





ドラゴンファングZ 竜者ロゼと宿り木の迷宮
ローズは人間とドラゴンのハーフです。ある日、彼女は乳母のフェアリーとともに「時の樹」と呼ばれる世界に迷い込んでしまう。ダンジョンの奥深くには強力な秘宝があると言われている。秘宝の力で村に戻るため、彼らはダンジョンに挑むことにした!冒険中にローズが敗北すると、すべてのアイテムを失い、レベルがリセットされます。また、ダンジョンは挑戦するたびに変化するため、クエストは決して同じではありません。あなたの勇気と成長がダンジョン攻略の鍵となります!
みんなのドラゴンファングZ 竜者ロゼと宿り木の迷宮の評価・レビュー一覧

ァ㌔ゥ
03月26日
武器・盾を鍛える要素が薄いかわりにファングというアイテムを駆使して進む、すこし変わり種のローグライクゲーム。
不思議のダンジョン系ゲームにおける特殊ルールのダンジョンはそれほど好きではない人間ですが、これは面白いと感じました。
[h2]▼よかったところ▼[/h2]
[h3]ファングtoWINのデザイン[/h3]
ファングの役割が見るからに多彩で、その期待を裏切らない明快なゲームデザインが好印象。
武器・盾を鍛えても後でレベルの高いものが落ちているし、最大HPはファング・敵スキルにより簡単に10単位で増減するし、ステータスの維持を勘案する必要が薄い。
こうしたメジャータイトルで重要視されがちな要素は二の次で、目玉であるファングを軸とした戦略を肯定していることに安心感があり、図と地の関係がしっかりしているところがまず操作性以前に遊びやすい点です。
[h3]ルールを聞いてコンボを知れ[/h3]
ブレイブゲージやスキルチャージなどパラメータの種類は増えているものの、それぞれ有機的に結びついているのですんなり頭に入りやすい。
スキル発動に必要なブレイブゲージは2個でほぼ統一されており、煩雑さを軽減する工夫があります。
こうしたルールの見通しやすさがコンボを発見する一助となり、手探りの冒険を深く楽しむことができます。
壁を作る杖は進路妨害のほか、生成した岩でブレイブを溜めてスキル発動の起点にするなど、既存アイテムに新たな活用法を見出すときが面白い。
また、妖精の箱庭というパズルダンジョンはファングの使い方や組み合わせを知るのにも便利です。
「矢に特化した装備で固めるとこんなに強いんだ、じゃあ他には?」という具合に、積極的なコンボ探しの呼び水として本筋のダンジョンにのめり込ませてくれます。
[h3]山あり谷ありのダンジョン[/h3]
10階ごとに個性豊かなボスに挑む、起伏に富んだダンジョンが特徴的です。
ボス戦に向けてアイテムとファング構成を整え、いざボス相手には取り巻きの敵や障害物も利用した大立ち回り、このサイクルに戦略性の高さが詰まっています。
最終ダンジョンの竜の深淵は長さ50階ながら、最初は7時間かけてのクリアという密度の濃さがありました。
ダンジョンのビジュアルについても紅葉の森に炎属性、サイバーな遺跡にエジプト風といった似つかわしい敵が雰囲気を盛り上げてくれます。
最深部は敵の数が驚くほど少ないかわりにオーバーパワーなドラゴンがうろつき、怪物の目をかいくぐり脱出を図る様はさながら古典的な迷宮への先祖返り。
敵がわらわらと押し寄せるボス戦との対比もあって、全体を引き締めるような面白いアクセントでした。
[h2]▼不満なところ▼[/h2]
[h3]妖精の箱庭の運要素[/h3]
妖精の箱庭は解法を見つければ確実にクリアできるものの、例外として2~3問ほど運に左右される問題があります。
特に第39問は10回に1回いけるか程度にランダム性が激しく、パズルが面白くなってきたころにちょうど水を差される感じでした。
[h3]竜の時の回復分がなくなる不具合[/h3]
階段を降りた直後に中断すると竜の時150回復した分が帳消しにされる不具合があります。
中断するにはちょうどいいタイミングなので知っていても引き起こしやすく、ターン制限が厳しめな本作においては致命的になり得る部分です。
[h3]魔のT字路[/h3]
敵は通路では基本直進するためT字路に詰まりやすく、その先に階段があると大量の敵と戦う必要が出てきます。
一歩を踏み出す勇気が重要とはいえ通路の連戦ではブレイブシステムも活かせず、どうにも歯痒い場面です。
このあたりは敵がランダムに横道へ曲がるようにしてほしいとか、壁掘り・壁抜け手段がほしいとか感じました。
[h2]▼まとめ・DLCについて▼[/h2]
独自システムの魅力を存分に味わえるデザインは爽快で、特定の状況下で多少の不満はあるものの、全体的な楽しさに比べれば些細なところ。
DLCダンジョンに関しては「奈落の修練場」「友絆の迷宮」は違った一面を味わえて、難易度も歯ごたえがあり面白かったです。
特に「奈落の修練場」はこのゲームシステムに最も適したダンジョン形式と思えるくらいにそれぞれの要素がガッチリ噛み合っており、完成度が高くプレイする価値ありです。

