







ハインドゥサイトゥ
遠い昔の記憶に入り込んで探索しましょう。時が止まった瞬間を追体験します。 Hindsight は、女性の誕生から現在までの人生全体を対象に、すべてを理解しようとする物語探索ゲームです。彼女が幼少期を過ごした家を再訪し、私物を整理し、窓を通って時が経ったまま凍りついた記憶をたどります。
みんなのハインドゥサイトゥの評価・レビュー一覧

白米
2022年10月30日
[h1]【ストーリー&概要】[/h1]
母親の死をきっかけに実家に戻ってきた一人の女性が、
遺品整理をしながら家にある様々なものを通じて自身の人生を振り返り
母親に対する複雑な感情と向き合う全8章で構成されたナラティブアドベンチャー。
家具や小物などをクリックすることで関連する思い出がよみがえり
少しずつストーリーが進んでいく形になります。
[h1]【良かったところ】[/h1]
[u][b]・ストーリー[/b][/u]
物語は主人公と母親の間にある深い溝とそこから生じた歪な親子関係を中心に描かれており
人によってはモヤモヤしてしまう内容かもしれません。
最初は「なんだか抽象的な話だな…」と思いつつ進めていたのですが、
過去の思い出を通じて主人公のこれまでの人生や心情が見えてくると共に
胸に迫るものがあり思わず涙が込み上げてくる場面もありました。
「日本」が物語に関わってくることもあってか日本語訳もしっかりされています。
※以下ネタバレ
[spoiler]厳しい態度を取る不器用な母親とそれでも(それゆえに?)母親に執着してしまう娘、
どこかギクシャクした距離感のまま「親子」として必要最低限の関わりを持ち
お互いを理解できないまま母親は亡くなり…という関係性がリアルだなぁと…。
主人公が折り合いをつけるための物語なので受け取り方は人それぞれあると思いますが
母娘どちらの気持ちもわかる年齢になったこともあり何だか色々考えてしまいました。[/spoiler]
[h1]【微妙なところ】[/h1]
[u][b]・ゲーム性の薄さ[/b][/u]
各シーンに隠されたアイテムをクリックorちょっと操作するだけ、
かつ該当アイテムは基本的に点滅していて探す必要がなく
ゲームというよりもアート作品に近い印象を受けました。
私のプレイ時間が2.5時間で他の方も2時間前後で終わると思うので
単純にボリュームで考えると大分強気な価格だなと感じます。
[h1]【総評】[/h1]
値段とボリュームのバランスを考えると誰にでもオススメできるとはいいがたいですが
概要部分を読んで気になった方はぜひプレイしてみて欲しいです。
ボリュームこそ少ないものの、良質なショートムービーを見たような満足感がありました。