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Hiyoku no Tori
京都を舞台に、探偵たちが奇妙で複雑な事件を解決するオカルトミステリーアドベンチャーゲーム。不可解な事件の真相に迫るカモタン刑事が最後に発見したものとは?
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天然ステルス
2023年02月25日
Hiyoku no Tori
へのレビュー
5
京都を舞台にした怪異ミステリーノベル。
京都で起こる不可解な怪死事件を賀茂院探偵事務所…通称[b]カモタン[/b]のメンバーが解決していくストーリーで、全部で4つのエピソードからなる構成となっている。
事件関係者が残した痕跡を独自の情報網を持つ[b]虎朔(こさく)[/b]と[b]漣迩(れんじ)[/b]が調べ上げ、現場に残った強い思念の『色』を主人公・[b]巽(たつみ)[/b]の持つ共感覚で見つけ犯人を追い、所長の[b]兵伍(ひょうご)[/b]の推察で一応は解決するのだが…そう、[b]一応ではある。[/b]
たしかに兵伍の推論によって[b]それっぽく[/b]、納得のいく答えに着地する。
しかし、[b]厄介な事に[/b]それで納得してしまうせいで、カモメン達が一連の事件に対する[b]ある重大な見落とし[/b]を気付かないが為に、肝である怪異が絡んだ因果については[b]一切説明が付かないまま[/b]事件は解決アンドフェードアウトし、そのまま次の事件に移っていくので、本編中でそれらが解消される事は[b]まったくこれっぽっちもないのである![/b]
…ただし、事件そのものの裏を追う材料についてはきちんと用意されている為、各事件に潜む背後性や断片的に語られた部分を考察する事ができ、その辺はプレイヤーの解釈に委ねられる形にはなるものの非常に面白い。
はたして、カモメンでもたどり着けなかった真相にあなたは近づけるのだろうか――?