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CyberTaxi

Cyber​​Taxi は、厳しい未来のビジョンを舞台にした、アクション満載の運転用一人称シューティング ゲーム兼タクシー シミュレーターです。あなたはダークノワールのヒンデンブルク市で働くタクシー運転手としてプレイし、この地獄のような場所からの脱出を目指します。

みんなのCyberTaxiの評価・レビュー一覧

templa6

templa6 Steam

2020年11月26日

CyberTaxi へのレビュー
5

[h1]狂気度50%オフのデススロットル[/h1]
2020/11/26現在、全実績解除は不具合のため不可能となっているが、
やれることはやりきったので記念を兼ねて。

[b][u]概要[/u][/b]
2128年 中央ヨーロッパ ヒンデンブルグ
そこは悪徳企業ガンブリコープが撒いた麻薬によって、
狂人や犯罪者が闊歩するやべー都市と化した。
ガンブリコープはヒンデンブルグを武装した壁で囲い、
さながら監獄のようにすることで事態の収拾を図ろうとしたが、
当然ながら内部はメチャクチャ、
その状況でプレイヤーはヒンデンブルグから脱出するため、
タクシードライバーとして合計160人の運送をしなければならない...という
[b]ヒンデンブルグをKEMO Cityに変えたらまんまデススロットルじゃねえか![/b]
とたまげるくらいのコンセプトまんまゲー
ちなみに[b]日本語非対応[/b]

[b][u]いいとこ[/u][/b]
・不具合に対する開発者の対応が比較的早め
・流すにはそこそこ広いマップ、各マップも似たりよったりではなく、個性が感じられる
・そこそこ豊富な車載武器(初期マシンガン+最大4種まで)
・繰り返し聴いても(それほど)飽きないラジオのBGM

[b][u]わるいとこ[/u][/b]
いいところより悪いところのほうが目立つのだが、そういうもんなのだ。ゆるして
・武器をバリバリ撃って、なんでもかんでも吹っ飛ばすゲームだと思うと肩透かしを食らう
  全ての武器は所持段数が限られており、武器ショップ以外での補充ができないこと、
  また、デフォルトの車載マシンガン以外はそこまで所持段数が多くはないため、
  [b]あくまで自衛としての武器[/b]であり、無闇矢鱈に使用していいものではない
  車を破壊したら弾が手に入るとかなら良かったのにね
・マップで変化をつけてはいるが、運送の仕事が単調すぎる
  仕事を大別すると以下の3種類しかないため、160回も同じようなことをやると飽きる
  ①乗客をA地点からB地点に運ぶ
  ②目的地に居る、または移動しているターゲットを破壊(または殺害)する
  ③目的地まで爆弾(+乗客)を運ぶ
・全体的にチグハグ感を感じる
  街にファクションは3つ存在し、評判値もそれぞれに用意されているのだが、
  上げたからと言って特にメリットはない(実績のみ)
  見た目オッサンの乗客を乗せたら[b]サイボーグ[/b]だった
  見た目デブのオバハンの乗客を乗せたらねーちゃんだった
  など、外見と乗客のイメージが一致していない
  「チタニウムアーマー」を装着したはずなのに、扱いが[b]シールド[/b]で、
  バッテリーが減ると防御効率が落ちる
  などなど、首を傾げたくなる要素が多数散見される
・一般車、通行人が激しくウザい
  後ろを走っていたら[b]後部車載機銃[/b]をバラ撒いてきた
  後ろを走っていたら[b]地雷[/b]をバラ撒いてきた
  交差点を曲がったら正面から衝突して乗り上げた
  着地したと思ったら、後続車に跳ね飛ばされて[b]ビルの屋上に着地した[/b]
  などなど、基本的に自車は一般車より当たりが弱く設定されており、
  しかも通行車両はこちらのことなどお構いなしなので、
  [b]ここは土浦かあるいは和泉か[/b]と疑いたくなるような惨状になることがしばしばである
  また、銃や火炎瓶を持ってこちらに向かってくるやつはさておき、
  そうでない通行人も自殺願望があるのか、[b]堂々と道の真ん中を歩いて[/b]いたり、
  そもそも道路に幾つも地雷やら爆発性のドラム缶やらがすっ転がっているので、
  ことヒンデンブルグにおいては[b]快適な走りとは程遠い世界[/b]が待っている
・車の操作性があまりよろしくない
  ホバーカーという設定なのでやむを得ないのかもしれないが、
  クイックすぎるハンドリングや、バックから前進に切り替えた時の発進の遅さが気になる
  特に後者は一般車がウザいことと相まって、フラストレーションが溜まる一因である

[b][u]総論[/u][/b]
いろいろこき下ろしてしまったが、デススロットルを自分達の手でリメイクしよう、
というその意志は嫌いではないし、相応の出来には仕上がっていると言える。

ただ、残念ながら本歌取りとはいかず、
ほんけのなぞり、または模倣品レベルに留まってしまっている。
全裸にペニスサックのアルビノ兄ちゃんが乗り込んできたと思ったら、
「俺の写真見る?アンタの写真も見せてくれよ」
などと気さくに話しかけてくるほんけに比べたら、狂気度50%オフと言ったところだが、
そもそもデススロットルの開発は[b]後のロックスタートロント[/b]である。
流石に相手が悪いと言わざるを得ない。

その辺を知ってるオッサンオバハンが、「ああこんなゲームもあったねえ...」
と回顧しつつプレイするには(お値段的な意味でも)丁度いいのだが、
デススロットル(またはハードロックキャブ、カランティーン)って何?
という若年プレイヤーには、残念ながら現状ではあまりオススメできるものではない。

[b]要するにロートルゲーマー向けってことだな![/b]

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