









No One Lives Under the Lighthouse
アメリカの海岸近くの小さな島にある古い灯台に到着するレトロなホラー ゲームです。前の番人が行方不明になった後、あなたは彼の任務を引き継ぎ、明かりを守る必要があります。
みんなのNo One Lives Under the Lighthouseの評価・レビュー一覧

gindako
2024年11月02日
ホラー演出が巧みで、特に音がリアル。格安のホラーゲームとしてはかなり面白いと感じた。
(若干の画面酔いしやすい演出がある点には注意)
ただし、序盤はゲーム進行の導線が無く、頻繁に何をしたら良いかわからなくなる。
ほとんどノーヒントで島の中を歩き回ってアイテムを集めたり使用したりするので、若干効率が悪いと感じることもあった。
サクサク遊びたい人は、コミュニティーのウォークスルーを片手に観光しても、ホラーとしての味を落とさずに楽しめると思う。
また一部にアクション要素があるものの、何度か死んでたら「スキップしますか?」とポップアップされて、はいを選ぶとスキップでき、アクションパートは成功したことになった。この辺りのバランスもよく吟味されていると感じた。

seika
2024年05月06日
全体的にいろいろ惜しいところがある作品でしたが、ゲーム性の面ではちゃんとゲームの形は成していたし、シナリオもあるとは言えるもので、低評価になるというほどでもないため、好評価扱いにしています。真ん中評価なボタンの欲しさよ。not bad、not bad。悪くはないよ、みたいな。
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ゲームシステム:ホラーゲームの一種。マルチエンディング。私の場合は一周4時間かかった(多分一番到達しやすいED)。通常EDが2種類、トゥルーエンドが1種類なのだが、通常EDの片方にしても操作技能が試されている気がする。トゥルーエンドは必要な要件を満たす必要があるのだが、これがまた回収はそんなに簡単にはできていないので、そこまで追うことは私はやめた。各ED到達のための要件についてはこちらの方のレビューをご参照ください。
・日本語レビュー https://steamcommunity.com/id/youngpcgamer/recommended/1254370/
・英語ガイド※こちらのほうがやり方が詳細にまとめられています https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2070546795
多分、コントローラー向きのゲーム。基本的には灯台がある島内を彷徨ってアイテムクリックなどで求められていることをこなしつつ話を進めていくことになる。シナリオは章立てられており、おおよそ一日一章みたいなペース配分かなーというところがほとんどなのだが、まだ探索途中でもうっかりその章が終わる動きをすると強制的にその章が終わるのはなかなかネックだった(なんなら私が到達したEDも、モノローグが始まったと思しき段階で何となく振り返ったら、振り返れば奴がいたって感じでそのまま結局何を語ろうとしてたのか分からんまま強制的にスタッフロールが流れ出したりもした。みんなはグッと堪えてじっとしておいてほしい。)。このため、どこに強制終了の地雷があるのかこわごわ扉を開けたりしないといけない。一応、章ごとにやり直しはできる仕組みにはなっているのだけれども、一つの章のボリュームが途中からなかなか膨大になってくるため、あまりそこにうまみは感じなかった。やれるだけマシという感じ。
基本的には上述したように一応自分のペースで探索をしていくことはできるのだが、一部、急かされる要素が複数個用意されており、しかも単にシナリオを進めるためにやるのみならず、ED分岐要件にもそれらが絡んでくることにもなる。これに関する操作性は正直全然良くないので、プレイに自信がないようなタイプにとってはかなりハードなものになっている。ここもあって全ED回収を私は諦めることにした。というか、[spoiler]自分のプレイアブルキャラクターがどちらになるかによって全然勝手が違っていて、めちゃアンフェアじゃねえかと思ったりした。私が灯台守のとき、クモ、こんなに遅くなかったよねとか、オレがクモのとき、灯台守なんでそんな自由勝手にサクサク走るんだよとか、なんでそんなバカスカ弾撃てるんだよとか……。[/spoiler]負け犬の遠吠えってやつである。
セーブは完全に自動セーブ。しかもどのタイミングでされるのかはいまいちよく分からないので、最悪の場合はある程度のやり直しをすることになる。
