







飢えた子羊
中国の伝統的なスタイルを取り入れたトラベルテキストアドベンチャーゲーム。プレイヤーは真実を発見し、途中で決断を下すために、4人の少女を洛陽まで護衛します。このゲームは「復讐、カニバリズムなど」をテーマとしています。人生の暗い側面を表現しますが、それでもポジティブな感情を伝えることを期待します。
みんなの飢えた子羊の評価・レビュー一覧

幸戯テリア
02月16日
作中の人物たち(モブ含む)によって飢えに対する考え・恐ろしさを改めることになる作品。
特に中盤以降の「穂」に関する話が容赦なく、飢饉がどういうことかをたっぷり伝えてくる。
全体的に重い話だがテンポもよくあっという間に読み終わってしまった。
好きなポイントが2点あり、
・主人公「良」は「狼」を自称しているが[spoiler] 子羊との旅を経て考えを改める「【狼】のけものへんが取れて【良】となる」 [/spoiler]ところ。
・「穂」と[spoiler]共に生きるルート最後で良に「満穂と穂、どちら(の呼び名)が好きか」と聞く [/spoiler]ところ。
[spoiler](良がどう返事するか分かっているような聞き方でにっこりした) [/spoiler]

デューク東郷
02月15日
ノベルゲームは結構好きなんですけどこのゲームも中々面白かったです。何やかんや最近は年に1つか2つは面白いノベルゲームが出る感じで嬉しいですね。ノベルゲームからしか得られない栄養がある
1600年代の治世が殺伐していた中国が舞台の内容でファンタジー的な不思議要素は無しのリアル路線、最初から最後までしんどいシナリオが続くのでやや人を選ぶかもしれません。絵的にはそうでもないけど内容はまあまあグロい
武侠物でも無いし中々新鮮な中国ノベルゲーム、翻訳も上々(たまにプログラムミスはある)。CV]釘宮理恵と妙にメインヒロインも豪華。
価格はお手頃、長さもボイス飛ばし飛ばしで4、5時間あればコンプ可能とコスパも良い。最近はこれくらいがノベルゲームはジャストフィットな気がしますね。とりあえず読むのが好きな人なら買って損はない内容でしょう

gawagawamumu
01月29日
シビアで陰惨な乱世の中で物語は進み、過度な演出などはなくある種淡々と進んでいくため、読み進めるのにかなりエネルギーを使う作品ではあります。
ですがその分全てを終えたときの読了感、カタルシスは他では味わえないものです。色々と考えさせられました。くぎゅうの演技も光る。
おすすめです。

moogle
01月21日
目の前の食事に最後に感謝したのは、いつだったか・・・。
「いただきます」「ごちそうさまでした」
普段何気なく言っている言葉が、とても大切な意味を持っている事を考えさせられた。
飢餓とは程遠く、当たり前のように食べて空腹を満たしている。
それがどれだけ恵まれているか。
そして食事中、テレビを見ながら。スマホを触りながら。音楽を聴きながら。本を読みながら。雑談で盛り上がりながら。
時には、目の前の食事と向き合って噛みしめる事も大切だという事に気づくきっかけを与えてもらいました。
この素晴らしいゲームの製作に携わった全ての方々へ、感謝を。
ありがとうございました。

percent0.3
01月15日
昨年10月にとある紹介動画から本作品を知り、遅ればせながらクリアしました。
全編を通じて読み応えのある文章で、エンディングを迎えて非常に満足度の高いプレイ感でした。
総プレイ時間は13時間ほどですが、間違いなく購入して良かったと思える作品です。
テキストには翻訳による表現の揺らぎや誤字等が多少あるものの、物語を理解するうえでは問題になりません。
何より、独特の雰囲気とBGMやCVによる演出が効果的で、この物語の世界に引き込まれました。
メインのキャラクター達もとにかく魅力的で、エンディングを回収するために望まない選択肢を選ぶのには心苦しいと感じるほどです。
中国史には詳しく無く歴史的な背景等は全く知らないのですが、作者が物語を通じて伝えたかったメッセージについてはよく理解でしました。
一人のプレイヤーとして何が出来るでも無いですが、心に訴えかけるモノがあった事は確かです。
最後になりますが、このような作品に巡り合わせてくれた事に感謝を。

