












Duck Detective: The Secret Salami
犯罪解決は池の中を歩くようなものではありません。あなたは運が悪い刑事だが、アヒルでもあります。隠蔽能力を駆使して証拠を調べ、空白を埋め、すべてが思い通りにならない物語ミステリー アドベンチャーで事件を全開に解明しましょう。
みんなのDuck Detective: The Secret Salamiの評価・レビュー一覧

dbs_curry
02月10日
日本語化Modを作成しました。
https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=3350798490

belfaste
2024年12月04日
アヒルさんハードボイルド探偵ミステリ。
ストアページでは「『アグレッシブ烈子』×『Return of the Obra Dinn』」と謳われており、わかりやすく『Obra Dinn』のフォロワー。また2-3時間で終わる短編であることも公式に強調されている。
長距離バスを運行するバス会社・ベアバスのオフィス内であり人物のランチが盗まれる事件が発生。被害者は救済を求め、腕利きの私立探偵ダック・ディテクティブに依頼の手紙を送る。
ダック・ディテクティブは得意のデ”ダック”ション(推理)で、ランチ盗難事件の捜査に乗りこむが……というあらすじ。
なんといってもビジュアルがいい。擬人化された動物たちでハードボイルド探偵もの、といえば、前に『Chicken Police』というキモカワ実写リアル路線のものがあったけれど、こちらは打って変わってかわいらしいイラストで彩られている。そんなかわいい動物たちが見た目に反してハードな人生(失恋、過労、貧困、中間管理職的苦悩、離婚、そしてもちろん、犯罪)を送っているさまは、なかなかに皮肉でユーモラス。
気が利いているのは遠目から見るとデフォルメの効いたキュートな姿なのに、捜査モードで近くによって観察してみると、どいつもこいつも妙にリアルでやつれている姿をさらすこと。こうした手の込んだアートワークはそれだけで見ていて飽きない。
システムは先述したとおり『Return of the Obra Dinn』、あるいは『The Case of the Golden Idol』をある程度踏襲している。すなわち、捜査のキーとなる人物やアイテムからキーワードを採取し、その集めたキーワードで用意された文章(真相の物語)を穴埋め式で完成させていく。
これら二作品と異なるところで特徴的なのは、見下ろし型のクォータービュー視点であるところだろうか。『Obra Dinn』も『Golden Idol』も一人称視点での探偵=ほぼプレイヤーのゲームであったけれど、本作は三人称的であり、主人公であるダック・ディテクティブにも濃いめのキャラづけがなされている。
そういう意味では推理そのものよりもコミカルなキャラクターを愉しむことに主眼が置かれていると見てもいいだろう。
とはいえ、謎解き部分もそれなりに歯ごたえがある。見た目だけだと小学生でも解けそうな簡単な問題を出してきそうだとおもわれるかもしれないけれど、ちゃんと証拠をながめて、ときには発想にひねりをいれないと解けないレベルだ。といっても理不尽すぎることはない。やや遠回しな”弱い証拠”が多い気はするけれど。
解答はところどころ強引だけれど、コミカルな世界観のノリでなんとか押し通している。そこらへんは『Golden Idol』にも通じる部分だろうか。
難点としては……聞き込みがめんどくさい。これは三人称クォータービュー視点であることの明確な欠点だ。捜査中は4つか5つほどに区切られたエリアを行き来するわけだけれど、エリアを切り替えるごとにロードが入るし、そもそも操作感があんまりよくない。幸い推理に必要な証拠は手元から即アクセスできるので不便は少ないが、だったらそもそもなんでこんなデザインにしたのかよくわからない。
よくわからないといえば、あまりに先達作品を律儀にリスペクトしているせいか、まず人物の名前から埋めさせようとする。一部の人間はともかく、素直に名前を教えてくれそうな人物でも「推理」によって名前を推定しなければならないのが不合理すぎる。しかも、『Golden Idol』などと違って面ごとに人物が入れ替わるわけでもないし、『Obra Dinn』ほど長くも人物が豊富なわけでもないから、なんでそんなことをさせられているのかよくわからない。
こういう「だって先行作品がやってるから」で無批判に取り入れられているところがところどころ眼について、ややデザインに甘さを感じる。
2時間の短編だから勢いで突き抜けられたものの、5時間だったり10時間だったりしたら、ストレスが優っていたかもしれない。
とはいえ、ハードボイルドのクリシェを用いたコミカルなノリは愉快で、ロードの合間に挟まるカスのウソアヒル知識もふるっている(このゲームで一番おもしろいところかもしれない)。
そこまで強くは推せないが、2時間1200円の体験としてはギリギリ及第点だろう。
ワークショップの有志翻訳は完成度が高い。小道具に書かれた手書き文字まで翻訳しているのはすばらしく、特に推理の材料として重要な「ある手紙」に関してはちゃんと証拠として機能するように作っていて、心底感心させられた。