グラフィック:初代プレステとかNintendo64のゲームのグラフィックをそこはかとなく思い出すような見た目をしている。粗いポリゴンで的確にびっくりさせてもくる。ただ、一部、その粗さが分かりにくさにあまりにも親密になってしまっている感じも否めなかった。ただ、この分かりにくさはテキストを追加するとかシーン展開をどうにかするとかで軽減できる程度のものではあった。要は不親切なところがあったという言葉になるのかもしれない。
あらすじ:とある孤島には灯台があり、そこには灯台守だけが住んでいる。前任者の灯台守が突如失踪したとして新たな灯台守が島を訪れるが──。
感想:ホラー的な各種の演出はうまく、その点にかんしては特にくどくもなく、いちいちビクッとさせられた。ただ、操作性に関しては一部かなりくどいところはある。演出面もプレイヤーがキャラクターを操作するという点を利用しつつ、複層的に表現することでなんだかちょっとゲームの枠を超えたような面白いところもあったりもしたのだけれど([spoiler]つまり、プレイヤーがエネミー含む複数人の目を通して島内の様子を過去に未来に見ていくこと。[/spoiler])、ここに関してもやや投げやりなところがあったというか、本作、シナリオに関するところが「考察してね」にあまりに投げすぎなところが強過ぎて、その上でトゥルーエンド要件が面倒だったりとかなので、お話の面白さを楽しむのが大変というか、不親切さが勝る気がした。ぼんやりぼやかして展開してれば深みがあるわけではないと思うんよ……。結局、私が見た範囲だと、[spoiler]数多の灯台守がある種の生贄として命を散らしまくっている上で灯台は運用されていて、灯台守はバケモノとして次の灯台守をひたすら襲い続けるし、この島では過去に(そして今も)邪教の神のために何かしていたりとか、そもそもの起点となった灯台守だかその関係者の受けた呪いだか何だかが今にも続いており……みたいな、一人の男が生み出すある種のループものみたいな[/spoiler]、多分、なんかそんな感じの話だったっぽいなというのは一周目プレイでも察したけれど、いちいちニオイだけ嗅がされて投げ出されてるだけという感じだった。こういうふうに切り取りつつ行きつ戻りつ展開させていくにしても、もっと面白さを感じられるようにしようがあったと思うのだなあ。上述したように、不親切なものに留まっていると思う。灯台守にしろ、その人が何を思ってるのかみたいなのはまるでないまま意味不明な展開をとにかく乗り越えていくことになるし、会話がある箇所にしろ、あまりにも人間味がないというか、必要最低限の情報だけ不親切にぶつけられてるだけみたいな。繰り返すように、各々勝手に察してください、考察してねに頼り過ぎ感。例えばメインビジュアルでも目立っているカモメなんかは、多分、[spoiler]この島に囚われている魂を暗喩したものなんだろうなあとか(尚且つ、死んで埋められていたカモメにしたってそうなのだが)、そういうのとかもそりゃこっちは勝手に察せるし、灯台なり孤島が持つ象徴性とか、邪教抜きにしてもそこで孤独に陥りバケモノになること[/spoiler]とかだって何を意図しているかはおおよそ察しは付くけれど、それを考察させるための支えをだいぶ雑にしか作っていないもしくは一切作っていないので、プレーヤーの脳みそに頼り過ぎだと思うというか。その上でこれは何をさせられてるんだとか、なんでそうなるんだって箇所も目立つ。
ゲーム性、システム、シナリオ、グラフィックとかどれもすごく面白い要素てんこもりだし、やらんとしている方向性はすごく好みでもあるのに、それらのハーモニーが心地良く発現しているというよりも、いかんせん、投げ出された感じがそれらの魅力をだいぶそいでしまっていた作品だったなあというのが勝る作品だった。
なお、本作のシナリオに関してどういう考察がなされているのか、どういうシナリオだったのかに関してはこちらが参考になる。
・英語ガイド https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2614305486
この辺見るに関しても、やっぱり、構成とか表現のやり方とかもう少し丁寧にしてくれたら楽しめたのではないかなあと、あくまでも以上もろもろ私の感覚ではあるのだけれども、そう思いました。
終盤とか、ひたすら各キャラクターの視点でとぎれとぎれに事態を見ていくシーンがあって、面白い演出ではあるのだけれど、繰り返すように、本作、いたずらにこちらに投げ出すようなものを強く感じてきた作品なので、いよいよそれも極まれりだなみたいな感じになってしまっていたのも残念だった。

