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Protodroid Delta

美しく希望に満ちたソーラーパンクの世界を舞台にした、高速かつ流動的な 3D アクション プラットフォーマーで潜在能力を発揮しましょう。困難なボスに挑み、システムをアップグレードし、AI の可能性を人類に示してください。

みんなのProtodroid Deltaの評価・レビュー一覧

azu

azu Steam

2023年08月26日

Protodroid Delta へのレビュー
5

[h1]概要[/h1]
ロックマンX風の3Dプラットフォーマーという事は大体見れば察せると思いますが、実際の所は3DプラットフォーマーでもロックマンXファンに悪名高いあのロックマンX7(以下X7)から右スティックのカメラ操作を普通に可能にし、2D/3Dパートの区別とあやふやな壁蹴りを無くし、操作感とスピード感を圧倒的に向上させて普通に遊べるプラットフォーマーにした感じのゲームです。

[h1]特徴[/h1]
[h2]戦闘システム[/h2]
このタイプの戦闘物ですが任意ロックボタンやエイムと言った要素は無く、敵のロックオンシステムはX7を踏襲しています。
ロック範囲に敵が入った時に自動ロックオンでそちらの方を撃つようになるが、全体のカメラ視点は変わらないのでプラットフォーマーとしての操作を邪魔せず戦闘も出来る3Dのロックマン...という当初X7がやりたかったであろう要素をちゃんとやっていて、その点は個人的には触って楽しい所でした。
近づくだけで自動ロックで攻撃できる代わりに通常バスターは性能が低く、チャージショットは高性能ですがエネルギー消費大、代わりにセイバーで近接攻撃するとリスクの代わりにエネルギーを回収できる作りなのでこれらを使い分けて進む事がメインの作りにされています。
ロックマン風なのでボスを倒して特殊武器を手に入れたり、仲間から技を教えてもらったりできますが、おそらく弱点武器の概念は無く、連射性能や威力が違う程度の差の為デフォルトのバスターとセイバーがあれば特に困らない感じ。

[h2]移動システム[/h2]
ダッシュとダッシュジャンプの感覚が大分それっぽく、特にダッシュジャンプはスピードもそうですがこの手の3Dプラットフォーマーの大ジャンプとしては使い勝手が物凄く良いです。高速移動でも慣性がかからないので即急停止して着地したり、乗る足場を間違えても急旋回してすぐ挙動修正したりするのが容易で見た目よりもサクサク足場を渡れます。
ただし壁蹴りは無いので落ちそうになったけど壁を登って回避…というのは出来ないので注意。

[h2]その他要素[/h2]
アップグレードがある所では露骨に何かあるぞ的な通知をしてくれるので、近くを探せば分かる親切仕様。
その辺のちょっと隅にある紫色のアイテムを集めると元ネタキャラのスキンのアンロックができます。

世界観は典型的なロックマンとXシリーズのイメージの明るい未来都市で統一されていて、暗くて見づらい場所なども無く、緑豊かな未来都市や水上都市、砂漠地帯と言ったいかにもなこういうゲームっぽいロケーションばかりの取っつきやすいタイプ。
ストーリーもロボットは道具か否かみたいないかにも王道と言った感じの物で、インディーでありがちな空気読まない変な茶化しとかメタネタみたいなのもありません。(原作風スキンはそのまんまですが)
ロックマン風のゲームなので当然ボスキャラがいる訳ですが、このゲームのボスはみんな人間キャラでメカを操ってきます。その為イレギュラーだと言って破壊して終わりではなく、毎回主人公の説教タイムが入る作りです。ただし翻訳は全体的に残念。

BGMはいかにもXシリーズで流れそうなかっこいいステージ曲で統一されているのでその辺りの雰囲気は良いです。

[h1]遊び易い所[/h1]
ロックマンタイプの3Dプラットフォーマーではありますが、作りが非常に緩くテンポ良くサクサク進めます。
上にも書いたように非常に運動性能が高く扱い易い為、難しそうに見えても軽々と乗れてしまう感じです。そして落下しても1割ほどしか減らない上チェックポイントや回復アイテムで割とよく全回復できます。
ボス戦も自動ロックを前提としている為かあまり動かず弾を撃つタイプの物が多く、避ける事に集中しやすいので原作ほどの難易度ではないと思います。
難易度選択やクリアランクやタイムと言った要素は無く、クリア後に高難易度モードやボスラッシュのような物も出てこないようなので大分シンプルな作り。
この辺りは好みもあると思いますが、個人的にはアクション部分が楽しければ良いのでこれくらいの方が好みでした。

[h1]気になった所[/h1]
3Dプラットフォーマーとして緩い所は良いのですが、ステージのギミックが似たり寄ったりで延々動いたり回ったり消えたりする足場を渡り続ける物ばかりで、見た目のいかにもそれっぽい近未来的な雰囲気は好みなのですがロケーションに合ったような要素はほぼ無いです。
どのステージでも代わり映えしないエリアを3つクリアしないといけない為1ステージが数十分単位とやたらと長く、途中でウンザリしてきます。
開発コストの都合かロケーションはいい感じなのに大半が上空に並んだ足場を渡り続ける作りで、地面に降りて進めそうな雰囲気でもエリア外扱いで戻されるので3Dプラットフォーマー的に好きに駆け回るという要素も薄いです。

雑魚敵はそれなりに多くの種類が出てきますが、攻撃判定が分かりづらいとかいちいち自爆するとか攻撃してもワープで逃げまくるとか動きを止めてくる高性能重力弾を延々連射してくるとか本家でいてもイラつくような敵がやたらと多く、真面目に処理するとストレスになりやすいです。
しかしこのゲームは3Dプラットフォーマーかつジャンプ性能が非常に高い為、ロックマンシリーズのように道を塞いでいる厄介な敵をきっちり倒す必要は無くダッシュジャンプ連発で大半の雑魚敵はスルーできてしまいます。
3Dプラットフォーマーの慣れにもよりますがそちらの方が安定する事に気づいてからほとんどバスターを撃たなくなってしまい、ゲームバランス的に大分大味に感じました。特殊武器もそもそも敵を無視する方が楽なので、あえて使う事がほとんどありません。

この辺りはロックマンXのような高機動を活かしつつ敵もバリバリ倒すプラットフォーマーを3D化した時の問題点なのかも。
これらも相まって3Dプラットフォーマー好きなら無難に楽しめるけど、特筆するほど良いという訳でもないという印象でした。

「ロックマンXみたいな3Dプラットフォーマー」を期待すると少し違うかもしれませんが、「あのX7を良くしたもの」として見ればすげえまともになってる!と変なとこで感心出来るかもしれないゲームだとは思います。

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