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Lost Eidolons

Lost Aidolons は、忘れられた神々と封建戦争の土地を舞台としたターンベースの戦術 RPG です。小さな町の傭兵エデンに加わって、エスカレートする革命に駆り立てられましょう。同盟者を募集し、反乱を組織し、ストーリー主導の挑戦的なシナリオで知恵を試してください。

みんなのLost Eidolonsの評価・レビュー一覧

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devoted_sound Steam

2022年12月21日

Lost Eidolons へのレビュー
5

先日クリアしました。すごくおもしろかった。寸暇を惜しんで楽しみました。
ゲームはターン制SRPGです。転職があり、スキルがあり、3すくみがあり、キャラとの友好度があります。しっかりとしたシナリオがあり、それに基づいて話が進んでいくタイプで、あまり裁量的ではありません。わたしは一つしか見れていませんが、マルチエンディングのようです。

海外ではリアルなグラのファイアーエムブレムとか言われているみたいですが、やってみると確かに体験としては似ていますが、揶揄ではなく、プレイ体験として匹敵している印象を受けました。

運営はアップデートに積極的で、問題に対する対処が迅速です。ユーザーの要望に耳を傾ける柔軟性があるように見えます。
わたしはローンチ時に問題になっていた「ターンリミット制」が引っかかっていて購入を思いとどまっていたクチなのですが、気付けばターンリミットの有無も選択できるようになっていたので購入しました。UIフォントが小さくて見えにくいのも気になっていましたが、大きさを変えられるようになっていました。なかなかよいです。

内容は主に戦場パートとキャンプパートに分かれており、キャンプでの行動は主人公が持つ行動ポイント数値の中で行っていきます。その中でクエストをこなし、隊員を鍛えたり食事や会話をして過ごします。時にレアアイテムを売る人も顔を出すので見逃せません。話が進むとキャンプ中に「Optional battle」に出撃できます。貴重な経験を積むチャンスですし、クエストに絡んでいることも多いので見逃せません。

大事な事を一つ。
このゲームは日本語がありません!(2022年12月現在)。スクリプトが膨大で割とストーリードリブンなゲームなのに日本語がありません。
キャンプとバトル間のストーリーは長い上に、音声が終わると止まってくれずにボタンを押さなくても次の会話が始まってしまうので、わたしのように英文字幕と会話を合わせることでようやく理解できるような英語力の人間には中々厳しく、あまりに長いので段々読むのが面倒になってしまい、ある時点から途中のシナリオはESCですっ飛ばし、普段の会話だけを読むようになってしまいました(※アップデートでボタンを押すまで進まないようにできるようになったみたいです)。
やはり日本語でやりたいゲームですね。キャンプとバトルの間のお話を飛ばしてバトルを開始すると、気付いたら所属していたはずのキャラがどっか行っていて、普段使っていないメンバーがしれっと入っていたとか普通にありました笑 (英語力の欠如を差し置いて逆ギレするわけではありませんが、メンバーが離脱した時はわかりやすくして下さい。勝手に欠けたポジションに人をあてがわないでください。バトルが始まってようやく異常に気付いて、ロードをするのは辛いです)。

ゲームルールは、ザSRPGなので、基本的な英単語がわかればそんなに問題はないはず。もちろん、このゲームならではのルールみたいなものもあります。ネタばれになりかねないので多くは説明しませんが、何しろ英語で分かりにくかったので、特に序盤においてわかりにくかったところを記載します。

キャンプではバトルとは打って変わってリアルなオープンワールドのような所に放り出されて(風花雪月をやったことがある方は「学校パート」を想像してください)、最初何をしたらいいかよくわからないかもしれません。主人公は行動力を持っていて、それを使ってイベントをこなします。なので、最初にやるべきことは、会話アイコンかイベントアイコンのついた人と話すことになります。

キャンプでの移動は基本的にはファストトラベルで行ったほうがいいです。徒歩でもいいですが、段々と規模が大きくなると大変になってきます。キャンプメニューは「TAB」、地図をダイレクトに開く時は「M」などを押してキャンプ画面から地図を開けます。行動力がなくなるか、やることがなくなったらキャンプを閉じれば先に進めます。

幾つかチャプターを進めると、キャンプ内がエリア分けされるようになります。やがてクエストが増えてくるのですが、これが少し分かりにくいです。「Prestige quest」か「Taskmaster」を選んでファストトラベルすると掲示板があるので、そこで「Read」を実行します。すると掲示板が開き、「New quest」が羅列されているので、それを受けてください。押せば「New」から「In Progress」状態になります。右にQuestの内容が出るのでそれに従ってこなしていきましょう。クエスト内容に「Goal」というところがあり、そこに詳しいクリア条件が記載されています。もちろん英語ですが、クエストにはパターンがあるので、単語が読めれば何とかなるはず。※URGENT(至急)と書かれたクエスト以外は、仮に処理できなくても次のチャプター時にそのまま残っているはずです。間違っていたらすみません。

クエストのパターン1 誰かが何かを探している
誰かが何かを探しているパターンです。店で武器や薬などを買って誰かに届ければいい場合もありますし、キャンプ場のどこかに落ちていることもあります。落としものならば「Goal」をよく読むと、「Central Square」にあるみたいに落としたであろうエリアが書いてあるので、ファストトラベルで飛んで探せば光っているものが見つかるはず。

