





Principia: Master of Science
『Principia: Master of Science』は、17世紀のヨーロッパの科学をテーマにしたシミュレーションゲームです。プレイヤーはアイザック・ニュートンなど、当時の実在した科学者を一人選択し、研究を進めていきます。科学という言葉すらなかった時代。誰が科学の達人になれるでしょうか?
みんなのPrincipia: Master of Scienceの評価・レビュー一覧

linnel
05月01日
学術とか論文とかそういうのが好きで、好きな動画投稿者が取り上げていたのでネタバレ防止に動画を見る前に購入した。
CPUの強さを「つよい」(デフォは「ふつう」)にすれば戦略性の部分が変わってくるのかもしれないが、めげた。
ワンゲームが非常に長い。2時間やって多分半分も終わってない。
ワンゲームが長くても無限にやってしまうゲームはいくつかあるが、それらのゲームに必要な流れの流動性・展開の多様性をあまり感じられない。
初見の雰囲気はいいが、イベント数は少なく、セリフも同じ。自分に不利益のある、そして放っておいても問題ないAIの行動による演出が一生同じセリフで繰り返され、最初はおもしろがっていたもののさすがに鬱陶しくなってくる。
期待していた学術要素も、論文のテキストは「〇〇の研究を行い〇〇を発見したので提唱する」みたいな簡素なテンプレの使いまわしなので、進める楽しみがあまりない。もうちょっとこの辺の要素に深みがあればなぁ。
もともとかなり前にフリーゲームとして配布されていたらしいので、その年代と値段であればアリだったかもしれないが、現代では申し訳ないが他におもしろいゲームが安くでたくさんあってしまうというのが正直なところ。
素質はあったのでアップデートさえあればおすすめするんだけど……複数報告されている起動しないバグが放置されているし、早期開発のままアップデートもなく7年……。早期開発の理由も、自分がめげた部分には言及してないし。

pao
2022年12月22日
テーマを活かしきれていない。論文への批判が筆者への誹謗中傷と同じ枠になるのもおかしければ、相矛盾した論文を同一人物が(撤回なしに)出せるのもおかしく、それらに伴ってモノローグも色々とおかしなことになっている。よりによってそれが、チュートリアルで薦められているアイザック・ニュートンから連想される分野の「物体の落下」で顕著なのはむしろ笑ってしまった。(物体は真っ直ぐ落ちる、東に落ちる、西に落ちる、南東に落ちる、南西に落ちる、のすべての論文を同一人物が出してるってどんな主張?〉
また、フレイバーを取っ払ってゲームとして見ても、できる行動が単調で、最終目的への道が開示されていないため単純な作業になる。他の研究者の妨害や交流をするメリットが少なく、ただ研究するだけのほうが有利である。
新しく開いた分野の権威が、一体何の本を読んで、あるいは講義を聞いて、学ぶというのか。友好関係にある研究と交流して知識を深める、というようなイベントがあればよかったのだが、それも見当たらない。

セノバイト練習中
2020年12月18日
フリー版の『PRINCIPIA』を楽しんだ上で、こちらも御布施目的で購入。
した上で、「他プレイヤーに勧めるかどうか」という意味合いではバッドを押さざるを得ない。
勧めない理由:
まず、『PRINCIPIA』への好意や敬意抜きにして単純に1000円のゲームとして評価する。
このゲーム自体は天動説から地動説へ移り変わっていく時代の偉人(科学者)となって科学を探究していくゲームで、能力値を上げて考証、実証……といった形で様々な分野から世の理を解き明かしていく。科学の推移を知れたりで面白い。プレイヤーが小学生~中学生にやると楽しく理科や歴史を学べたりする。
(私もそうだった)
ゲームシステムからクリアを向けたプレイが『アイザック・ニュートン』前提な部分がある。彼は若く、色々な分野に精通している。
それ以外の科学者は、なんというか分野に穴があったり寿命が短かったりして不便だ。アイザック以外は『真のエンディング』に到達出来るのだろうか?
グラフィック面においては文句無し。フリー版からグレードアップしているし1000円ゲームとしては上出来だ。
一番評価を落としている部分が……『他科学者からの批判』。
現実でもあった科学者同士でいやがらせの手紙を送ってきたり、学会で「こいつの理論間違ってるぞ! 取り下げろ!」という抗議を行ったり、それらに対していちいち科学者達の反応が挟まる。これが凄まじくテンポを落としてる。
仲が良いか悪いかで頻度に差はあるのだが、大概の科学者はどーしても仲の悪い科学者がいる。仲が悪くない科学者でも一旦仲が悪くなるとどんどん批判して雪玉転がしの如く仲が悪くなり、どんどんゲームテンポも悪くなっていく。
スキップ出来るかどうか選ばせて欲しかった。

