






Cultist Simulator
禁断の秘宝を手に入れよう。異星人の神々を召喚する。弟子たちを養ってください。 Cultist Simulator は、『Fallen London』と『Sunless Sea』のクリエイター、Alexis Kennedy による黙示録と切望のゲームです。隠された神々と秘密の歴史をテーマにした 1920 年代の設定で、不浄な謎を追い求める探求者としてプレイしましょう。おそらくあなたは知識、力、美しさ、または復讐を探しているでしょう。おそらく、あなたはただ世界の皮膚の下にある色を求めているだけかもしれません。 このローグライク ナラティブ カード ゲームでは、見つけたものがあなたを永遠に変えるかもしれません。あなたが瞬間瞬間に行うすべての選択は、物語を前進させるだけでなく、物語を形作ります。 目に見えない芸術の研究者になりましょう。正気をひねる儀式のために夢を検索してください。ツールを作成し、精霊を召喚します。無実の人々を教化する。新しい時代の先駆者としての地位をつかみましょう。
みんなのCultist Simulatorの評価・レビュー一覧

ukulele
2020年12月24日
チュートリアルがないゲームだ、手探りで学ぶのも挑戦の一部だと堂々と書くのはまあ良い。
そういうのが楽しいゲームもある。
これはそうではないし、そもそも翻訳がしっかりしていないようではそれ以前の問題。
チュートリアルがない、UIが不親切などの制作側の不手際を「挑戦」と言う言葉で飾っているだけ。
このゲームで不自由な日本語と戯れる時間があったら他にいくらでも遊べるゲームがあるだろう。

asashi91
2020年11月29日
ああ、まだ君はこの深淵に触れていないのだろうか
それであれば私からいくつか助言を送ろう
どうか心に留めてほしい
最初に触れられている通り、道標は存在していない
我々はこの未知なる脅威に怯えながら立ち向かうことしか許されていないのだ
しかし、恐るるなかれ
細部まで目を通せば道は必ず開かれる
何気ない文章の中にあれば、堂々たる様を見せつけるかの如きものもある
時間の進むに任せず、立ち止まって観察せよ
資源を活用せよ
それは煌びやかな金貨でもあれば、己の中にある精神や自らの肉体でもある
どのように増やすべきか、どのように使うべきかを常に意識せよ
手元にどれだけ保持しておくべきかを考慮せよ
大切なのは効率だ
あなたは一人ではない
それは敵と味方が共に存在するということだ
敵は排除すべきだが無能であるうちは気にしすぎてはいけない
何よりも注意すべきは異端の証である
排除はその後でも遅すぎることはない
味方は重要だ
一人よりも二人、二人より三人のほうがよい
彼らの手の形が異なっているのであれば、なお良い
最後に最も注意すべき点を残す
これは余りにも魅力的であるが、人を選ぶ性質がある故に君を後悔に苛ませる可能性を持つ
後戻りを望むのであれば、くれぐれも直接的な接触は2時間以内に抑えること
接触しない場合でも2週間以内に誰の目にも触れない場所へ投棄しなければならない
もし既にこの時間を過ぎているようであれば…ああ、どうか神の御加護がありますように
[b]――――――――――――― ヘンキン・デ・キーヌの手記より[/b]

