







Starena
Starena は、3D ボクセル アートに RPG 要素を備えたボス ラッシュ アリーナ ゲームです。ロボット剣闘士メカ リーパー J3 として、最もスリリングな銀河間格闘トーナメントであらゆる種類のロボットと戦いましょう!武器をカスタマイズし、ファンを選択し、観客に良いショーを見せてサポートを獲得しましょう!
みんなのStarenaの評価・レビュー一覧

2x2Size
2021年08月11日
[h1]個性豊かな対戦相手達を倒し、闘技場の頂点を目指せ!
観客を湧かせて戦う見下ろし型3Dアクションゲーム[/h1]
日本語無し。UI、システム面での英語は平易。
XBOXコントローラーを使用してプレイ。
ストーリー、ボスラッシュをクリアした時点でのレビュー。
何がきっかけでこのゲームのことを知ったのかは忘れてしまいましたが、ボクセルベースの世界でキャラクターがコミカルなアクションをしつつ戦う姿が印象に残ったのと、ボス戦が主体のアクションゲームというところに惹かれて購入しました。
実際に遊んでみると、アクションゲームのツボを押さえたデザインで埋もれているのはもったいない出来だったのでレビュー。
Ver 1.0.3.4でのレビュー。
[u]・概要[/u]
遥か遠い未来、科学技術が大きく発展した平和な世界。それでも人々はスリルと熱狂と追い求めてやまない。
そのような人々の欲求を満たさんと開催され、日々戦いが繰り広げられる闘技大会に参加するべく現れた新たなるヒーロー、その名はMecha Reaper J3。
プレイヤーは彼を操り、得意の剣技とお供のドローン”Rena”からの射撃を駆使して、観客を盛り上げつつ強大な対戦相手の撃破を目指す。一定時間ごとに課せられるタスクの達成や、コンボを決めるなどの魅せる戦いをすれば観客席からはコインやアイテムが投げ込まれる、それらを取得しパワーアップすることで優位を作り出そう。アピールを行うことであらかじめ指定しておいたアイテムを狙って投げ込んでもらうことも可能だ。
戦いの合間には剣とボディ、ドローンの換装が行える。これらによって特殊なアクションや課されるタスクの傾向、射撃のタイプが変わる。好みの戦闘スタイルに合わせたカスタマイズを行うことでさらに戦闘を優位に進めよう。
待ち受ける10体以上の個性豊かな対戦相手を全てうち破り、J3はランキングトップに上り詰めることができるか!?
[u]・シンプルで良好な操作性[/u]
本作は見下ろし型のアクションゲームです。
基本のアクションとして、
・剣によるコンボ攻撃、最大で5連撃まで可能で4,5発目は動作が少し遅くなるが威力が大きく上昇。
・お供のドローンによる射撃、対戦相手を自動で狙ってくれる。一度打つと次の射撃までは一定時間のクールダウンが必要。
・向いている方向に高速移動し、短時間の無敵時間が付与されるドッジ。敵の攻撃をジャストタイミングで回避すると一定時間自機が強化されるおまけつき。
・ジャンプ。空中にいる間も上記の3つのアクションが可能。
どれもワンボタンで完結しており複雑な面は無く、ゲーム開始直後には実戦形式のチュートリアルが行われるため、すんなりと操作感覚を掴むことが出来ます。
[u]〇舞台設定と嚙み合った戦闘中の強化システム[/u]
本作では戦闘開始時の自機の攻撃力が敵の耐久力に比べて低めに設定されており、戦闘開始直後に剣でのフルコンボを敵に叩き込んだとしてもあまり敵の体力ゲージは減りません。でも大丈夫、戦闘中に攻撃力を上げる手段があります、それは観客席から投げ込まれるコインをせっせと回収すること!
