






King Arthur: The Role-Playing Wargame
レビュアーやゲーマーから同様に絶賛された『キング アーサー』は、2010 年のゲーム シーンに登場した最大のサプライズの 1 つとして受け入れられました。このファンタジー/ロールプレイング RTS が、このジャンルの限界をさらに押し上げる続編セットとして帰ってきました。私たちの物語は、若いアーサーが石から魔法の剣を引き抜き、戦争で引き裂かれたブリタニアの地を統一し、円卓の騎士を集め、聖杯の力を借りてキャメロットの平和を確保したずっと後から始まります。通常、伝説が終わるところ、アーサー王 2 世は独自の恐ろしい物語を始めます...
みんなのKing Arthur: The Role-Playing Wargameの評価・レビュー一覧

Nelet
2023年03月24日
2009年のゲームでシステム周りも2000年代の頃の古くっさい不便な洋ゲー感満載ですが慣れると味があって中身はとても面白いゲームです。
シミュレーションゲームが好きな人だけでなく、どちらかというとTRPGが好きな人のほうが楽しめるロールプレイングゲームになっています。
アーサー王というタイトル名のため誤解するかもしれませんが、このゲームに操作可能なキャラクターとしてのアーサー王は登場せず、ネームドユニットとして登場する円卓の騎士たちを操作してイングランドを舞台に領土拡張と外交及びTotal War風の戦闘をマネジメントするシミュレーション+ロールプレイングゲームになっています。また各ネームド騎士たちには魔法スキルが備わっていることがこのゲームの特徴です。ランスロット、トリスタン、ボールスといった有名な騎士はもちろんのことユーウェインやルーカンといったマイナー騎士まで登場して円卓に招き入れることが出来、オリジナルの円卓の騎士12人を結成することができます。
一応メインシナリオのクエストがあり、それに沿って進んでいくことになりますがクエストがゲームブック方式のアドベンチャーパートになっているため選択肢次第でストーリーがどんどん分岐していきます。最終的には3つくらいのエンディングに収束していくのですが途中のシナリオ分岐がどうなるかはプレイヤーの選択肢次第といったところでTRPGが好きな人は大体楽しめると思います。英語に関してはそんなに難しい言い回しもないのでスルスル読めると思いましたが、残念ながら日本語化や日本語modはないのである程度の語学力は必要かと思います。
戦闘フェイズについてはTotal Warに近い作風ですがネームドキャラクターが魔法スキルを使えることで差別化されています。バトルに関しての難易度はそんなに複雑ではなく、初期設定ではアーチャーがかなり強めに設定されているためアーチャーゲーになってます。オプション画面からアーチャーの弱体化ボタンというのがわざわざ設定されている辺り、これは意図的に強くして救済策にしてるのではないかと思われます。また一部のネームド騎士の持つ固有スキルが戦術面で超強力であるため、そいつを円卓に加えるかどうかでも難易度が下がったりします。
メインクエストと最低限必要な領土を占領しつつゲームを進めれば20~30時間程度で終わるボリュームですが、イングランド全域制圧やサブクエスト含めてランダムクエストも全部拾いながらプレイしていくと50時間を超えるボリュームになります。またDLCコンテンツのThe Saxonsを追加すると本編でアーサー王に制圧される側だったサクソン陣営に立ちイングランド南部から侵攻してくるアーサー王を迎撃する逆ポジションとしてのサンドボックスモードのゲームが遊べるようになります。こちらは完全にサンドボックスになっており、スタート時に勝利条件を10個ほど列挙されるのでそのうちの一つないし複数の条件にチェックを入れてゲームを開始することになります。例えば「全州制圧」や「ネームドキャラクターをどれか一つレベル20に上げる」「Gold/Foodを20万まで貯める」といったものがあり、複数にチェックを入れるとそれだけ条件成就の難易度が上がる仕様になっています。
非常にボリュームが多くて面白いゲームだと思いますが難点もたくさんあります。
まずシステム全体が古いため昨今のTotal Warやシミュレーションゲームを遊んだ後にプレイすると、あれが出来ないこれが出来ないというのが目につきます。戦闘中にユニットへコマンドを指示しても動き出しが遅かったり、思った通りに動かなかったり細かいストレスはあります。カメラワークも取り回しがあまり良くありません。
ゲーム内でもいくらかシステムに関する説明はありますが根本的に画面をパッと見ても知りたい情報には辿り着けません。始めた人は60Pあるオンラインマニュアルをとりあえず一読したほうがいいです。さらに言えばそのマニュアルにも書かれてない情報が画面上の小さなアイコンにカーソルを合わせることで表示される、なんてこともザラにあるので攻略したいなら最終的には海外wiki等を見てくださいということになります。
つまり大体いつものパラドゲーってやつです。
また一つのモニターで遊んでいる方には関係ありませんが、マルチモニターで並べて遊んでいる環境の方は画面外にカーソルが飛び抜けていくので注意が必要です。フルスクリーンモードのはずなのにウィンドウモードのような挙動をします。
重大な欠点として、steamにおいてインストールしてメニューからプレイボタンを押してゲームを起動すると戦闘が終わる度にゲームがクラッシュして強制終了します。毎回10分くらい掛けてた戦闘が終わる度にパーになるためそのまま遊ぶことはお勧めしません。steamのコミュニティにおいて、バグ修正プログラムが入ったランチャーとexeが配布されているのでそちらからダウンロードして上書きしてください。ゲームクラッシュに関する問題はそれで解決できます。
かなり尖ったゲームですが雰囲気は最高です。
アートワークの一枚絵はどれも素晴らしいし、クエスト・アドベンチャー部分のゲームブックはアーサー王物語の雰囲気を盛り上げるのに一役買っていてロールプレイングゲームとしてとても良いものでした。
かなり古いゲームのためほとんどの大規模セールで75%オフにされておりDLC全部合わせても1000円程度で揃います。
シミュレーションゲームとしては比較的簡単でシステム面の問題を除けば難易度的には取り付きやすいゲームになっています。
TRPGとか好きで物語を読むのが好きな人にもおすすめできます。

0dN
2012年05月13日
RPG+Totalwarシリーズ風RTSの佳作。
タイトル通りアーサー王伝説をモチーフにした作品となっている。
RTS部分はTotalwarシリーズに比べれば全体的な作り込みで劣っている物の、魔法などの独自のルールがあり、また違う面白さがある。
ロールプレイングの要素もあり、同伝説のファンにとっては楽しめる出来になっているのは間違いない。