shotaroimai85
2020年07月18日
昔遊んだゲームがSteamに! もうゲーム内容が更新されることはないのかもしれないが、今後作者様が新しいゲームを作ってくれることを希望して。
科学アカデミーができた頃の研究者を追体験できる。ニュートンより先に力学を完成させよう!
シミュレーションやアドベンチャーに興味がある科学の子なら一度はやるべき良作。

tougou
2019年10月18日
とりあえず雰囲気がすごくいいのでゲーム内の展開がもっと激しかったら面白かったと思う(論戦など)
このゲームにはまだまだ発展性がある 追加要素や 2の予定があれば期待したいし
もし影響されて科学史についての作品が増えると いいよね?
17世紀に発見されていたみずからにとって未知の定義や学説に触れよう
発表論文を読んでるだけでも楽しい…はずだ!

BYE BYE SUMMER ™
2017年07月06日
原作はフリーゲーム。まだAmazonが日本になくてホリエモンが検索サイトやってて2chがアングラで『LOVELOVEあいしてる』の篠原ともえが完全に苦しくなってきたころ少し話題になったね。懐かしいったらないわけ。
リコエイションゲーム。17世紀自然科学者界隈の。
ハイライトはあのライプニッツさんが「完全数・・それ自身を除く約数の和がその数に等しい数か。たとえば6だな。」なんつって毎月得意げに言い放つところ。可愛いね。このゲームはルーチンだし終始淡々としてるから、望んでも極度に集中した思索を行う彼らの横顔を覗き見るのはかなり困難だと思う。陰謀術数もライバル関係も燃えたぎる功名心も猛烈な天才の煌めきも、感じようと思っても多分無理。超人的な補完力が必要。でも僕には言葉にできないもっと純粋な魅力があるのだろう。ポチれ。

cold-exp
2016年10月12日
なんか昔のゲームっぽいなと思ったら、原型は2000年のコンテスト作品だったのですね。
ウィンドウズ初期の頃のゲームの懐かしい匂いが漂います。
――という訳で、実験や観察と論文の書きあげ、そして学会への提出を繰り返すという実に単純なシステムのゲームです。
でも、なぜか研究活動に没頭しちゃうんだな、これが。
そして、実は科学者同士の人間関係もあったりするんですが……
ライバルの嫌がらせ行為がワンパターンすぎて、本当にプレイヤーに対していやがらせ以外の何者でもない。(笑)
まぁ、現代っ子ならすぐに飽きちゃうようなゲームかもしれないけど、
科学好きの人ならば、購入ボタンをポチッておくのも一興かと思いますね。
科学史の勉強になるかも、……しれませんしね。

