Game Cover
Screenshot Screenshot Screenshot Screenshot Screenshot
60

Root

ROOT はサイバー スパイをテーマにしたステルス FPS で、検出されずに廊下を忍び寄ったり、部屋に突入してすべての敵を吹き飛ばしたりするなど、好きなようにプレイできます。サイバーテロは危険な職業であり、リスクは現実的な影響を及ぼします。

2015年11月16日
シングルプレイヤー

みんなのRootの評価・レビュー一覧

gc_rev

gc_rev Steam

2018年06月24日

Root へのレビュー
5

Trailerではなにやら派手に戦っているが、実際はEasy難易度だろうと絶対に正面から敵と戦ってはいけない、ThiefやDeus Exの系譜を継ぐステルス/スニークFPS。電脳世界で潜入工作、棍棒&ピストル&ショットガンの三種の武器を駆使して次のレベルへ続くエレベータを目指すのだ。
リーンは範囲が狭く武器も使えないが敵から見えない、射撃精度は常に一定で移動や発砲によるレティクルの拡がりはない、色つきのオブジェクトは持ち上げて投げたり落としたりが可能/敵をおびき寄せたり足場を作ることができる。扉は鍵がかかっていないもの/カードキーが必要なもの/決して開かないものが色分けされており迷うことはない、と言いたいところだが、一方通行の扉が通常の扉と同じ見た目で半端に不親切だ。
レベルデザインは練られており、敵の巡回ルートやスニークアクションの友/エアダクトを駆使してフロアを探索していくことになる。棍棒を使った背後からのスニークアタックは敵を一撃で気絶させられるが、気絶した敵は一定時間経過後に起き上がってしまうので注意が必要。
丁寧にオールド・スタイルをなぞっている一方、状況把握が難しいというThiefやDeus Exが抱えていた古式スニークFPSの欠点もそのまま持ち越している(いちおうプレイヤーが敵の視界に入ったときに敵の頭上にインジケータが出る、敵の警備状況がリアルタイムでUIに反映されるといった工夫はあるが)。そのうえ両作に存在した豊富な装備やキャラのカスタマイズによる攻略の自由度がスポイルされているので、ゲームプレイはどうしても一方通行のパズルになりがちだ。
最大の欠点はセーブが不可能な点で、チェックポイントも存在しないため、再開する場合は各レベル開始地点からのリスタートとなる。慎重な操作を要するので攻略に時間がかかり、交戦するとあっという間に死んでしまうゲームでこれは厳しい。インディーズ界隈では「ハードコア=セーブは甘え」という風潮が未だに根強いの、ちょっとどうにかならんか。

それなりに丁寧に作ってあり最低水準はクリアしているが、他のゲームを我慢してまでプレイすべきかどうかは疑問が残る。随所に垣間見られるユーモアに免じてサムズアップしておきますが、正直、あんまりお薦めはできない。

Rootに似ているゲーム