






Her Story
Her Story は、『Silent Hill: Shattered Memories』および『Aisle』の作成者である Sam Barlow による新しいビデオ ゲームです。 Her Story は、非直線的なストーリーテリングを備えたクライム フィクション ゲームで、実写ビデオ映像が満載の警察データベースを中心に展開します。主演は、女優でありバンド「ジョー・ギデオン・アンド・ザ・シャーク」の片割れであるビバ・サイフェルトです。
みんなのHer Storyの評価・レビュー一覧

Son of a biscuit eater
2022年07月04日
[h1]だんだん増えてきたフルモーションビデオアドベンチャー[/h1]
事件の真相を知るために、キーワードを洗い出し事情聴取などのビデオを探し出していく。
非常に興味をひくシナリオで映画のように一気にプレイした。
あたかも自分が探偵・刑事になった気分で没入感も高く、こういうタイトルがもっと増えてほしいとも思う。
強いて言えばわかりづらいヒントや重要ポイント(それがリアルだといえばそうだが)
微妙なニュアンスのシーンなどを、こちら側で汲み取って作り上げるような気持ちでいかないといけない場合もあり。
[b]ネタバレしてしまうとこういったタイプのジャンルは衝撃が9割減[/b]なので、何も調べず体当たりで挑戦してみてほしい。

_KURUE_
2022年07月03日
1人の男の殺人に関わるある女性の秘密を探っていくゲーム
会話の映像が保存されているデータベースに検索ワードを打ち込むことでそのワードを会話内で使っている映像を全て抽出してくれる。
そこで視聴した映像からキーワードを拾ってまた新しい映像を探しながら物語の核心を掴むというゲーム。
映像はほとんどが十数秒から数十秒程度のちょっとした会話でできている。
検索した映像はいくつ見つかったかは分かるけど、古い順から5個までしか見ることが出来ないのがこのゲームの肝。
重要な新しい方の映像を出すには複数の検索ワードを使用したり色々なワードを試す必要があるのが面白い。
デスクトップにDBチェッカーというものがあり、どれだけの映像を探せたか今どの時間の映像を見ているかの確認もできる。
全部の映像を探すのは物凄く難しく、ある程度進めると[spoiler]チャット[/spoiler]が表示されそこに[spoiler]はいと2回打ち込むとゲームクリアとなり物語が終わる。[/spoiler]
奇妙な話をツギハギに見る事での想像力を刺激するやり方が面白い一風変わった推理ものでした。
[spoiler]クリア後には検索欄にADMIN_UNLOCKで検索表示数増加。ADMIN_RANDOMでランダム視聴の機能が追加できるようになる。
全映像を探すのは大変すぎるため、モニターの前の人のためにも機能を有効に使おう。[/spoiler]

Parallax_kk
2022年04月17日
個人的にはめちゃくちゃ好きだけど、人には勧めにくいゲーム。
推理小説読むのが好きだったり、メモ取りながらゲームをやることに抵抗がない人ならハマると思う。

海老とバッタは同じ味
2022年04月03日
プレイ時間:4時間
事情聴取のビデオを聞きながら事件の真相を追っていく一本道のゲーム。
ただし、最初からすべての聴取映像が開示されているわけではない。
聴取映像が保存されたデータベースで「キーワード検索」することで、
そのキーワードが出現した聴取映像が開示されるという仕組み。
最初は穴あきに出てくる情報が、徐々に輪郭を帯びていく体験は他に代えがたい。
彼女はいったい何者なのか、彼女はいったい何をしたのか、是非自分の手で確認して欲しい。

Yoshi
2022年04月02日
他のPoint and Click系のゲームのように事件を解決するというよりは、とある女性の取り調べ動画を見て、解決した事件の内容を追っていくという感じです。ただそれだけなのですが、事件の詳細が分かったとき、ちょっと鳥肌立ちました。
英語の勉強のために、英語字幕でやりました。ゲームの難易度は易しめですが、「字幕アリ」でやってしまうと数時間で終わってしまうと思います。「字幕ナシ(SettingsにあるVideo subtitlesのチェックを外す)」にすると音声のみで対処していかないといけなくなるので、英語学習的に難易度が上がりますし、リスニングの練習になるのでお勧めです。

