






Tokaido
ボードゲーム界の現象である東海道のデジタル版を発見してください!
みんなのTokaidoの評価・レビュー一覧

TOTO3
2022年02月23日
奥深いようなシンプルなような感じのボードゲームだけど、なんかやってみたけど勝てないし、勝ってもそれほどうれしくない・・。はっきりいってあんまり面白くなかった。
なんかまさに運ゲーって感じ。
よくあるサイコロ振るボードゲームとかじゃなく、順番が来たら好きな場所に行っていいよーって感じ、マスには入れる人数が決まってて、先に他の人にマスを埋められるとなにもできない、だから他のマス行くしかない。マスにはそれぞれ収集物とかがあって、それを集めることで最終的にポイントを多く取った人が勝ち。相手が何を集めようとしてるのかが一応わかる一覧があってそれを見ながら、自分も収集物を集めつつ、相手の邪魔をしてっていう心理戦を楽しむのがこのゲームの醍醐味っぽい。1回やれば飽きる。
あと日本語に設定してるはずなのに初回はなぜか英語になるのが気になる。リアルにあるボードゲームはなぜか人気っぽいけど、はっきり言ってお勧めしない。シヴィライゼーション6の方が面白かった・・。

mm4651
2020年10月25日
[h1]純和風の美麗なグラフィックが素晴らしいゲーム[/h1]
ボードゲームの移植ですが、アニメーションと音楽が加わることで、非常に感情移入しやすくなっています。
日本をテーマにしたゲームで、登場人物も江戸時代の人々ですし、各地で購入するお土産も墨絵、湯飲み、かんざしなど各地の名産品で、宿場で食べる料理も焼き鳥、みそ汁、握り飯、天ぷらなどの和食、といった具合。
温泉に入れば稀に猿が顔を出すアニメーションなど、作者の日本愛が溢れる作品となっています。
もとのボードゲーム自体が優秀かつ有名な作品なので、細かな説明は不要でしょうが、AI相手のソロプレイでも、最後までハラハラの展開が楽しめます。
江戸にゴールした段階では10点差をつけて圧勝、と思っていたら、最後の勝利点集計で2点差のギリギリ僅差まで詰められて冷や汗をかく、といった展開が日常茶飯事。
なので、旅の道中も「ここは村によるべきか、あるいは少し早めに進んで山の景観カードを抑えておくか…」など、結構、頭を悩ませないといけません。それがまた良いところです。
ソロプレイ時のAIは4人まで設定で増やせますが、それでも1ゲームがサクッと終わるので、空いた時間に気軽にプレイできるし、やるたびにマップ構成も変わるので、楽しいです。
ほんわかしたゲームや、双六のようなものが好きな方には、ぜひおススメしたいゲームです。

Spelluser
2017年12月06日
Tokaido――都界道――それは恐るべき変態生物が数限りなく潜む綺譚的生命集合体"都界"で生存するために必要な"道"である。
プレイヤーはこの都界道を修すべく、旧態然としすぎたために"異那化"した京三条より出立し、真なる都界である"御恵処"を目指すのであった…。
嘘である。ごく普通の、DEEPでも何でもない、東海道を京三条より日本橋へと下るボードゲーム"Tokaido"の電子化版である。
このゲーム、ボードゲームとして運要素があまりない点が大きな特徴となっている。
まずコマ、すなわちプレイヤーキャラクターを1人選ぶ。それなりに人数は多いが性能はまちまち。
素浪人というおよそ物味遊山に向いていなさそうなKinkoが(確実にメシにありつける=勝利点24点を確定入手できるため)非常に扱いやすい。
出会いマスで確実に収入が発生するUmegaeも強く、運良く公家から金をせしめられれば独走態勢に持っていける。
逆に「物味遊山というより藪入りだよなあ、土産や名勝を沢山見せて無事に親元へ送ってやりたいなあ」という感がある村娘Satsukiちゃんなどは非常に扱いづらい。
ゲームを開始するとランダムなプレイヤーが初手となり、前方向のみ好きなマスにコマを進めることができる。後戻りはできない。
するとそれよりコマが後ろにあるプレイヤーに手番が周り、そのプレイヤーは前方向のみ好きなマスにコマを進めることができる。この時合駒ができないマスも存在する。
以下、これを繰り返し、止まった所で起こる様々なイベントから"勝利点"を集め、最終地点に全員がたどり着いた地点で最も勝利点が多いプレイヤーが勝ちとなる。
特に景観カードは3-5枚集めるとかなりの勝利点を手に入れられるのだが、それを知っている他のプレイヤーは合駒をさせないようにコマを進めるだろう。
道中前方向なら好きな場所にコマを置けるので強引に行くこともできるが、そうすると一歩ずつ進んでいく他のプレイヤーが地道に勝利点を得ていくことになる…。
運要素は"出会い"マスで出会う人の数、および"温泉"マスで獲得する勝利点くらいで、とにかくどこにマスを進めるか、どれだけリソースを使うか、に尽きる。
意思決定とリソース管理、そしてほどほどの運要素がゲームを左右する、シンプルながらG・コスティキアンの意思決定論を体現するボードゲームである。
なんというか、ドイツ臭がする…と思ったらフランス発のボードゲームらしい。そういえばこういうデフォルメの仕方はDofusと似ている…。
またこのボードゲーム版が日本で発表され、また作者のAntoine Bauza氏が日本に知悉しているためか、完全日本語対応となっており、訳文にも不自然な点は見当たらない。
…といってもゲーム内容のほとんどは「アイコン」「カード」で表現されるため、チュートリアルさえ読めれば英語でもプレイは可能であろう。
さてこのゲーム、1ゲームが10-15分前後で終わるだけにあまり考えずにプレイできる。そして運の要素があまりない。言い換えれば、数回プレイしただけで底が見えてくる。
そして実績を埋めようにも、実績のページにある通り[spoiler] 「(オンラインプレイで)世界一のプレーヤーになる」なんて[/spoiler] 無茶な実績があるため、実績埋めにもおすすめできない。
評価を青くするのはひとえに「ゲームコンセプトが明確であり」「(ボードゲームに)必要最低限な要素が備わっており」「バグや不快な要素がない」点である。
(個人的には日本語版フォントが無駄に大きい創英角ポップ体なせいで90年代の無名個人サイトで公開されていた個人制作FLASHを思いだし懐かしさを覚えた)
しかしこれに1000円分のプレイフィールがあるかというと、それは非常な難問である。「底が浅く」「頂点が不可能」なので人によっては時間の無駄と一蹴するだろう。
そういう意味では評価が赤い方がある種妥当なのだが、これを赤くするとSteam上の殆どのボードゲームにミソを塗ることになりそうなので青判定とする。
ちなみに、スクリーンショットからも分かる通り"moe"の要素はただ一点を除いて全くない。そのただ一点、それはSatsukiちゃんである。
ボードゲーム版の絵が微妙に先鋭的なデフォルメが成されているため電子化されてもアーティスティックなのだが、Satsukiちゃんだけは村娘という設定のためか丸っこく均整が取れており可愛い。
(なおmoeの最右翼たる"巫女"も登場するのだが、控えめな体躯と微妙な下ぶくれフェイスのためSatsukiちゃんには劣る。)
またマチガイニッポンハラキリバンザイニンジャナンデ!?を期待している方には残念ながら鎧武者も忍者もクローン博徒も出現しない。いいね?