














デッドハウス 再生
時間がなくなる前に、感染した友人のためのワクチンを見つけてください。ただし、友人は遅かれ早かれ再発するので、ランダムに建てられた新しい家で新しいワクチンを見つけなければならないことに注意してください。あなたは謎を解き明かし、友達を完全に救うことができるでしょうか!?
みんなのデッドハウス 再生の評価・レビュー一覧

RYUNKA
2019年01月07日
[h1][b]初代バイオインスパイアにしては珍しいシステムが新鮮な、新感覚ホラーミニゲーム[/b][/h1]
いま見出しで思い切り書いてしまいましたが、かの有名なサバイバルホラー・アクションのような雰囲気を持っています。
90年代後半に多く見られたあのローポリゴンのチープさと、今日では操作性が悪く感じられる「ラジコン操作」に、画面の見づらさが半端ないカメラワーク。
そして、[u]一度発生してしまうとリセット不可避になってしまうほどの大物バグ[/u]が修正されていないところまで……。
あの頃のゲームソフトにありがちだった要素を詰め込んでおり、懐かしさを感じました。
(バグにつきましては後述しますね)
…と、ここまでならレトロ風ゲームのお約束な感じですけれど、本作は一味違うのです。
[h1]周回のたび変化するマップに惑わされるな![/h1]
実はこのゲーム、[b]ループ現象モノのストーリーと、ローグライクを掛け合わせた作品![/b]
ゾンビものにしては珍しいでしょう?
謎のウィルスに侵された仲間を救うため、30分以内に急いで洋館のどこかにあるワクチンを入手しなければならないのですが…仕組まれた全ての謎を解き明かさない限り、ウイルスは何度でも再発。
再びワクチンを取りに行くことになってしまうどころか…[u]洋館内が丸ごと、なんとまるで生きているかのように「再生」を繰り返しパワーアップする[/u]ので、周回するたび追い詰められていきます![strike]ただしワクチン部屋へ行くためのパズルは意味わかってなくてもガチャガチャやってればクリアできるっぽい[/strike]
洋館の仕掛けをすべて解く、もしくはプレイヤーキャラクターが死ぬ・制限時間切れでゲームオーバーとなるまで、この「再生」が繰り返されます。
ネタバレとなってしまう恐れがあるので詳細は書けませんが、ループを止めるためには[b]サバイバルホラーらしからぬ驚きの仕掛けを解かなければなりません。[/b]
[u]スタートする度に部屋の配置や各種アイテム・ヒントメモのレイアウトが変化してしまいます[/u]から、マッピングはもはや無意味。
そして、初めは30分だった[u]制限時間も周回ごとに減っていき、超駆け足プレイを強いられる……![/u]
運が悪ければ銃や謎解きポイントがすべて遠くに配置されてしまうこともあるので、素早い判断と戦略的なアプローチが必要となるでしょう。
[h1]操作キャラは非力![/h1]
本作のキャラクターができることは3つ。
[list]
[*]ドアの開閉 (クローゼットなどは開けない)
[*]回復アイテム・キーアイテムやヒントメモ、謎解きの仕掛けを調べる [strike](ピアノで月光は弾けない)[/strike]
[*]装備したナイフまたは銃で攻撃する (肉弾戦はできない)
[/list]
3つと書きましたが、[b]これ以外は何もできません!!!![/b]
しかも各動作は初めのうちだと超もっさりしており、ただでさえ短い制限時間をムダに浪費することとなるため、イライラすること間違いなし。
本作では[u]経験値とパラメータ毎のレベル[/u]がありまして、攻撃力・防御力はもちろんのこと、[b]割り振りかた次第でキャラクターの動作速度も大きく改善[/b]されます。
経験値の貯め方ですが、敵を攻撃することのほか、[b]各ドアの初めの開閉でも僅かに経験値が入りますw[/b]
ですから「開けたら閉めて開けてから通る」を徹底すると、序盤は効率がよろしいかと。
ただし本作はローグライク風システムですので、死んでしまったらマップ周回もキャラのレベルも全て一からやりなおしになってしまいますから、くれぐれもお忘れなく…これは普通のゾンビゲーではないのです……。
初めのうちは操作にも慣れないと思いますから、すぐ死んでしまってもいいのでさっくりプレイして頂いて、まず感覚をつかむことをお勧めします。
1周目は必ずナイフしか持っていない状態、各パラメータはレベル1から始まりますので、ゾンビの種類はもちろん、距離感や何発当てると倒せるかなども把握しておくと良いでしょう。
周回…本格的な攻略に入るのは、それからでも遅くはありません。
以下バグ情報
[spoiler][h1]やばいバグ[/h1]
[u][b]ドアの開閉時に、時々壁に挟まって身動きがとれなくなってしまう…という致命的なバグが発生します!![/b][/u]
いちおう兆候があり、ドア開閉の際にキャラがいきなり横に飛ばされたら要注意。
この周回中のどこかで挟まる可能性が高くなっているかも……?
とりあえずの回避策は[b]「ドア前でキー(ボタン)連打をしないこと」[/b]
つまり[u]ゆっくり開閉すれば発生確率はグッと下がるはずなのですが、それでも無理な時があります。[/u]
一度嵌ってしまったらどうしようもありません。
幸いメニュー画面だけは開いて操作可能ですので、潔く諦めてタイトルに戻り、再起動しましょう。
このバグのせいで半ば運ゲーと化しており、個人的に本作唯一の残念ポイントだと感じております。[/spoiler]
私はこの手の古臭さのゲームソフトが世に溢れていた頃に産まれた世代です。
これをお読み下さっている貴方も同じくらいの世代であれば、昔よく両親に買ってもらったゲームを思い出し懐かしみながら、[strike]バグも含めて[/strike]きっと楽しくプレイできることでしょう!
[url=store.steampowered.com/app/897030/]「Paratopic」[/url]や、[url=https://store.steampowered.com/app/433380/]「Back in 1995」[/url]といった作品も、90年代ゲーム風グラフィックで不気味な雰囲気をよく醸し出しているホラーゲームです。
本作のデモだけでワクワクするような人であれば絶対楽しめると思いますから、よろしければこれらも併せてチェックしてみてください!
※プレイ時間が著しく短く記録されておりますが、コンシューマ版である「デッドハウス 再生」の方にてプレイした上で執筆いたしておりますので、多少の相違点につきましては何卒ご容赦ください。