Serenin
01月06日
[h2]細かい日本語表記のブレはありますが、とても濃密でメッセージ性のあるADVゲーム[/h2]
CV:釘宮理恵に釣られて数年ぶりにADVゲームをプレイ
自分がこれまでやって来た、「多少の山はあるが、基本的にハッピーエンドになる」
もしくは「バッドエンドにはなるが、ある程度仕方ないかなぁと思える」光のADVゲーム達と違って、
最初から最後まで9割の緊張感 / 絶望感と、1割の希望という感じでした
時代背景と極度の飢餓状態から、当たり前のように人が死ぬし、死んでいる
しかもかなりのリアリティがあって、ひたすら緊迫感がありました
途中、メインヒロインの過去が回想シーンで少しずつ露わになってくるのですが、
自分はそのシーンが途中から痛々しすぎて何日にも分けてプレイするほどでした
しかも、最後の方の回想で[spoiler]メインヒロインと主人公の確執が明らかになり、その確執に気づいた瞬間、これまでの主人公とメインヒロインとの旅路の見え方が大きく変わり、とても衝撃を受けました[/spoiler]
[h3]プレイ時間について[/h3]
11時間弱ですべての実績を解除しました
ボイスはすべて流す前に次の文章を読み進める自分ですが、
途中で頭を抱えてしまったり、キャラクターの心情を深く考えてしまったりしたため、
おそらく普通に読んでいたらもう少し早くクリアできていたかと思います
体感では20~30時間はプレイしていた感覚になっていました
[h3]時代背景について[/h3]
自分は、このゲームで語られている年代の中国の歴史は全く知りませんでした
歴史知識自体もからっきしで、三国志を某恋〇無双で得たうっすい知識がある程度です
それでも、この時代の厳しさや背景は、しっかりと劇中で描写されており、
すんなりと読み進めることができました
[h3]エンディングについて[/h3]
複数のバットエンドとノーマルエンド、トゥルーエンドが用意されていますが、
どの結末も各キャラクターの心情を考えるとめちゃくちゃ心にキました
特にメインヒロインはどのエンドでもかなりの葛藤があったのだろうなぁと、
国語力の低い自分でも想像にふけってしまいました
[h3]最後に[/h3]
くぎゅうに釣られて購入しましたが、釣られてよかったです
1000円程度と10時間前後程度という人生のリソース、このゲームに使えて良かったです
途中まで心が苦しいことが多かったですが、
最終的に最後までプレイして本当によかったと思える名作です
この平和な時代の平和な日本という国で、ほんの少しだけかもしれませんが
このような時代・世界があったということが心に刻まれました

n_lanlanlan
2024年12月26日
所々日本語訳に「ん?」となったけど、そんな細かいことはいいんだよと思えるぐらいには面白かった
音楽 絵 シナリオ キャラクター全てに満足できるクォリティだった

mamariri
2024年12月23日
cv釘宮だしやってみっか!って軽い気持ちで始めました。
[spoiler]湖のイベントでえっちなイベントが始まった!おしおきしちゃうぞー!と思いパンツを脱ぎ全裸になり読み進めていくと気づいたらエンディングになっていました。
エンディングロールが流れる時暗転したディスプレイに映る全裸の自分を見て「私の心も豚妖だった」と気づき泣いてしまいました。
私は風邪をひきました。[/spoiler]
[list]
[*]フルボイスで釘宮の声たくさん聞けるのでとてもよい
[*]BGMとてもよい
[*]ときどきテキストがおかしい時がある
[/list]