







The Path
The Path は、Tale of Tales によって開発された心理ホラー アート ゲームで、当初は 2009 年 3 月 18 日に英語とオランダ語で Microsoft Windows オペレーティング システム用にリリースされ、後に TransGaming Technologies によって Mac OS X に移植されました。 おとぎ話の赤ずきんちゃんのいくつかのバージョン、民間伝承の比喩や慣習全般からインスピレーションを得ていますが、舞台は現代です。プレイヤーは、病気の祖母に会うために母親から一人ずつお使いに送られる 6 人の異なる姉妹のうち 1 人を操作することを選択できます。プレイヤーは道に留まるか、オオカミが待ち構えている場所を歩き回るかを選択できます。
みんなのThe Pathの評価・レビュー一覧

GAVEG1981
2021年12月17日
steamでまだ日本円が使えなかった時代に2.49$で購入していたようなので、遊んでみたついでに軽くレビュー。
適当にキャラクターを選択し、いざ、おばあちゃんの家へ。
道中があまりに退屈だったので全力で走る。
これでは「ウォーキングシムではなくランニングシムだなw」と寒いことを考えているとおばあちゃんの家に無事到着。
ちょっとしたイベントがあり、頭に「?」が出ていると「ランクD」と表示され、ゲームオーバー……イミガワカラナイ……
その後もおばあちゃん子のわたしは、素直におばあちゃんの家に行き、全キャラクターでランクD!
「おばあちゃんの家に行っても、どうせゲームオーバーなんだから」と、わざと森で迷って、様々な体験――ホラー体験を含む――をしたら、なんとランクCに! やったぁ!……???
「どうせ、同じゲームオーバーになるなら、刺激的な方がいいでしょ?」と作者がそう問いかけているように感じた。実に哲学的で香ばしい。
音楽は数こそ多くないものの美しく、レトロなグラフィックにも一部ではあるがセンスの煌めきがある。キャラクターの興味を示したモノが半透明でクローズアップされる手法も実に面白い演出だ。
一方で、異様な操作感、誘導もなく展開も遅い物語、ゲームを始めるとなぜかファイルのチェックをさせられること(※)、オプションの開くと起こる高確率のフリーズ(※)など、ゲームの未熟な部分も知っておいた方が良いだろう。
「なんだ、クソゲーか……」そう思った、キミ! そうだよ、このゲームはクソゲーだよ!
でもな、若造。クソゲーには、2種類のクソゲーがあることを知っているか?
ひとつは誰からも愛されないクソゲー。もう一つはみんなから愛されるクソゲーだ。
このゲームがスチーマーたちにどれほど愛されているのか、レビュー件数を見てみれば一目で分かるだろう。レビュー件数は600件を超え、その多くが肯定的だ。クソに集るハエのようにみんな、このゲームに引き寄せられたんだ!
インディーゲームですら大衆化し、消費者向けに作るのがベストであるという「賢い理由」で、ドンドンと内容がありきたりになってきている現代。こんな時代だからこそ、考えなしに触れると血が出るほど尖っていた時代のインディーゲーム――Steamで売られているのがゲームではなくゲムーだった時代のヤバさを持つこのゲームはオススメできる。少なくとも、ただ甘いだけの缶コーヒー――マックスコーヒーは砂糖を直に囓っているような味、その後に続く異様な血圧上昇で逝ってしまうような感覚になるので最高です!――2本以上よりも価値のある体験をさせてくれるはずだ。
もし、キミがSteamのアンダーグランドを垣間見たいなら、このゲームはいい体験になるだろう。
プレイ動画をチェックし、気になったらセールを待て、買ったら返却が出来る間に遊んで、気に入ったらそのまま。ダメだったら返却するんだ。いいか返却するんだぞ!
※Windows10、Ryzen&Radeon環境、ゲームはドライブD。おま環の可能性もある。

