









リーガルダンジョン
リーガルダンジョンは警察の捜査資料を整理するゲームです。このゲームには 14 のエンディングと 6 つの実績があり、かわいい Screen Mate ショップもあります。他人の命を裁き、すべてのアイテムを集めよう!
みんなのリーガルダンジョンの評価・レビュー一覧

Elio
2024年01月24日
シナリオが素晴らしかったです。有罪無罪どちらに傾けても釈然としない事件の連続、ドラマを1シーズン見たかのような充実感!刑事モノが好きな人ならハマるでしょう。
ただしゲームとしてはめちゃくちゃ不親切で、似たようなワードがたくさんあるのに使えるのは1個だったり、間違えるとやり直しが大変だったり苦痛なので、諦めて攻略を見ながら埋めることにしました。
ゲーム性を捨てても読む価値あるシナリオだと思ったので。実際その価値はあったし、素晴らしかった。
ゲームとしてオススメするか…というとゲーム性は微妙としか言いようがないんですが、ノベルゲーと割り切ってぜひ読んでくれという感じです。世界観もシナリオもそれだけの価値があるでしょう。

ラライヤ
2024年01月21日
正直、ゲームとしての楽しさとしては今一つです。
メインストーリーは多数に受け入れられるようなものではないですし、
推理要素も多少はありますが、謎解きゲームとしておすすめできるほどのクオリティではないです。
それでも自分がこのゲームをお勧めしたいのは、
警察官シミュレーターとして他にない体験ができるからです。
このゲームで体験できるのは、警察官の一部の仕事の真似事程度のものなのでしょうが、
それでも実際にやってみると、とりあえず言葉としては知っていたはずの起訴、不起訴、法、検察、司法、といったものに対して考えることが無数に湧き出てきます。
今まで考えてこなかったことに考えさせられる、社会派の作品です。
そういう作品を探している方にはぜひ。

naska
2024年01月20日
実績とエピソードは全部解除した。
とはいえカンニングしまくった。試行錯誤がダルく感じたので。
おすすめできないというほどひどいゲームではなくて、どちらかというと、程度。
自分には刺さらなかった、くらい。
安いし見所もあるので買ってもそんなに損はしないと思う。
ゲームシステムは割と斬新で、警察・司法の書類感はよくできていて感心した。
ただお話やテーマが安直で押しつけがましいと感じた。
似たようなキーワード拾いゲームで「the case of the golden idol」があるけど、
こちらは神の視点で正解を探すシステムでとても楽しく遊べたが、
本作の場合は主人公の行動をプレイヤーが選択するシステムのわりに
プレイヤーと主人公の乖離が激しくて、
その乖離を楽しめなかった部分が大きくマイナスになった。
プレイヤーの望む方向に行くための努力がゲーム的に許されておらず、
ただ作り手の見せたいものを強引に見せられた、という印象。
たとえば「Undertale」のように、王道の物語と苦労をしっかり味わわせた後の
某ルートのような業と闇、であれば粋に感じたと思う。
もしくは物語の方向性に納得できるだけの説得力があればよかったが
恣意的に悪い部分だけ晒上げた問題提起と感じてしまった。
「そういう傾向はあるだろうしこうなっちゃう人もいるだろうけど
そんな人ばっかじゃないでしょ? 極端な例を押し付けられてもね…」みたいな。
「こうなっちゃう人のドラマ」として楽しむには至らなかった。
原因は前述したように、これがゲームで、
プレイヤーが主人公を操作しているという前提・認識のせいだと思う。
あるいは中途半端に主人公の性質を分岐させずに、
「最初からこういう人間だって提示してあったでしょ?」と後でネタばらし
するタイプのゲームだったら「なるほどー!」となったかも。
というか、画面の飾り(邪魔極まりないマスコット)はそういう用途に
使われるのかと思っていた。
ゲームシステムも面白い部分はあるんだけど、正解を当てはめる難易度が高かったり、
思考錯誤が面倒くさかったり、クリア時の達成感があまりなかったりで
ほとんどを攻略に頼ってしまった。
全体的に、アイデアや方向性はいいけど練り込み不足という感じ。
でも安いし。値段としては高品質だと思う。