最弱師匠
02月23日
遊びやすくしたシレンという印象。
独自システムが画期的で面白いが、「もち」などの必須級の存在のせいで
プレイングの幅がどうしても狭まる。
バランスで気になるのはそのぐらいで、
一番気になるのはキャラクターとシナリオの薄さというか
同人ゲームっぽさというか、もうちょっとお祭りっぽくない
正当な戦う理由のシナリオが欲しかった。(長くしてほしいということではない)

サランラップズ
2024年10月04日
不思議のダンジョン的なアレ。根本のところは既存のローグライクとほとんど変わらないが、ファングの装備、使用やブレイブシステムなどシステム面は独自色が強い
某シ〇ン6のようにプレイヤーにストレスを与えてくるような調整はできるだけ避けているところに好感が持てる
ただし最初の30階ダンジョンが異様な難しさを誇るため、初心者にはオススメできない。
発売日が2018年と古めなのでキーレスポンスは良くないが、この手のゲーム経験者で最近のアレ6に不満を持った人にはオススメ。

ひざがくさい
2023年12月29日
ローグライク経験者。DLCは未プレイです。
良かった点
・ファングのシステムが斬新で楽しい。使い方や組み合わせを考えさせられる。
・いつでも敵のステータスやファングの効果を確認できる。慣れてないうちはありがたい。
・テンポがかなりいい。余裕があるときはサクサク進められる。
・固定階層でボス戦があって、メリハリがある。バランスもいい。
悪かった点
・ボリュームが少なく感じた。DLC無しだと繰り返し遊べるダンジョンは実質2つという感じ。
・若干運要素が高めかも(稼ぎ行為があまりできず、安定させにくい)。
総評しますと、ゲームバランスもテンポもよくファングシステムを楽しめるいいローグライクだと思います。
全体的なバランスがいい分、ボリューム不足なのが残念に思いました。
ローグライク初心者には難易度が高めだと思うので、経験者にはオススメです。

Lime Rue
2023年12月03日
ちょろっとやった程度ですが、中々コスパの良いゲームです。
賛否両論あるゲームだと思うが、特に他と比べて評価すると粗が目立ちます。
特に、どうしてゲームを通常終了できないのか?Alt+F4しかないぞこいつ。
ファングという敵のドロップを装備するか捧げて永続効果を得るか、選択のセンスが問われます。
「もち」は装備。→ 不満の大部分が無くなる。

mash_hagurin
2023年09月30日
最初の頃はバランスが悪かったらしいけど現在の環境ならこの手のゲームに慣れてる人なら楽しめると思います
クリアは序盤にリソース系のファングを揃えればアイテムを稼げてそれなりに安定するけど最初だけは本当に運ゲーです
ゲームバランスは竜の時(満腹度)が厳しいのと保存の壺が無いことで咄嗟に使えるアイテムが少ないから稼ぎした場合でも最後までアイテムの取捨選択が必要で緊張感をもって楽しめるのはいい調整だと思います
ただタイムアタックのようなプレイは今の所自分にはできる気がしないですね

