













Nightmare Reaper
Nightmare Reaper は、レトロとモダンのアクション ゲームが暗く暴力的に融合したもので、主に Doom、Duke Nukem 3D、Blood、Rise of the Triad、Wolfenstein 3D などの 90 年代の古典的な 2.5D 一人称シューティング ゲームからインスピレーションを受けています。 古典と現代の感性の間の壁を打ち破るこのレトロな一人称シューティング ゲームで、強力な武器を見つけて能力を向上させながら、呪われた悪夢の深みを探索しましょう。
みんなのNightmare Reaperの評価・レビュー一覧

Torinoesa
02月06日
[h1] 大ボリュームのレトロ調ブーマーシューター[/h1]
不満点も多いが、好きか嫌いかで言えば好きなのでオススメにしておく。
本作はまず「FPSローグライト」と聞いてパッと想像するようなものとは、かなり別物である。
「各ステージがランダム生成されるルーターシューター」というのが実情に近い。
とにかく圧巻なのがステージ数で、30近いバイオーム種にそれぞれ3ステージ用意されており、コレにボス面を加えるとクリアまでには100近いステージを駆け抜けることと成る。なので「無数にステージがランダム生成される、ゲームスピードの早いブーマーシューター」が遊びたいなら、値段分は確実に、ハマれば無限に遊び続けられるであろうボリュームは保証されてる。
反面、「通しでサクッと遊びたい」という向きには胸焼けするだろう。実際、本作のクリア率は12%ほどであり、途中下車するプレイヤーは多いと思われる。
全体の構成は大きく分けてActが3つに分かれており、Actごとにゲーム性が変わる。コレは個人的に大きく評価したい。
Act1では太古のDOOMライクのような基本に忠実な「撃ったり避けたり」が求められ、Act2ではフックロープや二段ジャンプが加わった現代的プレイフィールとなり、更にAct3では極まったスキルツリーとレアリティの高い武器で無双するルーターシューター終盤のようなゲームと化す。大ボリュームを飽きさせないための施策でもあるのだろうが、コレはとても楽しかった。
1ステージにかかる時間は10~20分前後で1ランはそれなりに気軽にできるといえる……後半ステージに入って、ジャンプアクションや鍵開けパズルが複雑化するまでは。
[b] こっちゃ頭使いたくないからブーマーシューターやってんだよ! [/b]
全体の難易度はまあまあ高めの方だと思うが、ゲーム内通貨での永続パワーアップの各種スキルツリーが存在し、難易度を軽減できる。また、この「スキルツリー」がミニゲーム集となっており、他のゲームではちょっと類を見ないほど独特である(ダルいならミニゲームは設定でOFFにできる)
拾える武器は多彩で思わずクスッと笑ったり超絶大火力に唖然としたりと様々なものが用意されてるが……確保できる武器が1個だけ、なおかつ確保できる武器のランクに制限があるため、信頼性の高い地味な武器を延々と使うことになる。変にネタ武器やロマン武器を取ってしまうと、次が相性の悪いステージだった時に「詰み」に近い状況になってしまうので……
2周目冒頭辺りでようやく確保武器2個になり、ランク制限もなくなってこのゲームの一番楽しい部分がやってくるのだが、正直ココまでやってくるプレイヤーはほとんどいないよね?
