を読んでいるかのように少しだけゲーム?的な事はあるが誘導するゲームにすぎない
どちらかというと口が悪いのが面白いとこかな~ラストも え?いきなり終わるなよーってなってしまった

kanchi0914
2019年11月20日
こういう雰囲気ゲーは結局合うか合わないかでしか評価できないと思っているのだが、少なくとも自分は好みのゲームだった。
退廃的な世界観と個性的なキャラクター達は、丁寧なローカライズも相まってこの作品にしかない雰囲気を演出しており、一見する価値はあると思う。
ただ、このゲームを他人に勧めたいかと言われたら、正直微妙。理由は少なくとも「面白いゲーム」ではないから。
このゲーム、ゲーム性に関してはほぼ皆無と言ってもよく、基本的には単調な毎日を繰り返すだけのアドベンチャーゲームなので、よほど世界観を楽しめない限りは続けてプレイするのは難しいと思われる。
かなりこのゲームに対して好意的な印象を持っている自分ですら退屈だった場面があるので、そうでない人にとってはさらに大変だろう。
ストーリーがもう少し面白ければプレイも楽しめたのだが、このゲームのストーリーは悪い言い方をすれば、洋ゲーにありがちな独自の宗教観や哲学などを絡めた複雑なやつになっており、むしろ「わからない部分は自分で考察してね」という、悪く言えば投げっぱなしな部分すらあるので、そういう意味では個人的には微妙だった。実際、「これで終わり?」というタイミングで終わってしまったので少しびっくりした節はある。
結局の所終始雰囲気ゲーに徹しているので、PVを見て気にいったのなら買ってもよいとは思うが、とりあえず暇を潰したいだけの理由で買うのはおすすめしない。
ただ音楽とかはめっちゃいいし、ハマれば相当このゲームの世界観に浸れると思うので、ゲームに面白さより総合的な体験を求める人にとっては買って損はないと思う。なんだかんだ自分はプレイ後にちょくちょくサントラを聴き直してはプレイ体験を思い出したりしているので、そういう意味では心に残るゲームだった。