Backman
2022年05月29日
骨太なローグライクゲーム。
シレンとかは好きなのでゲームにはすんなり入れたが、
ファングの説明とかがあまりにも少なすぎて、中級ダンジョンのボスで死にまくった。
武器合成がないので、強いファングを確定ドロップ薬を使って如何にそろえるかが重要だった。
ファングのドロップ率調整とかモンハウでの敵可視化とかをオプションでオンオフできたら神ゲーだった。
上級ダンジョンは現状調整を放棄したバランスとしか思えなかった。

asam
2022年05月12日
説明が足りないのと難易度調整がおかしい
運ゲーだから繰り返したら有利になるようにしないと
クリアできないと思う

tierinooo
2022年04月03日
タイトルにある通りファングが攻略の鍵のローグライク
ファングは敵の特技を使用できるわざマシンみたいな存在で
ファング以外のアイテムは貧弱かつ主人公は特に技をレベルアップで獲得とかはしないので大体ファング頼みの攻略になる
ファングは敵が強くなるほどに強力になり、シレンのように敵のレベルアップ要素があるのでどこで敵を強化してファングを狙っていくかが攻略において重要
序盤中盤でイカツい高レベルモンスターのファングを入手して一気に打開するのがこのゲーム一番の楽しい所だと思う
経験値稼ぎの必要がほぼ無かったり、プレイヤーの攻撃が全て必中、敵から受けるダメージ量に乱数無しと細かい点でゲームテンポの改善や理不尽要素を省いてくれてるのもとてもいいと思う
ただ超強力アイテム頼みでひたすら進めていくので取れる選択肢が少なく、難易度が大味な感じ
これと似たようなのはトルネコ2の戦士とかが近い
一回遊んでクリアする分には面白いし歯ごたえがあるけど
特定のファング構成を目指して祈りながら進めていくことになるので
ローグライクの醍醐味の一つである遊ぶたびに違う冒険が楽しめるっていう要素は薄いかも

GMR
2021年08月10日
操作性はそこそこいい感じ。敵の絵はやや萌えよりです。
シレン系としては…基本1対1で戦うのがセオリーだと思いますが、
システム上通路で戦うとシステムが生かせないと言うオチ。
罠なども、とことん嫌がらせを追求している感じで残念でした。

darvich
2021年07月18日
[h1]色々と惜しい出来。かわいい見た目と裏腹に難易度高め[/h1]
ゲームの基礎システムが弱いので、ベースの難易度はかなり高めです。
それをやりごたえがあると思える人なら買いかな。
キャラクターの見た目はかわいいですが、その辺りを納得した上でプレイしないと心が折れるかも…
例を上げると
・武器・盾が強くない(ブレイブを2以上で維持しないと特殊能力が発揮できない、強化手段が乏しい)
・持てるアイテムの数が少ない(武器・盾・ファングで5/20を占有される上に、アイテムを収納する箱が使いにくい)
・ブレイブの維持が難しい(ダンジョンの中で周囲8マスが空いたセルが少ない)
・稼ぎプレイが難しい(落ちてるアイテムが少ない、竜の時を増やす手段が少ない、通路が長くて全周回できないフロアを引く時が多々ある)
・ゲームオーバー時に冒険を振り返るのが難しい(回想システムがない)
・特殊能力を持つファングの入手に運が絡むのに、特定の強力なファング以外が強くない
ファングや結界周りのオリジナルシステムを使ったら面白くなるゲーム設計じゃなくて、
それらのシステムを駆使しないとゲームが難しくなるっていう減点主義的な発想でゲームが作られていると感じたのが、やや残念。
アイテムを駆使して強力なファングを手に入れて、スキルを組み合わせてハチャメチャにするのはすごく楽しい。
けど、そこに至るまでのハードルの高さと自由度の低さから不思議のダンジョン初心者にはオススメしにくい。
あとひとひねりあれば、多くの人に勧められる良い作品になってたんじゃないかなあ。
元々の値段がそんなに高くないので、セール中なら値段分の元はすぐに取れると思います。
3種類のDLCはどれも風変わりで好きです。中でも奈落が歯ごたえあって面白い。

sekkaku
2021年07月13日
このゲームはクリア後の持ち込み不可ダンジョンですら10階ごとにボスが出現するので、ゲーム進行にメリハリがあるところが良かったと思いました。
クリア後ダンジョンの難易度も簡単にはクリア出来ない程度に難しく、深層ではただ敵と殴り合うだけでは勝てなくなる程に敵が強くなるため使用ファングを上手く考える必要があって工夫する楽しさを感じることができました。
不満点としては、混乱の巻物やバクスイの巻物のようなお手軽モンハウ打開アイテムが殆ど存在せず、ファングスキルに対する依存度が高いのでスキルがチャージされていない状態で開幕モンハウに遭遇するとどうしようもなくなりがちな所ですかね
あと部屋の殆どに柱があってブレイブシステムを活用しにくかったのも不満でした。5×5マスの部屋の真ん中に柱があってどうしても壁に隣接してしまうとかザラだったので…

