





The Blind of the New World
このゲームは、文庫本と同等の長さのストーリー中心のビジュアルノベルです。
みんなのThe Blind of the New Worldの評価・レビュー一覧

hayakawa
2022年12月30日
AR(拡張現実)技術の進歩によりあらゆる物がホログラム化され、虚構が現実となっている、そんな未来を描いた韓国産のSFノベルゲーム。全てが電子化され、紙ですら骨董品となる世界になったらどうなるかを描いているのがとても面白い。SF好きな人にはオススメ。
ストーリー:
人は生まれた瞬間に"Electron Corneas"というデバイスを目に移植され、肉眼でホログラムが見れるようになる時代。あらゆる物事がホログラム上で行われる時代。
“Blindness(盲目)”という言葉の意味はもはや「目が見えない人」から「ホログラムが見えない人」という意味に変わってしまっており、それはつまり言葉の意味が変わってしまうほど「ホログラムが見えない」ということは考えられないような時代を意味する。
主人公のSeejayは生まれつきホログラムが見えない“The Blindness”の1人。世界は全てホログラムが見える前提で創られているため、ホログラムが見えない主人公は文字通り世界から置き去りにされ、目が見えないも同然の生活を強いられる。そんなある日、学校の入り口で、主人公は見えないはずのホログラムを纏って見える1人の少女と出会うことになる。
特徴:
・SFらしく専門用語がたびたび登場します。用語集が用意されているため、言葉の意味を忘れてしまったとしても安心。
・ヒロインは韓国語のフルボイス。韓国語がわからなくても声はとてもカワイイ。
気になった点:
・ログが見辛い。特にChohyunとYoojinのセリフ。緑色の背景に緑色の文字やピンク色の文字で書かれているので色の組み合わせ的に見づらかった。
その他:
・プレイ時間はエピローグまで読んで25時間ほど。
・対応言語は韓国語と英語のみ。
・選択肢ありのマルチエンディング。
・エピローグクリア後にボーナスボイスが解禁。
総評:
SF好きの人にぜひオススメしたいノベルゲーム。
全てがホログラムに覆われた世界、つまり嘘で塗り固められた世界においても変わらないものは何なのか。その答えは現代においても通ずるものがあると思います。

kamioka
2022年10月11日
Talesshopによる近未来を舞台にしたビジュアルノベル。ARが普及した未来都市を描く一方で、それが見えない主人公の孤独と絶望も描写されています。すこし社会的な内容を含むのは韓国ノベルらしいところかも。そうした背景があるために、例外的に存在する少女との交流が際立ちます。静かな雰囲気はありつつも、基本的には王道の明るくコミカルなゲーム。
そして画面構成がかなり独特。画面の大部分を黒いデザインが占めています。静かな物語とあいまってある種映画的な印象を受ける。また、Talesshop作品なのでシステムや翻訳などは総じて高水準。穏やかに王道をゆきながらそれだけでは終わらない何かを秘めた、力のある作品です。

rokkaku
2022年02月17日
日本語がないのでXUnity Auto Translator使用しプレイ。
ARが浸透し現実として扱われる近未来で、ARの見えない障害をもつ主人公がとある少女と出会うボーイミーツガールもの。
主人公の感性は現代人に近いので感情移入しやすく、舞台をSFにすることで障害者の生き辛さを分かりやすく表現できていて興味深かったです。
ヒロインも可愛くて魅力的でした。
話も音楽も声も絵も質が高いです。
欠点は、元がモバイルゲームのせいか画面の地味さはちょっと勿体無く感じました。