ninespider
2020年11月27日
基本はカードを色んなスロットに入れて反応を見守り、新たに生成されるカードやスロットを見て次にとるべき行動を推理していくゲームです。注意書きにあるとおりまさに挑戦と呼ぶにふさわしい難度。
俺の場合は最初の10時間は生き延びる方法すらわからず次の30時間は失敗の繰り返しで明らかにリソース不足なのに惰性で続けてしまい、これでラストワンプレイにしてアンインストールしようと思った周で「あれ?これ面白いんじゃないか?」と気付きました。
つまらないと思いながらよく40時間続けたなと言われそうですがクリッカーゲームに張り付いてる時のような虚無感と雰囲気のせいでダラダラ遊んでしまいましたね。
ただわかってからは楽しかったです。最後までドキドキさせられました。
このゲームのきつい所はチュートリアルがない事ではないです。むしろ要所要所でヒントが出るので有情。
じゃあ何がつらいって試行錯誤を要求されるのに時間がリアルタイム進行な事ですね。
「このカードをここで使うと?何も起きないのか」とかやってる間にも時間は過ぎ行きお金がどんどん減っていきます。資金の枯渇は当然死に繋がります。
教祖になっても勝手にお金が入ってくる事はないので序盤ストレスを溜めないプレイをしたいなら本業の仕事(副業か?)の選択肢は限られそう。
多くの職業は生きていくだけでギリギリで他の事がほぼできなかったり何枚もカードをスロットに突っ込まなければならないのに対した実入りはなかったりで面倒。中盤までくればどの職業でも何とかなりますがこの部分はマイナスポイントですかね。
試行錯誤のつらさを乗り切れば起こる意外なカードで状況が打破できる事に興奮したり背景にある壮大な神話にワクワクさせられたりしながらぼんやり楽しめます。
とにかく一時停止ボタンが重要です。カードに書かれた情報から先に進む方法を推理したりフレーバーテキストを楽しんだり……あとはメチャメチャに散らかったテーブルから目当てのカードを探す時に役立つでしょう。

萃儀
2020年11月04日
ゲームとしては面白いが操作性が良くなく、それによるミスもセーブデータを分けたりできないためリカバリできずストレスが溜まる。
ゲームの世界観がかなり気に入らないと続かないと思うため知人に勧める気にはならない。

seth3
2020年11月03日
カルト教団を作るシミュレーションゲーム。ゲーム中では手持ちのカード(仕事、読書、探索に関する)を使って様々なリソースを管理し、何かを得たり失ったりしていく。
最初はルールやカードの因果関係が分からず、大体金欠や病死、恐怖に駆られて死ぬことになると思うのでカルト運営どころではない。数時間プレイすれば死なずに生活できる術とカードの関係性が凡そ解ってくる。その後、教義を選んでカルトを立ち上げたり、宝探ししたり、異なる世界の存在を召喚したりしていくのだが・・・。
兎に角日本語の攻略情報が少なく(検索してもほぼ何もない)手探りでプレイすることになる。そのような状況で上記の過程をゼロから踏んでいくのは想像より骨の折れる作業になる。間に日を挟めばいいが、ぶっ続けでやるゲームではないし、ゲームというよりなんというか未知の書物の研究に近い。
カルト教団経営シミュレーションのようなものを期待している人にはこれじゃない感があると思うが、クソ長い時間をかけて未知の文献を通して世界の謎を解いたり、上位の存在を呼ぶための儀式の材料をどうしようか等を考えることに頭を使いたい人にはオススメかもしれない。つまり楽しいゲームをやりたい大体の人には"オススメ"はできないです。
ただつまらないかと言われるとそうでもないので、あまりハードルは上げずに肩の力を抜いて触れてみるといいかもしれません。オススメはしませんが気になるひとはどうぞ。

coffee
2020年11月03日
日本語訳追加後購入してプレイ
1回クリア(通常の勝利ルートにてクリア)
作業+雰囲気ゲー 文章は所々怪しいところがあるが問題ないレベル
個人的にはおすすめはあまりできないタイプのゲームではないですが
目標に向かって黙々と探索させて、結果をワクワクしながら待つという点ではやっていて楽しいと感じるゲームでした。
ゲームの流れとしては
勝利条件を目指して体と心を情熱を鍛え上げ
勝利条件を目指すために合う伝承を用いて教団を作り
教団の信者を育て上げてさらなる伝承を求めていわくつきの場所に送り込み
持ち帰った知識を読み解いてさらなる伝承と儀式を学び
最終的に儀式によって目標を達成する
という流れのゲームでした。(勝利条件はいくつかあるみたいなのでこの流れ以外にもあるかもです。)
作業ゲーでありながらUIは不親切なところが多く
後半はテーブルいっぱいにカードが散らかり、整頓しないと何がどこにあるのかまったくわからなくなったり
重ねられるはずのカードがなぜか別の場所で散らかってたりしていたり
「〇〇秒以内に××しないとデバフが付きます」といったイベントなどで
××のカードをさがしたりするのに手間がかかったりとめんどくさい部分が結構ありましたが
上記のミスをしてしまったときに
「教団運営で忙しく病を押して作業をしてたら気づかないうちにひどく体をさらに悪くしてしまっていた」
といった想像ができてちょっと個人的にはおもしろいとかんじてしまいました。
お値段は高いかもしれないですがセールの時なら買ってみてもいいかもです。
ただし1ゲーム当たりのプレイ時間はかなり取られることを覚悟してください。
(クリアまでだと10時間くらいかかりました)

