









Indika
宗教的なビジョンと厳しい現実が衝突する、19 世紀後半の別のロシアを舞台にした三人称視点のストーリー主導のゲームをプレイします。 『INDIKA』は、最も珍しい仲間である悪魔をそばに連れて自己発見の旅に出る若い修道女の物語です。
みんなのIndikaの評価・レビュー一覧

taro-o22
02月26日
クリアまでプレイしての感想。
まず、私はキリスト教文化圏の人間ではないので世界観にとまどった。信仰もない私からすればゲーム内の人間はかなり濃厚な信仰の世界を生きている。それなのに主人公たちは迷いや空虚を最後までずっとを抱えている。皆とても孤独だ。
このゲームには派手なアクションはなくハッピーエンドでもない。超人もいない。一見退屈かもしれないけれど、そのおかげで内面の葛藤がより際立っている。これは主人公の苦悩や心の空虚さを一緒に体験するゲームなのかもしれない。
とにかく息苦しい。でもとても良い経験だったと思う。ミニゲームには少しイライラさせられたけれど。エンターテイメントというより文学作品のようなゲームだ。(私はどちらも好き)
こういうゲームを作る人がいることはとてもうれしいことだと思う。

Mona Skoog
01月22日
悪魔の声が脳裏でささやき続ける修道女のインディカが主人公の話です。
20世紀ごろのロシアが舞台ですが、スチームパンクのような重機が登場したりします。
4時間ぐらいでクリアできるボリュームで、ギミックの難易度も簡単すぎない感じです。
ゲームをやりつつ文学作品のような雰囲気を味わいたい方にお勧めです。

Noundead13
2024年12月03日
ロシア正教、ロシア文学…というとハードルが高そうに思えるが、特に予備知識が無くとも十分楽しめるゲーム。
映画というより小説をゲームにした様な感じでした。
個人的には音楽が本当に良かった。状況に合わないピコピコミュージックや気の抜けた音楽がより歪な感じを演出していて好き。
まんまロシアが舞台のゲームなので冬にオススメのゲーム

The Game Seekers
2024年09月22日
https://youtu.be/qQuto8Pidmo
19世紀のロシアが舞台。ロシア正教会の教えに疑問視するクレイジーな若き修道女インディカの物語。
とあるきっかけで、彼女は信念に対して疑問を抱き始める。真実を探すべく冒険に出る。
【感想】
好みが分かれる作品に違いないけど、稀に見る傑作品!少しでも気になった人はプレイする事をおすすめする。
予告編を見た瞬間に「何だ?この独特な雰囲気のシュールな作品は?」と思い、絶対買うと決心しました。
なんとなく、哲学や宗教的なテーマのアート作品になると思っていました。いざ、プレイしてみると、その世界観と奇妙さに惚れました。ただのアドベンチャーゲームではなかったのです。
基本ストーリー重視だけど、そこにユニークなミニパズル、ブラックコメディー、それから少しホラー要素を追加する事で、プレイヤーを飽きさせない、没頭できる構造になっていると思いました。
エンディングは、深く考えさせられる終わり方だったと思う。
個人的に好きな、レアな最高傑作品に久しぶりに巡り逢えて嬉しかったです。
The story is set in 19th century Russia. A story of Indika, a crazy young nun who questions the teachings of the Russian Orthodox Church.
One day, she begins to question her beliefs and sets out on an adventure to find the truth.
My Thoughts.
This is a rare masterpiece, though it is surely a story that will appeal to different tastes! Anyone who is even slightly curious about it is recommended to play it.
The moment I saw the trailer, I thought “ ”What's that? A surreal game with a unique atmosphere?” and I was determined to buy it.
Somehow, I thought it was going to be an art piece with philosophical or religious themes. When I finally played it, I fell in love with the world and its strangeness. It was not just an adventure game.
I thought it was basically story-driven, but by adding unique mini-puzzles, black comedy, and then a few horror elements, it had a structure that kept the player engaged and immersed.
I think the ending was a deeply thought-provoking ending.
I was happy to come across something I personally like, a rare masterpiece that I haven't seen in a long time.

P_NO_HIGEKI
2024年07月05日
つまらないわけではないけれど、おすすめするほど面白くもなかったかな。途中に無茶な感じ(褒)の仕掛けもあったりしたけど。最後までプレイしてみて、「そりゃそうだな」という感じ。

農園爆破
2024年07月04日
ジメジメした陰鬱な雰囲気とコミカルな会話劇やアクションが同居した、たのしいロシア文学。
19世紀アナザーロシアのスチームパンク世界を歩き回ることができて目が楽しい!要所要所のカットシーンでは映画的なカメラワークで画的なカッコよさがあった。リアル調なグラフィックだが、やたらデカくサイズ感が狂った建物や動物が主人公の前にあらわれ、どこか非現実的で悪夢を見ているような気持ちにさせてくる。ゲームメタ的な演出の使い方はキリル・セレブレン⼆コフの映画『LETO』を想像させ、表現の巧みさが印象的だった。
クリア時間は4-5時間と短め。個人的には修道院パートがもう少し長く遊べて、悪魔とインディカの対話を聞けたら良かった。より雰囲気を味わいたい人は設定からロシア語吹き替えにしよう!
«ポイント集めに意味はない。単なる時間のムダである» ── インディカ3:20