ぶがっち_bugatti
2022年02月03日
オチがなあ
時系列で何が起きたかは順当に検索していけばわかるのだけど、最後にどんでん返しが来ると思っていたら来なかった。そこの失望は大きかった。
[spoiler]ゴミ箱にあんなファイル入れてたら誰でもオセロでなんかハックして衝撃の結末が出てくるようになってると思うんじゃないの?[]/spoiler]
ゲームスタイルは斬新で、印象に残るゲームでした。やってみる価値はあり

Colobm
2021年09月18日
死亡したサイモンという人物に関わっている女性の事情聴取の映像を見るというゲーム
プレイヤーは何者かによって助けられ警察のデータベースを閲覧することが出来るようになっているところから始まり、映像を見ていく事で事件の全貌を追っていくことが目的であり、プレイヤーが何者かも進めていくことでわかるようになる
動画を見て気になったワードを検索に使う事で新たな動画を見ていくという流れなのだが、表示されるのは検索し出てくる動画の内最初の5つまでとなっておりいかに新しい動画を見ていくかがカギとなる(スペースなどを使い複数の単語、または”で台詞を囲む)
核心に迫った内容の動画を見ると主人公の顔がうっすら映る(怖い)、またある程度見るとエンディングを見る事が可能なので全部見なくてはならないわけではない
本編とは関係ないがオセロも出来る(2人用を1人で)
人によって全然進め方が違うと思う、あとプレイヤーがパソコンを操作しているという設定なのでワード入力の際にカタカタ音が鳴るのがちょっと好き
ただプレイヤーの顔がちらっと映るのは怖い(2度目)
動画を見るゲームなのでリプレイ性はないけど面白いのでオススメ

halumo
2021年09月05日
前評判をなぞるようなレビューになってしまいますが、女優の演技力と、動画を見ていくプレイスタイルの斬新さが素晴らしいと思いました。プレイしながらメモを取ったのは久しぶりです。証言者の発言の裏を呼んだり、情報を統合していくことが好きな推理好きの方にはお勧めできます。
良かった点
・女優の演技が圧巻
・キーワードを捉えていくというゲームの進め方が斬新、色々試す楽しさがある
・ぱっと見でオチが読める明快さ(誉め言葉)。メタ推理でキーワードを挙げた結果、事件の真相に至るまでにそう時間はかからない…と思わせておいてからの、最後の演出がニクイ。
悪かった点
・特に不満は無かったかもしれない…数々のアワードも納得です。

kamioka
2021年07月08日
斬新な演出と見事な演技が話題を呼んだFMV/インタラクティブシネマ。
ゲームの歴史上たまに作られてはイロモノとして消えていくこのジャンルでこれほど成功したのはすごいと思います。
残されたログからプレイヤーがシナリオを組み立てるのはまるでPS版serial experiments lainのよう。断片的な情報を組み合わせてストーリーを推測するナラティブな体験はやはり面白い。
また、映像を短くしてキーワードを分かりやすく提示、コマンド選択ではなく入力にすることで介入度を上げるなど、「映画でいいじゃん」と言わせないための工夫がたくさん盛りこまれています。
でもこのゲーム最大の魅力はViva Seifertさんの素晴らしい演技。1分にも満たないビデオ映像なのにこれほどのドラマを生み出したお芝居は圧巻です。
字幕以外の細かい部分まで翻訳されたローカライズはとても丁寧。言葉が重要な意味を持つ本作をすんなり日本語で遊べるのはとてもありがたい。
やっぱり映画でいい気がしなくはないけれど、コマンド入力の楽しさと見事な演技は一見の価値ありです。

