





Red Baron Pack
レッドバロンが再び飛ぶ! オリジナルのレッド バロン、レッド バロン 3D、レッド バロン ミッション ビルダー、およびオリジナルのマニュアル、マップ、リファレンス カードの高品質スキャンを備えたこのデジタル コレクションで、クラシックなレッド バロン ゲームに戻りましょう。
みんなのRed Baron Packの評価・レビュー一覧

Kawainu Kenzo
2019年12月04日
ここでは主にRedbaron3D(RedbaronⅡ)について書いていきます。
1990年代前半に発売されたRedbaronと1997年末頃に発売されたRedbaronⅡのセット販売。Redbaron2は、アップデートが重なるうちにRedbaron3Dというタイトルとなり、グラフィックが強化されたもののご覧のとおりのグラフィックです。マップは同じようなテクスチャーの繰り返しですが、当時はこれが普通でした。まだこの頃のテクスチャでは質感のある本物のようなグラフィックは出せません。
このゲームは今でも超えることのできないシステムが搭載されています。それはCampainにおけるMissonの自動生成で、このRedbaron3Dは永久に同じ展開とならないシステムとなっています。いわゆるキャリアモードというやつです。このタイトル以降は、Europian Air WarというWW2フライトシムが同様のシステムを使用しています。このシステムをシングルプレイでその後に使ったのはRise of Flightだけなはずです。
対空機関銃や対空砲のオブジェクトはしっかりと存在しており、ちゃんとそこから弾が1発1発発射されます。戦場となっている無人地帯においては、攻勢においてはちゃんと兵士が走っており、菱形戦車も走っています。(敵の塹壕の前で消えていきますが・・・)救急車を攻撃すればたしか軍法会議にかけられたりします。
戦線は変わっていきません。ずっと膠着状態です。しかし、飛行隊は拠点を変えていき、時代とともに配備される飛行機は変化していきます。
(史実では独軍は一部装備していたらしいですが)パラシュートはありません。Jを3回押すと飛行機から生身のまま脱出できます。低空飛行でかなり速度が遅いとケガはしますが助かることがあります・・・。死んだらそのパイロットのキャリアは終了となります。
敵の勢力圏で墜落して生きていれば、敵の前線を突破して帰隊するか、敵の捕虜になるかのイベントが発生し、捕虜になった場合は収容所から脱出する可能性もあります。終戦まで捕虜のままで終わることもあります。ケガをすれば病院送りで復帰が叶わずに傷痍軍人としてキャリアが終わるか、帰隊することもあります。懲罰を食らったり、勲章をもらったり、自分の作成したパイロットがそういうサクセスストーリーを味わいながら第一次世界大戦を生き抜くかというのがこのゲームの真髄であり、フライトシムの中でも超名作の一つとなっていると思います。
少なくともコンシューマゲーム機では再現できませんので、PC独特の面白さがあり、シングルプレイでこれだけ無限の展開を楽しめるのはこれだけだと思いますのでオススメできます。
当時nVidia社の主力グラボのGeforceはまだなく、主力グラボのRIVATNTでは2D表示に特化して3D表示は苦手という有様でした。当時の3Dゲームは、3Dfx社のVoodooシリーズの天下で、Voodooシリーズのグラボを購入しなければGlide対応のキレイなグラフィックではプレイできませんでした。設定でGlideは選べますが、Glideエミュレーター等がないとGlide画質にならないと思われます。Windows95/98時代のゲームですが、このWindows7/8/10に対応しています。
有志が作成したMODがたくさん出たゲームです。MODを管理するアプリケーションやら、飛行機や地上のテクスチャを高画質にするMOD、ダメージモデルを改良したMOD等がまだネット上に存在するので、それでも2005年頃のクオリティーですが十分かと思います。それらMODが使えるかはまだ試していませんが・・・。