









エンコッドゥヤ
時は 2062 年。9 歳の孤児ティナは、巨大で不器用なロボットの守護者である SAM-53 と一緒に、企業が管理する暗黒の大都市、ネオ・ベルリンの屋上にある仮設シェルターで暮らしています。
みんなのエンコッドゥヤの評価・レビュー一覧

tencho
2021年09月10日
雰囲気は良いんだけど、演出がちょっとね。
ポイント&クリックなので総当たりすれば理論上はクリアできるけど
そうならないように会話や表現の演出が重要になると思う。
それが足りてないから結局総当たりになってしまう。
理不尽というほどではないけど、そうなるの?ってのは結構あって
そこに気が付かなければ詰みます。
一応ヒント機能もあるけど、考え方を教えてもらうだけだので
あまりヒントになってないかな。
ストーリーも薄くて、悪い市長から世界を救うみたいなんだけど
何が悪いのか分からないし、どうして世界を救えたのかもわからないし
良かったねとは思えませんでした。
へー、そうなんだって感じ。
子守りロボットと小学校4年生の女の子の組み合わせも
うまく使えていないので
どちらを使えばうまく進められるかが明確に表現できていないから
ストレスになる。
例えば高い所に何かあればロボットなんだけど
正解は長い棒を使った女の子とかなので
やりたいことがはっきりしているのに出来ないというはまり方が
イライラしました。
画面の印象はとても良いです、いたるところに変な日本語看板があるのも
大好物です、特に「プロミス」の看板はニヤッとしてしまいました・
少しライトよりなのでこういうタイプのゲームをやったことない人は
お試しでやってみるのも良いかもです。
ただ、詰まったら攻略サイトや動画サイトを見てできるだけ
エンディングにたどり着くようにしましょう。
まとめると、お母さんが一番かわいそうって事でよいのかな?
店長。

MuuMuu066
2021年07月24日
7/24改訂 クリア済(Ver1.1)
ゲームシステムとしてはクリック選択式の脱出ゲーム
マップを移動し落ちているアイテムを拾い、そのアイテムを使用しギミックを解除する、基本はこの繰り返しとなっている
本作はそこにロボットと少女のコンビ、サイバーパンクといった要素で味付けをした作品である
雰囲気は良いのだが脱出ゲームの悪いところが出ており、拾えるオブジェクトが分かり難く、やることは分かっているが進める為のアイテムがどこにあるのか探し回ることとなる(ノーマルではヒントが出るそうだが自分はハードモードの為、ヒントは無し。ゲーム中に難易度の切り替えは不能)
また一部の会話選択肢や謎解きにおいて総当りを行う必要がある
途中進行不能のバグに遭遇し、クリア不能になりかけた(以下軽度のネタバレ)
「タンカー」から次章へ進んだが、ロードで「タンカー」へ戻った
フラグ管理がバグったのかパスワード入力場面で正しいパスワードを入力してもロック解除出来なくなった
~追記~
ニューゲームでやり直した後、ロードで「タンカー」に戻ることで進むことが出来た

Hakoneko
2021年07月18日
1周目は自力でクリア、2周目で攻略情報を見ながら全実績解除しました。どちらも難易度はイージー。
ディストピア&サイバーパンクな世界で少女とロボットが逞しく生活している世界観がとても良かったです。
ティナとサムどちらで話しかけるかで会話の内容が変わったりするので、NPCとの会話はつい両方試していました。
ゲームシステム面で気になった点として、「このアイテムをそこに使うの?」というなかなか想像できない使い方があったり、会話の選択肢の中から正解を選ばなければいけない場面で特に手がかりがなく、選択肢を総当りで試さなければならない事がありました。
不満点はありましたが世界観やストーリーはとても良く、最後まで飽きませんでした。
トレーラームービーを見て雰囲気が気に入った方にはおすすめです。

soranoha
2021年07月10日
画面を隅から隅までクリックして時間潰しをしたい人や、FC時代のAVGの意味不明さを思い出したい人にはオススメ。
ヒント機能はあるが、「Aをしたいけど、フラグを立てる手順がわからん」のでヒントを聞いてるのに「Aみたいなことをすればいいんじゃないかなぁ」という「ヒント」を出されるので「いや、それはわかっとんねん」となるので役に立たない。
また【SPACE】を押すと回収できるアイテムを示してくれるが、回収アイテム以外はマーキングされないので、画面を隅から隅までマウス移動しないといけない。
日本語の攻略情報が皆無なので手詰まりになるとツライことになる。
ただし、YouTubeに外国人プレイヤーのプレイ動画があるので、ほんとに手詰まりになったら、それを見ればクリアはできます。
雰囲気はいいんだけど、少なくともゲームに使えるお小遣いが決まってる人は買わないほうがいいでしょう。