せめてスタッシュなり何なりでいくつかの武器を保存できる仕組みは欲しかった。

Celeste をプレイ中
2024年03月02日
# 総評
- ランダム生成のマップとローグライト的な武器のルーティングが楽しい boomer shooter
# いいところ
- マップがランダム生成
- レベルごとどころかチャレンジごとに変わるため一期一会を楽しめる
- 武器だけでなく武器効果も多彩
- ドロップや効果付与はもちろんランダム。レベルクリア時に 1 つだけ武器を持ち越せるとはいえ場当たり力が試される
- ローグライクらしく、特定の効果が合わさることでぶっ壊れていたりして楽しい
- 強い武器を惰性でずっと使ってしまう懸念もあったが、それを想定したであろう [spoiler]一番使っている武器を良いお値段で買い取ってくれるイベント[/spoiler] がある。よく考えてあるな~
- BGM もノリノリで楽しい
- 永続強化のスキルを少しずつ伸ばしていくのも楽しい
- ボリュームは値段のわりに結構ある上に周回要素もまであるのでリプレイ性も高め
- 1 レベルは 10-20 分でさっくり終わるボリュームなのでサクッとプレイできるのも良い
# 向き不向きありそうなところ
- 本編と並行してミニゲーム(マ◯オやポ◯モンなど)をこなすことを想定した難易度バランス
- 個人的には息抜きにちょうどいいと思ったが、boomer shooter 部分だけを遊びたい人には余計に感じるかも
# あまり良くないと感じたところ
- マップのランダム生成の質がさすがに 100 点満点ではない
- たまにほとんど敵がいないところに短時間バフアイテムが落ちていたりすると気持ち的にちょっと残念
- 通しで 1,2 回しかなかったが、ギミックも詰んでいるのかと思うほど分かりにくい配置だったり、逆にドアのすぐ近くに鍵が落ちていることもある
- シンプルなグラフィックに反して謎に重い
- 下げれば軽くはなるのであまり問題ではないけど謎

MMM0n3y
2022年05月26日
[h1]大ボリュームのローグライクBoomer Shooter。面白さが分かるまで時間がかかるかも[/h1]
病院に入院している少女が悪夢の中で大暴れするシングルプレイシューター。
HPアップや所持弾薬アップ、ダッシュスキル追加等の永続的パワーアップ有り。
[h1]システム[/h1]
・ストーリーモード。ベッドに入り眠ることでゲーム開始。敵を倒しつつ鍵やスイッチを探しゴールを目指す昔ながらのゲームプレイ。
・アリーナモード。ある程度ゲームを進め、病院内の謎解きを完了すると利用可能。
・モンスターを倒したりオブジェクトを破壊すると武器やお金が手に入る。
・お金は永続的パワーアップ(スキルのアンロック)に使用。なおアンロックする際はミニゲームを完了する必要があるが、設定からミニゲームを無効化も出来る。
・武器はステージクリア後に一つだけ(スキルのアンロックで2つまで持ち越し可能になる)持ち越し可能。
・武器にはランダムで様々な属性が付く。例えば属性によっては大砲の玉が出るライフルや回転ノコギリが出るショットガン等になる。
・数十種類のバリエーション豊かな武器。ピストルから衛生兵器まで様々。
[h1]良いところ[/h1]
・爽快感
敵を倒したときの飛沫が多め。また敵を倒すとスローモーションになったりして爽快感が高い。
・単純なゲームプレイ
上記の如く昔ながらのゲームプレイ。ストーリーはテキストで補完されるが、どちらかというと景色やモンスターの登場を楽しみに進める感じ。
・豊富な武器
ベースとなる武器がそもそも多い上、これに属性が付くのでとてもバリエーション豊かな武器が登場する。
属性によっては爆発的破壊力の武器となり、これに出会えたときはとても楽しい。
[h1]賛否両論点[/h1]
・レベルデザイン
レベルはすべてマインクラフトのようなボクセルで構成され、滑らかな坂等は無し。
故に引っかかる箇所も多く、またレベルデザイン自体がこのゲームの礎となるDoomやBuild Engineの各ゲームに比べ劣ってるように感じる場合も。
・ミニゲーム
スキルアンロックの際、マリオのようなプラットフォーミングゲーム、ポケモンライクなRPG、横スクロールシューティングのプレイを必要とされる。幸いプレイしたくなければオプションから無効にすることが可能。無効にする際のペナルティは無しと言って良い。
・ボリューム、武器及びスキルの登場タイミング
一周20時間の大ボリューム。このボリュームの中で新たな武器やグラップル等のスキルが順々に登場するので、ゲームの進行が遅く感じるかも。
・武器のグラフィックがショボい
