











Cloudpunk: City of Ghosts
Cloudpunk: City of Ghosts では、より危険で緊迫した都市ニヴァリスで、ラニアと新キャラクターのヘイスの両方としてプレイします。ラニアは巨大配送企業カーゾナの望まぬ注目を集める中、AI を崇拝する狂信者の秘密結社から逃れなければなりません。ついに債務軍団が彼女を追跡すると、彼女の夜はさらに悪化し、ラニアは自分の過去と殺人的なキメラサイボーグから逃げようとしている自分に気づきます。一方、酔ったギャンブラーのヘイスは、朝までに借金を完済しようとしますが、自己破滅への欲求と、仲間として不器用な CorpSec アンドロイドのせいで、勝算は彼に有利ではありません。
みんなのCloudpunk: City of Ghostsの評価・レビュー一覧

Ward Eight
2021年08月03日
[h1]おまけの後日談[/h1]
もう少しCloudpunkを遊べるおまけと考えると悪くないかと思います。
間開けず、本編から通しで遊んだほうが楽しめると思います。
行き先変更が多いのはストレスなのでやめてほしい。

dinner
2021年06月02日
[b]注意事項[/b]
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[*]このレビューはCloudpunkを既に最後までプレイしたことがある人に向けて書かれており、Cloudpunk本編のネタバレが含まれています。
[*]本作はDLCの体を取っていますがその価格、ボリューム、実行形式などからして実質的にCloudpunkをマイナーチェンジした別の作品であると言えます(感覚的にはポケモンBWに対するBW2に近い)。
そのため本レビューでは Cloudpunk のことを前作、Cloudpunk City of Ghosts のことを今作と呼称することとします。
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[h1]基本説明[/h1]
今作 City of Ghosts はラニアがクラウドパンクで働き始めて二ヶ月が経ったニヴァリスが舞台。
ラニアは愛犬のカミュと新しく担当になったオペレータと共にクライアントからの仕事をこなすうち、債務回収会社の暗殺アンドロイドに命を狙われたり、ニヴァリスに古くから巣食う陰謀へと次第に巻き込まれていく。
[h1]レース&カスタム[/h1]
今作では追加要素として、ストリートレースとHOVAのカスタマイズができるようになっています。
レースはゲーム内の他の要素から完全に切り離されており、ラニアがレーサーとしてトーナメントに参加し、勝ち抜いていく物語がメインストーリーとは個別に展開されます。とはいってもあくまでサブイベントなので特に深い伏線などはない単純明快な内容です。
ミッドタウン下層、クラウドパンク本社付近にいるティムソンに話しかけることでこれらの要素を開放するイベントが開始されます。イベント完了後はHOVAのカスタマイズか解禁されるほか、ニヴァリスのどこかにあるチェッカーフラッグのナビポイントに近づくことでトーナメントレースに参加できるようになります。
イベント以降のレース開催場所は順に
[spoiler]アバロンハイツ、オチュバ、ミッドタウン、ウォーターサイド、モチ地区、ヴェンツ、アバロンハイツ、ギャロウズロウ[/spoiler]
カスタマイズでは性能の異なる5種のベース車を選び、それぞれの見た目を細かくカスタマイズすることが可能です。
ただしカスタマイズで変更できるのは外見のみで性能はベース車から変化しません。
[h1]マップ[/h1]
マップは基本的に前作と同じのもので、主に本編中のイベント用にいくつかのエリアが追加されています。
思い出せる限りでは ラニア一人で探索するヴェンツの迷宮、ジェイ·Kの屋内庭園、カーチェイス用ホロウズ、レース&カスタム解禁の為に訪れる秘密基地 の四か所。
このうち 室内庭園 と カーチェイス用ホロウズ には再入場することが出来ません。
新しく追加されたマップの中でもヴェンツの迷宮は特に美しく、一人称視点や固定カメラに変えることでより雰囲気が出ます。お試しあれ。
