








Rogue State Revolution
閣下、こんにちは。バセンジー人民共和国では、再建、改革、新たな課題に備える時期が来ています。このスリリングな政治戦略で大臣を任命し、国を成功に導きます。気をつけてください - 次の選挙であなたが置き換えられるかもしれません。
みんなのRogue State Revolutionの評価・レビュー一覧

kuwaken
2021年04月14日
中東でトロピコをするゲーム。
グラフィックはしょぼく、UIも洗練されているとはいいがたい。
しかし、それを補って余りある、執拗に作りこまれた政治・宗教・民族要素、個性的すぎる大臣や指導者の面々、そしてそれらを単なるゲーム中のフレーバーとして消化せず、きちんとゲームシステムに組み込むバランス感覚により、星の数ほどあるシティビルダーとは一線を画した傑作となっている。
また、政治要素のあるゲームにありがちな、ただスライダーを右や左に動かすだけの無味乾燥なシミュレーションではなく、ゲーム中で行った選択が、強烈な効果を持つイベントの形でプレイヤーにフィードバックされる仕組みになっている。
他のレビューで、「ほぼ毎ターン発生するクソランダムイベントのマイナス効果が強すぎてクソゲー」という意見が散見されるが、実はこのイベント、偏りのあるランダムであり、完全なランダムではない。
例えば、目先の金のために産業を開発しすぎると環境のパラメータが徐々に下がっていくが、環境の値が低いと、それに呼応した砂漠化などの悪いイベントが明らかに起きやすくなる。逆に、たとえばアメリカとの外交関係を強化していれば、アメリカ大統領の外遊という良いイベントが発生することがあるが、確定ではなく確率で発生するようになっている。
この偏りのあるランダムというのが肝で、完全にランダムだとクソゲーとなってしまうし、完全に予測可能だと覚えゲーとなってしまう。このへんの開発者のバランス感覚が非常に優れている。
トロピコとは違い、今のところいわゆるキャンペーンモードのみとなっており、任期中に行った行動に応じていくつかのエンディングが用意されている。通常難易度でクリアするだけなら実はそれほど難しくないが、高難度でトゥルーエンドを目指そうとするとそこそこやりこむ必要が出てくる。ゲームシステムはよくできているので、DLCなどで別のシナリオをやってみたいものである。