Kis_sako
2021年07月07日
プレイ時間は3時間だったが、物語の全貌を知るには2時間程度で十分。
始まっていきなり古いPC画面が映し出せれ、検索エンジンのブラウザが表示されて始まる。全ての内容がこの一つの画面の中で完結する。映画のsearchを彷彿とさせる(発売はHer Storyのほうが先)。検索窓に入力された文字は「殺人」、結果には三つの映像、映し出されるのは一人の女性、語られるのは殺人事件の一片。プレイヤーはここから殺人事件の全貌を知るべく、映像を検索していくことになる。
写実映像を用いるというゲームとしては比較的珍しい作品形態。10秒~1分程度の動画が300個弱ほど用意されており、動画内のキーワードを検索することで関連動画を閲覧、プレイヤー自らが事件の真相を探っていくことになる。大切なのは、真相を探るのであって推理するのではないということ。動画群の中には事件の真相についてほぼ直接的に言及しているものもあるので、この事件は警察によって解決済みのものである。しかし、真相に迫るには意外に時間がかかる。というのも映像は5つまでしか表示されないので、あまりに頻出の単語を検索すると該当動画が多すぎて真相にまで迫ることはできない。ここが上手いことゲームのバランスをとっている。全体の話やトリック等はミステリーとしては非常にシンプル。しかし、物語の断片化によってうまく、謎が謎を生むミステリーのような作品に仕上がっている。クエストマーカーなどもはもちろんゲームによる誘導はなく、プレイヤーのストーリーも存在しない。従ってプレイヤーの口から漏れる「なるほど」がゴールになる。プレイヤーごとにゴールへの道筋が異なり、検索エンジンのみで完結するという不自由のなかに驚くほどの自由が詰め込まれている。体験型ゲームのお手本。そして最後に一つだけ残った謎が明かされてストンと落ちる。値段も安く、プレイ時間もたいしたことないので結構万人におすすめできるかもしれない。ミステリーとしては大したことは無いのでそこに期待しすぎると肩透かしを食らうかもしれない。

Narubobo
2021年01月01日
[h1]感動と失望は紙一重である…かもしれない[/h1]
ビジュアルノベルゲーム。ある女性の独白を断片的に聞き続け、事件の真相を追う物語。
このゲームは、女性の独白から重要なワードを切り取り、検索にかけていくことで新たな情報を得ていく…という行為の繰り返しで進行していく。推理ゲームの最重要事項ともいえる推測によってゲームを進行させることで、プレイヤーがしっかりと想像を膨らませることができる点は見事だ。しかもプレイヤーが見るものは映像のみであり、起こった事件の真相はすべてプレイヤーの創造の範疇を脱しない。その点から見れば、ビジュアルノベルとしてのストーリーの表現は素晴らしいと思う。
しかし、このゲームはこうしてしまったが故の大きすぎる問題を抱えている。それが「ゴールにたどり着く方法がどこにでもある」ということだ。このゲームは特定のワードの検索から映像を探していく。そうなると、真相に近いワードが必ず存在することになる。問題は、[b][u]限りなく真相に近いワードが5回ほどの検索で登場してしまう[/u][/b]ことにある。これをしてしまった場合、10分程度でストーリーのすべてにたどり着いてしまい、クリアまでの時間がすべて無駄になる。そのフラグを踏んだ場合、明らかに補完としか言えない映像をクリアまで検索し続けることになり、クリア前にプレイを終了してしまうケースにつながってしまうだろう。
しかも、このゲームは[b][u]エンディングが明確に存在しない。[/u][/b]というのも、このゲームは真相をプレイヤーが発見することが本質であり、エンディングはあくまで「わかったかな?」程度でいいという考え方で構成されている。そうなると、真相を発掘した後の時間はすべておまけになってしまう。あくまでフラグを踏まなければ楽しむことができるのだろうが、もしうっかり踏んでしまった場合には真相を理解した時点でプレイを中断した方がいいだろう。
このゲームは感動と失望の紙一重にあると思う。私は完全に失望の方を引き当てた。これから買おうと思っている人は、そんなリスクがあることに十分注意してプレイしていただきたい。