ピクセルアートが粗すぎて自分が何を構えているのか判別が難しい場合がある。プレイしているうちに分かってくるので大きい問題では無いが気になるところではある。
・プラットフォーム
レア度の高い武器が入っている箱に辿り着くためにジャンプやグラップルを利用したプラットフォームを強制される場合がある。
失敗するとダメージを受けるつくりになっている場所がほとんどで、個人的にシューターにおいて全く不要と思える要素。
幸いゴールに必要なアイテムがこのような部屋に置いてあることはない。
[h1]悪いところ[/h1]
・武器選択を失敗した場合の煩わしさ
次のステージに持っていく武器が次ステージの地形やモンスターの相性と悪いと一気に前に進めなくなる場合がある。この場合は良い武器がドロップするまでやり直すしかないので、折角多くの武器があるのに、それらを試すということが難しくなってしまっている。
・暗い、怖い
どのマップも常にフラッシュライトを焚いているような暗さ。モンスターもシリアスなデザインで笑えるような要素が無い。
また、モンスター掃討後ランダムイベントが発生するが、これに結構怖くうざったいものが含まれる。もう少しコミカルにしても良かったのではないか。
・マップの複雑さ
全体マップが無いのに、マップ自体がかなり広く複雑で、鍵を拾ったりスイッチを操作した場合、どこに行けば良いか迷う場合がある。更にマップはランダム生成なので尚更迷う。
全体マップを用意するか、もしくはマップ上に任意で目印を置けるようにするなどしてほしかった。
[h1]総評[/h1]
個人的に面白さが分かってくるのが1周目中盤、2周目入ったくらいで武器が2つキープ出来るようになり面白さがぐんと広がる。裏を返せば長い時間我慢しなければいけない時間が続くバランス。
一度面白さが分かってしまえば爽快感が高い故に一気に引き込まれるので、面白くなくても我慢して続けてみてほしい。
また価格の割にグラフィックがショボく、ストアページから面白さが伝わりづらい作品である。
Boomer Shooter好き、多数の敵を粉々にしたい諸兄にオススメ。マルチプレイFPSに疲れたときの息抜き等にも最適。自分のペースで少しづつ悪夢の中を進んでいこう。

Toyoch
2022年04月13日
プレイ状況:20時間で1周クリア。
短評:ランダムに生成される武器とマップといったローグライト要素と、次第に強さを実感できるアップグレードの爽快感がマッチ。ただ全体的に暗すぎる。
精神病棟に閉じ込められた少女が悪夢で暴れるFPS。
マップはエリアごとにテーマ(森、鉱山、村、オフィスビル、地下鉄、監獄、深海、月面、胎内など多彩)が用意されているものの構造はほとんどランダム生成で、ボスアリーナやエピソード2/3のハブマップ、チュートリアルなどの固定マップも一応用意されている。エリアの進行はエピソード1は固定、エピソード2と3はどの順番で攻略するかある程度の融通が利くハブ形式になっている。
基本的な目的は「敵を吹き飛ばしてゴールを目指す」と言うFPSとしてはごくシンプルなものだが、エピソードごとに増えていくギミック(鍵のかかったドア、パワーセル探し、フックでの大穴越えなど)もランダム発生するのがポイント。
ある程度ゲームを進めていると病院でイベントが発生し、病院の探索範囲が広がるようになる。
このゲーム一番の特徴は武器にある。80種類とも書かれているほど武器が多く、レベルによって種類は大別されている。弾薬は軽弾/重弾/マナの3種に分かれる。
レベル1はナイフやソードオフショットガンのようなごくごく普通のものから、汚れを掃除して小銭を稼げるモップ、弾無限なトパーズの杖をはじめとした初歩的な魔法武器もあり…
レベル2は敵を捕らえて自分の手下にするトラップキューブ、移動に便利なフックつきチェーンソー、敵を追尾するか照準に追従できるシーカーミサイル、マグナムやア対物ライフルのような強めの銃器…
そして最強クラスとなるレベル3となれば自動照準つきなだけでなく砲台にもなるスマートガン、巨大な砲丸をぶっ放す海賊の大砲、時間停止+ロックオンも可能な二丁SMG、構えると動けないが前方のシールドで守られるヘビーミニガン、リモコン起爆可能な核ランチャーまである。
エピソードの進行に応じて高レベルのものが手に入りやすくなっているし、アップグレードで高レベル武器のキープ(後述)も可。
加えてコモン(白)・アンコモン(緑)・レア(青)・レジェンダリー(黄)のレアリティがあり、「確率で弾薬消費なし」「炸裂弾を発射」「当てた敵がノックバックする代わりに引き寄せられる」「反動軽減」「発射される弾が通常と違う」などのランダム補正が乗る。