Popoko
2020年11月03日
めちゃくちゃ時間泥棒です。面白い!
迷っている方がいらしたら買ってほしいです。
おそらく日本語翻訳対応したばかりであまり情報がないと思うので、
少しでも参考になればとレビューを書いていきます。
まだクリアすらできてない手探り状態なので、曖昧な部分が多いです。
◎日本語翻訳について
この難解な物語の翻訳はすごく大変だったと思いますが、
かなり読みやすいレベルに仕上がっていてただただすごい。
これはどうすればいいんだろう?何を指してるんだろう?という所はありますが、
翻訳の問題ではなく、ゲームシステムの難しさ&原文が難解かつ抽象的ゆえな感じがします。
とてもレベルの高い翻訳だと思います。
DLCも少しだけ手をつけましたが、全部丁寧に翻訳されていてありがたい。
◎ストーリーについて
それぞれの生い立ちや職業(無職直前/金持ちの息子/医者/警察官)スタートから
なんやかんやあって、闇の方向に目覚め、カルト教団を設立します。
本を読んで伝承に詳しくなりつつ、それを基に儀式をしたり神話生物を召喚したりします。
敵を暗殺したり、町の人を誘拐したり、怪しい場所を探索(半ば侵略?略奪?)します。
できることはたくさんありそうですが、何分まだ全然進められてないものだからあまり詳しく紹介できず。
◎ゲームシステムについて
カードと行動を組み合わせて進めていくタイプです。
例えば、体力カードを行動”仕事”と組み合わせると、肉体労働をして賃金を稼ぎます。
ほぼ全てがカード×行動の組み合わせで進みます。
これがほとんどヒントがないものだからかなり手探り状態になってしまって難しい!!
非常に面白いのにここで脱落する人もいると思うともったいないです。
ただ、自分で攻略法やカード×行動の組み合わせを見つけていく楽しさはたまらないです。
開発者さんもこういった喜びをテーマして作っているものと思われます。
(ただ私には難しすぎる…時間泥棒なほど面白いけど今はずっと同じ所をグルグルしてます!)
◎詰まりやすいポイントについて
まずは数回チャレンジして、数回死んでみると流れがわかるのでおすすめです。
そのうえで、今まで私が詰まったポイントを書いておきます。
自分で攻略する方は読み飛ばしてください。
Q.基本について
[spoiler]体力、情熱、理性は鍛える事で増えていきます。
体力カードを行動”仕事”と組み合わせると、賃金と活力カードが生まれます。
活力カードを二枚集めて、行動”学習”と組み合わせると、体力に関するスキルが手に入り、
体力も一枚増えます。
スキルカードは行動”仕事”と組み合わせられるものもあります。[/spoiler]
Q.カルト教団を設立したはいいけど、新しい人の勧誘方法がわからない。
[spoiler]A.まずは候補を出現させましょう。
”〇〇の秘密”など伝承カード×行動”話す”の組み合わせで、
「秘教的な事柄について話す」となり、勧誘候補が出現する事があります。
候補のカードをゲットしたら、次は勧誘です。
候補のカード×行動”話す”だけでは勧誘できません。(私はここで何時間もつまりました…)
自分のカルト教団のカード×行動”話す”にすると、いろんなカードを選択する画面が表れます。
”話す”→カルト教団カード/”同僚”→勧誘候補カードをはめます。
そのうえで、”儀式”の部分に、自分のカルト教団の教義と対応した伝承カードを置きます。