SiO2aq
2021年08月17日
「おばあさんの家に行こう、この道から逸れないように」
日本語非対応だが、文章はほぼない。
三人称視点のアドベンチャー。
赤ずきんの童話をモチーフにしており、赤い服を着た少女たちから一人、主人公を選び、
おばあさんの家に続く森の小道を歩いていくことになる。
道を逸れるとアイテムなどの収集要素がある。
寄り道をしなければ何も起こらないが、森の中で狼に会うことでストーリーが変化する。
この「狼」は選択したキャラクターによって変わる。
印象に残るカットシーンの後、変貌したおばあさんの家にたどり着く。
隠喩的で不穏なシーンとフラッシュバックが流れる。
全体を通してアーティスティックで、画面にかかるエフェクトや声が混じったBGMなどが美しい。
幻想的で美しい森にも不安になる要素がふんだんに盛り込まれており、
その森の中をゆっくりと探索するのがメインのゲーム。
直接的なホラー要素はおばあさんの家のみだが、非現実的で、悪夢を見ているようで楽しい。
一方で、ラジコン操作なので操作性に難があり、走れなくなる場面等もある。
マップ等を自由に見られないのも辛い。
以上は演出重視だから仕方ないとはいえ、ゲームとしての楽しさを求める方にはお勧めしにくい。
このゲームの雰囲気に惹かれたらプレイする価値はあると思う。
ハマる人は何週もしてしまうゲーム。

sirakawaokuto
2017年11月27日
ゲームというより少女を不思議な森で動き回らせるインタラクティブアート
ビジュアルが好きなら体験する価値があると思う

pupupu1611
2017年04月23日
I like this atmosphere. Howevre, there is a problem with the performance of the game. This game will be forcibly terminated after character selection. Why? I definiterly want to play this game.
Please tell me solutionte (:-\
私はこのゲームの雰囲気がとても好きなのですが、どうもこのゲームをプレイするのは私にとってはかなり難しいことだと思うのです。パスの姉妹のキャラクター選択をした後、必ずゲームが落ちてしまい、肝心な本編を遊ぶことができません。打開策などいろいろ調べて試してはいるんですが、やはり遊べません。
ここでこんな投稿をするのは場違いだとは感じていますが、どうか私を助けてください。

T.M :^)
2015年08月08日
雰囲気が素晴らしく、直接的な描写はないのにホラー度は高いという、ハイレベルなホラー作品。
しかし正直言うと、ゲームとして退屈なのは否めない。時間をもてあましている人向け。
走っているとすぐブラックアウトする。移動速度が遅い。場所によっては強制的に超スローで歩かされる。オープニングが長い。スキップできるようになるまで微妙に待たされる。などなど、色々と「サクサクしない」感が強い。
評判も良かったしかなり期待して購入しただけに、批判したくはない。
だが、誰かに購入を勧めることができるかというと、残念ながらNOだ。
もっとやりこめば素晴らしさを理解できるのかも知れないが…

Reversal!
2014年07月21日
「赤ずきんちゃん」をモチーフにしたホラーっぽいADVです。
6人姉妹の中から1人の女の子を選択しておばあちゃんの家にお使いに行くのですが、おばあちゃんの家へはまっすぐ行けばすぐ着いてしまいます。しかしそれだとお使い失敗。道の周囲に広がる森の中に入り、積極的に道草を食っていく必要があります。
そして森のどこかにいる「狼」と出会っておばあちゃんの家に行くとお使い成功となります。
「狼」は概念的なものなので、一見狼とわからないことが多く、どこにいるかもわかりませんが、画面内の足跡マークを追って行けば見つかります。
お使いに成功するとその赤ずきんちゃんの結末が何となくわかる程度に表示されるものの、結局何だったのかと言われても誰にもわからないと思います。10代の女の子にありそうな悩みとかそういうものを暗示しているようです。
陰鬱な森と、明るいけど不気味なBGMの雰囲気を楽しむゲームみたいな感じでしょうか。

