









Arrest of a stone Buddha
ヒットマンはフランスの 70 年代に答えを探しています。
みんなのArrest of a stone Buddhaの評価・レビュー一覧

ひろ
2024年10月20日
前作「The friends of Ringo Ishikawa」をプレイした方であれば解るでしょう。
そのとおり、アクションは……今回は微妙にあります。
ハンドガンかショットガンで2Dの無双ゲームという難易度が高いアクションパートが実装されました。
それ以外は前作を1:9で混ぜて薄くした感じです。
勿論、9が水の方ですが。
あくまでアドベンチャーゲームであり、暗く救いのない雰囲気と少しのストーリーを味わうゲームとなっております。

YOYO
2023年11月01日
作者の最新作「Fading Afternoon」の紹介記事でゲームが気になり、独特な雰囲気の作品を作る人という情報を知ったのでまずは過去作からやってみようと言うことで「The friends of Ringo Ishikawa」をクリアした後に当作品をプレイ。先日クリアしたのでレビューを書いてみる。
アクションゲーが好きなのでノーマルから行ってみようとしたがチュートリアルで死にまくって結構ストレスが溜まってすぐさまイージーに変更。正直イージーでもかなりリトライして苦戦したのでアクションが苦手な人は注意した方がいい。
ストーリーは不眠症の殺し屋が依頼をこなしつつ、日常を自由に過ごすという感じの話。個人的には好きだけど人を選ぶゲームなので自分に合うゲームか事前に確認してから買うのをおすすめ。
このゲームが合わないと思う人
・複雑な戦略や駆け引きがあってアクション性が高いゲームを求めている人
・勧善懲悪で明確にストーリーを説明してくれるのを求める人
・沢山の魅力的なキャラクターが出てきて広大なマップを自由に駆け回れるのを求めている人
・単調な作業が苦手な人
このゲームが合うと思う人
・北野武「ソナチネ」や「Hotline Miami」のような暴力と退廃的な空気感が好きな人
・映画のようなゲームが好きな人
・ノワール映画が好きな人
・単調な作業やゲーム内で時間を潰す空気感が好きな人
私個人としてはこのゲームは暴力と退廃的な雰囲気を味わうアドベンチャーゲームだと思っている。アクションパートも日常パートも単体で楽しめるとは言い難いが、その退屈さこそが主人公とプレイヤーの感情をシンクロさせるギミックなんじゃないかと感じた。
殺しの仕事をしているアクションパートはすぐに単調に感じるし何度も死んで同じステージをリトライし続けるのは良いとは言えないが、大量に出てくる敵を殺し続けて死体の山を築き上げつつ先へ先へと歩いていると「きっと主人公の男も同じような気持ちなんだろうな」と思えてくる。いつ死ぬか分からない状態で(私のせいで何度も死んでしまっているが)淡々と殺し続けているのは楽しいからでも何でもなくて依頼を受けたから、それが仕事で自分に偶然才能があったからただ続けている。
日常パートも初めの頃は新しいマップにウキウキして何日もかけて何があるか端まで探検したし、バーでお酒を飲んだりビルの屋上でタバコをふかしながら町の景色を眺めるのを楽しんで「一日に行動出来る時間が少なくてあっという間に時が過ぎていく」と嘆いたりもした。
しかし実際は過去作「The friends of Ringo Ishikawa」と比較してマップも狭くて入れる施設もかなり少ないために中盤から飽きがくる。雰囲気を出すために遠くの美術館まで足を延ばしていたのがその内面倒に感じてきてしまう。早く時間が過ぎ去って欲しいと起きた瞬間から睡眠薬を飲もうとしても「6時までは我慢しないと」と出てきて必ず時間潰しを迫られる。2時間くらいあっという間に経過するため恋人(作中で説明が一切ないため関係性は不明)の家でベッドインして時間を潰したりしていたが、それすら移動が億劫になって近場の映画館でボーっと座って映画(映像などは一切流れないので本当に座っているだけ)を観たり、すぐ隣のバーでボタンをポチポチ押してただ酒をかっ喰らったりした。最終盤になるとただ家の中で突っ立ったり座って時間が過ぎるのを待ち、睡眠薬が切れた時だけ薬局へ薬を買いに行くという生活をしていた。
そんな中で迎えたあのラストは、何の台詞も説明もなかったけど「そうか、そうだよな……」と非常に腑に落ちた。実況などでプレイ動画を見たとしても私はあのラストについて「そういう事だったんだろうな」と何となく想像出来ただろうなと思う。しかし、主人公と一体になって仕事をし、日常を過ごすことであのラストに至るまでの主人公の感情も併せて身をもって体験出来たんじゃないかと感じた。
万人に勧められるすごいゲームとは言えないが、音楽も良く終わった後もずっと余韻が残るゲームなのでもっと色んな人に知って欲しいゲーム。