Renkta
2024年11月10日
謎解きシーンを見ての通りThe Case of the Golden Idolのフォロワー。つまりオブラディン号のフォロワーのフォロワー。
ペーパーマリオ風のキャラクターは個性的で可愛く、英語ながらフルボイスの感触もよい。UI等も統一感があり、デザイン部分だけでも値段分の価値はある。
残念なのが謎解き要素で、小さな物語を強引に区切って出題されるためか謎を解く理由や範囲がしっくりこない。例えば目の前で事件が起こっているのに答えるのは犯人やトリックではなく、「目の前で事件が起こった」みたいな状況の整理が解答になったりする。そもそもThe Case of the Golden IdolやThe Return of the Obra Dinnは回答者が事件現場にいないので成立するのであって、主人公の目の前にいる人物の名前や出来事を推理するのは奇妙である。
終盤で事件の真相を追う頃にはだんだん感づいているので特に驚きも無く、序盤のトボけた雰囲気は失われ無骨な話となるので当初感じた魅力は満たされないまま終わってしまった。
ワークショップの有志翻訳は謎解きに支障が無く、キャラクターの魅力が伝わる出来でした。

Opossum
2024年10月25日
非公式の日本語化MODが公開されてたのでプレイしました(滞りなくプレイできるように翻訳できてて凄い、ありがとうございます)
どうしてこの人はこういう行動をしたのか、という出された情報以上に推理する必要があって、推理小説読んでるようで楽しかったです。
[spoiler] 皆さんがソフィーよりボリスを逮捕したのは、ルッキズムだからですか? [/spoiler]

Akatsuki
2024年10月21日
冴えないアヒル探偵が、バス会社で起こった「事件」に挑むー。
私の大好物である「Return of the Obra Dinn」フォロワーの穴埋め型 " 探偵 " アドベンチャー。日本語化MODが実装されたとのことで、早速プレイ。離婚したてで、金も素寒貧のパン好き主人公が、悲哀を感じさせつつも、どこか滑稽で笑える。
クリアまで約2.4時間(全実績解除含)、面白かったけど、流石にもう少し長さが欲しかった。また、他の「Obra Dinn」フォロワーに比べると、穴埋めが直感的に解けず、少しモヤモヤが残ったのが残念。それから、とりあえずキーワードを集めようと、登場人物や証拠品を流し読みすると、それらの発言を後で聞くことが出来なくなるので、ちゃんと読み込まないといけないのも不便だったかな。
まぁ、そのあたりは、もし出るなら次回作に期待ということで。

BlueCoat2577榊辻
2024年07月08日
[h1]様式美[/h1]
ポイントクリックで言葉を集め、
文章中の空欄に集めた言葉を挿入して推理を完成させるゲーム。
戯画化された動物キャラクターたちによるコメディタッチの雰囲気で、
気軽にプレイすることができました。
シナリオもひとつだけで、英語も難しくなく、
数時間もあればクリアできるボリュームです。
軽いタッチで描かれているゲームですが、その実、
主人公のアヒル探偵はトレンチコートとソフト帽の出で立ちで、
ややしわがれた声の声優さんが演じていたり、
表の顔と裏の顔を持った人々やスケープゴートや
ファムファタールもいたりするなど、
ハードボイルド探偵もののお約束に忠実に作られていて、
「様式美」のようなものも楽しめます。

kana
2024年07月06日
コミカルな作りの推理もの。適度な難易度と笑える内容で最後まで楽しめました。
ストアページの説明通りで2〜3時間もあればクリアできるボリュームですが、全体のクオリティが高く、体験としてはとても良かったです。
ゲームとしては聞き込みや観察で得られた情報を元に穴埋めの推理内容を完成させる形。
推理を進める上で躓かないよう様々な工夫がなされているので、詰まることはまず無いでしょう。推理パートは最悪総当たりでも解けます。
惜しむらくは対応言語が英語のみなこと。推理パートの作りが故にローカライズが困難なタイプのゲームなので、日本語どころか他言語への対応もまず起きないでしょう。
しかし、全体がコミカルな作りであり、難しい表現や長文は出てこないので、英語としての難易度は易しめです。英語に抵抗が無ければプレイしてみる価値はあると思います。
[2024-09-23追記] なんと[url=https://store.steampowered.com/news/app/2637990/view/4616839976812716391?l=english]アップデートでローカライズ可能に[/url]なりました。これを機に有志翻訳が増えれば英語が苦手な人にも勧め易くなりそうです。

www.neet.net
2024年05月28日
キャラクターたちが皆フルボイスでしかもかわいい!
ゲーム内に出てくるワードを集めて、集めたワードを使って謎を解くといったシステムで面白かった!
不満点はボリューム不足ぐらい
大体2-3時間で終わってしまうのでできれば色々な話が今後追加されるとうれしい
web翻訳片手にプレイしてみたものの、そこそこつらいのでやはり英語力はほしいなと感じます
ゲーム内には手書きの文章がいくつか出てくるためしばらく日本語訳はあまり期待できないかなと思います
ちなみに謎を解く際に間違ったワードを当てはめてもデメリットはありませんでした
そのため英語がわからなくても、総当たりで解くことができるようになってます