[h1]シナリオ[/h1]
今作ではラニアのほかにもう一人、元クラウドパンクのヘイスが主人公として追加されました。
二人の操作は自由に切り替えられるわけではなく、ストーリーの進行に併せて操作できる人物が切り替わります。
今作では前作のラストシーンと今作中での選択によって結末が変化するマルチエンディング制を採っているとのことで、このレビューを書く前に条件を変えて数回ほど周回プレイを行いました。
わざわざ前作を最初からやり直すとなるとただでさえ長いプレイ時間がさらに伸びるため、セーブデータを CORAの送信/上書き を選択する以前のものに置き換え、最後の選択肢をやり直す方法をとっています。
詳しくは下のリンクから。
https://steamcommunity.com/app/746850/discussions/0/2269194717034815823/#c2269194717034887511
結果、前作ラストの CORAの送信/上書き の選択では確かに細部の会話内容とエピローグが変化したものの、道中で提示される選択肢の殆どは他者の人生や全体の話の流れに影響を与えるものではありませんでした。
覚えている限りで意味のある選択肢は[spoiler]オペレーターの姪、ジャズ演奏、ラニアとジェナ[/spoiler]の三か所のみ。それ以外の選択肢はどちらを選んでも同じ結果に収束する、ほとんど一本道のストーリーです。
カルマ値のような仕組みがあるのかも?とも思ったのですが、自分が試した範囲では見つけることができませんでした。
サブイベントの面白さは前作譲り。しかし前作では10も20もあったものが5個程度にまで激減しています。
[h1]明らかな問題点[/h1]
誤字や語尾の不統一など翻訳面の難点が多い。単純な誤字程度であれば前作にもあったが、今作のあるサブイベントでは主人公ラニアの名前を字幕上でラミアと表記してしまっている。
特に看過できない箇所として、ミッション失敗時にラニアが死亡して、オペレーターが通信越しに「you copy?(聞こえる?)」と尋ねる台詞が「理解した?」と訳されてしまっている。これでは黒幕の台詞にしか読めない。
もう一つ、メインストーリー中のあるイベントの後にラニアとカミュは何らかの内容を含んだ会話(英語力不足で理解できなかった)を交わすが、字幕には ○○したことに対する反応 と表示されてしまう。
前作以上に待ち時間が長い。一度に待たされる時間が前作では精々数十秒程度だったものが数分単位にまで伸びている。そもそもイベントによって狭いマップに拘束され、台詞を読む以外には何分もの間スキップも何もできない状態になることも少なくない。仮にもマルチエンディングを採用している(≒周回を前提としている)ゲームとしてどうかと思う。
車の乗り換えに1500リムもの大金が必要。選べる車種は5台あるが、それぞれの操作性を試そうと思ったら2,3台目を触ったころにはスッカラカンになっている。リムを稼ぐ手段は限られるため中々に厳しい。
そもそも設定上、改造のベースとなる車両は秘密基地と共にラニアが譲り受けたはずである。
おま環の可能性もあるが、(恐らく周囲の障害物との位置関係から)HOVAが上に吹っ飛ぶ不具合がある。
特にレース中は建物の間を縫うように飛ぶことが多いためかこのバグの発生率が高く、一位だったのにバグによって一気に順位が下がってしまう、ということがよく発生する。
[h1]さいごに[/h1]
前作Cloudpunkは他者の人生にかかわる重要な選択を何度も強いられるストーリーと印象的なサブイベントの数々がとても好きで、骨の髄までどっぷりとハマってしまった数少ない作品の一つです。
(同様の理由でゼノブレイドクロスも好きだった。サブイベントlove。)
しかし今作で提示される選択肢のほとんどはどちらを選んでも物語には何の影響も無いものばかりで、サブイベントに関しても内容の面白さこそ健在ですが、その総数は大きく減じられています。
今作 City of Ghosts は前作の魅力をさらに推し進めるような作品ではなく、前作の続編を望んでいた人にとって、今作への思いが前作のそれを超えるのは難しいでしょう。