Dr.Wawa
2020年04月15日
オススメ
独自のシステムも破綻せず面白さに繋がっている。
ボスの猛攻を裁きつつ、目当ての敵に確定ドロップを投げつけ進化させファング入手…というのが上手く決まると脳汁が出る。
難点
プレイの比重が踏破に対して死亡が非常に多い。
このゲームに限らず大体のローグライクがそうであるが、何度も何度も死んでやり直すことになる。
あえてこのジャンルのゲームに手を出そうとする人に差し出がましいかもしれないが、プレイヤー側の忍耐を要するのは間違いないと思う。
ただ死んだ分だけ踏破したときの達成感は上がるのでそこは良い部分と表裏一体。
全体としてはとても面白いゲームなのでオススメです。

ponzu24
2020年03月19日
Switch版で約270時間遊んでからSteam版を購入して合計で約1000時間プレイしています。その上でお勧めいたします。
[h1]【長所】[/h1]
[b]・練り込まれた独自システム[/b]
特にブレイブシステムとファングシステムは、過去に複数のローグライク作品をプレイしてきた筆者としても非常に斬新に感じられてどのように活用するか考えるのが楽しいです。各モンスターのファングは大型アップデートにより調整が加えられており、初期バージョンと現在ではまるで別物といっても過言ではありません。3つ装備できるファングの組み合わせと、手持ちでサクリするファングによって局面を打開するアイデアの幅は広く、2年以上遊んできた今でも新しい発見の毎日です。
[b]・緊迫感溢れるボス戦[/b]
一般的なローグライクゲームではボス戦は様々な理由でユーザから敬遠されがちな印象ですが、ドラゴンファングZにおけるボス戦はゲームを彩る絶妙な要素に昇華しています。ボスそのものの強さと取り巻きのモンスター、設置されているオブジェクトにより、歯応えのあるボス戦をいかに突破するかプレイごとに工夫を凝らす必要があります。難易度が高い分だけうまく切り抜けられたときの達成感は格別のものがあり、ファング構成やアイテムやオブジェの使い方など戦略を練ることも醍醐味の一つです。
[b]・繰り返しサクサク遊べるゲーム性[/b]
ローグライクゲームにおいて時に冗長に感じられる稼ぎ作業を、あえてやりにくい仕様に設計されています。多くのローグライクゲーム熟練者は「時間がかかるが確実に成果を得られる方法が見えているならばしないわけにはいかない」と考える性質を持っているものと思いますが、そういった要素にある程度制限がかけられていることで自然とサクサク遊びやすくなっています。移動・戦闘そのもののスピード感に加えて、Ver1.3.0で追加されたオートモードがさらにスピーディさに拍車をかけてくれています。
[b]・きめ細やかなユーザビリティ[/b]
主人公の攻撃及び投擲は必中(一部武器で例外あり)、アイテム使用による自動命名識別、マップ見渡し及び拡大縮小機能、クイックヘルプ機能(斜線上モンスターやオブジェの詳細確認)、モンスターHPゲージ表示、先述したオートモードなど、快適に遊ぶ上で便利な機能が多数実装されています。何度も遊ぶことを想定されているローグライクゲームでは快適性は特に重要なポイントなので、その辺りへの気遣いを感じられるのも好感触です。
[h1]【短所】[/h1]
[b]・竜の時(いわゆる満腹度に相当)管理のシビアさ[/b]
他のローグライク作品のように各フロアを悠長に巡回しているとあっという間に枯渇してしまいます。フロアを降りるごとの回復という救済システムはありますが、深層の難解なマップ構成にハマると上級者でも厳しい状況に陥りがちです。そんなシビアさを覚悟の上で先に進んでいく意識を持つことが重要になりますが、その辺りはとりわけローグライク初心者の方に難しく感じられるバランスだと思います。
[b]・一部敵スキル、行動の理不尽さ[/b]
一部の範囲攻撃系スキルを使用するモンスターは、こちらの斜線外から一方的にスキルを使用されて詰まされることもあります。特に狐系の睡眠スキル、ピグチェン系、ダンサー系の範囲攻撃は取れる対策も限られていて理不尽に感じられます。
[b]・一部オブジェクトの視認性の悪さ[/b]
特に階段の上に岩などのオブジェクトが乗って隠れてしまう仕様に苦しまされるケースがしばしば発生します。見づらいことにも制作される側の意図があるかもしれないですが、個人的には今後の改善に期待したいところです。
[h1]【賛否両論ポイント】[/h1]
[b]・登場キャラクター[/b]
主人公のロゼと妖精さんは本作のために生まれたキャラクターとのことですが、それ以外のモンスターなどはソーシャルゲームの無印ドラゴンファングから一部名前や配色などが変更されて登場しているそうです。いわば過去作品の資産をうまく活用しているという印象がありますし、賛否はあるようですが見た目で分かりやすいモンスターが多くて戸惑うことは少ないです。ロゼの明るくポジティブなセリフはシビアなゲーム性とのギャップで逆に良い味を出していて、愛着の沸く良い主人公だと感じます。
[b]・ボリューム[/b]
定価2400円でチュートリアル、30F通常ダンジョン、50Fもっと不思議ダンジョンと50問のクイズダンジョンが楽しめるのは破格のボリュームだと思います。頻繁にセールも行われていてさらにお得感が増します。竜の深淵は一般的な最難関ダンジョンのようにゴールを99Fにするのではなく50Fに設定されているのが妙手で、間延びしがちな高難易度ダンジョンのフロア構成をギュッと凝縮することによりカジュアルに踏破まで挑戦しやすくされています。
[b]・DLCダンジョン[/b]
800円で追加購入できるダンジョンが現在3つ実装されています。その中でも個人的なお勧めは「奈落の修練場」です。本編ダンジョンを全てクリアした人も新鮮な感覚で楽しめる、発想力が生かされているコンセプトダンジョンだと思います。まださらなる新しいDLCダンジョンの追加を予定しているとのことなので、今後に期待しています。
[h1]【総括】[/h1]
総じて過去の名作ローグライクゲームと比較しても決して見劣りしない作品であると考えます。リリース初期はバランスなどの面で荒削りな感は否めませんでしたが、以降の複数回に渡る大型アップデートにより現バージョンでは非常に絶妙なゲームバランスに仕上がっているように感じます。筆者はRTA(speedrun)を好むこともあり自然と何度も繰り返し遊んでいましたが、これほど長期間に渡り楽しめるのはRTAとしても普通にプレイしてもどっぷりハマれるゲーム性が備わっているからに他なりません。
是非多くの方にドラゴンファングZをプレイして頂いて、自分が味わった喜怒哀楽含むあらゆる思いを同じく感じてもらえたらと願います。