トロロアニマル
2023年07月30日
難しすぎて発狂したこともあったけど、イージーモードでなんとかクリア。
イージー?どこがだよ難しいぞ。
Switch版のイージーだとより易しくなってるらしい。
上手い人なら2時間ぐらいでクリアできるらしいけど8時間弱かかった。
最初のステージのクリア率が半分切っているので、挫折した人が多そう。
感情を見せない、何を考えているかわからない殺し屋が最後に見せた姿で理不尽難易度への怒りは消えた。
[strike]説明文には「女が必要なら、恋人を持てばいい」とあるけど実際には女なんかお店の店員しか出てこない(;ω;)どこかで出会えるの?[/strike][spoiler]日常パートで自宅の他に入れる謎の部屋がありますが、あそこが恋人の家ですね。ベッドで寝具と同化していてわかりにくいけど、眠っている恋人の頭っぽいのが見えます。あの部屋に入ると暗転し、気づけばベッドに座っているのは事後ということですね。[/spoiler]
戦闘パートと日常パートがあり、戦闘パートは休む間もなく戦い続けるので、冷房でキンキンな部屋にいても体が熱くなり汗ばんだ。
日常パートはやれることが少なく、最初は物珍しく見て回っても、何度もやるうちつまらなくなりクールダウンタイム。
これは主人公の心境とも重なるのだろう。主人公は戦場帰りで、腕を買われたのか殺し屋をしている。
戦いの中でこそ高揚感を得られて平和な日常はつまらなく、アッパードラッグを多量摂取したかのような脳は眠ることを許さず不眠症。
さりとて戦いに喜びを見いだせるタイプでもないらしく、この生活にただひたすらに蝕まれている。
・海辺のステージで、バグのような仕様がある。
解決方法→海辺ステージの最後の場面(進んでいくと最終的にバイクがあるところ)では、ずんずん歩かず、最初の視界がいいところに留まって特定数しかいない敵を全て倒した後で進んだほうがいい。
・海ステージの仕様について
このゲームは、「追手が無限わきする場面」と、「多量だが特定数のみの敵を全滅させる場面」があるっぽい。
海ステージの最後のところは後者。
追手は画面外からわいて走ってきて、一定の距離で立ち止まってこちらを撃ってくる。(歩きながら撃ってくるのもいる)
「立ち止まっている敵」を仕留めないままずんずん進んでいくと、画面外に追いやられたその敵は弾こそこちらに届かないものの、ずっと一箇所に留まり続けてしまう。
敵を全て倒さなければ進めないため、バイクのあるところまで届いてもう他の敵が出てこなくなっても、止まってる敵が最初の方に残っているせいでクリアできない。
その敵を倒しに戻ろうとすると、画面外の見えないその敵に撃たれて高確率で死んでしまう。
なので、ずんずん進んでいくよりも、場面の最初のところで全ての敵を倒しきったほうが安全に進める。
ずんずん進む場合でも、うっかり殺し損ねなかったらスムーズにクリアできると思われるが、どうも敵が一人残ってしまうらしく中々クリアできなかった。
「敵がいないのにずっと銃声のするバグがある」とスレで書いている人がいたが、恐らくこれは「画面外に立ち止まっている敵がずっと撃っている」という状態のせい。
「画面の端っこから手と銃が見える」状態で撃たれたらカウントされるが、画面外で完全に見えない場合は、引き返して近寄らなければ撃たれたことにならない。
画面端まで歩いていけば進める場面なら問題ないが、全滅の必要がある場合は「画面外の敵」が厄介になる。
仕様だけど半分バグだろ。

