unWorded

sohya

2020年03月28日

　アルファベットを部品にした組み立てパズル＋ノベル。
　交通事故に遭ったある小説家。彼の著作のあらすじ、その作品にまつわる回想がパズルを挟みながら述べられる。
　スマホアプリからの移植らしい。日本語・実績・カードなし。

　章立ては小説のタイトルで行われ、一章を使って一冊の本について語る。途中途中挟まるパズルは、ヒント（小説の一文）から連想されるものをオブジェクトを組み合わせて作るシンプルなパズル。オブジェクトが全て文字や記号というのが大きな特徴。Oが車輪になったり、Iがトンカチの柄になったりする。作中文章にあわせて風景が現れたりするが、それも文字でできている。
　パズルにそこまで複雑なものはなかったし、ヒント機能で間違っている部分を教えてもくれるので、ひらめきさえすればそれほど悩まず取り組めるのではないか。配置順さえあえば間隔がずれていても修正してくれる。

　文字を扱って生きてきた小説家の心象風景の表現、音素文字として生まれたアルファベットの形を使って意味を表現するなど面白い試みでできたゲーム。
　ただ、パズルに際しては文字に比して記号の起用が多く、意外性は少なめ。ヒントとなる文章は大分ざっくりしていて遠い。全編英語かつほぼあらすじだからだと思うが、肝心の著作の内容があんまり面白くない…。
　買うのを止めはしないが特におすすめもしない。変わったミニパズルに挑戦したいならありかと思う。