onics
2020年02月04日
[h1]概要[/h1]
ターン制ローグライクRPG。最初、「大丈夫か?」と思ったほど、『風来のシレン』を基調にしている。例えばアイテム名だと、草→薬、巻物→書、壺→箱、杖はそのまま杖で、一部効果が同じ物まである。しかし、ただのパクリに非ず。独自のブレイブシステムとファングシステムが追加され、思いきった調整も加えられている。
基礎となるのが、周囲8マスに壁や障害物が無い時になる「ブレイブ状態」。敵を攻撃した際にブレイブゲージが1溜まり、ファング(後述)のスキルを1チャージすることができるなど、様々なメリットが得られる。これまでの「囲まれないように通路で戦う」という、セオリーを覆したシステムとなっている。
各モンスターは、アイテムではなく、そのモンスター名の付いた固有の牙=ファングをドロップする。ファングは3つまで装備することができ、前述の方法で10チャージした後に「突進力3の貫通攻撃(30ダメージ)」のような任意で発動できるスキルと、「攻撃力+2」のような常時発動するソウルを共に得られる。また、「捧げる」ことで消費アイテムとして使うこともでき、ステータス上昇させたり、ファングを変更しても常時効果を発揮する「証」を入手したりできる。
[h1]評価[/h1]
[b]おすすめ度:★★★★★(5点 / 5段階)[/b]
購入価格:¥1,285(DLC Extra Dungeon 1:¥820)
結論から言うと、本家よりも良いと思った。
ブレイブシステムの存在により、ややリスクの高い部屋の中ほどに向かう必要があり、通路で待ち伏せするよりも能動的に戦える。スキルはRPGにおける魔法や技のようなもので、アイテムよりも気軽に使いやすく、強力な効果によりプレイにメリハリを与えている。スキルをチャージ制にし、ブレイブシステムと繋げたのも上手い。チャージ状態だとそれ以降のチャージが無駄になってしまうので、コンスタントに発動して有効活用するか、土壇場のために温存するかというジレンマも生じる。
『風来のシレン』はNINTENDO64までプレイしていたが、自分が感じた主な改良点は以下のとおり。
[list]
[*]合成の壺や保存の壺に相当するものが無い
両方とも出現の有無でゲームバランスが大きく変わっていたし、合成も出し入れも面倒ではあったため、無い方が良いとも思えてくる。合成による装備品の特殊効果の役割は、ソウルや証の常時効果などが担っている。
[*]泥棒や店識別が出来ない
アイテムの売買は、床置きではなく商人と会話して行う。泥棒も成否で大きく難易度が変わっていたし、店での識別のために価格一覧が手放せなかったため、プレイしやすくなっていると感じた。
[*]攻撃が外れない
おそらくデメリット武器を装備しない限りは必中。ギリギリまで計算して戦え、何よりストレスが溜まらない。
[*]矢のステータス化
遠距離攻撃でお馴染みの矢だが、種類を無くすことで、所持金のようにステータスとして独立させている。それによりアイテム欄を圧迫せず、付け替えの手間も無い。ファングで矢の攻撃力や最大所持数を上げることができ、成長させられるのも面白い。
[*]モンスターハウスに時間限定のメリット要素がある
モンスターハウスとボスフロアに限って多様なオブジェクトが出現する。その中でも特に竜脈覚醒岩は魅力的で、壊すと周囲1~2体の敵のファングドロップ確率が100%になる。しかし、カウントダウン後に消滅してしまうため、すすんで中に入る必要がある。モンスターハウス=すぐに逃げるという常識をここでも覆している。
[/list]
一方で、やや微妙に感じた点としては、
[list]
[*]長い通路が健在
