



Florence
「『フローレンス』は、受賞歴のあるモニュメントバレーのリードデザイナーによる、若い女性の初恋の胸の高鳴りと悲痛な落ち込みを描いたインタラクティブなストーリーブックです。 いちゃつくことから喧嘩、お互いの成長を助け合うことから離れていくことまで、一連のミニゲームのエピソードを通して、フローレンスとクリシュの関係のあらゆるビートを体験してください。 「スライス・オブ・ライフ」のグラフィック ノベルやウェブコミックからインスピレーションを得た『フローレンス』は、親密で忘れられない物語です。」
みんなのFlorenceの評価・レビュー一覧

んだ太郎
2020年11月03日
元はスマホゲームとして発売された作品、ワイド画面になったSteam版がプレイしたかったのでハロセにて購入。
<ストーリー>
フローレンス・ヨーは無感情のSNSいいねタップ作業、仕事、同じ事の繰り返しの毎日に行き詰まりを感じ、そんなある日、人種も出身社会も異なる男性との出会いで彼女の心は徐々に変化を見せてゆく。
<レビュー>
何もかも素晴らしい出来で、秀逸なBGMに絵本の様な優しい表現のアート、そして文字を使わずして言葉の概念をパズルで表現する手法など、プレイ時間は1時間にも満たない短い内容ながらその手法は多岐に渡る、記憶に残る数々のシーンから、プレイ後は1人の女性の大きな心の旅路を見届けた気分にさせてくれる。
アジア系の女性が主人公という事で最近観た台湾のアニメ映画「幸福路のチー」にも文化面で親和性の様なものを感じました。
Florenceは映画界でも素晴らしい作品群を作り上げてきたAnnapurna の新たなマスターピースと言えるでしょう。
セールの際は是非一度プレイしてみてはいかがでしょうか

ReOftheOwl2
2020年08月22日
一過性の短い恋愛を描いているもので、センチメンタルな音楽が主張するほど中身はないです
若造の一年か二年で終わったお遊びをセンチメンタルにプレイしろったってね
こちとらなまじっかこの歳で一人でゲームばっかりやって来た訳じゃございませんから
もうすこし内容を濃いものにして(具体的にはダメになる過程とその後日譚(恋愛期間も短すぎる)
「てめえ!殺す気かっ?!」
となるくらい、プレイヤーの恋愛観(トラウマ)をえぐられる内容を期待しましたが期待外れでした
まあ、こういうサラっとした恋愛をゲームで体験するのは、ま、それ自体がファンタジーでよろしいのかも知れませんね

tencho
2020年06月19日
私だって昔はねーって言いたくなるような
最後は良かったねって思えるけど
今見るとムズムズするストーリーですね。
最初はピッタリ合っていたピースが
合わなくなってパズルが完成させられない演出はとても秀逸だし
同じようなパズルが続いて少しイラッてするのも
あえて彼女の心境を表現する演出のようにも思えます。
元はスマホ用らしいのでPCでやるほどかって言うのも分かりますが
大きいディスプレイでぼんやり眺めながらのプレイも悪くないですよ。
おまけでコンセプトアートも付いてます
よく見ると初期アートからいろいろ試行錯誤して完成させているのも分かります
すごく丁寧に作られているのも伝わるのでとても好感が持てます。
こういう雰囲気は好きなので次回も是非出してほしいです。
それにしても
この年になるとこのレベルでも涙腺が・・・
店長

Win-CL
2020年06月13日
ひとりの女性の、日常的な恋愛模様を描いた物語。
短いけれど、どこか心に染みていく。
それは製作者による、丁寧な作りのためだろうか。
ゲームというよりは完全に
[h1]大人の仕掛け絵本[/h1]といった感じ。
絵本を読むのに頭を悩ませる必要はありません。ページをめくり、物語を眺める。そこで感じたものを、宝物として大切にしまい込もう。クリアまでの所要時間は一時間もかからない。
もちろん、ゲームオーバーなんてものはない。100人がプレイすれば100人が結末までたどり着ける。なぜならこれは、ゲームという形で作られた“絵本”だから。
だけれど、ゲームだからこそ伝えられるものもあって。それは誰にでもある、何気ない日常のワンシーンだったり。作中に出てくる彼女だけが感じる、心地よい音色だったり。
言葉だって、最初は上手く喋れないこともある。沢山のピースをなんとか組み合わせようとする。けれど、回数を重ねるごとに、それはそう難しいことでもなくなって。いつしか言葉は自然に出てくるようになる。
人と人が一緒にいれば、喧嘩することだってある。ときには角の立つ言葉を使ってしまったり、棘のある言葉を使ってしまうこともある。
小さな心の動き、感傷、後悔、夢。
些細なものを丁寧にゲームに落とし込んでいる。
代わり映えのしない日常で、息を詰まらせている人達の。
心の片隅にそっと寄り添ってくれる、そんな作品でした。