(例えば、灯りを崇拝している教団なら、灯りに関する伝承カードを置きます。
自分の教団カードと同じ色の伝承カードを選べばよいと思うので、わかりやすいです)
そうすると勧誘する事ができます。
(ちなみに伝承カードは本を読む事などで手に入ります)[/spoiler]
Q.信者を昇格させたい。
[spoiler]A.レベル7以上の伝承が必要になります。
まず、自分の教団カードの教義と対応する、レベル6以上の伝承カードを用意します。
カルト教団のカード×行動”話す”で、”同僚”に昇格させたい信者のカードを置き、
”儀式”にレベル6以上の伝承カードを置きます。(教団が灯り崇拝なら灯りの伝承カード)
その後は、体力(心臓2)・情熱(蛾2)・理性(灯り2)など他のカードを使ってレベル7以上になるよう埋めていきます。
(伝承カードがレベル7を超えているなら、そのカードのみで大丈夫です)
伝承カードは同じレベルのもの二枚×行動”学習”でレベルアップする事が可能なので、
とりあえず本を読みまくって伝承カードを集めまくるのが早いかと思いました。[/spoiler]
Q.探索場所に部下を向かわせても失敗してしまう。
[spoiler]A.それぞれの部下には特性があります。(ネビルは開錠など)
探索場所×部下の特性が合うことが重要だと思われるので、部下は多い方がいいです。
特性のレベルは信者の昇格で上げる事ができるので、
部下を集めまくる→昇格させる→探索場所につっこみます。
もし探索場所と部下の特性が合わなくても、危機的状況になったら追加で部下をつっこめるので大丈夫です。[/spoiler]
Q.お金がずっとカツカツで自転車操業になってしまう。
[spoiler]A.スキルを上げても、体力・情熱・理性の仕事は金銭的にカツカツになりやすいです。
パトロンを出現させましょう。
(勧誘候補の出現方法と同じです。↓
”〇〇の秘密”など伝承カード×行動”話す”の組み合わせで、
「秘教的な事柄について話す」となり、パトロンが出現する事があります。)
パトロン×行動”話す”で、依頼を受ける事ができます。
依頼を遂行するには伝承カードが必要です。
例えば、「灯りに関する事を書いてくれ」だと、灯りの伝承カードが必要になります。
(それぞれの依頼によって、必要とされる伝承カードのレベルは違います)
依頼カードと伝承カードを準備して、行動”仕事”と組み合わせます。
依頼完了カードをゲットしたら、行動”話す”で依頼報告をします。
硬貨のカードをゲットできますので、それを売却するとお金になります。
(オークションで売却できます)
パトロンを数人出現させてまわしていくと、金銭的にも余裕ができると思います。
そのためにいろんな種類の高レベル伝承カードを持っておくといいです。
[ちなみに、もしかしたら依頼を受ける(遂行する)には体力・情熱・理性のスキルが必要になるかもしれません。
いつもスキルを高レベルにしてからパトロンを出しているので、ここは曖昧です][/spoiler]
何度も繰り返しますが、
手探りでプレイしている状態なので、不備や間違いがあったらすみません。
同じところでつまっている方が少しでも参考になれば嬉しいです!
購入される方が増えると、今開発中の次回作も日本語対応になるのでは…とワクワクしています。
(次回作は図書館がテーマのようで、すごく面白そうです)
本当に楽しいゲームをありがとうございました!!