yupika@スト6練習相手ぼしゅう
2024年01月19日
ゲーム性はもうとんでもなく低いけど、
「メッセージ」
に全振りしているので文句はない。
REPLICAも結構なもんだったけど、これも反体制メッセージであり、もうあれです、アナキストとしてはたまらんですね。

void_coke2077
2023年12月03日
面白かった
警察ロールプレイなんて楽しそう と思って買ったけど、実際それっぽいことできるし、なんだか本当に警察書類を作成してるような気分になってくる
こっちの解釈次第で起訴不起訴、罪状まで変えられるのがドラマを生んで面白かったし、少し怖くもなった
登場する警察官がクズばっかなのもそういう映画見てるみたいでよかったです
ただ文章量は多いし、繰り返しが必要な部分もあるので(複数のエンディングを見たいと望むなら)、そういうのが苦でない人、ノベルゲーなんかを楽しめる人にはおすすめ

samoarinu.beshi
2023年08月21日
こういう間違い探しゲームで、立ち絵もないのにキャラがしっかり立っているのが凄いです。エンタメと書類の間違い探し要素をぴっちり組み合わせて昇華している。
クライマックスに向かってどんどん事件が重たく、大きくなっていくのが……とても好きです。
「評価制度」というものと「法治」「公的機関」の相性の悪さ、市民の弱さと優しさ、エスカレートする上司からのノルマ…ストーリーの完成度が非常に高く、それでいて文字ばかりの画面を飽きさせないようにする工夫(判例の検索システムやチャットなど)も素晴らしいですね。
クリアした後の作者さんのコメントも含めて大好きな作品です。