幅1マスの通路では壁が接するのでブレイブ状態にならず、このゲームの利点が活かしにくい。
[*]ファングのドロップ確率が渋い
ウリのファングだが、ドロップ確率は通常で5%、ブレイブ状態で8%でなかなかドロップしない。ドロップ確率を50%や100%にする手段があるので、キーとなるファングを狙って集めることが重要になる。
[*]「竜の時」の回復手段が少ない
竜の時は満腹度に当たり、0になると徐々にHPが減ってしまうのだが、回復手段が非常に限られている。
[*]ブレイブゲージ依存の効果が微妙
ブレイブが溜まったときにだけ発動する効果があるが、ターン経過ごとに1減るし、敵に連続攻撃をした直後ということでもあって活用しづらい。特に防御系は厳しく、例えば乙女の盾は「ブレイブ2以上の時、50%で状態異常を防ぐ」効果があるが、まず役に立たない。
[/list]
重要な点として、持ち込み不可・アイテム一部未識別の上級者用ダンジョンとしては、全50階の「[spoiler]竜の深淵[/spoiler]」1つしかない。たった1つと思うかもしれないが、10階ごとに個性的で強力なボスがいるので階層以上にボリュームを感じるし、実際に1回クリアするだけで3時間は掛かる。特に20階は慣れるまで難しく、絶望すら感じた。
ボスフロアには、破壊するまで敵を生み出し続けるオブジェクトが部屋の隅に設置してあり、非常に厄介。しかし、この敵はスキルをチャージする材料ともなるし、HP回復やスキルを5チャージできるオブジェクトなども散りばめられていて、フル活用して撃破できるとパズル的で達成感がある。
プレイ時間は、初めて持ち込み不可ダンジョンをクリアするまでに100時間を超えていた。値段が高めなようで自分も迷っていたが、セールで半額にもなるし、コスパは十分と言えるだろう。
キャラクターやモンスターも子供向けアニメ調で可愛らしく、画面も見やすい。ただ、主人公のちょっとした掛け声のボイスはあるものの、ストーリーは無いに等しいので、やはりダンジョン攻略が中心となる。元はソシャゲのようで、最上位のモンスターになると急に女の子になったりするのはご愛嬌。なお、ソシャゲ版は本作に無い属性やファングの育成要素があったり、アイテムも異なっていたりと別ゲーという趣き。本作の課金要素は追加ダンジョンのみのため、自分の力だけで攻略できる。
ゲーム全体のバランス、プレイ感覚が極めて良かったため最高評価。難易度としては高めで、ローグライク未経験者は挫折する恐れもあるので注意したい。外部の『ドラゴンファングZ 攻略Wiki』が充実しているので、大いに手助けになる。『不思議のダンジョン』シリーズ経験者も裏切らない出来で、むしろ知識を活用しつつ新鮮なプレイができると思うので、是非ともラストダンジョンに挑んでみて欲しい。
[h1]実績[/h1]
122時間で全実績解除。最難関は、「178種のモンスターの図鑑(=ファング)を入手する」。当初はコンプリートだったようだが、その後にモンスターが追加されても数がそのままのため、取り逃しが許容されて楽になった。DLCを購入することで、より容易に達成できた。
![Panda @ [JP]](https://avatars.steamstatic.com/6199f705dae87e11ef6a70ed4f7f053381a81df0_full.jpg)
Panda @ [JP]
2019年11月18日
そこまで悪くないけどブレイブ状態だとファング落ちやすいとかブレイブが1でもあれば竜の時が減らないとか投げて壊すだけで箱鑑定できるとかファング投げ当てるとそのレベル以下なら進化するとかそういう情報がゲーム内で碌に提示されないから初見時の理不尽度が上がってる節がある