Youge
2024年04月29日
ストアページには記載がありませんが日本語対応しています。
消えた前任者に変わって灯台守の務めを果たす、孤島灯台ホラー作品です。
ジャンプスケア要素の少ない精緻なホラー演出が光ります。
しかし、3つのエンディング(というかルート)によって
断片的に明かされ一つに結実するストーリーにこの作品の真価はあります。
真エンディング到達率は10パーセント程度とその出来に反して少ないので
もったいないな、と思っています。以下真エンディングへの簡易的な手順です。
[spoiler] 通常エンディングは二つあります。一日に一つずつ手に入れられるメダルを全4種集めることで宝箱を開けてショットガンを手に入れられます。
・1つ目のメダル
1日目、見逃しがちですが浜辺に着いたときケースが置いてあります。ケースを拾って自分の部屋に持っていき開きます。するとバッジがあります。
・2つ目のメダル
2日目、前日に浜辺でボートが動いていた場所に行くとバッジが落ちています。
・3つ目のメダル
3日目、スコップで灯台の裏にある盛り土を掘るとバッジがあります。
・4つ目のメダル
4日目、住居の屋根の修理を完了すると直した屋根の下にバッジが落ちています。
以上4つのバッジを箱にはめるとショットガンが手に入ります。弾はちょくちょく落ちているので切らしても気にしないでください。
ショットガンによってモンスターを倒すか、倒さずに逃げるのかで通常エンディングは分岐します。真エンディングは6つの実績を獲得したうえで、モンスターを倒すと到達することができます。6つの実績名はそれぞれ以下の通りです。
・The Hanged Man
1日目に灯台の灯りを付けた後に、灯台のバルコニーから浜辺を見る。
すると浜辺で何か光っているのでそれを見に浜辺まで行く。
・The Emperor
4日目(霧に包まれる島)にて壊された部屋を直し、全てのものを元の位置に直す(黒いしみはモップで掃除する。)
・The Star
教会の墓を掘り返す。
・The Lovers
モンスター視点で3人を追いかけ、追いつく(追いついたかどうかは悲鳴が上がるか否かで判断できる)
・The Moon
モンスター視点で主人公を倒す
・Wheel of Fortune
モンスターを倒すエンディングを見る
[/spoiler]

梟谷出羽(Kyogoku Izuha)
2024年04月27日
無事ビビり散らかしました。
雰囲気作りと、迫りくる恐怖から度々ポーズを押して深呼吸しなければいけない程。
一つ一つの不穏な道具、動物、音、天気、そして灯台。
最初に「孤独に飲まれるな」と言われましたが、秒で飲まれました。
たぶんゲーマーとしては諸々回収すべきところですが、トラウマを植え付けられたので、
是非皆さんの手で頑張って集めてみてください。

Ake-tits
2022年06月27日
一人称ホラーゲーム。ラヴクラフトの影響を受けているが、いわゆる一般に言うラヴクラフトモノ(お魚どーん、タコ足わしゃー)ではなく、闇や不可知への恐怖をメインにした、やや原典寄りの構成となっている。ジャンプスケアはあるが、ジワッ・ゾワッとした怖さ、想像力の怖さのほうがメイン。初回通しプレイは2時間程度か。
舞台は近世(19世紀~20世紀初頭)の西欧。孤島にある灯台の灯台守がある日、謎の失踪を遂げる。当時の灯台は手動式という事もあり、代わりの灯台守が派遣されることに。あなたは孤独な灯台守として、灯台のメンテナンスを行い、夕刻になったら灯台を点ける為に動力となるクランクを回し、燃料を補給するというルーチンワークを行うことになるが・・。
話の展開はなんとも不思議。いわゆる”信頼できない語り手”と思しき描写がされるほか、時間軸が前後して語られているようだ。音楽や効果音の使い方、怪奇現象の見せ方も非常に上手く、夢を彷徨っているような感覚に陥る。PS1世代のグラフィックも効果的に使われていて、ボカしたり2重視覚を使う事なく、「いる」のは見えるけど「何がいる」のかまではハッキリしないようになっており、その他のオブジェクトもプレイヤーの想像力により埋め合わせされるようになっている。また、色々な場所を見回ることで発見があるが、距離こそあれ発見がありそうなポイントは少ないので探索のストレスは少なめ。パズルも一応あるにはあるが難易度はごく低い。
エンディングは3個ある。チャプターごとのロード機能もあるので、初回での探索度によるが、最悪でも通しプレイ2回でA・Bエンド、少しばかりヒントの力を借りればそれプラス最終チャプターのやりなおし程度でCエンド(真エンド)までは行けるだろう。多少は謎を残しながらもある程度の解は示されるので、目指す価値はあると思う。実績埋めするなら、条件を確認したうえでもう1度通しプレイが必要になるかも。
不満点もある。日本語が無いのは仕方ないとしても、フォントが全てブラックレター(オールドイングリッシュ)と呼ばれる書体で、クソが付くほど読みにくい。また、読めたとしても一度しか表示されなかったり、訛りの効いた英語だったりするので難解(自分はこまめにスクリーンショットを撮影して解読した)。文章量そのものは少ない(1~2行程度の英語が全部で30個ほど?)が、そのぶん全てに意味が込められているので、読めないと伝わりにくいかも。また、最低でもA・Bエンドの双方を見ないと何が起きたのか非常に分かり難いので、同じゲームを何度も遊びたくない人にはやや不向き。
全体として、小粒ながらかなりハイレベルな仕上がりとなっており、インディならではの良さが際立つ良作と言える。気が向いたら日本語訳を作成するかも。