舞台は未来世界の闘技場、観客はエキサイティングな試合を望んでいます。ならば見せてやりましょう、豪快でパワフルな連撃を、芸術的な回避を! 魅せる戦いを繰り広げれば観客席からはコインがステージへとどんどん投げ込まれます、これらを積極的に回収することで、自機の攻撃力は戦闘開始直後と比較して数倍にも跳ね上がっていきます。
また、戦闘中定期的に出題される、「一定時間ダメージを受けない」、「ジャンプを5回行う」などのタスクを達成すると観客席に直接アピールする権利が得られます。このアピールを行うことでさらなるコインの獲得と、回復アイテムや使い切りの特殊武器などを投げ込んでもらえるのです。ただしアピールには若干の隙が生まれるのでタイミングには気を付けて・・・。
戦闘開始前のインターバルではファン=投げ込んでもらえるアイテムをあらかじめ最大4種類まで選んでセットしておくことが可能、対戦相手やプレイスタイルに応じて準備しておくことで戦いを有利に進められます。ファンはゲーム中特定の条件を満たすことで選択できるようになります、彼らの収集もゲームの楽しみの一つです。
観客が盛り上がるにつれてこちらの攻撃力が上がるのは、舞台設定にマッチした面白い仕組みです。また、戦闘中にコメンテーターの実況や観客席からの歓声が流れ、プレイヤーの感情も盛り上げてくれる演出もグッドですね。
また、作中の登場人物との会話やSNSでのやりとりもユーモアあふれたものになっており、激戦に続く激戦の中での清涼剤となってくれるでしょう。
[u]〇剣とボディの換装で戦闘スタイルをカスタマイズ[/u]
戦闘準備でカスタマイズ可能な項目は前述したファンのほか、剣とボディ、ドローンがあります。
剣は主に対戦相手を撃破した際にパーツを入手でき、それらを8つ組み合わせることでひとつの剣が構成されます。パーツにはそれぞれ上昇する攻撃力やcrit率、ヘルス量が定められていますが、最も重要なのは同タイプのパーツを4つ組み合わせた際に発動する特殊能力です。
特殊能力には「ドローンのクールダウン短縮」、「空中でのドッジに攻撃判定が付与」など本体の基礎能力の強化やアクションの拡張といったものが存在。同種のパーツを8つ組み合わせることで発動済みの特殊能力が強化され、異なる種類のパーツを4:4で組み合わせると2つの特殊能力を得ることが出来たりとなかなかの自由度。
ゲーム中で一定の金額を支払うことで、キューブを組み合わせて剣の見た目を変更可能で、気に入ったものをSteamワークショップに投稿するというお遊び要素もあります。
ボディのカスタマイズで影響を受けるのは戦闘中に課されるタスクの傾向。タスクはゲーム中で移動に関するもの、攻撃に関するものなどといくつかのカテゴリに分類されており、5つに分かれているボディパーツそれぞれに特定のカテゴリのタスクを発生させやすくする効果があります。ちなみにボディを自分好みの色に変更するお店もあります。
ただ、ほとんどのボディパーツは購入費用がかかるため、自由に換装できる時期は購入可能な時期より少しあとになってしまうのが惜しいところか。
ドローンはタイプによって射撃方法がプラズマ弾、レーザーなどに変わります。それぞれダメージ、有効な射程、弾速の違いで差別化されています。
以上の要素を組み合わせ、次の対戦相手や自分のプレイスタイルに応じた最適なカスタマイズを試していきましょう。複雑になりすぎない程度の自由度も評価できる点です。
[u]〇その姿、戦い方に個性あふれる対戦相手[/u]
本作のメインとなる対戦相手は10体以上。それぞれが一目で判別できるような「両手にハンマーを備えたパワータイプ」、「脱皮していくワニ型」といったような特徴的な見た目をしており、ほぼ被っている要素はありません。戦い方もその外見的な特徴を上手く活かしたうえで差別化されており、中には弾幕を張ってなかなか近づけないため、ドローンを駆使した射撃戦が中心となる変わり種の対戦相手も。
特定の部位を狙っての部位破壊をすることで特定の攻撃手段を失わせつつ、こちらは奪い取った部位を用いて特殊な攻撃を繰り出せたりといった要素もあり。総ダメージの蓄積による行動パターンの変化もしっかり設定されており、プレイヤーを飽きさせることはありません。
また、ゲームが進行に伴ってチャレンジモードが解禁。小型化されたり、最初から激化した攻撃パターンで襲い掛かってくるなどなんらかの形で強化された対戦相手とのリベンジマッチを遊ぶことができます。さらにはストーリーモードを完了することで2種類のボスラッシュモードも解禁、ファンから投げ込まれるアイテムの数が補充されないなかで10連戦以上を勝ち抜く高難易度モードです。
個々の対戦相手との戦闘はおおよそ5分もかからないくらいで決着、これは集中力を切らさない程度のちょうど良い長さです。ストーリーの他、チャレンジ、ボスラッシュモードを含めるとステージの数はなかなか多く、ストーリークリアまでは~10時間程度、全てのモード、ステージで高いランクを獲得するなどのやりこみに移行するとさらに10時間ほどは遊べるでしょうか。値段以上の十分なボリュームですね。
対戦相手の攻撃パターンを読み攻略法を編み出してプレイを洗練させていくという、アクションゲームの楽しさを存分に味わえる作りです。
[u]△カメラは少し寄りすぎなきらいが[/u]
戦闘中、カメラは上空から自機と対戦相手が常に画面内に収まるように自動で調整され、任意で視点を引いたり寄せたり、回転させたりといった操作はできません。ほとんどの場面では互いの動きが良く見え、迫力も感じられるちょうど良い程度に動いてくれるのですが、敵がアリーナの壁に反射する投射攻撃や、子機をばらまく攻撃などを行う時は話が別。敵との距離が近い場合には仕様上ステージのごく一部しか画面に映らない状態となりますので、その際には敵の攻撃がどのように反射するか予測することは困難を極めます。子機は画面外から定期的にこちらを狙って射撃してくるのがなかなかにストレス、威力も無視できるものではありません。
このような攻撃を行う際に自動でカメラを引くようにするか、プレイヤー側である程度カメラの操作が行えるようにしてほしかったかな。
[h1]小粒ながらもアクションゲームの楽しさが詰まった良作[/h1]
ボクセルベースで構成された未来世界で繰り広げられるゲームプレイは見た目も操作も楽しく、もっと有名になっても良いと願わずにはいられない作品です。こういったアクションゲームが好きな方、特にタイムアタックといったやりこみが好きな方に刺さるのではないかと思います。
こういったゲームを見つけられることがあるからこそ、私はインディーゲームを遊ぶのをやめられない止まらないのです。