プラカヴィ
2019年11月15日
50%のセールで買ったが、それでも圧倒的にボリューム不足を感じる。
フリーの、あるいは1000円前後のシレン系ローグライクでももっとボリュームがあるにも関わらず、
本編、クリア後ダンジョンともに不足を感じるものだった。正直値段は1/4以下になって相応。
良いところとしては独自システムのファング。
他のシレン系とは違った、部屋の中心で戦おうとする動きには独自性があった。
ファングを付け替えてチャージするために部屋の中心で戦う様はまさにブレイブという名がふさわしい。
しかし、その他のシステムがあまりにもシンプルすぎるため、ファング運によって踏破難易度が偏りがちなのが不満。
スマホのローグライクの魔女の迷宮とかは確定ドロップ薬に当たるアイテムが出やすく適度にドロップを戦略に組みやすくしていたりするが、このゲームをそのあたりの調整がいささかおざなりだった感じがする。
というより明らかに序盤で「もち」ファングを取得しなかったときは難易度が違いすぎないか?
もちを手に入れられなかった時にも「仕方ない」と思えるような施策を入れたりするべきだったのではないかと思う。
(合成の壺が入らなかったとしても、マゼラン系を出して合成チャンスを確実に狙えるシレン系のフォローの旨さを見習うといい)
その他にもちまちまユーザービリティの配慮が欠けている気がする。
ダンジョンのマップ拡大やマップのみ表示のやり方がわからない(あるかも不明)、
見渡すをしているときはプレイヤーとの一直線上にモンスターがいるか確認したかった、
シレンの素早さ草は食べたターンは1歩動けるのに、このゲームはフレイのファングの倍速は動けない、などなど。
モンスターに囲まれて倍速で切り抜けようと捧げた後にボコられたのはいい笑い話だった。
(上記ぐらいの理不尽さはローグライクならよくあることなので良いのだが、シレン系を模倣しているなら親切なところも模倣してほしい。老師の杖とか明らかに「ガイコツまどうの杖」の模倣である以上シレン知らなかったは通用しないぞ)
DLCの値段もいささか過剰に高く思えるのはよろしくないところ。
1ダンジョン800円って、全部買ったら5000円近く払う割には総ダンジョン6つ(+α)少なすぎないか?
「ナナカ 不思議の迷宮録」は2000円以下でダンジョン数30以上はある。
商売である以上高くつけたい気持ちはわかるが、もう少し手心というか……。
とまあ色々いうものの、ゲーム自体は特別悪いというわけではない。
ただローグライク系はサービス精神あふれるゲームが多く、それになれてしまうとボリューム不足や不満を感じるところが多々あるゲームであった。
それ故、「ローグライクになれてない初心者に、親しみを持って初めて触れられる作品」も視野に入れるべきだったのではなかろうか?
難易度や戦略性のもたせ方から言って、明らかにローグライク経験者向けのゲームにはなっているが、
グラフィックや世界観はカジュアルそのもの。
これならば、もっと倉庫や壺、武器防具強化やファング入手率アップ、ファング装備スロット増加といった
繰り返し遊ぶことで成長できる要素をもっと増やして、初心者に気兼ねなく遊べるゲームを目指したほうが良かったと思わなくはない。