ステージをクリアした時は手持ちの武器を1つ(2つ)だけキープし、残りを売却することになる。たとえ強い武器を手に入れてもレベルが高くてキープできないケースが多々あるため、新しく拾ったものは色々試してみると良いだろう。
戦闘バランスは比較的ハイペース気味で、倒した敵がよく弾薬とヘルスを落とすのでヘルス/弾薬管理は(極端に燃費の悪い武器を持っていない限り)さほど重要ではないか。
ローグライトではあるが、死んでもペナルティなく悪夢から目覚めるだけ(武器はキープしたものだけ所持、各種通貨やアップグレードは失われない)なのでやり直しは苦にならない。
もう一つの重要な要素はアップグレード。ゲームのカセットを手に入れるとコイン(マリオ風ゲーム)、トパーズ(ポケモン風ゲーム)、翡翠コイン(横STG)を消費してミニゲームを遊び、メインゲーム(とミニゲーム)に影響を与える強烈なアップグレードを得られる。
単純なステータスアップ(ヘルス増加、弾薬増加、武器の価値アップとか)だけでなく、「溶岩ダメージ無効」「ダッシュ時敵をすり抜ける」「壁に張り付いてゆっくり降下」「2段ジャンプ」などの強力なアップグレードも用意されている。
(オプションでミニゲーム部分をオフにして純粋なスキルツリーにすることができるらしい)
敵は全体的にみるとバリエーションがやや多めだがエピソードやエリアごとに大きく決まっている印象。エリアの最後にはボスが待ち受けている場合も時々ある。
敵は時々、何らかのステータス強化がついたエリート版が出てくる。
2DスプライトだがHS判定は原則として存在するため、積極的に(武器が対応しているなら)狙っていくとよい。ゴアも結構頑張っている方だし、ほぼすべての敵にダメージグラフィックも用意されている。
動画やSSでもわかるとおり、グラフィックはレトロ(Doomごろ)を強く意識しているがだいぶ演出は派手で戦況がわかりにくくなることがよくあった。
マップが暗すぎてシークレットがわかりにくい(特にひび割れも黒いのでほとんど見えない)のがとにかく難。
クリア後要素について。
[spoiler]とある条件を満たすとNG+が始まる。すべてのアップグレードと通貨は持ち越し。最初から敵が全種類登場するようになり総じて強くなるが、チャプターと同じレベルの武器のダメージも激増する。
「NG+3到達」の実績もあるため、実績目当ての周回はだいぶ時間がかかるかもしれない。[/spoiler]
良い点
・使っててユニークで楽しい武器
・ランダム生成されるマップと豊富なロケーションによる新鮮味と、適度なタイミングで追加されるギミック
・ところどころに入れられたFPS関連のパロディやリファレンス
・英語がわからなくても「とりあえず拾った武器で敵をブチのめす」ことと、ギミックの対処さえわかればどうにかなるシンプルなゲームプレイ
問題点
・暗すぎる
・チャレンジルームのジャンプアクションやタイミングアクションは蛇足に思える
・ローグライトの性質上運ゲーになり得るケースが多い
・ポケモンとSTGのミニゲームがちょっと手間に感じる
・結構面倒な実績がある(NG+3到達、敵に炎上/凍結/感電を同時付与、武器を持たずにステージ開始など)
シングルオンリーだが結構ボリュームはあるほうで、レトロ調のグラフィックがイケるならぜひ遊んでほしい。

Ishibashi
2022年02月16日
MAPのプロシージャル生成がゲーム性と微妙にマッチしておらず、
火力が倍になる時限強化アイテム等が「大部屋で敵を壊滅した次の小部屋でスポーンする」パターンが非常に多い。
時折しょうもないジャンプパズルが生成されるが、チェーンソー(装備するとセカンダリ攻撃がグラップリングフック化する)で形骸化しがち。
逆に言うとチェーンソーがないとめちゃくちゃダルいんだけど、パズルを攻略した先にステージクリアに必須のギミックが存在したりするので、ダルいからと安易に無視出来ないんですよね。
ステージクリア後の探索パートもテンポを損なっているな、という印象です。
肝心のFPSとしての楽しさはしっかりしているので、一応おすすめ評価としておきます。
エンドレスダンジョンはよ。

鬼ぃちゃん
2022年02月15日
惜しい。死ぬほど惜しい。
多彩な武器におどろおどろしい雰囲気、ノリノリの音楽に
大勢の敵をミンチにする爽快感。
が、ただ一つの要素によって私には遊ぶのが苦痛にしかならなくなりました。
それは・・バカみたいに多いジャンプアクション強要。
せまい動く足場にジャンプして乗る、ジャンプ台的なやつに乗って
大ジャンプして動く足場に乗る、これがアホほど多い。
落下ダメージのおまけつき!
