




Kao the Kangaroo
2000年にTate Interactiveから発売されたアクションアドベンチャーゲーム。開発中はデニス・ザ・カンガルーとして知られていました。
みんなのKao the Kangarooの評価・レビュー一覧

ユギ
2023年04月28日
3時間でクリア。
一部環境では透明度0のテクスチャの表示に問題があるらしく、金網や紐、鉄格子や主人公など一部テクスチャが映らない、若しくは変な色になるバグに遭遇した。
これまで「2」しか配信されていなかったのが突如復刻されたKao the Kangarooシリーズの第一作であり、全30ステージの3Dアクションゲーム。
密猟者に捕まったカンガルーの男の子「カオ」となり、拾ったボクシンググローブと持ち前の跳躍力で敵を倒しつつ故郷を目指す、というのが大まかなあらすじ。
ごく短めの直線マップをゴールまで進んでいく形式で、アローキーで移動、CtrlのパンチとSpaceのジャンプで大抵のアクションが事足りるシンプルな作りとなっている。
続編とは異なりチェックポイントシステムが存在せず、旗アイテムを拾うことでチェックポイントを自分で設定する方式となっている。また、セーブもオートでは行われず、ステージ選択画面でのみ進行状況のセーブとロードが可能。
残機システムは50コイン拾うごとに+1される方式で、死ぬとステージ最初、もしくは設定したチェックポイントまで戻される。残機が0になるとゲームオーバーとなり、進行状況がリセットされタイトル画面へ戻されてしまう。ただし、一度死んでもメニュー画面からステージ選択画面へ戻るとステージ開始前の状況に戻るため、残機が減るのが嫌なら一度死んだ際にステージ選択画面へ戻ることで失った残機をなかったことにできる。
各ステージの途中にはボスキャラクターがおり、リング上で戦うことに。マップ上のオブジェクトを使って怯ませたり、相手の攻撃を誘発させてカウンターを食らわせたり、ギミックを駆使して相手を公道不能にさせたりとやや工夫が必要な戦闘となっている。
全体的にレベルデザインが稚拙で面白みがないため、遊んでいてさほど面白い場面に遭遇することはない。落下や衝突などの即死要素が多い癖にチェックポイントが有限なためイラつきも半端なく、真面目に遊ぼうとするとかなり根気の要る作品。これまでGOG.comでしか配信されていなかったレアな作品ではあるが、めちゃくちゃシリーズが好きなのでなければこれまで配信されていた「round 2」を遊んだ方が楽しめるだろう。
ただ、Nintendo64時代の香り漂う3Dアクションゲームとして大きな破綻要素はなく、腰を据えて遊べば暇潰しとしては十分に遊べる一作。