






Arcania: Gothic 4
Arcania は、王国全体の未来がかかっている豊かな世界を舞台にしたファンタジー アクション ゲームです。強大な王に挑戦し、その暗い秘密を明らかにしながら、力を鍛え、ヒーローになるために必要なスキルを学びましょう。さまざまな気候帯、豊富な動植物、地下の金庫室、そして雲が空を暗くするユニークな町や城を旅し、風や大雨などの天候の影響が無限に魅力的なゲームの世界、昼と夜のサイクルに影響を与えます。光と影の見事な表現。土地のモンスターや悪役と戦い、多くのユニークなキャラクターと出会いながら、国王の悪行を正すことができるでしょうか?そして何よりも、どのような選択があなたをそこに導くのでしょうか?
みんなのArcania: Gothic 4の評価・レビュー一覧

Haco Slacker
2015年09月14日
マップ埋めとサブクエストを一通り行った上でクリア。
寝落ちした時間を除くと24時間程度でクリア到達。
メインクエストのみの進行であれば更に短縮が可能。
[h1]Pros:[/h1][list]
[*]戦闘アクションが分かりやすく単純明快
[*]昼夜のサイクルと天候の変化が存在
[*]描写が綺麗
[*]クエストを事前達成できる
[/list]
[h1]Cons:[/h1][list]
[*]装備変更に伴うパラメータ増減が分かりづらい
[*]まとめ買いがしづらいUIの不備
[*]プレイヤーの行動にリアクションしないNPC
[*]NPCの殆どが同じ顔
[*]ボイス音量が一連の会話内で著しく異なる
[*]地形コリジョンに引っ掛かる挙動が目立つ
[/list]
[h1]オープンワールドに見えるリニア展開のRPG[/h1]
[strike]可愛くない[/strike]村長の娘との間に子供ができてしまった。これは村長に認めてもらわねば、というところから始まりを迎え、旅の終わり頃にはなんで戦い始めたのか忘れてしまっている物語。全篇英語でもそんなに難しい単語が出てこないのは嬉しい。会話の中で時折選択肢が表示されますが、そのどちらを選んでも若干の受け答えが変わるだけでシナリオ自体は分岐しません。GothicシリーズにあったFactionに影響する要素もなく、基本は一本道のシナリオをなぞることになります。
クエストはメインクエストも含めて大半がNPCから受注する形になります。受注後はマップにマーカーが表示され進行方向が明示されるので迷うことはほぼありません。突発的にクエストが発生することもなく、クエストのほとんどがお使いであるため、良く言えば終始がはっきりしており計画的に完了することができますが、お使いが続くので当然のことながら抑揚がなく単調に感じられ、ダレてしまうのは避けられません。お使いに必要なフラグ立てをする前に対象を全滅させても有効と見なされるのは不幸中の幸いと言えます。
マップを開くと未到達の箇所は暗く表示され、全て踏破するにはかなり広く感じられます。しかし実際にはマップはエリアごとに区切られており、メインクエストを除くとアイテム収集以外のお使いクエストはエリアを跨がずに完結されるように設計されています。これにより自分がやり残したクエストの把握が容易となっていますが、世界を股にかけた雰囲気がなくこじんまりとした印象を受けます。マップ関連の注意点としては、町中や道の途中にテレポート装置が配置されていますが、これはエリア間を結ぶものではなく、エリア内のテレポート装置間を結ぶものとなっています。仮にエリア間クエストが多くあったら、ファストトラベルの代替機能がないので相当辛かったと思います。
戦闘は一言で簡単な印象です。敵の攻撃パターンが分かりやすく回避しやすい。たとえダメージを受けても回復手段が豊富にあり、最高難易度Gothicに設定していても余程のことがない限りは死なずに進めることができます。序盤からHPリジェネを持つマジックアイテムが頻繁に入手できるので戦闘終了後に放置するも良し、最少コストで購入できるバンデージで大幅回復するも良しといったあんばいです。また戦闘中であってもポーションのがぶ飲みが可能で、連打回復も行えます。Rune以外のアイテムや魔法にはリキャストが設けられておらず、どんなキャラクタービルドでも一方的に敵を屠ることができます。戦闘のルールが分かりやすく簡単な操作を備えているので、どんな人も俺TUEEEできることでしょう。
AIは全般的に貧弱です。戦闘では段差を利用すればPathがおかしく敵は右往左往し、一定距離はなれると帰還することを利用すれば、これまたノーダメージで倒せる要因となっています。街中のNPCに関してはスケジュール登録された行動はあるものの、天候などによる外的要因に対しての反応はなく、プレイヤーの介入に関しても全く反応がありません。ゲームが持つ「プレイヤーの主体的行動に対するインタラクティブ性」の作りこみに欠けているように見受けられます。
インタラクティブ性に欠ける一方で、ゲーム内の自然物など静的描写は2010年当時としては優れたものがあったと思います。同年に出たFallout:NVなどと比較しても、ドイツ人の気性というか繊細さが細かなテクスチャに現れているように思います。あまりに細かく描くものだから人間がどいつもシワだらけなのはご愛嬌。あとは昆虫がモーションも含めてキモイ(褒めてます)です。虫が嫌いな人はご注意を。
ゲームプレイには幾つかの問題が残っています。Lootする際にカメラの高さがおかしくなることがあります。これは地下のダンジョンに潜っている時に宝箱を開けた時なんかによく目にし、地形の奥のよく分からないところを映します。また海の近くを歩くと画面手前のカメラに接した面の水が欠けて表示されます。描画以外ではZyraの発音が人によって違っていたり、急に怒ったのかと思うぐらい会話の前後で音量が変わったりすることがあります。遭遇する頻度も高く誰の目にも明らかなものは修正して欲しかったところです。
自由度は低めのため、[b]オープンワールドに耐性がなく目的を与えられた方がプレイしやすい人にはオススメ[/b]。B級映画やB級グルメが好きな人向け、あるいは暇潰しに。ゲームとしての完成度はそれなりであり、一流とは言えないものの遊べないほどではない。Metacritic63点に納得。…PS4に最近移植されたとか。
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Gothicの版権はPublisherであったJoWoodが保持。そのJoWoodは倒産。元々Gothicの開発をしていたPiranha BytesはDeep Silverと組んで精神的続編Risenを開発。一方、Gothic4 ArcaniAはSpellboundが開発。Gothicは絶え、Risenが続くという込み入った流れに。また開発のSpellboundもBlack Forest Gamesという独立系会社に姿を変えている。(ちなみにBlack Forest GamesはGiana Sistersというゲームを開発)