Pudding
2023年05月29日
ゲームのつくりや難易度は理不尽といってよく、進行不能バグに当たり最初からやり直すハメにもなりました
なのですが、各種演出とグラフィックは素晴らしく、ED後は気だるげな映画を一本見たような気分になれます
こういった方向性の作品はまさにインディーズゲームに求めるところでしょう そういった意味では間違いなく名作です

ninespider
2021年07月19日
まずこのゲームの概要について説明しよう。
不眠症を患っている主人公が睡眠薬を飲むと決めている6時まで街をうろついて時間を潰し彼の仕事である『殺し』の時間まで眠りにつく。その後のアクションパートでは3種類しかいない敵を撃ちながらゴールまで移動する。その繰り返し。
これが全てだ。
次にこのゲームがアクションゲームとして質が低い点について言及したい。
画面端まで到達するのがステージクリア条件にもかかわらずギリギリまで敵が無限湧きする。作者は8bit機以来ゲームをやってないのかと疑いたくなる出来だ。やっとクリアかと思いきや画面外から銃を持った手だけが出ていて死亡するのには苛立ちしかない。
また当たり判定の不可解さには驚きすら覚える。主人公も敵も水平方向にしか発砲できないのだが何故か横向きに撃った弾が階段を隔てた階下の敵に当たる。階段を下りていくステージでは上からも下からも敵が湧くので脳が捻じれそうになる。これを良しとした作り手の感覚が理解できない。
良いゲームは自分が死んだ事に納得できるものだと思うがこのゲームで待ち受けるのは不可解で理不尽な死だけだ。
ではこのゲームはプレイする価値がないのかというと……答えに困る。俺は価値があったと思っている。
散々に貶したアクションパートだが、所持している銃が弾切れになる前に近接攻撃の腕折りで銃を奪い次の敵に備えるという動作の繰り返しは独特のリズムがあり知らず知らずのうちに熱中している自分に気づく。この腕折りのアクションがあまりにも軽くリアリティの欠片もないのだが偶然にも銃撃の重さとの対比が生まれこれも前述した独特のリズムを生み出すのに一役買っている。そのリズムは寝る前に羊を数える時のようだ。
一言で表すならば虚無以外の何ものでもないゲームだが作者が意図したであろうストーリー上の虚無感と意図していないであろうアクションとしての虚無感が相乗効果を成し巨大な虚無の渦が生まれている。
そしてプレイヤーはその渦に翻弄されるままに物語の終わりを眺める事になる。
他のゲームでは味わえない体験ができた。STEAMのレビューでは「おすすめしますか?」に対する「はい」と「いいえ」しか選べないので「はい」を選ばざるを得ないがこのゲームに対する評価はもっと別の基準の何かだと思う。それが何かはわからないが。

daiginjo
2020年07月27日
前作の「The friends of Ringo Ishikawa」と比べアクションに大きく趣を入れている。
というよりストーリーがほぼ語られない。ないに等しいレベル。
私もクリアしたにもかかわらず、主人公の名前すら知らなかった。
しかし、ストーリー性がゼロというわけではなく、仕事を達成する時は、時に後ろから、時に正面から、時に銃を向けあってと様々なシチュエーションが繰り広げられている。語られないだけで、ターゲットの詳細やどう追い詰めたか等、必ずあった物語を妄想する箇所がいくつもある。そういった妄想をするのも楽しみ方の一つだろう。
[spoiler]主人公も何も考えず、その日に丸を付けたわけではないしな。[/spoiler]
アクション面も銃を撃ちながら歩く姿もかっこいいし、音楽の入り方もかっこいい。
コツさえつかめれば何とかなる。(ノーマルまでなら)
最後に私はもう一つのエンディングが人間味あって好きです。
そりゃあつらいよ

=High=kook
2020年07月02日
いや、前作やってたらシューティング要素の難しさは蛇足なのよマジで
移動の遅さと動きのギクシャクさがイライラを生むだけで楽しさは薄い。
ストーリーに入る前の段階でリタイア。前作のストーリーとか空気感は受け継いでいるようなので非常に残念。
これを買うなら前作のThe friends of Ringo Ishikawaをおすすめします。