nonsia
2020年06月11日
[h1] 何かに疲れた、心にぽっかり穴が空いた、そんな時にプレイしてほしいゲーム [/h1]
スマホアプリ版知らずに未経験プレイ。
マウスとホイールで快適にプレイできます。
難しいパズルや訳のわからない謎解きなど無く直感でプレイして下さい。
とても素晴らしい演出で気持ちよく進めることができます。
又、音楽や演出も素晴らしく[spoiler] ポラロイドなど今となっては意味がないということもそういえば昔同じことしてた!という懐かしさがこみあげます。 [/spoiler]
ゲームってこういうので良いんだよね。と久しぶりに思えたかもしれません。
物語の中で登場する日本食や靴を脱いで部屋に入るなど日本文化が垣間見えます。
携わった方の文化交流が垣間見えて日本人として心地よいですね。
エンディングまでそう時間はかかりません。小一時間もあれば2周目で実績もコンプリートできます。
こういった淡い思い出は私にはありませんでしたが夢や希望、理想と現実そして苦悩と前進など人生の一つまみを振り返れた良い体験ができたと思います。
このゲームを制作した会社に敬意を表すと共に他の作品も是非プレイしたいと思います。
最後に一言。耳まできちんと食べましょうね。

たかひろ
2020年04月24日
ゲームの可愛らしいビジュアルに惹かれ、恋愛ゲームはおろか恋愛ものをあまり見ない自分ではありますがプレーしてみました。
ゲーム性はほぼ皆無に等しく、主人公フローレンスの半生を共に感じてゆくビジュアルノベル、という感じでリラックスして楽しめました。
途中様々な形のパズルがありますが、ほんとに単純なものもあればパーツが多くて面倒なもの、どう動かせばいいのかとわずらわしさを感じるものもあり、パズルゲームとしてみればあまり面白くはありませんでした。
しかし、フローレンスの感情を読み取る、共感してゆくものと見ると、振り返るとこのようなパズルもとても愛おしいものだったな...と思うようになりました。ゲームとして短所な点も魅力に感じる、そこが素晴らしいです。
↓ゲームの詳細に関する感想 [spoiler]
特にフローレンスの吹き出しを埋めてゆくところが一番感情移入できました。
クリシュと初めて会話する際に出てきた吹き出しは、細かくバラバラで難しさを感じましたが、話してゆくにつれ吹き出しのパーツが単純になってゆき、フローレンスの緊張が解れてゆくのが分かってゆきました。これはとても感動。
そしてクリシュと過ごし始めていつも通り話す中、食い違いが起きて険悪なムードになってゆくと、吹き出しのパーツがイガイガし始めてゆくところ、論争になったときはクリシュの吹き出しも自動で埋まってゆくので早くしなきゃとなるけど、パーツが分かれているのでなかなか言い返せないもどかしさが伝わるところ、そして二度目の論争でパーツがなくなり早く埋められるようになることで、クリシュともっと言い争ってしまうところ…吹き出しにはなにも書かれていないのに何か伝わってくるようでとてもエモーショナルでした。
[/spoiler]
ストーリーは単純明快。ちょっと物足りなくも感じるかもしれないですが、表示されるグラフィックすべてで完結しているのでちゃんと理解ができると思います。決して期待を裏切るような結果にはならないでしょう。
↓ストーリーの詳細に関する感想 [spoiler]
最終的にクリシュとは復縁せずに終わってしまうところが個人的に意外ではありましたが、あくまでフローレンスの物語であるので恋愛がゴールではなくてもいいですし、クリシュの存在がきっかけの一つとなり、自分の夢と向き合えたのが彼女にとって幸せであるのかな、と感じたので納得のゆくエンディングだと思います。でもせっかくなのでクリシュの人生も追ってみたいかな…と思ったり。
[/spoiler]
ゲームとしてはタッチスクリーン向けなゲームではあると思うので、体感的に遊ぶならスマートフォンかswitchの方がおすすめですが、Steam版は素敵なサウンドトラックも同封されていているので、音楽も楽しみたい!と思うならこちらでも問題ないかと思います。
ちょっとの時間、彼女の人生を歩んでみてはいかがでしょうか。

LS
2020年04月02日
値段の割にはストーリーはしっかりしてるし、音楽もとてもいい。
操作性としては直観で解かせるスタイル。
主人公の閉塞感から始まって出会いとか恋とかすれ違いとか破局とかを見ながら、
やがて再出発するまでを見届ける流れ。
詳しいストーリーとかキャラについては、これは買って楽しむもんだと思う。
ダブルミーニングではないだろうけどチャプター18の表題が、
今まで手のアイコンで何かしら掴んで行動してきた事を考えると表題を受けて最初に取る行動がそれになるというのはちょっと新鮮だった。尤も終盤であるため上で言った流れの後半になるわけだが。
最初期の生活環漂う操作は2D版ヘビーレインみたいなアレ。
この辺は途中で生きがいを見つけてからは操作の必要性がなくなる辺り心理描写としてはちょっとだけ上手いなって思う。
悪い点を挙げるとすれば短時間で楽しむ物語の関係でリピートしたいとは思わないが、
実績の中には一見ではわからない内容もあるのでコンプする人にとっては二度手間感を味わうことになるかも。
とは言えチャプターセレクト機能は完備してるのでその点ではダレない。
初見であんな黄色い音符マーク見つけたらとりあえず全部取りたくなるのは俺だけじゃない筈