DukeNukem
2021年05月04日
[h1]軽めのサイバーパンク感[/h1]
★★★★☆
日本語対応(英語音声&日本語字幕です)ということでセール中に購入しました。実際プレイして、このゲームは日本版じゃないとキツイですね。選択肢のところは英語のままだとしてもそれっぽい物を選択してれば進行はできるタイプですが、ストーリー性の高いゲームなのでそこが分からないと単に作業ゲーになるかと思われます。
本作はゴリゴリのサイバーパンクというよりはちょい軽めのサイバーテイストと感じました。基本は一本道で諸処にちりばめられた謎を解きながら進む体です。ただ割と明るい晴れてる時間帯のアドベンチャーパートも多いので、雨に濡れて煙っているデストピアな感じは薄らいでるシーンもままありまして(そういうシーンは単にダウンタウンの汚れた感じだけ的な)
ゲーム開始時にEASYとHARDのモード選択がありますが、初めてプレイするならEASYでも良いと思います。正直結構地面に落ちてて拾える物体(キーアイテム)が見づらいので、それを拾い損ねるとずっと詰まったりします。
全体マップに表示される場所は行ったり来たりできますが、拾得物の利用に関しては順番制が強いので、ストーリー的に先に使う物を拾ってもその手前の物を拾い損ねると急にウロウロすることになります。
逆にそんな場合は 「何か拾ってない」 OR 「誰かとの会話が足りない」 って事でもあるので気づき易くはあります。
とはいえ 「えー!? これ気づけってか~!」 というのもありました(苦笑)
ハードな謎解きをよくプレイされてる御仁にはちょうど良いのかもですが、私のような、たまにこの手の物を遊ぶライト勢には存外難しいのもありました。EASYモードではロボット相棒のSAMにヒントを聞けるのでなんとかそれで最後までプレイという感じです。
シークレットの取得は順番制が結構厳格で、会話が進んでしまうと取得できないシークレットもありました ⇒ なんか触ることが出来る場所なんだけどキーアイテムを持ってないケース。紛らわしい事にそれがストーリー進行に関わるのか、単なるシークレットなのか判別つかないのでそこでもウロウロさせられましたね。
↓↓
そのあたりプレイし辛いなと思ったので★1つを減じました。
私はサントラや壁紙、ArkBook入りバージョンを購入しました。
・壁紙は2種類の画像のみでそれぞれ4種類の解像度のファイルが在るだけでションボリ。これも評価を下げてポイントです
・ArtBookはPDFで74ページあって結構見応えありかな
・サントラは良いですね。サイバーパンクな壁紙をデスクトップに表示しながら掛けると雰囲気でますw
・メイキングムービーも付いてました。字幕無しの前編英語解説で12分あります。雰囲気だけ楽しみました
総じてお薦めに値するゲームだと思います。このブランドの次回作にも期待したいですね。

さにわ
2021年04月12日
【良いところ】
・世界観。
・作り込まれた背景。
・日本語対応になってる。
【悪いところ】
・キャラクターの移動が壊滅的レベルで遅い。
時間に余裕がある人が遊ぶ分には問題ないかもしれないが、
忙しい大人が付ききりで遊ぶには痛恨だと感じた。
・背景が作り込まれているのはいいが、
同時にそれがアイテムを見つけにくくさせている。
・対話が重視されるゲームのようで、会話してからアイテムを探す→
アイテムを探すために話しかける、のループ。
文字が表示されて、音声が流れて、音声はクリックで飛ばして
キャンセルすることは出来るけど、間延びする印象は否めない。
きっと今の私の肌に合わなかっただけかもしれないです。
ただ、移動の遅さがきつくて、先を進める気にはなれなかった。
移動がもっと楽になったらいいな、と。
そうしたらクリア目指すんだけど…。