Yowatyom
2023年01月03日
[h1]あなたの仕事は最適な判断を下すこと。真実を解き明かすことではない。[/h1]
プレイヤーは刑事課の捜査係長「清崎蒼」として意見書を書く仕事を行うことになります。
意見書とは、警察の捜査結果と被疑者の処遇について「警察としての最終的な意見」をまとめた書類です。
この意見書は検察へと送られ、検察はその意見書を基にさらに起訴すべきかどうかを検討、そして起訴されれば裁判となります。
つまりあくまで意見書は判決の前の前の前段階の書類であり、この意見書と最終的な被疑者の処遇は必ずしも一致しません。
そんなお仕事をこなす主人公「清崎蒼」のキャリア数か月間の物語…
[h1]ゲームシステム[/h1]
ゲームは「意見書の作成」と「物語」の2つのパートを交互に繰り返しながら進行していきます。
意見書の作成はCISと呼ばれるサポートシステム上で行われます。
CIS上では捜査で上げられてきた情報が整理されて表示されており、そこからドラッグアンドドロップで意見書に必要な情報をピックアップしていくことになります。法令の具体的な内容や判例なども適宜検索することが可能です。
そして基本的な情報の入力が終わると「ダンジョン」と呼ばれるミニゲームが始まります。
この「ダンジョン」では敵(多くの場合被疑者)との問答がRPGのターン制バトルのように行われ、この問答によって意見書の結論を起訴とするか不起訴とするかなど重要な部分が決まります。また、このダンジョンでミスを重ねて負けてしまうとゲームオーバーとなります。
物語のパートでは、細切れの情報が徐々に積み重なっていきます。
順番に安心して読める、というよりはかなり断片的な情報を想像力を駆使して読み解かなければなりません。
一応マルチエンディングではありますが、プレイヤーが意図して物語を組み立てていくタイプではなく「あぁこういう結末になるんだ」というサスペンス的種明かしを楽しむ感じです。
スキップ機能や自動入力、一度解放したルートは簡単に選択し直せるなど、リプレイやルート解放には比較的優しい仕様になっているかなと思います。
[h1]おすすめできる人、できない人[/h1]
ビジュアル的な要素はほぼ皆無でひたすら文字を追うゲームです。かつ法律の独特な言い回しを読んで理解する必要もあります。
そのため、
[list]
[*]普段触れるニュースの中で法解釈を巡る議論などを読むのが好きな方
[*]契約書の免責事項などを読みながらニヤニヤする方
[*]文字情報を読むのが苦にならない方
[*]このレビューをここまで読んでるような方
[/list]
などは楽しめると思います。
一方で、
[list]
[*]名推理で活躍したい方
[*]後味悪い系が苦手な方
[*]攻略情報を見ずに全ルートアンロックしたい方
[*]自分の思った通りにストーリーを持っていきたい方
[/list]
にはオススメしません。
こういったゲームに慣れていないせいもあるかもしれませんが、攻略情報を見なければ詰まってしまう(アハ体験的な)箇所が何カ所かありました。
また、ゲームシステムのところでも書きましたが物語についてはプレイヤーの意図が介入する余地は多くありません。
UIは非常にミニマルなので多少ゲーム慣れしていないと難しく感じる可能性があります。
時間がかかるゲームではありませんが、ある程度集中してプレイできる環境が必要でしょう。
[h1]感想[/h1]
この年末年始で一気呵成にトロコンしました。本当に面白かったです。上からの評価・下からの評価・法解釈の余地・自身の正義感など多方向に引っ張られるジレンマが非常に刺激的です。
ストーリーや雰囲気からはスピルバーグの『マイノリティ・リポート』やポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』、マイケル・マン監督の『コラテラル』などを思い出しました。
また、作者の方は法執行機関関係の事務所に勤められているとのことで、かなり生々しいメッセージ性の強い作品です。「生来性犯罪者」や「光」などの文章に象徴される、ラプラスの悪魔に縛られているかのような無力感。法執行者の仕事への評価とはどうあるべきなのか、という問いかけ。システムに呑まれる恐ろしさ。。
法執行の中にもし「真なる正義」を見いだせるとするならば、それはきっと辿り着けないダンジョンの深遠に埋まっているのでしょう…。
[spoiler](部署にK・Mが加わった世界線の後を描く続編も期待しています!)[/spoiler]

zensai3805
2022年10月28日
推理ゲームのような感覚もあり、同時にサスペンスとしてストーリーも楽しめる。最高でした。
分岐回収はちょっと難しすぎるかもしれません。

grassland
2022年04月11日
とんでもないゲームだな…。
警察内部での正義と社会的地位を巡る壮大な物語のように思います。
正論、正義を言うだけでは社会は成り立たず、しかし社会的地位だけを追い求めるならば罪悪感に苛まれる。
ゲームとしては書類を見て矛盾点や相手の論破の切っ掛けとなる文言を探します。
文章を読んだり人の話を聞く、文字を読む事が苦手な場合苦痛でしかありませんが、
上記と共に人間の心理や社会の闇、皮肉の聞いたキーワードを楽しめる人は最高に楽しいゲームだと思います。
私は最高に楽しかったです…。
最終話、最後の事件の後。
本当に鳥肌が立って、もう笑うしかありませんでした。
是非最後までストーリーを読んで主人公の行く末を見てみてください。
人間って、すげえ…。

travel_planner
2022年04月06日
赤ちゃんだから漢字読めないけどなんとかクリアしました
逆転裁判でいうところの「つきつける」ができるワードが多すぎてかなり苦戦しました
どうせ勝つまでやるんだし、戦闘でこちらの体力が0になるとゲームオーバーになる仕様はいらない気がします
ところどころでテンポが悪くなったり、スキップできる箇所が少なかったりでトライアンドエラーがめんどくさかったですが
ゲームとしてのストーリーは面白いものだったので、お手元に甘いお菓子とお茶を用意してゆったり遊べる人にはおすすめです