Haco Slacker
2020年02月24日
Ver.1.0.1.4373にて初回クリア。クリア所要時間は約40分。その後、チャプターセレクトを行い同Ver.で全実績解除、こちらの所要時間は計約1時間。ファイルサイズは約600MB。
[h1]Pros:[/h1][list]
[*]情緒を感じるスコア
[*]ほとんど言語依存しない
[*]感情のトレースを思わせる演出[/list]
[h1]Cons:[/h1][list]
[*]単品として見るとコストパフォーマンスが悪い[/list]
[h1]様々な刺激が自分を作り変えていく[/h1]
フローレンス・ヨー(25)は、退屈な毎日を過ごしていて日常の全てが色褪せていた。鬱屈した毎日に目を背けるようSNSに熱中していたある日、街角で一人のチェリストと出逢う。男女の出会いと変化を描く、2018年にスマホアプリとしてリリースされたアドベンチャーゲーム。平たく言うとインタラクティブな大人のための絵本。幾つか言葉が出てくる場面もありますが、ほぼ全ての場面で言語依存しません。
本作で特筆すべきことは、ゲーム性と呼べるものはほぼなく、操作がユーザーの感情を呼び起こすためだけの手続きである点です。冒頭の歯ブラシで歯を磨くシーンなど、単純なルーチンワークを繰り返し行わせることで変わらない日常を送ってるんだなと、遊び手に色々と想起させるようなつくりとなっています。そして退屈な日々に色と音で彩りを与える演出は実に見事です。
物語については多くを語りませんが、教訓じみていつつも共感しやすいメッセージとなっていました。たとえどんなことがあっても、そこで感じたり得たことは自分の中に息づいていて決して無駄にはならないよと後押ししてもらえる気持ちになれます。
本作のプレイ時間は全実績を解除しても1時間程度で終わってしまうほどボリュームは短いものです。個別に410円で購入できるサウンドトラックがついてくるので実質620円ではないにせよ、ユーザー体験そのものに共感を得られなかった場合は高く映ります。しかし、短いながらも物語に感じ入ることができるならば高い買い物ではないでしょう。普段ゲームゲームしたものを遊ぶ方よりも、あまりそうしたゲームを遊び慣れていないカジュアルユーザーの方が(一般的に考えれば)すんなりと受け入れられるかもしれません。
歳を取るってこういうこと、なんですよね…。はー、ツライ。オススメです。

MoonShadow
2020年02月18日
ゲーム自体は1時間程度で完了。価格も安く、そして良作でした。
海外では主流(?)な絵柄のアドベンチャーゲーム。物語は一人の女性の人生を絵本をめくるように進んでいきます。単純にマウスクリックして進むのではなく、スワイプして画像をスライドしながら物語を把握したりする点では新しい試みだと思いますね。ゲーム自体もパズル要素があり、時には結果によって画面に変化も出る細かい演出も面白いです。
山あり谷あり、出会いあれば別れあり。非常に良作でした!

ninespider
2020年02月15日
特に捻りがあったりするわけでもない普通のラブストーリー。小学校低学年でも解ける程度のパズルは主人公の心理描写と直結していて独特のエモさがある。ここが魅力でありまたこのゲームの魅力の全てとも言える。
我々の恋愛は某・某・ランドほどドラマティックではないが、それでもそんなに悪い物ではなかったはずだと思わせてくれる作品。30分くらいで優しい気持ちになりたい人向け。

SuperVellchi
2020年02月14日
発売日が待ち遠しかったです。発売おめでとうございます!
とても面白かったです。もっとMountainsのゲームが遊びたいです。

Galvez
2020年02月13日
一昨年に発売されたスマホ版でも高い評価を受けたアドベンチャー作品。
ゲームというよりはインタラクティブ性の強いビジュアルノベルに近い。
クリアまで30分程度と短いプレイ時間ながら強く印象に残る良作。
インタラクティブ性とストーリーや感情の動きが非常によくリンクしているのが最大の魅力。
主人公フローレンスの恋と成長を描いたストーリー自体に目新しさはないが、様々なギミックをうまく活かしてプレイヤーを最大限感情移入させてくれる。
Steam版ではギャラリーモードが搭載されコンセプトアートなどを閲覧することも可能に。
短編ではあるが価格も安くユニークな体験のできるおすすめ作品。
5点満点で5点。