


















Observer
Observer は、暗く雰囲気のある環境と深いストーリーテリングに焦点を当てた一人称視点のホラー ゲームです。
みんなのObserverの評価・レビュー一覧

otim tim land
2017年12月28日
サイバーパンクアドベンチャー
この一言でちょっとでも心が動くならやるべき。
ブレードランナーに1984を混ぜたテイストだが、ゲーム的にはホラーなのでその手の演出がメイン。
映像部分は一言にまとめると「すごい」
これはいい経験になる。
終わった後の疲労感はそれはもうかなりのレベルではあるが、
その疲労は恐らく初めて経験する感覚の疲労だと思われるので、ぜひとも味わって欲しい。
お話の良し悪しについては正直判断しかねる。
これもぜひ確かめて欲しい。
翻訳がちょっと雑なのと、設定関係が反映されたりされなかったりすることがあって困るというのは単純にマイナス点。
あとストーリー分岐はいいが、やり直すのに結構な時間がかかってしまうので、中間点を設ける設計にして欲しかったのは次回作に期待したい。
中身の感想はあまり書かれていないが、やってみると「すごいなこれ」という一言に落ち着くはずなので、興味が湧いたらやってみて欲しい。

kaizenai
2017年11月16日
よいゲームだとは思うが、オススメはできない。
*良い部分*
相手の脳をハックした精神世界の描写。
過去も未来も定かでない不条理な世界でさまよう経験は同種のゲームでも中々味わえない。
*悪い部分*
とにかく操作性が悪い。思うように動かせずストレスがたまる。しかも画面が揺れまくるので酔う。
その状態での探索パートは、面倒を通り越して苦痛。
あと翻訳の質が悪い。誤字脱字多すぎ。ストーリー自体はいいのに、これじゃ台無し。
ちなみにマルチエンディングのようだが、一回クリアするとセーブが削除されて最初からやり直しになる。
いやーもっかいやるのはキツイっす。
繰り返すが、ストーリー自体は悪くないので、いろいろもったいないゲームだと思う。

Kotajiro
2017年11月04日
Layers of fear制作陣によるSFアドベンチャーゲーム。
映画「ブレードランナー」のような、ディストピア世界が舞台。
(同映画に出演したルトガー・ハウアーが声優を務めている!)
プレイヤーは人の頭の中に入り込むことができる特殊能力を持った刑事、「オブザーバー」としてプレイする。
電磁パルス、生体スキャン(+ナイトビジョン)能力を使い、犯罪現場で証拠を集め、犯人を探していく。
操作では聞き込みも行うのだが、住人の対応も様々であり、話を聞けば聞くほどゲームの世界観に没入できる。
このゲームの醍醐味は何といっても、被疑者の脳にダイブした時に味わえる、ユニークで強烈な世界観であろう。
一度味わったら癖になり、何度もやり直したくなるくらいである。素晴らしいの一言。
ストーリーは分岐。ところどころに選択を迫られる要素あり。
ビジュアル、音楽、世界観。全て文句なし。
前作と違い、がっつりとした恐怖演出の連発はないので、ホラーが苦手な人でも楽しめると感じた。

SirMoBariq
2017年10月28日
First half cyberpunk detective walking simulator, the second half psychological sci-fi thriller. Great world building, a bit clunky control, fantastically weird mind hacking. Very engaging and nicely written story, you just need to get past initial 1-2 hours for the plot to really kick in. Japanese subtitle had some places where a man spoke like women, I assume they just handed the text to the translator without clarifying if the speaker is male or female. Didn't get in the way of the actual gameplay though.
最初の1,2時間はただの聞き込みウォーキングシミュレーターですが、最初の頭脳ハッキングをする辺りからプロットが動き始めて面白くなります。後半はより心理スリラーぽくなります。この開発はこういうの得意ですね。日本語字幕入ってますが、翻訳家に話し手の性別をちゃんと告げずにテキストを渡したとみえて男性が女性のような言葉遣いになっている場所が散見されます。プレイ自体には問題ありません。サイバーパンク好きにはおすすめできると思います。

Ad_kiru_ha
2017年10月07日
自称ホラー苦手人間ですが前作に魅了され
日本語公開と聞いて即購入・プレイしました
以下は個人的な評価です ※ネタバレ無し
◎大変良かった所
・サイバーパンクな世界観
・魅せるアングル
・芸術の域に達する巧みなホラー演出
・一本道で簡単クリア
×ちょっとダメな所
・整合性のない翻訳
・鬼ごっこ要素
・明滅の激しすぎる画面
・クリア後にチャプターを選べない
とにもかくにもブレードランナーや攻殻機動隊を彷彿とさせる
サイバーパンクな世界観と設定が非常に魅力的です
Layers of Fearが精神的・間接的な恐怖なら
今作はゴア要素など直接的な恐怖が多く
王道な海外製ホラーが好きな方なら今作の方が面白く感じるかも
反面に映画を1本見る感覚でプレイする方は
道中の鬼ごっこ要素で少し萎えてしまうかもしれません
(とは言うものの作中に2度ある程度で攻略自体は簡単です)
プレイ自体に支障ないものの今作は会話がとても重要な要素なので
翻訳がイマイチなのが非常に残念でなりません
しかし、日本語対応して下さった事はとても嬉しく思います
ありがとうございます これからも応援しております