Gdep
2020年03月03日
アートワークも音楽も大変すばらしいです。
ドット絵好きならそれだけで買ってクリアする価値があるとお勧めしたいところです。前作FoRIのときと同様ハードな作風に淡い空気感のある世界構成はどこかアンバランスで、それがこのゲームの魅力をより底上げしてる感があります。
■やれること■
・方向キーで移動 (歩きのみ)
・武器は構えて撃つ
・+ ↑キーでクイックショット
・+ ↓キーで狙い撃ち
・+ ← →を連続入力で左右振り向き撃ち
(これメキシカン・スタンドオフみたいな名前ないんですかね?)
・武器は腕ペキして奪うもの
主人公は超人なので、基本的に弾丸さえ十分なら無双上等です。ただ、獲物はチョウ・ユンファ兄貴の銃みたく100万発入りというわけではないので、武器は逐一確保しなくてはなりません。考え無しに撃っているとすぐ弾切れし、また倒したぶん敵も沸くので、やたらめったら撃ちまくるのではなく優先度の高い敵からうまくテンポ良く倒していくことで活路を開いていくことになります。
・とにかくその場にとどまり続けず、先へ移動する
・狙い撃ちや二丁拳銃でうまく調節して手前に走ってくる武器庫を選別する
ノーマル撃ち以外は射撃中移動はできないのであせらず倒しましょう。二丁拳銃の左右撃ち、これがうまく決まれば大変気持ちいいです。ショットガンのクイックショットや左右撃ちでの一掃も大変カッコいいのですが (ジャッキン!の音のかっちょ良さよ…) 弾数が少ないため連続は危険です。
・マップ端でも敵は沸くので気を抜かない
・緑のノーマル敵は射撃体勢に入ってから実際に撃つまでタイムラグが長いので選別しやすい
・黒服ショットガンの威力は怖いけど、手前まで走ってくるのでむしろカモ
・遠距離からライフル狙撃してくる茶色の敵は率先して倒す
・視界が制限されるステージは待ち戦法が危険なので若干無駄弾ばらまき気味に
Tipsはこんなとこでしょうか・・・
レビューで指摘されてる方もいましたが上手い人はリズムゲーのように小気味良くクリアできることでしょう。往年のアーケードゲームのごとく難易度激高アクションシューティングとして最初は自分にはクリア無理なのではと不安に思ったものの、やり方さえわかればそれほどとんでもない難しさというほどではない感じでした。 (なにせアクションゲーム苦手なタイプの私がクリアできるくらいですから、歴戦の人なら数分で1ステージ終えちゃうかも・・・) [strike]ちなみに、オフラインで遊んでたら実績取り逃しました。実績狙いの人は要注意です。[/strike]勘違いでした。実績取るには明確に条件あります。ただクリアするだけなら取れるのは2個だけみたいですね。
最後に日常パートについて。前作同様細かなところでリアクションあります。特に自宅。倫吾君とは違い、おおよそ生きることに無気力であるらしい彼はご飯を食べたり本を読んだりすることはできないものの、とある理由により、どうにかして「時間を潰す」必要があるのです。ストアの説明にはなにか目的があるようなそぶりですが、どうもその日を待ちわびているようで・・・?
前述したようにドット絵が大変印象的なぶん、後半に行くにつれ不穏な空気に気づき始めます。薬を飲み下して無理やり眠るブラックアウトの先、死体の山が築かれる場所には見覚えが・・・目的の相手はどんどん距離が近づいているのではないのかと、もしやと思っていましたが、まさかそう終わるとは・・・いや、エンディングテーマが何か暗喩していたのなら、なんとか逃げようとはしていたのかも。
クリア後にはステージを選んでの再トライとハードモードが開放されます。これをもって、彼の取った行動はすべて夢だったのかもしれない、とそう願うのです。
3/4追記
どうやら2種類のエンディングがあるようです。あと、イージーモードとワンショットワンキルのやべぇモードが追加。マップ選択によってはいける・・・かも