girigirijin
2022年02月01日
法律用語などがかなり本格的で悪く言うと堅苦しいので、
公文書や契約書を読むのが苦にならない人にはおすすめできます。
ゲームとしての面白さの味付けは逆転裁判に似ている感じですが、
汚い警察社会を舞台にしていて、必ずしも容疑者が悪者とも限らない点が評価をわけると思います。
マウスでドラッグドロップするのが面倒くさかったり、マスコットキャラクターが常に画面をちょろちょろして鬱陶しかったりで、操作性はいまいちでした。ゲームのテンポも爽快感はないです。
ただ、個人的にはとても好みでした。ペーパープリーズを思わせるようなシンプルな画面の演出もよかったです。
総じて80点超えくらいには面白かったです。

turbow
2021年12月08日
全選択肢読みました。おもしろかったです。
一方マイナス評価のレビューも気持ちはわかるので人を選ぶ作品だとは思います。
おすすめしたい人
・単純な勧善懲悪では説明できないような作品が好き。
・断片的で、全貌がよくわからない状態が続いても苦にならない。
・腰を据えて文章を読むのが好き。
・伏線が回収されると気持ちいい。
・「罪悪感三部作」という言葉にひかれる。
おすすめに当てはまって買った人へ
・青の言葉は左上の窓から検索できる。
・難易度は高い(やや理不尽な所も)。つまったら検索してヒントを読んだほうがいい。
・犯人側を擁護できる選択肢が通るのは、[spoiler]相手に盾マークがある時だけ。[/spoiler]

Mita2580
2021年06月24日
製作者はこのゲームをゲームとして作ったとは思えない。
このゲームの中では、プレイヤーがプレイヤーであるゆえに行う決定にはすべて重大な意味がある、とされている。そういう演出が大量にある。しかしプレイヤーが決して妥協せず、自分の意志を貫き通せば、ゲームはすぐに終わってしまう。解職は一瞬である。そして他のエンディングがあることを示される。要は「2週目」をやれということだ。
「2週目」をプレイする。ストーリーが進むにつれて、相変わらずねちねちねちねちと、ゲームはプレイヤーの判断を責め立てる。罪悪感を覚えてほしいのか? ゲームの製作者がそんなことを意図したのかはともかく、この「2週目」ができてしまうこということ、何よりもそのことのために、プレイヤーの選択の重大性、ひいてはこのゲームがゲームである意義は霧散する。まことにアホくさい、何回でもストーリーの途中から「2週目」として続行できるのであれば、自分は正しいことをしたのだろうか、それにまつわる思索は全く無意味にきまっている。この世界はできの悪いフィクションである、醒めたプレイヤーがそれに気が付いた瞬間、このゲームは全てのシーンを埋めるためにプレイする作業と化す。
これが、私がこのゲームをお勧めしない最大の理由である。

