








マミヤ -DoomsDay Dreams-
マミヤ: DoomsDayDreams は、ダーク ミステリー ビジュアル ノベル『マミヤ』のスリリングな最終部分であり、若い男性のグループが世界の終焉を前に実存的な恐怖と闘う物語です。
みんなのマミヤ -DoomsDay Dreams-の評価・レビュー一覧

天然ステルス
2023年11月25日
[b]『世界滅亡が予言された年、東京』[/b]を舞台に[b]マミヤ[/b]という存在、[b]周防景人[/b]という人物に人々が狂わされた、[b]世界滅亡共有幻想マミヤ[/b]の完結編。
DdDの前エピソードである[b]『FallDown』[/b]、[b]『DownFall』[/b]は構成や演出が変更されて、特にFallDownは前のバージョンでは[b]「選択肢の無い『マミヤ』による破滅」[/b]だったのに対し、今作では[b]「プレイヤーの選択によって『夏目の友人達』を追い詰める」[/b]ものとなっており、レガシー版をプレイした人も[b]容赦なく(無論未プレイ者も)『マミヤ』によって精神的に蹂躙されていく為[/b]、プレイする際は[b]充分、覚悟持って[/b]プレイしてほしい。
本編ストーリーは『[spoiler]周防景人[/spoiler]』の死を避ける為に[b]『僕』[/b]が下した決断によって生まれた世界線で展開される、『マミヤ』の死を追う[b]東條湊・森近春樹[/b]の[b]『DoomsDay』[/b]と、2003年の真相を追う[b]菊池リョウ・周防景人[/b]の[b]『dayDreams』[/b]の二つのメインルート、4つのエピソード+αが存在し、[b]再びのFallDownを繰り返していく[/b]のだが…
登場人物達の[b]『間宮』[/b]を通した[b]時間のパラドックス[/b]さえも無視した、複雑怪奇な人間関係によって発生する[b]筆舌に尽くしがたい[/b]何度も絶句してしまうシナリオ構成は、どのルートも[b]『単独のビジュアルノベル』[/b]としてみても非常に完成度が高く幾度でも精神を破壊されてしまうが、本当に面白く、必見。
特に『DoomsDay』ルートは作者のココロ・テン氏の過去作である『[url=www.freem.ne.jp/win/game/7849]レムレスブルーの午前2時[/url]』のテーマ性を更に昇華させており、それ込みでプレイした人にとっては更に突き刺さる内容となっている。
BGMも新規のものが追加されており、Lorenzoの『[url=lorenzosmusic.bandcamp.com/track/we-all-fall-down]We All Fall Down[/url]』やSemaphoreの『[url=semaphoretheband.bandcamp.com/track/destroying-the-evidence]Destroying the Evidence[/url]』をはじめとした印象的なボーカル曲などの選曲センスが光っていて最高。
元々、Steamオーバーレイと静的動作のティラノスクリプトでは相性が悪く、対応している本作のレガシー版でもスクリーンショットを撮るのに少しコツが必要だったのだが、本バージョンではメッセージウィンドウのUIが動的になったことで(完全ではないものの)撮りやすくなっている為、[b]共有幻想が更に強固なものとなっている[/b]。
二つの時代、加害と被害、現実と空想全てが曖昧になった12月の東京で待ち受ける[b]『誰しもが共感しも共有し得ぬ世界の滅亡』[/b]をぜひ味わってほしい。
[h1]貴方の側にもマミヤが居たのなら、私にこっそり教えてください。[/h1]