せっかく気持ちよく銃ぶっ放してるのに空中に動く足場が見えた途端
ああ、またか…とうんざりしてそこでやめることが多くなりました。
このジャンプ要素さえなければ、俺にとっても
お気に入りのゲームとなったでしょうが、残念です。
銃撃系のFPSでジャンプアクションとか誰が楽しいの?まじで。

ウィッチ(?)
2021年06月27日
暴力欠如症状で悩んでる人向け
多彩な暴力はもちろん、秘密探しもそこそこあるし、ハクスラで自分に最適な武器を探すこともできるし、ランダム生成マップなので同じステージは二つともないし、さらにスキルゲットの方法はなんとあのイタリアン配管工アクションゲーム3(超簡易モドキ)なので二重に楽しめる上に、値段も良心的とくれば買わない理由は無い・・・よね?
追記
忘れてはいけないが、監禁されてる病院からの脱出が目標であって悪夢での戦闘ではない(おいおい)
自室にいるときに扉が開いていたりするので、探索はこまめに行わないとキーカードやら鍵束を見つけられない
あと主人公の生い立ちを知りたいなら、自室にある机上のカウンセリングメモを読むこと
ただ、20ページ辺りから気分が悪い話が出るので(ネグレクトやらいろいろ)読むのは自己責任で・・

Via
2019年07月22日
※ユーザ要望を多く取り入れ、予定からだいぶ延長されつつも早期アクセスを終了。フルリリース版に合わせ軽くまとめ直しました。なお今後もMOD対応・新モードなどアップデートには意欲的な模様。2022/3
「自分の好きなようにゲームを作りたい」と大手から独立したプログラマーによる本作は、サウンドや敵スプライト以外ほぼ個人制作であるため演出面こそ手作り感が溢れているものの、内容的には確かな技術とセンスが発揮されており[b]非常に面白い[/b]です。[b]面白い[/b]です。このゲームの好きな要素・デザインの優れている点を挙げ始めるとキリが無いので、レビューとしてまとめるのに苦労します。
ストアで言及されているようにDOOM / DN3D / Bloodといった古典FPS、いわゆるBoomer Shooterに対するリスペクトが濃厚ですが、単なる表層の模倣ではなく「それらの核心、当時感じた興奮を継承しつつ、現代の進歩したゲーム環境で理想のレトロシュータを作る」といったこだわりを感じる作品です。
覚えることは少ない反面、熱いハイスピード殺戮の中に立ち回りや探索のあるゲームプレイは、まさに正統なBoomer Shooterの系譜と言えるでしょうか。多彩な武器を始めとしてプレイングの自由度が高く、ストレートにクリアしたとしても十分以上のコンテンツ量(長すぎると一部マップが削られたほど)、かつ一回のプレイではとても全部見ることはできない詰め込まれっぷりです。
・概要
オマージュ元同様、チャプター>エピソード>個々のレベルという構造になっており、ある種のストーリー(文章としては短いメモがアンロックされるだけで、基本的にゲームそのものから展開を感じるタイプ)が存在します。マップや獲得アイテムは準プロシージャルで、いわゆるRoguelite的。ただしマップ各所はしっかりハンドクラフトされており、ランダム生成にありがちな「似たような部屋に散漫にオブジェクトが点在しているだけ」っぽさは全くありません。
また死亡しても最初からではなく、ステータス等は保持したままそのレベルを別生成でやり直しという扱い。なのでやってる感じは、ちゃんとキャンペーン型FPSに近いです。
レベルデザインはMinecraft風と言いますか、ブロック構成です。「自然なポリゴン地形が90年代FPSの革新的な部分だったのに、そこが違うのか」と思うかもしれませんが(私は思いました)、実際のところとても良く出来ています。
- 装飾が豊富にあり、エピソード(3ステージ)毎にアセットが大きく変化する。
- 起伏に富んでいて、のっぺりした空間が全くない。
- 入り組んだ自動生成を実現しており、一部マップ破壊要素にも寄与している。