noto
2021年05月24日
むっずい!
でもすんごい考えさせられるゲームだったし、面白かったし、楽しかった。
・概要
文書、テキストだらけの
現実的、起訴/不起訴 展開ゲーム
プレイヤーに与えられた仕事は、
作成された調査資料を見て
・氏名や職業、犯行動機や方法など、ワードを正しく当てはめる(意見書の作成)ことと、
・被疑者と対面して根拠を示すこと(文書からワードを引っ張ってくるダンジョンパート)
どちらも文字をドラッグ&ドロップで行う。
警察の抱える評価方式の問題、部下や上司との関係性
見え隠れする事件の真相や真実を、プレイヤーの起訴/不起訴の選択で
そしてそれらを、更に事件に向き合うこと、で明らかになっていく
・良いところ
元は韓国での、実際の警察の仕組みや事件を基に制作されているそうですね。
他サイトのレビューにあるように、現実的な法律とエンタメ性が高いレベルで成立していると私も思います。
(でも各所で挿入される文言については、たしかに癖が強いですよね。)
ストーリーが分岐し、同じ事件でも起訴/不起訴をプレイヤーが選択できる(事件を解く)点
選択できる、とは言っても手掛かりを探すことによって、結果が変わるんだけれど...。
知らず知らずに迷い込み選択する点も、まさにダンジョンっぽいなと思いました。
---
けれど、1週目はふつうに指示どおり選んで良いと思う(作者もその狙いで遊んでほしいと言ってたような)
ヒントもくれるし。チュートリアルというか。
事件の概要を知って2週目からが本番かなと思います。
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他の事件の人物が他にどう関係していたり、
プレイヤーの見えてなかったものが見えるようになったり。
個人的に思うところは、2週目に、まったく同じ事件、同じ文書、同じ登場人物を見ているのに、
どちらの味方というのか見え方というか、結果がガラっと違うものになる様は、
とてつもない恐怖を覚えました。
キャラ設定の魅力
言葉だけで分かるキャラクタの性格、自然にプレイできる日本語の翻訳もとても良かったです。
(最初は誰がどういう人か分からなくて慣れなくても、すぐに名前と人が一致して印象深くなると思います)
音楽も数種類なのに、雰囲気や盛り上げにとても合っていました。
・悪いところ
難易度は高め
複数解答を設けているけれど、答えはこれでも良いのでは?と思ってもきっぱりハネるし(答えを見たら納得してたんだけれど)
なかなか気づけないかも。
ちなみにアップデート前は文字の色分けに隠しがあって更に難しかったらしいです。まじかぁ
攻略を見るのも有りだと聞いたのですが、自分も手詰まったときに見るのは有りかなと思いました。
(やり直しのストレスに対してのリプレイ性は、意見書作成の初めからになって何度も行うのは厳しいので、
あまりに悩んでHP1なら攻略を参考にしたりコイン解答も良いと思います。)
ちなみに2回目の意見書では、既に埋めるべき項目は自動で埋まってくれるので、
プレイヤーは分岐する選択部分を探すことに注力できるようになっているのだけれど、
それでも難しいなって思う。
・合う人
ゲーム中はとにかく文字、文字、文字、なので、文を読むのが好きな人
本を読んで想像できる人
カッチリめの法律に親しみたい人
重厚なストーリー・背景を味わいたい人
推理小説(ストーリー)で考えるのを好きな人
・感想(微ネタバレかも)
集中力というか、あれこれ考えて
1つの事件でもすぐにお腹いっぱいになって少しずつ進めました。
Papers,Pleaseを連想されるのは、
日数を重ねていく、暗い雰囲気、自分が巻き込まれていく
(プレイヤーが選択しているけれど)展開はなんとなく似てるかも
真相はおそろしいですよね。
ほんと、よくこんなシナリオ書けるなと思う。
([spoiler]良心が残ってたり、誰も死なせたくないなら、結局これは自分が舞台を降りるしかないよね、
それらに反して続ける罪悪感。
そして実際に起こした真相[/spoiler])
(最終的な真相は。[spoiler]想像のところ依りけりで、
確実な明示ではなく結局は推測・推論になってくるんだけれど、
それでもやっぱり、正義とか、仕事としての公務ってなんだろうって思えてくる[/spoiler])
Somi氏の作品はレプリカから知ったけれど、
素晴らしいゲームを作るクリエイターだなぁって思います。
Automatonさん内での、翻訳者さんたちのインタビューを読んだのですが、
心のお持ち帰りというのは、とてもしっくりきました。
私もずーんと心に残りました。
(もっと評価されて良いゲームなのになぁって、私も思いました..)