atisoy
2019年06月11日
指輪/腕輪に該当すると思われるファングシステムが楽しい作品。
上記でありながら攻防に優れたファングも存在し、
必要に応じて生贄にする事でパッシブ効果を選択する事もできます。
多少ビックリマンチックなグラが人を選ぶかもしれません。
脳筋なんでお勧めファングはゴーレム系です

waon.sleep
2019年05月23日
数々のローグライクをやってきましたが、このゲームはお勧めできます。
しかしローグライク初心者には難しいと思います、システム的にはディアボロの大冒険が一番近いかな。
ローグライクは矢稼ぎなど強いられるのが面倒ですが、この作品はそういった稼ぎが少ないのもグッドです。

yyyny3
2019年02月10日
シレンの最終ダンジョンを潜るのが好きだといいう人おすすめです
迷ってる人は買いましょう 面白いです
DLC奈落も◎

usuireizi
2018年12月29日
難易度というかただの運ゲーですね。別に難易度は高くないです。
しいていうなら従来のローグライクのセオリーそのままでプレイした方がいいですね。
このゲーム独自のシステムを活かそうとするムーブは正直弱いです。

ch3cooh
2018年12月27日
思ったよりも操作系に違和感がないのですぐにシステムに馴染むことができました。「風来のシレン」をそれなりにやっているので難易度については妥当だと思います。初見で20階まで行くことができました。

Yuen_I
2018年12月15日
不思議系ローグライクの定石を破壊すべく取り組んだ意欲作だと思います
ファーム(稼ぎ)を徹底的にさせないゲームシステムになっています
そのためはじめのダンジョンから難易度が非常に高くいわゆる打開アイテムがツモれないと
最初の中ボスすら越えられません
ゲーム下手な僕には合わなかったです

TheBestprice27
2018年10月24日
保存の壺も合成の壺もないし全体のバランスとして遊びの幅が狭く感じた
正直運ゲー過ぎる
ただテンポよくやれるのでそこは非常に良い
真面目にやるゲームではない、くだらねえなぁと言いながらやるような大味なゲーム

Munkichi_kaw
2018年10月22日
40時間ほどやって20Fを未だに超えたことがないけど面白いです。
ちょっとしたときにやるのに向いていると思います。
シレン系に飢えていたのでちょうどいいタイミングのローグライク。

Balalaika0604
2018年09月23日
結論は風来のシレンの方が難易度もストーリーも楽しさも上っていう結論でして。。
15時間でクリア

ぜろ
2018年09月20日
★★★★☆
いままでさまざまな不思議のダンジョンをプレイおりクリアにそれなりの自信があったのですが、正直これは難しすぎますww
ダンジョン攻略には一歩一歩が命取りとなり、特にボス戦ではどれだけ準備を整えても苦戦を強いられると思います。
武器防具などのアイテムの数はそれほど多くなく、プレイヤーの腕がものをいう作品です。不思議のダンジョンシリーズをプレイしてきた方にはおすすめできますが、初めて不思議のダンジョンに手を付ける人にはあまりお勧めできないかもしれません。
個人的には竜の時と呼ばれるおなかシステムに常に気を配らなければならなかったのが少々苦痛に感じましたが、ファングというまるで仲間がいるような感覚で使える特殊能力が多彩であり、ブレイブという能力の上がった状態をいかにして維持できるかという立ち回りが非常に面白く、どこか懐かしさを感じる不思議のダンジョンでした。
もし、次回作やリブート作品があるなら難易度を変更出来たり、アイテムの種類を増やしてみたり、仲間システムなどほかの作品のシステムや初心者への措置があると誰でもとっつきやすくなると思うのですが...

モネのリル
2018年08月31日
ローグライク廃人だけど新鮮に楽しめた。
ボス戦が面白いローグライクはたぶん初めて。
ボリュームに物足りなさはあるけど十分オススメ。

↑X↓BLYRA
2018年07月06日
すっごーい!不思議なダンジョンでキャラデザとは裏腹に歯応えがある
10階毎にボスが出現し次の階から背景やBGMも変わりよく出来ており
ファングシステムと言う敵を倒すと稀に落とす敵固有ファング
これ等を装備しスキルを駆使する事で状況を打開して行く面白さがある
しかしチュートリアルやゲーム内の情報を得る手段が少し不親切
特に不思議な箱や竜の箱は合成の壺や保存の壺の仕様で良かったのでは?