パターン2 「Camp Activity」に誰かと参加する
「Camp Activity」は対象者と話して行動力15を消費することで行えます。「Goal」を見ればトピックが書いてあるので、それを実行すればOKです。「Training session」を誰かとやれと言われる場合もありますが、その場合は「Master of Arm」か「Attendment」に話しかければ行えます。(Training sessionでチャンスやピンチの時に突然QTEをやらされますが、これがあまり感覚的ではない仕様な上にやる機会も少ないため、とうとうゲームを通じて一度も成功しなかったです。別に恨んでませんが、もう少しどうにかして欲しい)

パターン3 Optional Battleに行く
何かを成敗してほしいとか、品物を盗られたか何かされたので、それを持ってきてほしいなどと依頼があります。これはバトルに行けば解決します。たまにある宝箱を開け忘れないように注意するくらいでしょうか(宝箱を開け忘れる人はそんなにいないはず)

パターン4 「Organaizing the Troops」みたいなクエストで「Speak with the Attendment to hold an Appointment Ceremony」と言われるがその選択肢がでない
これは本来モブっぽい「Attendment」さんに話せばいいはずなのですが、話しかけてもその選択肢が出ないときがありました。仕方がないのでキャンプを閉じて先に行こうとすると、終わってないぞ的な警告が出てくる。でも「Attendment」は独り言で「Ceremonyしてほしかったら話しかけてね」、的なことを延々と言っている。分からない。
で後でわかったのですが、バトル後に条件を満たしてクラスチェンジできる状態の人がいないとその選択肢がでて来ないようなのです。なので対象者がいないとCeremonyが行えないので、このクエストは終わらせられなかったのです。

あ、このゲームならでの重要な仕様として、掲示板で受けたクエストは終えたら掲示板を再度開けて、当該のクエストを選んで「Complete」させないと終わらないので注意してください。奇妙な仕様です!

親愛度(Rapport)は一緒に食事や特殊な会話訓練などの行動をするか、クエストをこなすか、アイテムを贈呈すると上がります。Rapportアイテムはイベントで手に入れられることもありますし、レア品を扱うショップで購入することもできます。人によって(たぶん)好みのアイテムがあるのでご注意。
ただ最近のペルソナシリーズのソーシャルリンク(コミュ)このように、親密になってもキャラクターは固有の特殊能力に目覚めたりはしません。また、Rapportを上げることで会話内容は変わっていきますが、ゲーム中に恋愛関係の進展をさせてもポリアモリー的なプレイは恐らくできません。リアリズムを重視した硬派なファンタジー世界のゲームなのです。一応ロマンスもありますが、もう少しRapportによる分かりやすいメリットもあってもいいのかなと思いました。

キャラクター造形は美しいです。ですが、西洋人の人たちの話だからなのか、似たような顔が多くあるように感じられます。これもリアル志向ゆえなのでしょうが、みな似たような雰囲気を纏っていて見分けにくい。別に子供キャラや、マンガ的に表現されたキャラなどのようなテンプレ的な味付けのキャラが欲しいわけではないのです。それらは、ポリコレ的にもあまりよろしくはないのはわかりますが、なんにせよもう少しキャラに特徴が欲しい。
職業を割と自由に変えられるシステムなので、頻繁にクラスを変えると、途中から誰が何だか分からなくなってくる。魅力的な人もたくさんいましたけど、愛着の持ちにくい顔つき(すみません)の人も少なからずいました。
例えばメガネとか帽子や髭や、変わった髪型の人とかがいてもいいかと感じました(モヒカンもいるので無理ではないはず)。

やりこみ要素としては、経験値は本人そのものと職業(チャプターが進むことで上位職が解放される)と、使っているもの(武器なら剣、槍、斧、弓。防具なら盾、皮、プレート、Cloth。魔法なら、Light、Dark、Elemental。あと馬)が項目として分かれており、それぞれ経験値を獲得します。スキルもあります。これらを上げるのは楽しい作業でした。

バトルパートで悩むことはあまりないでしょうが、攻城戦では扉の前にキャラクターを持っていくと「Ram gate」が選べるのでそれを何度かやって破壊します。魔法は回数制限があるので射程距離と効果を考えて、何を装備するか事前準備が必要です。あと画面は方向キーの左右で回し、角度は上下でいじれます。戦闘はESCで飛ばせるので、テンポは総じて良好です。

繰り返しにはなりますがとても面白かったです。期待以上でした。どうしてもこの手のジャンルは、偉大なJSRPGたちがいくつかそびえ立っていて、たまに新しいものが出てきても、どうしても単なる模倣と思われがちですが、StSが出た後、フォロワーがたくさんでて来て一ジャンルを形成したように、SRPG好きとしては、もっとこの手のゲームがでてジャンルが盛り上がって欲しいと願っています。

これは蛇足ですが、日本のSteam人口はまだまだ少なく、AAAタイトルではないものは日本語にローカライズされることが少ないのは仕方がないですが、こういう日本人には慣れ親しんだスタイルの作品こそ、日本語化して頂くことで、すそ野が広がるのではないかと思います。気になるところが全くなかったと言えば嘘になりますが、楽しい快作でした。おすすめします。

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