Haigyo
2013年12月23日
あるところに6人の姉妹がいました。彼女達は母親にある頼みごとをされます。森の奥深くにあるおばあさんの家にお使いに行ってほしいと。そして、ひとつだけ忠告を受けます。絶対におばあさんの家へと続く道からは外れてはいけないよ、と。森は不思議なものにあふれていますが大きな危険も潜んでいます。うっかり道を外れてしまえば狼に襲われてしまうかもしれません。しかし、彼女達はまだ10代、危ないと分かっていても謎めいた森に対する好奇心を抱かずにはいられません。もしかしたら道を外れて探検に行ってしまうかもしれません。果たしてこのお使いはどうなってしまうのでしょうか。
本作は一部に大きな反響を呼んだ墓ババアこと「The Graveyard」と同じゲームメーカーによって開発されたアドベンチャーゲームです。童話「赤ずきん」をモチーフとしてしていますが、あくまでモチーフであり赤ずきんと全く同じストーリーというわけではありません。
6姉妹の中から一人を選択し、その少女を操作して3D空間の森の中を歩き回りお使いをします。ですが、このゲームの主軸はお利口に母親からの忠告を守り上手にお使いをこなすことではなく、好奇心に流され怪しげな森へと探検に行ってしまうことにあります。森の中には何故かテレビやバスタブなどのアイテムが落ちていたり墓場やコンサート会場があったりします。これらのアイテムを集めたり特別な場所を見つけたりすることがこのゲームの目的のひとつです。森の奥で何かと出会うことによって探検は結末を迎えます。全ての少女達が探検を成功させたときゲームクリアとなります。お使いを成功させることも出来ますが、それではクリアにはなりません。アドベンチャーといっても拾ったアイテムを駆使したり、暗号やパズルを解いたりするようなことはありません。ただ単に森を歩き回るのみです。
ストーリーは前述した大まかなものだけです。これ以上明記されることはありません。また、森で唐突に見つかる様々なものについても明確な説明はなく、アイテムを拾っても少女が何か意味ありげな台詞を呟くのみです。しかも、この台詞以外に文章がゲーム中に表示されることはほとんどありません。こう書いてしまうと分からないことだらけに思うかもしれませんが、実際そのとおりです。
では、一体何が楽しいの? と思われるでしょう。その答えは人それぞれですが筆者が一番の楽しみだと感じることを挙げると、それは純粋な探検にあります。任務をクリアする達成感や便利な道具、お金、役に立つ情報などの報酬目当てではなく、純粋に好奇心を満たすために未知の危険な世界へと繰り出していく体験が味わえます。あの怪物を討伐してほしい、あのアイテムを取ってきてほしいといった目標を誰かに決められることはありません、むしろ行ってはいけないと言われています。まさにRPGでありがちなお使いとは全く正反対です。誰にも命令されていない、何の見返りがあるのかもわからないことによって、ゲーム的な損得から外れ、より当事者としての視点で、少女に感情移入しながら、あるいはプレイヤー自身の好奇心を働かせながら探検することができます。主観的に見れば見るほどこの探検を、さらにその結末をより深く体験出来るのです。これこそがこのゲームの最大の楽しみです。他にも少女達の背景や起こった出来事を推測し補完していく考察や、独特のアートワークと音楽による雰囲気も楽しみのひとつです。
Steamストアページではホラーゲームと表記されていますが、残酷なシーンやショッキングな描写、ドッキリするような演出はありません。そういったものが苦手な方でもおそらくプレイに問題はないでしょう。もし不安ならば体験版も用意されていますのでそちらを遊んでみることを推奨します。また、標準で日本語字幕が用意されているため英語に困ることも煩わしい日本語化の手間もありません。
ぜひ、ゲームだから目的達成のために頑張るという目線からは一旦外れて気軽に言いつけを破り、自由気ままに探検して欲しいと思います。そして、その結果を目の当たりにしましょう。他のゲームではなかなか味わえない体験が出来るのではないでしょうか。

hydrargyrum
2013年03月30日
内容自体は6人の少女それぞれで森を彷徨いオブジェクトやイベントを見つけ、最終的にお婆ちゃんの家へたどり着くの繰り返し。
それらのイベントやオブジェクト、お婆ちゃんの家の光景などの断片から様々な事を想像・考察したりするのが嫌いじゃない人向け。
雰囲気としてはゆめにっきなどに近いのではないだろうか。
日本語字幕の設定有。

Wandering Ones
2011年10月28日
一番幼いロビンが人狼の背後をとってマウント決めたときは感動しました
ああこんな小さな体にも大きな勇気が詰まってるんだなってね
俺も明日からがんばろっと!

SHO
2011年01月09日
スコア:90 / ジャンル:アート+アドベンチャー+ホラー / 難易度:中 / パズル:∞
The Graveyardを開発したTale of Talesの作品。六姉妹の内の誰かが母親から祖母へのお使いを頼まれるお話しで、多分、赤頭巾ちゃんが元になっている。しかし、内容はもっと解釈が難しく、プレイした人たちが最終的には断片的な情報から解釈するしかない。ゲーム性はとても乏しいし、純粋にゲームとして評価すれば操作性が悪く若干のバグもあるので、それほど高得点にはできない。だが、これを3Dゲームエンジンを使ったアートとして捉えれば、もの凄く深みのある楽しみ方ができる。視覚的、聴覚的、そして脳内での想像。ゲームとして捉えれば拍子抜けするかもしれないが、アートや小説、映像表現や音楽表現に興味がある人たちにはお勧めできます。