












Warhammer 40,000: Regicide
Games Workshop の古典的なウォーハンマー 40,000 ユニバースを舞台としたチェスをベースにした戦略ゲーム、レジサイドは、M2 時代のチェスとの類似点を備えたウォーハンマー 40,000 ユニバースのボードゲーム「レジサイド」を翻案したものです。人類は3万8千年以上にわたって遊んできました。 Regicide は、ボードゲームの戦略メカニズムとダイナミックな戦術能力を融合させています。
みんなのWarhammer 40,000: Regicideの評価・レビュー一覧

OKN
2019年07月06日
[h1] ウォーハンマー40k世界観のターン制ストラテジー [/h1]
チェスをモチーフとしており、Classicモードはいわゆる普通のチェスゲーム。Regicideモードはパズル要素の強いチェス風の戦術ストラテジーとなっている。
チェスに関しては今さら説明の必要もないので置いておくとして、注目したいのはRegicideモードの方。
チェス・プロブレム(詰将棋のチェス版)のように彼我のコマがボードに配置されている状況で、「敵のビショップをすべて除去する」「指定されたエリアに自軍のコマを移動させる」などの目標をこなす、ミッションクリア型のゲームとなっている。
それぞれのコマはチェスと同じように動き、相手のコマを取ることができるが、射撃や白兵戦によって敵のコマを倒すこともできるのがミソ。
そのため上手く陣形を組めば、敵の堅いディフェンスを崩していくことができる。
またコマごとに手榴弾を投げたり、制圧射撃で敵をPIN状態にするなどのアビリティを持っているのも面白い。
ただし、チェスのムーブだと一撃で相手を撃破できるが、射撃や白兵戦に確実性はなく、何回か攻撃をヒットさせなければ敵のHPを削り切ることができない。
つまり、2種類の攻撃の特徴を活かしながら、クリアする必要があるわけだ。
逆に、本格的なチェスの知識が要求されるわけでもないため、カジュアルに遊べるのは評価したいポイント。
ガチのチェス好きには怒られそうだが、これはなかなかの傑作だと思う。

hiro
2019年01月09日
チェスに射撃等のルール(レジサイドモード)がついて、前へ進むかどうかのジレンマが魅力のゲーム。
ただそれは迂闊に飛び出すと本来のチェスなら取られないはずの所にいる駒がポーン等の射撃(どの駒も射程距離が3マスある…)や近接攻撃ですぐ袋叩きにされてしまう(特に序盤に突出しやすいナイトと最高戦力のクィーンが打たれ弱い)ので、そうならないように立ち回りを考えながら試合をすすめるとプレイ時間が通常のチェス以上にかかってしんどいって事でもあります。その為にプレイヤーが飽きてゲームから離れてしまうのか、評価が高い割に実績が全体的にあまり解除されていないようです。
せめてキャンペーンシナリオも対AI・対人戦と同様にクラシックモード(射撃のない普通のチェスのルール)でプレイできたり、クラシックモードでも障害物の入ったステージでやらせてほしいなぁと。要するにやり込むと「売り要素」のレジサイドモードがいらなく感じてくるんですよ…
もしくはレジサイドモードのマップを広げるか、高すぎる移動力に制限を設けるとか。
色々悩ましい点もありますが、でもまぁ40kらしい雰囲気は出てると思いますよ、たぶん。
追記:公式鯖閉鎖に伴い、ゲームは起動するけどスタート画面から先に進めなくなりました。オフラインのCPU戦だけでもどうにか再開できないでしょうか…

Clock_Rabbit
2015年09月09日
まず最初にこれは私個人の感想であることを念頭に置いて読んで下さるようお願いします。主観的な意見や、贔屓しているような部分が殆どですので鵜呑みにされないようご注意ください。
プレイした感想ですが、正直に言って非の打ちどころがない。というのが本音です。
まずゲーム性、これが素晴らしい。このゲームは基本的に≪チェス≫のルールに則ったものとなります。では、Warhammerシリーズのキャラが駒になっただけなのか。答えはNoです。
本来、チェスの駒は移動先の駒を取る事しかできません。しかし、このゲームの場合はスナップショットやアサルトと言ったコマンドで射程範囲内や隣接した敵を倒すことができるのです。そのためプレイヤーは
・複数の駒の攻撃による敵の撃破(命中率があるため確実性は薄い)
・チェスのルール通り、移動先の敵の駒を撃破(これは問答無用で即死)
大まかにこの2択の戦略をとることができます。これが戦略性を大幅に高めてくれるのです。従来のチェス通りの手法では敵の攻撃に駒が晒され撃破される危険性がある。もし撃破されてしまった場合、大幅に手順が狂う。逆に、本来なら取られるしかない駒を攻撃によって救いだしこちらが有利になるという事も可能。
では、パスして攻めてきた敵を叩けば一方的に勝てるのでは?この疑問も見事に解消しています。
移動フェイズはスキップ不可です。必ず、どこかの駒を動かさなくてはならない。そのため、攻撃だけで撃破しよう。などと甘い考えを抱いていると犬死してしまう駒が出てくる。この制約こそが、このゲームの戦略をより複雑化してくれるのです。
加えて攻撃とスキルは1ターンに使用できる回数が決まっていたり、スキルの場合は1度使用すると数ターンのクールタイムが発生する等の制約もあります。
普通のストラテジーのように攻撃やスキルを使うだけでも駄目
普通のチェスのように決まった手順の先を読み、駒を動かすだけでも駄目
運の要素を含んだストラテジーに、運ではなく読みを重要視したチェスを上手く融合させることに成功した作品と言えるでしょう。
勿論、オンラインでの対戦も完備されていますし、難易度の豊富なAI戦やキャンペーン、チュートリアルも完備しています。加えて、グラフィックを簡略化して動作を軽くしても駒が動くアニメーションはしっかりと確認できますし、Warhammerらしい迫力も再現できていると思います。値段の方も決して高い方ではないというのも(私としては)高評価です。
あえて欠点を上げるならば、やはり英語特有の文字の小ささや日本語に対応していないところでしょうが、この二つの点はあえて英語のみのゲームを買うような日本人ユーザーならば欠点にはなりえないでしょう。戦略ゲーム好きなら、触れてみても損はない作品だと私は皆さんにお勧めしたく思います。
長くなりましたが、このゲームを購入する際の参考になれば幸いです。