midou/ML
2020年10月31日
ローグライトをうたっているがやることはずっと同じ。ほぼ同じリソースを管理し続け、当たりの組み合わせを何周もしてやっと見つけるだけ。死んだらなんかちょっと違う状態でニューゲームなんだけど、正直リプレイ性ないです。やることとやれることが決まっているストーリー。もっとカードの組み合わせの結果がランダム性があるなら、雰囲気ゲームとして妄想しながら楽しめたと思う。ゲームと呼ぶにもおこがましいです。金ドブでした。

松酒enjoyyy
2019年11月02日
誰か日本語をくださいな!
面白いのは確かだし、あくまでテーブルの上で展開される雰囲気は好きな人多そうだなと思います。いや、むしろ好きだな。
ダハハ!

tscswald
2019年07月04日
今は中国語版がいつまでも出ないのが原因で悪評が急増してるらしい。
いつもならそういうレビュー爆弾は嫌いだが、今回に限って彼らの気持ちもわからなくもないと思う。
多言語対応を約束してからあまりにも待たされてるのだ...
ゲーム自体は面白いが英語を読むのがしんどすぎて...日本語対応もできればほしい。

aa50x
2019年06月01日
基本は雰囲気ゲー
ルールをほとんど説明されない状態で開始される
どのカードをどうすると何が起こるのか、分からないまま手探りでプレイを重ねることになる
初期は金欠や発狂などですぐに死んでしまうが、プレイを繰り返すたびに対策して進めることで徐々に余裕が生まれてくる
あとは各カードに書かれたテキストやアイコンの説明などの断片的な情報を頼りにいろいろな組み合わせを試し、
実際にやってみることでルールが理解できていく
この「分かっていく過程」がメインの要素にあたる
一回クリアするころにはゲームの全体像をほとんど把握できてしまう
マルチエンディングではあるものの、やたらと時間がかかる上にやることは毎回ほとんど同じなのでリプレイ性は乏しい
雰囲気ゲーが好きな人でない限り、定価ではおすすめできない

Wake
2018年10月23日
キャリアもなく単純労働で食い繋ぐ主人公が、なんか変わりたいと思い色々あってカルト教祖を目指すサクセスストーリー(他の経歴も選べるけど)。
この主人公、絵を描くと大抵売れてガンガン貯金が増え、完成したことに満足して幸福になる。カルト教祖なんて忘れて画家になった方がいいよ。

MB13
2018年08月22日
タイトルの通り、カルト教団の教祖として手探りで色々なことをしながら悪戦苦闘するのを楽しむゲームで、人を選ぶかもしれない。
たとえば、すぐに結果が出るだろうと気楽な気持ちで信者を送り出したら「あれも必要これも必要」と後から何度も資金や人材を要求され続けて教団経営が傾いたとして、「なるほど、現実のカルトでもこういう事はありそうだ」と思うか「こんなの初見で分かるか!事前に教えろや!クソゲー!」と思うかだと思う。
これはあくまでも一例で、事態に直面してから「あぁ…なんだか分からなかったから放置したけど…そりゃそうだよな…」な事は他にもあるし、それを折り込み済みで、様々な場面で「よく分からないけど何だろうこれ、どうしよう」と悩めるのがこのゲームの魅力だと思う。あと音楽も素晴らしいので、絵面は地味だが雰囲気は充分に楽しめる。
細かい文章を読まずにサクサクプレイしようとすると輪をかけて理不尽が増すと思うので気をつけてほしい。いつでも一時停止して辞書を引くことが可能なので、頻繁に一時停止をしながら文章をしっかり読んだほうが良い。