ストーリーとも関係しますがマップのテーマは映画などで馴染みあるものになっており、無味乾燥な謎の施設が延々続くといったこともないです。所々ラフであっても[strike](緑のスライムか何かに見えるキャベツは必見)[/strike]雰囲気は非常に出ており、ヘタな通常ポリゴン形式より遥かに上質だと思います。
・戦闘
80種以上の武器はどれも個性的で楽しく、付加効果によって使用感が変化するため、数字以上にバリエーション豊富に感じます。強弱バランスについてもアップデートを重ねてありますが、どちらかといえば爽快感重視といった様子。
詳細は省きますが、シンプルかつ良く練られたシステムによって、レトロシュータにありがちな「有用な武器数種を使いまわすだけ」となりづらく、拾った武器をあれこれ試していける仕組みになっています。逆に一本の武器を鍛えていくスタイルも可能(むしろコミュニティではこちらを好むプレイヤーが主流?)。
また純FPSには珍しく近接武器がかなり充実しており、しかも普通に有用だったり。
敵もオリジナリティがありながら「いや…昔いなかったっけ?いたよな?いなかった?」と錯覚に陥るような絶妙なレトロ具合で、特性が見えてくるほど戦うのが楽しくなる魅力があります。なお厳密に言うと敵はスプライトというより平面ポリゴンなので、ふっ飛ばした時などたまに(いつもではなく)「板だー!」となったりしますが、両断などダイナミックなゴア表現も盛り込まれていて、これはこれで味があって良いですね。
・リプレイアビリティ
早期アクセス中もっとも多かった「クリアしたら終わりではなくもっと遊ばせて欲しい」という要望に応えてか、ゲーム中入手したゴールド(スコアのようなもので、金策プレイの必要は無し)によるメインのスキルツリーに加え、
- ステージクリアで増える特殊コインを使って別枠のアップグレード購入と難易度調整システム(弾薬の入手量が増える代わりに被ダメが増える的なやつ)
- ゲーム序盤あたりからアクセスできるようになるアリーナモードと、それによるさらに独立したアップグレード購入
- 難易度を上げての周回
と非常に盛り沢山になっています。こうなるとやたら多いスキルを回収していくゲームに見えがちですが、サブ要素はあくまでサブという位置づけで、そのあたり気にせずともあくまで古典FPSのフィールで遊べます(実際、私はサブスキルを二周目から集めはじめました)。
なお武器には弱~強で三段階ありますが、そのうちナイフやただの拳銃といった弱武器は終盤レアリティが上がりやすく、さらに二周目からは大幅なバフがかかってドロップする仕様になっており、多様性を無駄にしていません。このあたりも実に「分かってる」作りですね。
・その他
- 一般的にレトロシュータというとわりとスローペースで、慎重にやれば被弾なしで切り抜けられる局面が多めだと思いますが、Nightmare Reaperは敵・敵弾が嵐のごとく押し寄せてきたりで、ゼロ被弾というのはまあまあ厳しいです。だから超高難易度というわけではなく、敵が回復アイテムを落とし、こちらの攻撃・移動も高性能であるため、1ステージ中にヘルスが瀕死からフルまで大きく変化しうるバランス。緊張感とヘルス管理の面白さを絶妙に両立しています。
- パフォーマンス改善は継続的に行われていますが、グラフィック設定を上げると高度な機能を多用し、見た目に反しハイエンド環境推奨とのこと。逆に低グラフィック設定は十分に軽く安定しており、そこそこのPCであれば大量の敵や血飛沫がワサワサ滑らかに動いてくれます。映像の性質上、低グラフィック設定でもそれほど差は無いですね。
- スキル・アップグレード取得がマリオなどをオマージュしたミニゲームになっています。この点について「ちょうど息抜きになってる、いいアイディア」「FPSのつもりで購入したんだから2Dはやりたくない」と意見の割れた経緯がありました。現在はユーザ投票結果にもとづいてストレートにオンオフ可能になっています。やれば少量のコインも取れ、やりたくないなら無視してもいい程度なので、妥当な対策ではないでしょうか。