Cave Penguin
2019年10月29日
筆者は普段キュレーターを通してゲームをオススメしたりしているのですが、このレビューは本作を[b]万人に向けてオススメする目的で書いたものではありません。[/b]
見た目はスイートなチョコレートでも一口齧るとカカオ90%だったりするように、ある程度耐性が、もしくは態勢が整っていないと文字通り苦い思いをしてしまう、それが本作[u]「Night in the Woods」[/u]だと思います。
もちろん、ただ苦いだけなら[b]チョコレート効果[/b]はあんなに売れていませんし、今作が[b]愛されるべくして愛されている作品である[/b]ということを周知していただきたく、今回は筆を執りました。
前述のとおり[b]万人にオススメはできませんが、是非1度は味わってみてほしい[/b]という歯がゆい気持ちを文章にしたためて[b]皆さんにぶん投げる、レビューの体裁をとった何か[/b]だと思ってこれを読んでいただきたく思います。[b]でもさすがにカカオ95%は苦すぎると思う。[/b]
◇ ストーリーについて ◇
[b]書こうと思ったらストアページの紹介文がめっちゃ的確じゃん!!すげー!![/b]
ということで恥じらいもなく[b]コピペ[/b]します。[strike]メイちゃん見ておきなさい、これが腐った大人のやり方よ。[/strike]
[quote=ストアページの紹介文]とある田舎町のポッサム・スプリング。大学を中退し帰ってきた主人公のメイは、日々、地元の友人とバンド練習をしたり、いたずらしたり、パーティーに参加したりと楽しくも刹那的に過ごしています。
でも、彼女を含め、取り巻く人達・環境は昔と変わらず、というわけにはいきません。
メイも友人もさまざまな問題を抱えて生きています。メイは人々との交流を通じて、それぞれの問題と向き合います。
その中で、ポッサム・スプリングで発生している失踪事件に巻き込まれ、さらなる大きな問題と対峙することになります。[/quote]
なんだ面白そうじゃん!ゲーム内イベントは充実してるし、アドベンチャーゲームとして見ても実際面白いじゃん!・・・面白いんだけど、[b]各々が抱えてる問題ってのがめっちゃ重いじゃん!![/b]
[u]大学中退、労基問題、住宅ローン、アルコール依存、ネグレクト・・・[/u]と、レビュー本文を延々と圧迫していくほど枚挙に暇がないので全ては挙げませんが、どんな人でも大あれ小あれ悩みを抱えて生きているのが普通です。それを吐き出し、飲み下し、時には痛みを共有し、人と人とが支えあいながら生きていくのが人生だと思います。
しかしながら、[b]ゲームを通してそれらすべての問題をプレイヤーが受け止めなければいけない[/b]のが本作の辛いところです。ポッサムスプリングという閉鎖された空間のなかで熟成されてきた彼らの悩みは、チャプターを進める度に[b]プレイヤーアタック[/b]としての威力を増していくため、どんな人でも[b]「ウッ」[/b]となる場面が1つ2つは出てくると思います。
また、Extraで見ることができる開発資料で主人公一味を「ギャング」と称しているように、彼らは若さゆえの無鉄砲さでいたずら(というか犯罪)を犯します。映画[u]「トレインスポッティング」[/u]のような無軌道な行いは「まぁそういう映画だし」と割り切れる方でも、[b]登場人物と悩みを共有し、少しずつその世界に入り込んでいく「ゲーム」という媒体だからこそ[/b]、そういった犯罪行為を含む彼らの言動に違和感を覚えるかもしれません。
あえてネガティブな面を列挙しましたが、これらは全て、今作を[u]「Night in the Woods」[/u]たらしめるための要素であって、全て不可欠なものだと筆者は思います。
[b]ビーが自身の店舗を忌まわしく思っている理由[/b]や、[b]グレッグとアンガスが結ばれた理由[/b]、[b]メイが散文的な絵日記をつけている理由[/b]にもしっかりと意味があり、[b]「ゲームでありながら、これこそが彼らの生きている現実なのだ」[/b]と思わせるリアリティこそ本作の妙です。
だからこそ、作中[b]「ウッ」となった方[/b]も、[b]キャラクターの言動が腑に落ちなかった方[/b]も、どうか最後まで遊んでみてほしいなーって思ったりします。[b]もちろん合わなかったら無理はせずにね![/b]
◇ でも重いだけじゃないよ ◇
[b]散々長文でくっちゃべった通り[/b]、いい意味で「重い」このストーリーテリングが肝なわけですが、実のところ[b]通してみればかなりコミカルな作風で入り込みやすいし[/b]、[b]キャラクターデザインはキュートだし[/b]、[b]会話主体のアドベンチャーゲームとしてみても完成度はかなり高いし[/b]・・・ということで、あえて挙げない方が難しいくらい、この作品が愛されている理由は多岐に渡ります。安易に名作って言っちゃうのはどうかなーと我ながら思うところではありますが、[b]それでもやっぱりゆるぎない名作だと思います。全体的に。[/b]たぶん。きっと。
また、日本語訳を担当したPLAYISMさんの手腕には脱帽しきりです。原語版に忠実に、なおかつ日本的なニュアンスも大切に、一言一句丁寧に訳されています。[b]PLAYISMすげー!!!!!!![/b]
◇ おわりに ◇
BGMも粒ぞろいな本作ですが、劇中歌の1曲[u]「Die Anywhere Else」[/u]はミニゲームとして登場することもあって、殊更印象に残ると思います。最後は公式の歌詞から引用をば。
[b]I just want to die anywhere else (どっかで野垂れ死にたい)
If only I could die anywhere else (どっかで野垂れ死ねたらなぁ)
So come with me, let’s die anywhere else (一緒に野垂れ死のうよ)
Anywhere, Just not here (どこでもいい。でも、すくなくとも今じゃなく)[/b]
どうしようもなく不安で、孤独で、自棄になって、自嘲して。それでも明日を捨てないポッサムスプリングのギャングたちを、筆者は心から愛さずにはいられません。
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[u]かわいいゲーム・雰囲気ゲー・アート系ゲーム等[/u]
が好きな方のためのグループと、同趣旨のキュレーターを主催しております。
ご興味のある方はぜひ一度お立ち寄りください!
[url=https://steamcommunity.com/groups/PenguinsCave]Penguins Cave (グループ)[/url]
[url=https://store.steampowered.com/curator/31534716/]Penguins Cave (キュレーター)[/url]
[/code]

Coo
2019年07月31日
スタンド・バイ・ミーにオカルト要素と底辺家庭が抱える問題を更に足したような物語をゲームという形で上手く表現した良作です。
ただしかなり人を選ぶ作品なので、まずはプレイ動画でも見て自分に合うかどうかを判断した方がいいでしょう。
個人的にはオチがもう一捻り欲しかった [spoiler]というか、オカルト要素は匂わせる程度にしてほしかった[/spoiler]ですが、読んだ価値はあると思える程度には良い文学作品でした。