NORANA
2013年11月30日
そこまで酷くもないが、これと言った所も無い凡作。
敵が居て、攻撃できて、町に人が居て、話しかける事が出来て、マップを進んで行くとクリアー出来るとても普通なRPG。当初はGothic4の名前で売られてたと思ったが、何時の間にかGothicの名前は無くなっていた。
基本的なゲーム進行としては、ある範囲で区切られた比較的広いマップが用意されそこのシナリオをクリアーする事で次のマップに進んで行く形になっている。一つのマップ内では複数のクエストが用意されておりその中では比較的自由に行動できるが、マップ毎の連結は完全に直線的で、ゲーム進行全体としては一本道な形になる。その為、世界観の広がりは殆ど感じられず、用意された舞台を次々に進んで行くだけと行った印象を受ける。
ゲーム難易度はかなり低く、従来のGothicシリーズの様な慎重なプレイは要求されない。
RPGとしては若干短めの20時間程度でクリアー出来る。もしもこのゲームが100時間を要求するようなゲームであれば、評価はもっと低くなると思う。
内容が薄いなりに、きちんと短くまとめてあるのでプレイ感全体としてはそれ程悪くは無い。暇つぶし程度の期待感であればお勧め出来る。
ちなみに、続編(拡張?)のFall of Setarrifは完全なる蛇足なのでプレイする必要は全く感じられなかった。