SiN Gold
SinTEK Industries の CEO が DNA 改変薬の街頭注射を開始したとき、道徳の法則を再評価するときが来ました。同じひねくれた生化学者が、変異した忌まわしい軍隊で世界征服を計画しているとき、黄金律を書き換えるときが来ました。 オリジナルの SiN と SiN: Wages of Sin ミッション パックが含まれています。 プレイするたびに、さまざまなパズルと新しいルートを探索してください。 システムをハックしましょう!コンピューター端末にアクセスし、監視カメラを制御し、大混乱を引き起こしましょう! 究極の対決に向けて戦いながら、あらゆるミッションで新たな危険や知性を持つ存在と遭遇しましょう!
みんなのSiN Goldの評価・レビュー一覧
Ruby_Spaniel
2020年08月05日
本編と拡張クリアのためレビュー。
リリースが1998年とのことで、『Unreal』や『Quake2』と同時期のFPS。
ストーリー性、シチュエーション、シューターとしてのバランスが良いFPSが多い時期なこともあり、このゲームも様々な面で工夫がみられます。
世界観はサイバーパンクな近未来といったところですが、ダウンタウン的な場所や下水、実験施設などの工場といった、かなりレトロな空間を進んでいき、敵ととしてもミュータント系がかなり出てきます。
(この辺りは『Half-Life』に似ているかも)
まずつまずくポイントとして、操作性とカメラ(走るときの滑り)がかなり悪いため、何とか自分なりに慣れるか設定を変えて最適化していくことになります。
また、このゲームでは任意に使用できるアイテム類があるため(フラッシュライトや回復など)「F11」でインベントリを開き、エンターで使用を覚えていればそこまで詰まないかと思います。
謎解きはある程度直観的に解けるものが多いですが、ステージ内のPCでフリーワード(パスワードやコマンド)を入力し突破する謎解きは、人によって解けないまま詰む可能性があります。
主には、タレット・セキュリティ解除やドアオープン、ハッキング的なものです。
個人的にはゲーム内情報だけで進めたので、ギリ適正な難易度だと思っています。
また、各ステージごとにメインタスクとサブタスクが設けられており、やり込み要素として機能しているようです。
それによってはルート分岐もするらしいですが、今回のプレイではいくつかの特殊なステージくらいで全て確認はできませんでした。
今回、難易度ハードでプレイしましたが、敵はかなり強い方だと思います。
特にスナイパーは顔を出した瞬間に撃たれるレベルなので、地形やタイミングを工夫し、場所を特定しないと死にまくります。
また、拡張版に出てくるショットガン装備のミュータントも同様で、最速エイムで撃っても先にこちらがダメージを負うレベルです。
仮に体力ギリで進んでいたとしたら、このパートで詰む恐れはあります。体力管理には気を付けてください。
特徴的なシステムとして、このゲームはHPと他に「頭、胴体、足」のアーマー値があります。
人間の敵を倒すと、その相手が持っているアーマーを自分のものと交換できるため、撃たれても何とか食いつないでいけます。
むしろHPよりアーマー管理の方が重要かもしれません。
システム的には古いといえば古いですが、ロケーションが豊富で飽きず、探索要素もあるので楽しめると思います。
銃の反動やリロードモーション、会話やキャラデザインなど、ちょいと鼻につく部分もありますが、まあ愛嬌ということで。
個人的には、もうちょっと「点」で攻撃できる高威力武器(スナイパーライフルやマグナム系)が多く使えれば良かったなと。
BGMは最初うるさい系かと思ってやってましたが、落ち着いたシーンでの静かに危機感を煽る雰囲気は好きです。
「粗削りだが光るものがある」というFPSです。
波長が合えば楽しめると思います。
ちなみに、2008年にリリースされた『SiN Episodes: Emergence』という作品を先にクリアしましたが、続きもののはずが頓挫したらしく止まっています。
映像は綺麗でしたが、ロケーションの豊富さや完成度としては旧作のこちらの方が上です。