






Vomitoreum
『メトロイド プライム』や『ダーク ソウル』などにインスピレーションを得た、暗くて乾燥した地獄の風景である Vomitoreum は、相互接続された悪夢のような世界を舞台にした FPS メトロイドヴァニアです。 世界を覆い、住民を惨めなミュータントに変える恐ろしい霧である、不気味な感染症に悩まされている土地を探索しましょう。この疫病が蔓延した世界の廃墟を深く探索し、この恐ろしい疫病の治療法を見つけてください。 あなたはネフィレム、宇宙の灰と墓の中に閉じ込められた激動する魂から生まれた器です。地獄のような環境を生き延び、霧を遠ざける方法を探すために作られたあなたは、旅に役立つ道具や武器を求めて土地を探索します。 ネフィレムの最終目標は、感染症と霧を後退させ、土地を悩ませている恐ろしい悪魔を滅ぼし、再び生命を繁栄させることです。
みんなのVomitoreumの評価・レビュー一覧

ninja_wiz178
2024年07月06日
gzdoomを利用して作られた探索要素メインのオリジナルFPS。
Zdzisław Beksińskiとやらは知らなかったのですが、その絵画からインスパイアされた世界観は、気持ち悪くて良いカンジです。
探索要素については、新しい能力を手に入れると、行けるところが徐々に広がっていくのが楽しい。
このゲームの良い所は上記の世界観と探索要素の2点で後は悪い所なのですが、戦闘のつまらなさは致命的です。
DOOMエンジンの敵は単純な行動しか出来ないので、敵配置やMAPデザインで工夫するしかないわけですが、このゲームではただっ広い空間にまばらに敵が配置されているためグルグル回りながら敵を撃つだけになります。
ボス戦もありますが、ボスもグルグルしながら撃つだけです。
銃の音もビーム系で爽快感がなく、弾速も遅くてイライラします。
MAPもDOOMエンジンでは、立体的な構造を作ることができないので、1階、2階のある建物とか無理です。
探索要素をメインにしておきながら、平面的なMAPしかないので物足りません。
セール時にワンコインで買えるとしても、正直オススメはしづらいです。
独特な世界観に惚れた人で、ゲーム性は二の次な人なら楽しめるかもしれません。
DOOMライクなFPSで探索要素をウリにしたゲームなら西暦1999ファラオの復活があります。steamならPowerSlave Exhumedというタイトルで売られています。
戦闘の楽しさや探索要素も圧倒的です。

ユギ
2022年03月09日
[b] 現在、 本作のデベロッパーであるScumheadにより同一エンジンを使用したFPS作品「Shrine」「Shrine II」「Lycanthorn II」がSteamで無料配信中。gzdoomの動作確認や同クリエイターの作風を手っ取り早く体感してみたい場合はそちらをまず触ってみるのもベネ。 [/b]
セール101円で購入、約3時間ほどでクリア。
異界から来た謎の存在、Vomitoreumと彼のもたらした謎の霧によって台地が汚染され、人々がモンスターへと変化してから1年。撃退されたものの再び舞い戻ってきたVomitoreumと変異した闇の軍勢を追い返し台地に活気を取り戻すべく、強化された戦士「ネフィレム」を操作して荒廃した台地を探索していく。
本作はDOOMエンジンの改良型として知られる「gzdoom」を使用した2DスプライトのFPS。ただしタグにもある通りDOOMとは異なり、メトロイドヴァニアな各ロケーションを探索していく方式となっている。
操作方法は基本的に一般的なFPSに近く、WASD移動、マウスでプライマリ・セカンダリ射撃、数字キーで武器選択、Qでしゃがみ(液状化?)、Eでインタラクト、Rで回復(タンクが残っている時)、Spaceでジャンプ、Shiftで瞬間的な加速、tabでマップ表示。gzdoom本来の操作スタイルを受け継ぎつつ、強化アイテムによる特殊技能も無理のない範囲で詰め込まれている。
プレイ中の感覚を簡単に言い表せば、「武器周りはメトロイドプライム、マップ構造や雰囲気はダークソウル、ボス戦はDOOM」といった感じ。
探索で増えていくピストル、ハンマー、ショットガン、マシンガン、ソードオフといった無限武器を駆使して敵を屠り、陰鬱な光景の広がる大地を隅々まで探索し、体力上限を上げるボトルや回復用のバッテリーを搔き集めて体力を底上げし、狭い空間をグルグル回りながらボスに集中砲火してHPを削っていく。
外観こそ2Dスプライトかつベクシンスキー風(自称)であり、古臭さのある異質な雰囲気には購入を躊躇しがちかもしれない。個人的には各所で出迎えてくれる秀逸なモンスターデザインと比較してあまりにもお粗末なメインストーリーの人間キャラのデザインに関してはもうちょっとどうにかできたのではないかと思わざるを得なかった。
しかし、基本に忠実なゲームデザインは遊んでいて非常に楽しいものであり、メトロイドヴァニアに特有の「徐々に強くなっていく楽しさ」はしっかりと味わえる作品。やや短めなのが難点だがストーリーもしっかりと纏まっており、DOOMのWAD作品やメトロイドヴァニア好きであれば気に入るであろう作品だ。