



Marauder
マローダーはベルザークのクローンに若干の変更を加えたものです。 Berzerk と同様に、敵を撃ちながらいくつかの画面を歩き回ります。しかし、Berserk とは対照的に、画面に入ってすぐにすべての敵を見ることができました。 Marauder では、敵はあなたの視界に入ったときにのみ画面に表示されます。したがって、プレイヤーは敵に驚かされやすくなります。マローダーの最終目標は、画面下部のタイマーが切れる前にプレイヤーが見つけなければならないパワーセンターを破壊することです。パワーセンターを破壊した後、ゲームはより難しい難易度で新たに始まります。
みんなのMarauderの評価・レビュー一覧

gc_rev
2019年05月25日
Apeironは死んだ、もういない。
本作はBrigade E5、7.62 High CalibreとJagged Allianceフォロワーの製作を続けてきたApeironが同名の原作小説をベースに手がけた線形のRPGである。原作者自身が手がけるダイアログ、カットシーンの多用やフェイシャルアニメーションの導入など演出面が強化されており、コンバットシステムは従来シリーズのタクティカルなリアルタイム制を引き継いでいる。
ソ連崩壊後に西側の属国となったロシアがNATO制圧下で混沌極まる紛争地帯の様相を呈する、というシナリオはいささか荒唐無稽な気もするが、そこで描かれる泥沼の人間模様は20世紀ロシアの暗部を凝縮したようで興味深い。
ライフラインが停止し物資に困窮、殺人や略奪が横行する状況とあって、登場する武器類は従来シリーズと比べても非常に少なく、ガンポルノ愛好家にとっては残念なところだが、作品の雰囲気を考えれば致し方なしといったところか。状況設定の類似性(弾薬が通貨として使われるなど)も併せて、RPG版Metro 2033という形容が本作の説明には手っ取り早い。
形態としてはInterplay時代のFalloutの亜種といった感じで、シリーズの流れからするとJA2が先祖返りを起こしたようにも見える。
バグが多い?システムが洗練されていない?バランスに難がある?それがなんだ?
本作は2009年にロシア語版がリリースされ、その一年後に開発会社が閉鎖し、さらに一年後には中心スタッフの一人が事故死した。そうやって東欧のゲーム史にひっそりと埋もれた作品が、こうして…まがりなりにも…英語環境で、真っ当にプレイできる。大事なのはそこなんだ。
Marauderは名作ではないかもしれない。本作を楽しむには努力が必要かもしれない。努力して楽しんだとて、決してあなたのオンリーワンにはならないかもしれない。
それでも、あなたが東欧産のゲームに関心があり、あるいはApeiron製作のゲームに思い入れがあるのなら、本作はきっとライブラリに加える価値がある。

STRAND
2014年12月28日
まず初めに断わっておくと、私はこのゲームが好きです。しかしながら、他人におすすめできるかと言われれば、私はしません。
このゲームはロシア製ならではの芸の細かさを誇るRPGで、インベントリの管理にプレイ時間のほとんどを費やすことでしょう。弾薬を裸で保管するか、弾倉に詰めておくのか。どの銃にどのアタッチメント取り付けるか。壊れた銃から弾倉やアタッチメントを取り外して捨てたり、移動時に銃床を折りたたんだり……。そういったマイクロマネジメント好きの方には楽しめるかもしれません。
ゲームはリアルタイムに進行しますが、戦闘時に何らかのアクションがあった場合には随時ポーズが入り、その度に各キャラクターに行動を指示できる疑似ターン制となっており、falloutシリーズのVATシステムのような感じですが、射撃を除く各行動の必要時間が実行するまで分からないので、少々慣れが必要です。
……悪い点は長くなりそうなので箇条書きにすると、
操作性が悪い。
最適化が不十分な為、画質が低く、動作が重い。意外とメモリーを食う(最大で5GB行きました)
よく地形スタックする。
時々、壁を貫通して移動する(敵も味方も)
よくクラッシュする。(4~5時間に一回くらい)
爆発物関係のバランスがおかしい。
全く使えないアイテムがある(弾の入らないグレネードランチャー)
字幕が消えるのが早すぎて読めない(遅読)
ムービーを見ると途中でクラッシュする(私だけ?)
とにかくバグが多い。そして直す気がない。
なお、このゲームは"Man of Prey"という名称でも流通しているようで、その名前で検索するとプレイ動画や攻略などもヒットするので、興味がある方はどうぞ。