






Starship Corporation
STARSHIP CORPORATION は、非常に需要の高い銀河規模の市場に向けて宇宙船を設計、建造する宇宙船建造シミュレーション ゲームです。最初にどのテクノロジーに投資するか、どこに新しいオフィスを開設するか、どこに新しい市場を確立するかを決定するのはあなたです。橋、エンジン、発電機、乗務員室の位置から、各エレベーター、廊下、送電線の位置に至るまで、作品の内部レイアウトのあらゆる細部を設計する必要があります。次に、一連のリアルタイム戦略ミッションで船とその乗組員の能力をテストし、緊急事態や戦闘状況をシミュレートし、船を限界までテストして、競争相手に船の状況を知らせることで、銀河系の名声を獲得しなければなりません。に対して。
みんなのStarship Corporationの評価・レビュー一覧

OKN
2023年02月02日
[H1] 宇宙造船稼業も楽じゃない [/H1]
宇宙造船所のオーナーになり、貨物船から採掘船からサルベージ船から戦闘艦まで、ひたすらに艦船を設計していくゲーム。
船体フレームとパーツを研究開発し、顧客の要望に応じてスクラッチで配置していく。
船ができたら評価シミュレーションにかけ、一定以上のスコアを獲得できていれば無事に納品という流れだ。
船体やパーツのバリエーションは豊富で、コストや性能はもちろんのこと、戦闘時のダメージコントロールまで最適化していこうとなると、それは巨大な沼がパックリと口を開けている。
もちろん注文生産だけでは利幅が薄いため、自前で船を所有して航路整備や輸送、警備とさまざまなミッションを請け負っていく経営要素がある。
このあたりのマネジメントも実に楽しい。
とはいえ、数時間のチュートリアルを受けてなおゲーム内容の説明については不親切だし、褒めている人でさえ「バグが多い」と言っているのだから、あとは推して知るべし。
キャンペーンのストーリー成分が少なめで、サンドボックスと大して変わりないのも消化不良なところ。
ゲームのメカニズムを解き明かす根気を持ち、マニュアルセーブの手間を惜しまない人はどうぞ。
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[th]言語依存度[/th]
[th]★★★☆☆[/th]
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[td]難易度[/td]
[td]★★★☆☆[/td]
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[td]トラベラー度[/td]
[td]★★★★☆[/td]
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Tenukibozu
2020年02月28日
あらかじめ注意しておくと、本作は人を選ぶゲームだ。
好きな人はどっぷりハマるだろうが、大半の人には合わない可能性が高い。
おすすめとはしたが、これはあくまでどっぷりハマった側に立つ人間のレビューなのである。
十分に警告はしたので、さっそく本題に移ろう。
本作は、造船所の親父(もちろん姉御でも良い)となって宇宙船の設計と運用を楽しむゲームだ。
強力なエンジンを載せた高速輸送艦から、海賊を狩るため多数の兵器を搭載した戦闘艦まで、設計次第で如何なる船でも生み出すことができる。
しかしメインとなるのは依頼された船の設計だ。
造船所には船の設計依頼が舞い込んでくる。
もちろん色々な条件付きでだ。機体には小型シャトルを使って欲しいとか、1000トン以上の貨物を積めるようにカーゴを設置してほしい…などなど要求はさまざま。
与えられた制限の中でいかに最高の船を設計できるかがキモだ。
船の設計はパズルに近い。
エンジンや燃料タンク、生命維持装置に水と酸素タンクといった絶対に欠かせない設備から、依頼で指定された設備までさまざまなオブジェクトを狭い機体の中に効率的に詰め込んでいく。
日常生活で培った整理整頓能力が問われる場面だ。
ただし、配置には色々と制約がある。例えばエンジンと燃料タンクは基本的に同じフロアに存在しなくてはならないし、すべての設備はクルーがアクセスできるようハッチで接続されている必要がある。
また、大半の設備は電力を消費するためジェネレーターも必ず設置することになるのだが、これが結構場所を取るのである。
さまざまな制約を乗り越え、依頼通りの船を設計できればお仕事完了だ。
雀の涙ほどの報酬を受け取ることができるだろう。
…え?どういうことなのか?
船の設計で稼ぐのではないのか!それではどうやって生計を維持しろというのだ!と憤る気持ちは分かる。
しかし、このレビューでは先だって「宇宙船の設計と運用を楽しむゲーム」と書いたはずだ。
本作の依頼は2種類ある。ひとつは先述した通り、依頼された船を造るお仕事。
もうひとつは、依頼目標の遂行を可能とする自分用の艦を造り、それを使って交易やルート整備、はたまた海賊退治をするお仕事である。
そう、ゲームとしてのメインは船の設計なのだが、造船所ビジネスのメインは後者の艦の運用なのだ。
というか、船の設計の仕事は報酬の少なさも相まって大抵赤字になる。
一方で運用の仕事は、報酬はそこそこだし、なにより一度造った船はわずかな維持費で持ち続けることができる。
なので趣味で設計して、赤字を補填するために運用の仕事をする…というのが正しい。
こうしてビジネス(と趣味の設計)を回して収益を上げ、時に新技術を研究してより効率的な設備をアンロックしながら、最終目標の達成を目指すというのが基本の流れだ。
ちなみに本作にはキャンペーンとサンドボックスの2つのモードが用意されており、前者では落ちぶれた造船会社のストーリーを楽しみながらゲームを進めていく。
後者はゲーム開始時の資産など難易度に関わる内容と、最終目標(50,000,000の資産を貯める、全技術アンロック、指定依頼の達成のいずれか)を決めて自由にプレイすることになる。
さて、本作をより多くの人にプレイして欲しいので、心情的にはレビューはここで終了としたい。
しかし、悪い部分も書かねばフェアではなかろう。
ということで悪い部分をザックリ書くと、直感的ではないインターフェースと操作性の悪さである。
例えば一般的なゲームならば、まず依頼の一覧を眺めて良さそうなのを受注。
そこから仕事に取り掛かる…という流れになるだろう。
本作の場合、良さそうな依頼を見つけたらそれに合わせた船を設計してみて、うまくいったら依頼者に設計図を渡して建造…というちょっと変わった方式になる。
運用系の依頼もやはり直感的ではない。
例えば交易の依頼を遂行するため、商品の輸送に用いる船をアサインしたとする。
あとは報酬が振り込まれるのを待つばかり…と思ったらさにあらず。
アサインした船を選択して、目的地を指示するところまでやらねばならない。
また、船の設計がメインの割に、その部分の操作性も良いとはいえない。
例えばオブジェクトをまとめて移動することはできない(本当は実装されているのに筆者が気付いていないだけかもしれないが)
一通り船の設計を終えたものの、どうしても追加したい設備があった…という事態になったら、配置したオブジェクトをひとつひとつ丁寧に移動してスペースを空けねばならないわけだ。
ここまで書いてきたように色々と癖の強い本作だが、それでも宇宙船の設計というのはロマンだ。
船の製造コストを下げるため配置を工夫し、要求された機能をすべて満たした美しい設計図を描けたときの喜びは本作でしか味わえないだろう。
宇宙船の設計という特殊なジャンルにロマンを感じ、頭脳を酷使して理想の船を生み出すことに喜びを覚えられるならば…本作は欠点を補ってあまりある楽しさを提供してくれるはずだ。