Via
2017年08月20日
銃ではなく電脳を使うリック・デッカードになれる作品です。空疎なホログラム広告。薄汚いアパート。標的の影を追うほどに、喪失していく現実感。ロマンですよね。で済ませた方が良さそうな気もしますが、以下拙文ながらレビューを。
・Layers of Fearを楽しんだ身としては、そのSF版といったものを予測していたのですが、良い方向に裏切られました。そういったシーン以外に捜査要素が結構含まれ、会話や散らばるヒントを元に能動的に行動するような、傾向としては大分ADV寄りになってます。脇道も少なくないようで、一度のプレイでは色々と見落としてる感が。実際、それなりに探索したはずなのに解消しない案件があるまま初回をクリアしていました。
・散文的な探索ゲームではなく、完全にストーリー主導です。その物語が二転三転と非常に面白く、登場人物にも共感できるため、なかなか止めどころがない。英文は平易で、また端末で状況を分かりやすく整理して表示してくれますが、会話なども追っておかないと訳が分からなくなる可能性が。(映像だけ見てなんとなく楽しむタイプの作品…ではない感じです)
・直接的な恐怖演出は控えめ。代わりに充実している体験は異様で、ジットリと滲み出るような嫌さがあります。それらも支離滅裂に狂っているようでいて徐々に「そういうことか」となっていくのが、また面白い。
・ブレードランナーや未来世紀ブラジルの中に迷い込んだかのようなビジュアルコンセプト。当時の映画・ドラマを彷彿とさせる映像の質感から小物の隅々まで、80年代SFにこだわった舞台作りが素晴らしい。この手のものに魅力を感じる方にとっては(ALIEN: ISOLATIONなどと並び)マスターピースの一つとしてチェックの価値が高いかと思います。それでいて現代風のVR概念との融合、オリジナリティあるSFガジェットも楽しく、この設定でディストピア都市全体を味わうことができたら、というのが残念な部分(我儘とも)。
なお現状パフォーマンス関連の報告が見られますが、大して上等と言えないPCでも映像の質に対してかなり低負荷で安定しているため、作品として重いわけではなさそうです。

LamNot
2017年08月19日
人間性を問うフィリップ K. ディック(PKD)の『Do Androids Dream of Electric Sheep?』(映画『Blade Runner』原作)
ドラッグ、VRに依存する人々はオルダス・ハクスレーの『Brave New World』からErアーネスト・クラインの『Ready Player One』までのSci-Fi世界で典型的な現実逃避の手段として描かれる
スラムアパートメントで度々見つかるジョージ・オーウェルの『1984』
2084年Krakow, Polandでは政府は無くなり、カイロン社が実質の政府となっていた。カイロン社の元で『Observer(監視者)』として働く主人公には人の精神へとハッキングする権限が与えられている。
精神の中まで見透かされてしまう人々の自由への憧れ。主人公と息子の家族関係。知られざる家族の問題。
ホラーゲームと言うよりは、スリラーADVゲームと言う感じ。
...と、ここまでで興味をそそるような事がある人には確実にお勧めできるゲームだと思う!!
ここからは簡単にクリア後の印象を...
『良い点』
・サイバーパンクなヴィジュアル(ほぼ映画ブレードランナー)
・電脳世界のグリッチ感(ただ、人によってはめちゃくちゃ酔うと思う)
・キャラクターの台詞などはPKDを彷彿させ、癖があって面白い
・メインケース以外にサブケースとして、世界観を補完できるサブクエスト
『悪い点』
・酔いやすい
・電脳世界以外でのスラムアパートは飽きてくる
・Rutger Hauer の演技が時折棒読み(憂鬱で悲観的な役柄ももちろん考えられるが)
と、大まかにはこんな感じですが...後は良くも悪くも
・往年のSci-Fi小説に比べると哲学的、政治的意図は薄め(ゼロではない)でもっとサスペンス、スリラー的物語
・Layers of Fear ほどの恐怖演出は無い。
・Layers of Fear よりも圧倒的にダイアログが増え、現段階で英語に躓きそうな方にはお勧めできない。
・初見クリア5時間。エンディングはもう一つあり、もう一つを見るためにはもう一度1からプレイしないといけなさそう。

SUNAKKEMAN
2017年08月16日
まだ序盤しかプレイしていませんが、とても面白いです。サイバーパンクホラーというジャンルは少なく、有名なものでも『Soma』くらいでしょうか。なんといっても雰囲気が良く、近未来でありながらどこか古臭くて現実的であります。この古臭さは登場する電子機器等で視覚的に表現されていますが、設定が2084年であったり、あるシーンからわかるように、ジョージ・オーウェルの『1984年』をオマージュしているので、それがこの古臭さを表現しているのだと思います。
ゲームシステムとしては、ある事件について聞き込みをしてそれに従って動くものなので、アクション的な要素はあまりなく、アドベンチャー要素の強いゲームです。ですので、例えば『BIO HAZARD 7 resident evil』のように撃って避けるようなものはありません(あくまでも序盤のプレイ)。
まだ日本語でプレイできないので、細かい設定やストーリーが分かりませんが、最低限度の英語やその他言語が読めるのでしたらプレイはできると思います。私は英語が聞き取れないので、英語字幕を読んで何とか進めています。
このゲームは『Layers of Fear』を開発したチームでありますので、日本語版はほぼ間違いなく発売されると思いますが、『Layers of Fear』を例にすれば2018年の2月ごろの発売となってしまうかもしれません。
2017/10/4 追記
アップデートで日本語化出来るようになりました。ただ少し違和感がありますので、気になる方は国内版を(発売されるのであれば)待つほうが良いかもしれません。
あまり関係ないですが、サイバーパンクホラーというジャンルにはとても有名な『System Shock』シリーズがありましたね。こんな代表作を忘れてたなんて...