belfaste
2024年06月25日
19世紀末、雪深いロシア正教会の修道院で理不尽ないじめに遭いまくっている修道女インディカは、あるとき手紙を届けるようにお使いをいいわたされる。色んな意味で女性が単身で出歩くと五分で死にそうな環境で、果たしてインディカは無事にお使いを達成できるのか。彼女を導くのは――悪魔の声。といったあらすじのアドベンチャーゲーム。
3DCGが美麗、というのはそのとおりだけれど、それだけなく、ライティングとカメラワークがそのビジュアルをさらに引き立てている。カットシーンの画作りもかなり映画に寄った撮り方をしていて、ストーリーといい、パベヴ・パブリコスキやアレクセイ・ゲルマンあたりの東欧・ロシアのアートハウス映画にかなりありそうな手触りですね。このレベルで「映画的」なゲームはAAAまで含めてもそうはないのでは。雪と泥のまざったぬかるみがいかにもロシア~ってかんじ。
一部には表現主義的な演出も取り入れられていて、歪んだり分裂したりする空間を進んだり、やたら巨大な缶詰やチョウザメの出てくるキャビア工場に潜入したり、と殺風景になりがちなロシアの片田舎の冬にプレイヤーが倦まないようにきちんとおもてなししてくれる。
基本的には三人称視点からインディカを操作し、チャプター毎に簡単なパズルやアクションをこなしていくといった流れ。ミニゲームのバリエーションはそこそこ豊かで、少女時代の回想シーンなんかはちょっとした趣向が凝らされてもいるし、飽きない。ものによっては何度かコンティニューを迫られるミニゲームもあるかもしれないが、ひとつひとつはやることが単純で、そんなに長くないので、まあそこまでプレイスキルを要求されないだろう。
メタな要素が随所に仕込まれており、絶えず皮肉なナレーションをささやいてくる悪魔、「貯めても意味の無い」と公言されている経験値的ポイント&レベルアップシステム、三人称視点である意味(ラストでそれとなくわかる)など、単にメタなだけでなくてわりとストーリーにからんでくるのがグッド。
そのストーリーだけれど、けっこう宗教的な要素が絡んでくる。というのも監督脚本を務めたドミトリー・スヴェトロフはロシア正教を熱心に奉じる家庭に育ち、十代の反抗期に棄教したという経歴の持ち主で、政府とがっちり組んで若者を戦場に送り込む手助けをしている現在の教会にすごい思うところがあるらしい。
ゲーム内では自由意志がどうだとか贖罪がどうだとか宗教問答的な会話がけっこう交わされるのだけれど、これは正教に疑問を抱き始めたティーンエイジャー時代の監督が友人と議論した内容が反映されているのだとか(ちなみに監督は現政権には批判的で、ウクライナ・ロシア戦争が始まるとスタジオを隣国のカザフスタンへ移転させた。同様の「亡命」を行っているロシアのスタジオやゲーム関係者は他にもけっこういるらしい)。
こういうと他国の宗教にあまりのなじみのない日本人からすると難解でとっつきにくいのでは? とおもわれそうだが、本作は意外なまでにプレイヤーにフレンドリーだ。いちいち出てくる要素についてつまびらかに解説してくれたりはしないのだが、19世紀末ロシアの文化や景色は物珍しくて目に愉しいし、場面毎に見せたい画がかっちり決まっているので、インディーにありがちなぼんやりとしたダルさがあまりない。オートセーブのタイミングがわかりにくいのはアレですけど。
主人公であるインディカのは内向的かと思わせといてわりと蓮っ葉で思い切りのいい造形もフレッシュで好ましい。
こういう見た目が印象的なインディーゲームは実際にプレイするとがっかりすることになりがちだけれど、本作はそれ以上のおみやげをプレイヤーに持たせて返してくれる。オススメ。

tamaoka-goodguy
2024年05月11日
なんか一部メディアや配信者が「エログロ」とか言ってたけど、エロもグロもそんな表現は一切無い。
ホラゲ的な雰囲気あるけど内容は不条理コメディー
単館系のアート的映画をゲームでやったっていう意欲作ではあるけど、期待するのは間違い。
一切期待せずにやれば、映像表現は面白いしグラフィックも素晴らしいので楽しめはする。
冒頭の水汲みの作業が苦痛すぎるが、それ以外は特に不具合も無いし、内容も特に無い

COROCORORI
2024年05月10日
[h3]映画を見ているかのようなプレイ感覚[/h3]
某SNSでフォロイーが「今年のGOTY」と絶賛していたので、シスターが出てくるゲームということ以外知らない状態でプレイしたが、購入してよかった。面白かった。4時間くらいでエンディング到達。
次にどこに行けばいいか・何をすればいいか少し悩む場面がいくつかあったが、詰まってしまうほどではなくちょうど良かったと思う。
乱暴にひとことで言えばシスター・インディカの人生を体験するゲーム。
[b][u]どんなゲームかはあんまり事前知識を入れずにプレイしてほしい。[/u][/b]
※パズル要素はあるが、あくまでストーリーがメインであるゲームなのでパズル要素だけを求めて買うのはやめたほうがいいかも。
ボリュームから考えるとやや割高かもしれないが、他のゲームにはあまりないプレイ体験を得られたので個人的にはおすすめ。