- 意図的にかなりサイレントな、説明を省いた作りになっています。多くの状況には対処・バイパスするテクニックの余地やアップグレードが用意されていますが、これらもプレイヤーの発見に任せる形。実のところゲーム進行につれ大幅な変化があるのですが、このあたりストア動画も全く触れていないため、レビューでのネタバレは避けておこうと思います。
--
2022/12/21追記:臓物がより飛び散るようになったり、MOD管理メニューを通して、短縮キャンペーンモードやスピードランタイマーを切り替えられるようになりました。予定ではこのメニューから外部MODも実装される模様。短縮モードは仕組みとしては本来チャプターごとに3つ続くステージを1つに(つまり全体の長さを1/3に)した単純なものですが、プレイしてみるとかなり新鮮で良いですね。

ムヒ(JP)
2019年07月20日
GZdoomに飽きてきてとりあえず「毛色が違うdoomを遊びたいなぁ」とか矛盾した欲望が出てきたのなら迷う必要はない
これを買え!
説明不要なdoomライクなローグライクシューター、フルコントローラーサポートだ!
ゲームシステムは非常に遊びやすく、リロード中だがデメリットもなくキックができたりリトライの待ち時間も数秒で終わったりでサクサク遊べる
そして面クリアタイプで一プレイも短くなっているためダレて来るのも抑えられる、最高だな!
ローグライクということでそのへんに銃器、刀剣、爆薬、挙句の果てには魔導書まで落ちているのだがこれらにはレア度があり「攻撃時に凍結」「反動20%オフ」などのオプションがついている
そして面をクリアした際次の面に1つだけ武器を持ち越せるのでこのシステムのためアイテム集めが楽しい
敵を倒すとゴールドが手に入りそれを使ってスキルを強化できる、スキルは弾薬所持数アップだったり最大HPアップだったりする
ストーリーもきちんとあり1面をクリアするたびに主人公のもとに手紙が届き、少しずつ状況が解ってくる
だが、今のところすべて英語なので「文字なんかいらねぇ!とりあえず俺は悪魔どもをミンチにしてぇんだ!」といった感じのdoomスレイヤーな人がいても安心してほしい
ストーリーは理解しなくっても全く問題なく進める、ストーリーにちなんだパズルとかは今の所無い!一緒に悪魔の肉でハンバーグ作ろうぜ!
とまあテンション高く書いたのですがちょっと良くないところもある
・全体マップが今のところ無い 右上にミニマップがあるだけでマップ切り替えボタンが無い、doomライクなので鍵がもちろんあるのだがどこに使えばいいのかが瞬時に判断しづらい
・ランダムマップのためジャンプを強要される部屋がある 距離感が掴みづらい人にはきついジャンプ部屋がある、2段ジャンプが今のところないのでハイテンポFPSにこういった部屋は単純に辛い
・ステージ再挑戦が今のところできない 相棒と決めた武器が敵構成によっては使いづらい時が多々ある、その時武器の引き直しができないのが進行速度にモロに響く ごめんよシャーリーン…
・スキルを手に入れる際ミニゲームを強要される マリオ3(ファミコン)みたいなミニゲームをクリアしたらスキルが解放されるといったシステムなのだが…クリアしないとスキルが解放されない
シューターとして買ったのでちょっと「なんか違うなぁ」と思った、この辺は個人によるのかもしれない
・アイテム取得範囲が小さい 敵を倒した際コインやアイテムが出るが主人公を重ねないと取れないためちょっと取りづらい、武器によってはコインに隠れて見づらいということが多かったので気になった
色々と書いたが開発元は「どんどん開発してくからな!武器も2倍以上に増えるかんな!覚悟しとけよ!!」と言っているし
現状面白いのだ、気になった君は買っても損はしないだろう!さあ今すぐバイナウだ!