yokke
2021年04月10日
『少年冒険活劇 × サイバーパンク』のポイント・アンド・クリック。
一見ありきたりなジャンルを並べただけに見えるが、このふたつの掛け合わせを高水準に成しえるのは実は容易なことではない。
サイバーパンクの魅力は、何も表層的なビジュアルにだけ集約されるものではない。変な日本語の看板と電脳世界と摩天楼と路傍のゴミの山とハッカーとサイバーラーメンがあっても、世界観やシナリオにサイバーパンクの神髄が見いだせなければ片手落ちだし、その神髄は生々しいリアリティを伴うような、代償のつくテクノロジーが彩る過酷な階級闘争や人間性や幸福観のパラダイムシフトや葛藤である。
果たしてそんなものが清く・明るく・王道でよい子の為のコンテンツの代表である少年冒険活劇と共存できるであろうか? 実力不足の作家が描けば、例えば『ガワだけサイバーパンクっぽい雰囲気の平凡な少年・少女が活躍するなんちゃってSF作品』になるか『無理やり青臭い倫理観を振りかざす少年主人公をねじ込んで空回りさせた微妙な歪つなサイパン作品』みたいな中途半端なものになることが想像される。
その点、この作品は一見相性の悪いふたつのジャンルが見事に融合しているだけに留まらず、最近どしどしリリースされてもはや希少価値のなくなったサイバーパンクゲーにおいてほかにない魅力的な世界観として昇華されるに至っている点は素晴らしいことだ。
サイバーパンクの様式美的側面に言及すると、ビジュアルは素晴らしい域にある。サイパン的なお約束な描写をしっかり押さえつつ、数あるサイパンゲーの中にあってきちんと個性を発揮している。
サイパンの魅力のすべてはビジュアルではないが、しかし半分以上はビジュアルに依存している。サイパンと聞いて誰もが期待する、変な日本語と中国語の看板と、生ごみのにおい経つような裏路地と、狭いマンションと、空飛ぶ車と、なぜかローテクなデジタルガジェットと、人工肉やオイルの入ったサイバーな食品と、ラーメンと、野良犬みたいなホームレスと、ハッカーの潜む雑居ビルがしっかり押さえられている。マップはまずまず広いが、アセットの使い回しも少なく丁寧な印象だ。
だが本作はそんな王道お約束の完全再現だけではない、ある種の茶目っ気がビジュアル面で織り込まれているのが特徴だろう。主人公も芸のない美少女ではなく(和製ゲームだったら間違いなく可愛いロリになってただろう)こしゃまくれたガキんちょだが、彼女のみならずステレオタイプな悪役市長ももうらぶれたホームレスもジャンキーハッカーも皆が絶妙な“愛嬌”のある見た目をしている。ロボットのファルムやモブキャラデザインもデフォルメが効いてまるっとした優しいものになっていて、描写されている世界が間違いなく汚く過酷なものなのに、ディズニーやジブリのような「冒険ファンタジー的な」ワクワク感が絶妙なバランスで両立し得ている。
シナリオと設定も見事で、世界設定はしっかり陰鬱である。権力者は市井の市民をマインドコントロールするディストピアで、親を失った孤児がみじめに残飯を漁って日々を食つなぎ、未来に絶望する貧困層が愚痴をこぼしながらサイバー世界に逃げ込んでいる。特に主人公のティナの置かれた境遇はそこそこにヘビーだ。こういうコンテンツでよく居がちな、彼女を命をかけて支えてくれる路地裏の仲間達もいない、孤独なホームレスである。
だがそんな主人公の悲惨さも、ベイマックス(的なもの)がただ傍にいるだねで、裏路地での悲惨で哀れなホームレス生活は、少なくともゲームプレイヤー視点は非日常的なサバイバル生活といった風になり、その悲壮感はだいぶ薄れる。本作において冒険活劇とサイバーパンクをそれぞれの魅力を損なわずに両立させているキーファクターは、間違いなくベイマックス(的なもの)であり、革新的な設定である。
そんな素晴らしいバランスのなかで繰り広げらる亡き父を追う1日の冒険譚は、間違いなく王道な子供向けアニメーションのそれであり、児童文学的なそれである。こんなサイバーパンクはこれまで体験したことがない!
一方、ポイントアンドクリックのゲームとしての質はとても優れているとは言えない。
アタマを使わされる、発想を試されるといった難易度が高いのではなく、ただたんに不親切で理不尽でストレスフルなポイントが多数ある。ノーヒントで「そんなことしないだろ」と突っ込みたくなるような行動を求められたり(変なロボに粘着弾打ったり)、ノーヒントゆえに不毛な作業を強いられたり(マンションはすべてのドアをピンポンさせられた)、いじわるなアイテム配置(脈絡のない場所の床にキーアイテムがさらっと落ちてたり)、問いを解くまではイライラして、解いたあともスッキリしないものが多い。
魅力的なサイバーパンク世界を歩き回らなければゲームを投げていただろう。
変にプレイヤーを煩わせる仕掛けに凝る必要はないので、もっとストレスレスにこの魅力的なデザインの世界を旅できるような続編を、開発社には期待したい。
その他細かい感想
・日本文化描写の精度が高い!街中華の内装など。これでもしデザインが外国人の手によるものだったら、空前のクオリティである
・ドイツ舞台のサイバーパンクははじめてだが、ドイツ要素は薄かった。そもそもサイパンが無国籍なものなのだが
・出てくるロボットはどれも愛嬌たっぷりだ。いじわるなロボットかわいい
・エンディングが投げっぱなしが過ぎる。あれでどう世界が救われてるのか、もう少し語ってもいいのでは
・目覚めたときの情景は、ティナの夢だったのだろうか
・マインドコントールして人死にもでるサイバースペースにアクセスするガジェットが、首のコネクタではなく不細工なVRヘッドセットなのが可愛い