frd_butter
2021年04月23日
警察の一員となり、捜査報告を元に意見書を作成するゲーム。
しかし、このゲームをプレイする上では、プレイヤー自身の倫理観に基づいて攻略していくことは困難だ。
悪しき者を罰し、善き者に慈悲をかけるようなヒーローものではない。
警察内部の圧力や、犯罪の起訴に重きを置く点数システムなどに翻弄され、苦悩しながらプレイすることになるだろう。
それこそが、このゲームの特徴であり、魅力でもある。
また、難点として、一部選択肢や分岐条件が非常にわかりにくいことが挙げられる。
全EDを回収する上で何度か攻略サイトを見てしまったが、そんなのわかるわけないだろ!と言いたくなるような箇所もあった。
個人的には、数十分考えてもわからないところは諦めて正解をググる、くらいの気持ちでプレイしてもいいんじゃないかと思っている。

Akatsuki
2021年02月27日
警察署の評価点数制度を痛烈に批判した、推理アドベンチャーゲーム。プレイヤーは、新人のいわゆる「キャリア」警察官となり事件を解決していくのだけれど、ありがちな、現場で犯人に繋がる情報や犯罪の証拠を探すゲームではなく、キャリア警察官ならではの「検察に送致する為の書類作成」がゲームの中心になっている。
これだけでもその視点の新しさに面白さを感じるけれど、そこに加わる「各事件」の絶妙な起訴・不起訴どちらにでも傾けられそうなバランス感、そして全体に流れるダークサイド感が堪らない。作者の前作である「REPLICA」もそうだったけれど、とにかくストーリー構成というか、ゲームの背景が深い。
ネタバレに繋がりやすいので、あまり内容には触れられないけれど、ストーリー分岐で突然訪れるエンディング、最後まで辿り着いた先に感じる「???」感、そして、何周かした後にようやく浮かぶ真実。
是非ストーリーを完全網羅して、ダンジョンの最深部に何があるのか確かめていただきたい。

sensyuraku
2021年01月24日
供述書や調査書類から犯意・矛盾を突いていくアドベンチャー。
警察の点数システムを題材にして、謎解きの要素に叙述トリックも盛り込んでる。
善きお巡りさんでいようとすればゲームをクリアできず、プレイヤーが否応なしに点数システムに巻き込まれていくのが上手い。
おすすめ。

Flatline
2021年01月04日
高評価のレビューが多かったので、購入しました。
確かにゲームシステムは目新しく、被疑者のとやり取りや警察内部の人間関係など、考えさせられることが多かったです。
しかし、被疑者のとやり取りの場面で、資料の多さに比して期待されている解答がごく限られており、回答に見当がつかない場合には、手当たり次第にそれらしい答えをドロップして反応を見ることになります。
主人公と被疑者にはHP表示があり、間違った内容を入力してしまうと主人公のHPが減少して、0になるとやり直しとなります。
やり直しになると同じ書類を作成する過程を最初からなぞり、被疑者との問答も初めからになります(書類に入力した内容は次から自動で入れてくれます)。ゲームーバー画面も飛ばせず、同僚とのやり取りもやり直しです。
正直、ここが苦痛で、プレイするのをやめてしまいました。できたら、リーガルダンジョン(被疑者のと問答)に入る直前でクイックセーブなどして、ゲームオーバーの際にはリーガルダンジョンの直前から復帰できたなら、ストレスはずっと少ないだろうと思います。
書類の作り方が複数通りあり、それによって結果も変化するので、いろいろな展開を試してみたいのですが、そのたびにこれらの過程を踏んでリプレイしなおすのは、面倒に感じます。
私自身、逆転裁判シリーズのファンで、123はずっと昔に何回もプレイしました。この手のゲームは好物です。苦手というわけでもないと思います。
しかし本作は、上記したように、難易度はともかくとして、リプレイに際して面倒な部分が多く、ストレスが溜まってしまいます。基本的なゲームシステムやシナリオ(シナリオはごく一部しか見ていませんが)が魅力的なだけに、大変残念です。
トライアンドエラーでゲームを進めていくことが多い方や、リプレイに時間がかかることにストレスを感じてしまいがちな方にはお勧めできません。