












Lucadian Chronicles
Lucadian Chronicles は、戦略とカード収集のゲームです。カードの相乗効果を活用しながら、色とコストの制限に準拠したチームを作成し、リーグ モードやドラフト モードで他のプレイヤーと戦うフルストーリー モードを進めてください。
みんなのLucadian Chroniclesの評価・レビュー一覧

Haco Slacker
2016年04月03日
Ver.1.0.2にてキャンペーンの消化率100%を目指したため、35時間ほどを費やしてクリア。カードの引きが良く100%を目指さなければ、10~15時間程度でクリア可能と思われます。
[h1]Pros:[/h1][List]
[*]シナジーを得られるカードの組み合わせを模索する楽しみ。
[*]SteamとWii Uでのクロスプラットフォーム対戦。
[*]キャンペーン100%クリアが適度にチャレンジングな難易度となっている。
[*]美麗なイラストに彩られたカードアート。
[*]進化がシナリオ周回を促す継続プレイの動機となっている。
[*]バランスパッチが継続されている。[/List]
[h1]Cons:[/h1][List]
[*]シナリオはカード引き継ぎできないので制約が多い。
[*]シナリオで一部カードが揃ってないと打開が難しい場面がある。
[*]なるべく1画面に多くの情報を出したいのにカードの縮小状況が毎回リセットされる。[/List]
[h1]シンプルだが頭脳戦と心理戦が楽しめるカードバトルの隠れた名作[/h1]
Lucadian Chroniclesは2014年12月11日にWii Uで海外リリースされ、2015年にGreenlightを経てSteamでもリリースされたシミュレーション要素を備えたカードゲームです。現在のところは残念ながら国内向けにローカライズされていませんが、シンプルなUIとリニアなストーリー展開から習熟コストは低く、英語が分からなくともシステムを把握してゲームを進めることができます。
本作は以下のようなゲームモードがあります。
[table]
[tr]
[th]モード[/th]
[th]参加条件[/th]
[th]使用デッキ[/th]
[th]報酬[/th]
[/tr]
[tr]
[td]キャンペーン[/td]
[td]いつでも(但し、主人公が変わる旧シナリオには戻れない)[/td]
[td]シナリオのキャラクターに依存[/td]
[td]お金及びカード[/td]
[/tr]
[tr]
[td]デイリーチャレンジ[/td]
[td]1日1回[/td]
[td]コレクション、但し参加カードはテーマに依存[/td]
[td]お金[/td]
[/tr]
[tr]
[td]リーグバトル[/td]
[td]参加リーグ終了ごと[/td]
[td]コレクション[/td]
[td]お金と上位リーグの参加権[/td]
[/tr]
[tr]
[td]ドラフトバトル[/td]
[td]いつでも[/td]
[td]無し(ランダム)[/td]
[td]カードとレーティングポイント[/td]
[/tr]
[/table]
1人用の代表的なゲームモードとしてはいわゆるストーリーモードであるキャンペーンがあります。キャンペーンでは大陸中を転戦しながら軍隊を組織していき、マップごとに最奥にある拠点を制圧すればステージクリアとなります。味方となるユニットは敵を殲滅させた際の報酬として自軍に加わることもあれば、敵を倒した際に得られるお金を貯めて雇い入れることもできます。自軍のユニットはカードとして手札に加えられ、戦闘には前衛と後衛に配置して計5体まで参加させることができます。このルールは他のモードも同様です。尚、キャンペーンでは戦闘に敗北してもペナルティはなく、じっくりと腰を据えて楽しむことができます。また余談ではありますが、マップの雰囲気はSFCの「伝説のオウガバトル」を彷彿とさせるデザインとなっています。
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=618295641
本作の最大の特徴は奥深い戦闘のシステムにあります。戦闘に突入すると戦闘処理は全て自動で行われ、プレイヤーは戦闘に介入することはできません。つまり[u]事前の編成や予測が一切を決定してしまう[/u]のです。また編成も闇雲に強いカードばかりを入れることはできません。カードは攻撃力と防御力以外に、5つの属性とコスト、種族などが設定されており、このカード同士の属性相性によって隣に配置することや、コストの配置上限である12を超えて配置することはできなくなっています。例を挙げると、配置した両隣のカードの攻撃力を上げる効果を持っていても、属性によって隣に配置できない組み合わせが存在するわけです。先述の制限を考慮しつつ戦闘に勝てるカードデッキを構築することが醍醐味になります。カードによっては後衛を直接狙えるものもいれば、追加で毒を与える効果を持つものなど、非常に多彩でそれらの能力をうまく組み合わせた戦術を考えるのがとても楽しいです。
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=617373412
カードは同属性かつ似通った性能のカードを4枚集めると基になるカードを1枚強化できます。一見するとカードの枚数が多く減るので損した気持ちになりますが、強化は攻撃力などの単純な数値の増加に留まらず、カードによっては新しい特殊効果の付与をもたらします。これにより従来の戦術から予想外のカードの使い方ができることがあります。新しい性能見たさについついカード収集をしたくなってしまいます。
カードデッキを構築する上で紛らわしかったのは、キャンペーンはそれぞれシナリオの主人公ごとにデッキが別々になっており、その都度毎回カードを集めなおさなければならない点です。確かにシナリオの整合性上、帝国側と反乱軍側で同じ軍隊編成となるのは齟齬が生じます。ですが、ユニークユニットもカードの引きによっては手札に加えられるため、そこまでこだわる必要はなかったのではと思えます。シナリオで集めたカードの累積はコレクションとして集められており、後述するドラフトバトルを除けば、その他のモードではこちらを使用することになります。
ドラフトバトルでは累積で育てたカードではなく、その場で配られるカードでカードデッキを構築し対戦相手と戦うことになります。カードの引きの問題もあるので、必ずしも強い人が勝てるとは限りませんが、よりたくさんのカードを知っている方が戦術の幅が広いので有利ではあります。こちらは他のモードと異なり、戦うごとにレーティングのポイント計算が行われます。最初は1000から始まり、勝ち続けるほど加算され、負ければ減算されていきます。[u]レーティングポイントの差が大きいほど勝敗で変動する値も大きい[/u]ため、初心者相手でも油断なりません。また戦闘の勝利で得られる報酬がカードである点も、他のモードと異なり今尚対戦が続いている理由の1つでもあります。
最初に対戦を行った際に対戦相手にMiiの顔が多いのを不思議に思っていましたが、本作は珍しく[u]Wii UとSteamのクロスプラットフォーム対戦をサポート[/u]しています。北米時間の夕方~夜はとても活発に対戦が行われています。現在も一部強過ぎるカードのバランス調整が行われており、[u]定価も1000円を切っています[/u]。カルドセプトなどが好きな人には自信を持ってオススメできます。