朝比奈 / Asahina
2021年04月06日
2021.4.6 日本語が追加された当日の1stインプレッション
[hr][/hr]
舞台は2062年のネオベルリン。
数年前に母を亡くして孤児となった9歳の少女ティナと、彼女が生まれたときから寄り添う護衛ロボットのSAM-53の物語。ある日、生き抜くことだけに必死だった毎日から、ある壮大な目的と謎を解明するための日々がはじまる。
[h1]ゲームプレイ[/h1]
ジャンルはポイント&クリックのアドベンチャー。
3Dモデルと手描きのイラストを感じさせる背景が組み合わさったアートワークが特徴的だ。ストアテキストには『サイバーパンク』とあるが、ネオン輝く夜の町並みだけではなく、明るい日中も描かれるのですこしイメージが違うかも知れない。
指定した位置にキャラクターが移動するタイプのポイント&クリックで、ティナとSAM-53は任意で切り替えることができる。それぞれできることや会話内容に違いがあり、目的達成には必要な要素となるので覚えておこう。
本作は指定された複数の目的を達成していくことでストーリーが進行していく。例えば「xxを手に入れよう」といったもの。目的達成のためにはNPCとの会話や、拾ったアイテムを組み合わせるといったことが必要なのだが、そのためにどうすればよいかといったものは提示されない。要するにノーヒントだ。
拾えるアイテムがないかを常にチェックし、手に入れたアイテムにはすべてに使いみちがある前提で、様々な会話やオブジェクトからヒントを探り、関連性を想像する柔軟な思考とゆとりある心が必要だ。
[h1]パズル要素と難易度[/h1]
便宜上、目的を達成するための行動を「パズル要素」と表現させてもらう。
先に書いたとおり基本ノーヒントなので、想像以上に骨太だ。ゲームを開始してすぐ、彼女の住処であるビルの屋上から別のロケーションへ移動しようとして、飛行バスのチケットがどこにいってしまったことに気づくのだが、チュートリアルかと思いきや本番がはじまっている。人生は甘くないのだ。
ただし難易度イージーを選択すれば、SAM-53に尋ねることで任意でヒントをもらうことができる。ハードならば特別な実績が解除できるようだが、自信がなければ遠慮なくイージーではじめることをおすすめしておこう。
以下は若干ネタバレになるのでspoilerするが、序盤の目的をひとつだけ例に挙げると...
[spoiler]「くつ下を手に入れる」という目的に対して、閉鎖されたブティックにあるかも知れないのでそこに入りたい。しかし扉の制御盤のヒューズが飛んでいる。別の場所の壊れていない制御盤からヒューズを拝借できそうだがカギがかかっている。通りで見かけた電気工事の作業員がカギを持っていそうだがハシゴに乗っていて届かないので、アンテナのような長いものでこっそり引っ掛ければ...[/spoiler]
このように1:1で謎解きができるのではなく、1:10ぐらいの手順を踏む必要がある。書いてしまうと途方もなく見えるかも知れないが要は観察とひらめきだ。ノーヒントでいけたならば達成感もひとしおだろう。
[h1]TIPS[/h1]
アイテムAとアイテムBは組み合わせてひとつのアイテムにできることがある。
[h1]日本語翻訳/ローカライズ[/h1]
リリースから約2ヶ月後の2021.4.6に日本語が追加された。英語音声・日本語字幕。細かなオブジェクトの説明にいたるまで、丁寧且つ遊び心のある翻訳となっている。
翻訳担当はTobineta氏 (@tobinet)
[h1]総評[/h1]
生まれたときから一緒にいるティナとSAM-53、ヒトとロボットではあるがそこには気が知れた心のふれあいのような関係性がある。ちょっとした会話にもそれが感じられるのは、翻訳の巧みさも相まってとても魅力的だ。
しかし、それを体験するにはなかなか難易度の高いパズル要素を達成していかなければいけない。じっくり腰を据えてプレイできる方におすすめしたい。