esehara
2018年06月04日
いわゆる「雰囲気」を楽しむゲームであり、様々なアクションに対して、いろんなカードをぶち込みつつ、との組み合わせによって、生成されるカードをハンドリングしつつ、教祖として成り上がっていく……というゲーム。英語前提になっており、断片的に示される文章などはそれなりに味わいがあるので、そのあたりが日本語になれれば、多分、ますます楽しいものになるだろうと思う。カードをテーブルいっぱいに広げつつ、あれこれやるのは楽しいものだろう……。
……というのが概要であり、最初の感想なのだが、正直、自分としては現状(2018/06/04)オススメできない。しかも1000円ではなく、2000円だ。これは高すぎる。半額セールくらいを待ったほうが良い。
先程も言ったように、あるアクションに対してカードを使用することで、カードを生成する。だが、そのアクションによってどのようなカードが生成されるのか、そのカードは何ができるのか、ということに関しては、書かれているが、よくわからないのが多々あるし、大体の目星がついても、それを手に入れるための方法はよくわからなかったりする。そのあたりの説明不足も含めて、雰囲気といったところだろう。このあたりは、ゲームのコンセプトとして許せる。
しかしだ、このゲームには制限時間が存在する。地元の弱小カルト教祖なんてそれだけで食っていけるわけでもなく、働かなければならない。生きていれば病気もする。あまり準備も整わずにいきなり教団立ち上げるぞ、なんてはりきったりすると、ハンターと呼ばれる奴に捕まる。精神も滅法に弱かったりするのか、絶望しきると発狂してしまう。
そういうわけで、色々な制約がある。この制約が厄介で、試行錯誤する前に、それらを解決する資源を集めなければならず、これをずっと繰り返さなければならない。その中でカードの使いみちを探しつつ、どうにか生きなければならない。ちゃんと打破する方法があるんだろうけど、それなりに時間をかけて、それを見つけなければならない。この打破の仕方を見つけ出すまでが、手探りで楽しめるかどうかにかかっているが、そこに面白みを見出さないタイプ(俺)は、正直苦痛であった。ちなみにカードの中には、アクションを起こしたあとに、別のカードを要求するものもあって、そのアクションが無駄になるということもある。
ついでにカードにも制限時間が存在するものがある。そして、そのカードにもちゃんとした組み合わせが存在していたりする。そのときに必要なカードが無ければ消滅してしまうので、なんとか作らないといけない。そういうマネージメントも必要で、だらだらと不要なカードを貯めていっても、賽の河原で石を積むみたいなもので、停滞の原因となる。リスクを取れってそういうことかな、いいんだけど。
たぶん、上の要素、つまり「このカードとは?これはどうすれば?」みたいなのが、点となって存在していて、それらが全部線になった瞬間に「ああ、これは面白い」となるんだろうけど、そこに到達するまでが自分にとっては苦痛でしかない。そうなると、ストーリーが良い、と言われていても、カードのテキストにも興味が持てなくなる。
あともうひとつ辛い点としては、なにかをミスれば最初からになるということ。上記の点があって、様々なことが発見できるようでできないので、リプレイも苦痛である。また石を積み上げないといけない。なにかをミスれば、という意味ではローグライク・ゲームも一緒なのだが、ローグライクのリプレイが苦痛ではないのは、その都度の発見する喜びであったり、ランダムな中で運に恵まれている、といった射幸性を刺激する部分、あるいは「前回はこれでやったから、今度はこれでやってみるか」みたいな選択の喜びにあると思うのだが、それがこのゲームにはないので、ふざけんなといってマウスを投げたくなる。
しかもだ、タチの悪いことにいわゆるゴチャゴチャしたテーブルっぽいUIのせいで、何か悪いことが起きているのかわからなくなることがある。要するに見落としが発生したり、勘違いが発生したりする。意図していることはわかる。見通しを悪くすることで、プレイヤーにより何が起きているかを意識させる作りなんだろう。だが、そこに次は頑張ろうか、イライラするか、心がポキっと折れるかのどれかだ。俺は心が折れた。
こういうゲームなので、どういう人がオススメかというと、いわゆる脱出ゲームとか、それに近いような、様々な組み合わせを試してみて、解った途端にガッツポーズできるようなタイプであったり、上のような制約の中で試行錯誤に苦を見出さないタイプだろう。
俺は教祖には向いてないということを自覚させてくれた、よいゲームだと思う。

Ichirou Kawashima
2018年06月02日
カルト教祖に俺はなる!と理想を掲げてみたものの、資金繰りは苦しく、肉体労働を繰り返し、理想も情熱も失われ、それでもオカルト趣味はやめられず、どうにか怪しい書籍を手に入れては暇を見つけて読みふける。
そういうゲームです。