総帥閣下
2016年09月20日
面白いが、値段分の価値は恐らくない。
本作はフリーゲーム『PRINCIPIA』のリメイクにあたる作品である。
プレイヤーは17世紀に活躍した科学者の一人となって、真理を解き明かすべく研究活動に邁進する。
研究成果はできる限り素早く、質の高い論文にして発表することで、学術界の支持と名声を得ることができる。
この繰り返しでヨーロッパ最大の科学者となり、真理を解き明かすのが目的というわけだ。
単体のゲームとして見れば、単純ながら雰囲気のよく伝わってくる良作という判定を下せるのだが、問題はこの楽しみが最初に書いたフリーゲーム版とほぼ変わらないことである。
筆者は以前フリーゲーム版を楽しませてもらったクチで、リメイク版の本作には期待していたのだが、15年以上の時を経てもグラフィックやサウンド以外の進化があまり感じられないのには正直言って失望させられた。特に気になったのは以下の三点だ。
一つ、フリーゲームとして見れば問題にならなかった行動の選択肢の少なさは、1000円のゲームとしては誉められたものではない。本作の科学者達は、基本的に研究や学習を行うのでなければ、ライバルを誹謗中傷する手紙を送りつけるか、逆に資金援助を行うという行動しか取れず、飽きが早い。本作で研究できる分野は多岐にわたるが、それぞれの分野のパンチが足りないため、行動の幅の狭さも相まって、どれを研究しても同じように感じ、新鮮味に乏しいのだ。
二つ、テンポの悪さも本作の大きな欠点だろう。上述したように本作は行動の選択肢が少なく、またランダムに変化するテキストが用意されているわけでもないので、プレイヤーは必然的に同じやり取りを何度も目にすることになる。それが、己の行動の結果であればまだ良いのだが、本作はプレイヤーキャラに対して行動を起こしたAIの挙動を強制的に見る仕様となっているため、バカの一つ覚えのごとく寸分たがわぬ文面で繰り返し侮辱され、その度に無気力になるプレイヤーキャラを拝む羽目になる。
ひとつひとつのAIの処理が軽快でないため、これはプレイ中に大きなストレスとなる。さっさと次の行動に移りたいのに、何の実績も上げていない無名の学生科学者の支離滅裂な論文批判(もちろんプレイヤーに何の影響もない)を見せられてゲームがストップしてしまうのである。
とりあえず、AIの行動はさっとスキップして、自分にとって重要な結果だけをターンの最初にリストアップできる機能は欲しい。UIがどんどん進化しているこの時代に、こういう不便を抱えたゲームをするのは限りなく苦痛に近い。
三つ、コンテンツ量が足りない。本作では科学界という業界だけが不自然に浮き出して描かれてしまっているように感じる。
彼らの背後にいたはずのヨーロッパの国々や経済、他の職種の人々の存在が大胆にオミットされているせいで、時代の空気を感じにくくなってしまっているのだ。たとえばアイザック・ニュートンは確かに偉大な科学者だが、弟子の伝手で造幣局の長官となり、財産を築いた一面もあるし、ライプニッツは数学者としてのみならず哲学者としても偉大な業績を残し、あらゆる分野の知識人と幅広い交流を行っている。
本作を科学者シミュレーションとして見るならば、これらは不要な要素かもしれないが、科学者たちの全てが飽くまでも人間であることを考えると、ゲームに深みを出すためにもう少し取り込んでもらいたかったところだ。
以上、まとめると、本作は1000円のゲームとしてはやや不満足な出来であると言わざるをえない。
これはゲームそのものの作りがどうと言うよりは、フリーゲームとしてよく出来た前作の存在のせいで、単体での評価が不可能になってしまっている事が大きい。
本来は1000円の価値があったかもしれないが、フリーゲーム『PRINCIPIA』という強力な競争相手を前にして、本作は差額1000円分の魅力的な提案をなし得ていない。
ユーザーの目線に立って考えるならば、フリーゲーム版を遊んだ方が楽しい体験が出来るのではないかと思う。

nishigai
2016年09月17日
科学史にあまり詳しくないのですが、新しい発見があって面白かったです。
これをきっかけに非常に興味が持てました。小中学生に是非お勧めです。ゲームとしては単調な気もしますが、気になったことをその都度ネットで調べていくとすごく勉強になると思います。
アイテムの売買の部分が少しわかりにくかったので、チュートリアルか何かでフォローしてもらえると嬉しかったです。ただ、それについてもいろいろとボタンを押しながら見つけることは全然可能なので、致命的なものではないと思います。