Seiryu_PGD
2020年12月01日
ホラーゲーム業界内では勿論、「インディーズのホラーゲーム」という括りにおいても知名度が低い作品だが、今年の掘り出し物と言える存在の傑作。
前任者が行方不明となった孤島の灯台の新たな管理者として派遣された男が主人公。灯台以外にはほとんど何も無い小さな島で暮らしながら毎日灯台をちゃんと機能させる仕事をこなして行くのだが、何故か「灯台の地下には何人たりとも決して入ってはならない」という決まりが存在していた、という設定。
PS1世代レベルのローファイなグラフィックスを採用。タイプとしてはジャンプスケアでは無くコズミックホラー系。人知を超えた何者かとの遭遇というラヴクラフト的な恐怖を扱っており、それ故にストーリー展開などは良く理解出来ない部分も多い。何とも言えない不思議感や不気味さを漂わせている所が持ち味となっている。
特に優れているのが終盤のパートで、「ああ、これで終わりかな」と思わせてからの先に意表を突く展開が待ち受けており、「そう来るか...」という感じでユニークな内容を楽しめる。
コントローラー非対応×, キーアサイン不可×, マウス感度設定不可×, マウス反転不可× それとプレイにはホイール付きマウスが必須である。
※追記 2021年9月13日に下記の問題に対するアップデートがようやくリリースされている。他にも様々な箇所に手を入れて内容の半分程度を作り直したとされており、それに伴ってゲーム名にも『Director's cut』が付加されている。
※2020/12/01時点での問題点
現在のバージョンは4月にリリースされた1.04。まだ「迷路セクションが詰まらない」, 「エンディングの分岐が解り難い」, 「操作性の問題で難易度が高い箇所が有る」といった問題が残されているのだが、これ等は上記操作デバイスの件と一緒に修正されると予告されていた。ところが最終のアップデートから半年以上が過ぎているのだが音沙汰無し。以前は掲示板にてフィードバックにもちゃんと応えていたが、こちらの書き込みの方も全く無くなっている状態。SNSを見ると何等かの問題で何も出来ていないとかでは無さそうなのだが、より完成度を高める為に早期に修正が施される事を期待したい。

BetaSS
2020年05月20日
PS&SS時代風のローポリグラフィックはなかなか雰囲気が出ていていいのですが、特徴という特徴は本当にただこの1点のみです。
他に語るべき要素が一切見当たりません。
ゲームは日中~日没というように、プレイヤーの行動にあわせて時間経過をもって進行し、徐々に灯台に”何か”がいることが示唆されます。
しかしながら、早々に相手がわかってしまうため恐怖感などかけらもなく、加えてストーリーが面白いわけでもなく、音楽がいいだとか他の要素で何か秀でているわけでもなく、本当に無味乾燥です。
あまりに語ることがなさすぎて暇つぶしにもならなかったなという感想しか出てきません。