










The Red Strings Club
「レッド ストリングス クラブは、企業の陰謀を阻止するために陶器を多用したり、バーテンダーをしたり、電話で人になりすましたりすることを特徴とする、運命と幸福についてのサイバーパンクの物語体験です。」
みんなのThe Red Strings Clubの評価・レビュー一覧

to-ma-toes
2021年01月27日
ストーリーは好きです。ただ、ミニゲームが全く面白く感じませんでした。飲み物を作るのシステムはよいと思ったのですが、一番最初の謎の壺作りが苦痛で仕方なく、2週目以降をやろうとは微塵も思えませんでした。
また、ストーリー上での謎クイズも唐突すぎて非常に違和感を覚えます。
それ以外は普通のSFといったストーリーであり、個人的には好きですが、ゲームとしては全くオススメすることができません。

ziji5555
2021年01月24日
サイバーパンクの世界観はディストピアを描く際に良く用いられる題材の一つだが、本作品もサイバーパンクを舞台に近未来社会を生き抜く様々な人間模様と、AIの暴走という二つのピースを上手く紡ぎ合わせ、人類社会における幸福とは何かという大きなテーマに昇華させている。ドット絵が描くサイバーパンク世界はどこかレトロ感やノスタルジックな雰囲気を醸し出すが、本作では違和感なく近未来的映像を脳内に彷彿させる。又ディストピア社会における問題点として、本作もテクノロジーが人々の人間性や社会性を阻害する問題点を扱っているが、行き過ぎたテクノロジー社会のアンチテーゼとして安易なヒューマニズムを持ち出すのではなく、一人の人間であるプレイヤーに答えを委ねた。作品自体は7時間もあれば十分エンディングまで辿り着けるもので、それほど長大なストーリーではない。又、シーンチェンジは映画的で、これらの物語を映画化しても適当な長さに収まるものと考えられる。基本的に難易度といったものはなく、一方通行なゲームだが、プレイヤーの選択肢によってはキャラクターが織りなす人間模様も違ったものが見えて味わい深いものとなる。

uchikida
2021年01月20日
素敵なゲームです。世界観を楽しむ!それに尽きると思います。
最後までどのお酒がどのボトルなのかわかりませんでしたが。。。

67vw
2021年01月10日
よく練られて作られているゲームだと思いました。
静かな音楽とレトロ調な画面、いい雰囲気とストーリー、短いけどこの世界観にけっこう引き込まれます。

aplain
2020年11月23日
久しぶりに買って後悔したゲーム
良い点
無
悪い点
ミニゲームが煩わしくて面倒、しかもやる事が多くて、まったく楽しくない。
プレイヤーが知らないことを勝手にクイズに出してくる。しかも何十問も出す。
文字が小さくて粗くて非常に読みづらい上、説明不足でプレイヤー置いてけぼりな部分も。
唐突に関係もない架空の社会問題を取り上げてみて、そのあとは触れなかったり、
触れたかっただけ感があって痛々しい。
BGMは印象に残らないか耳障りかのどちらか。
雰囲気に浸るも何も徹底的にストレスを与えてくる作りになっている上、
前述のように説明なしでストーリーが進行していくので、
脳内補完というか勝手に妄想ができる人でもないとそんなことできないのでは。
LIS2の悪い部分を持ってきてさらに悪化させたような感じで、楽しさも面白さもないです。
先の展開も読めるし、オフィスでたらい回しにされて電話かけまくるゲームになったときは本当にうんざりしました
購入後、時間をおいてプレイしたので返金できなくなり、本当に後悔しています。

saitoh
2020年10月13日
[h1]プレイ中はもの凄く面白いゲーム。終わってからは、クリエイターとどのぐらい波長があっていたかによりすぎる[/h1]
まったく事前情報なしに遊んだのもあり滅茶苦茶夢中になって遊びました。
不安感を煽り絶妙にダウナーな気分にさせつつ、根っこの感情を揺さぶる音楽。
薄暗いサイバーパンクが生み出す、もの悲しくも美しい抜群の雰囲気。
人の感情を操作する装置を自分の手で作り上げ、人にインプラントし運命を動かす背徳感。
酒で情報を引き出していくという、独自性があり緊張感に富むプレイシステム。
後に戻れない上に重みがある選択肢がもたらす緊張感。
深く、でも読みやすいテキスト(サイバーパンクなので固有名詞の多さはこの際諦めます)などが凄く良かったです。
ただ、クリアして面白かったなあ…と思いながら布団に入り世界に浸っていると
『…雰囲気から醒めて冷静に考えると…結局アレなに?って要素多すぎるし…
期待してたシーンとかも特になかったし…
好きになったキャラクターとかも居ないし…
全体的にちょっと…いやなんかかなり押しつけがましいし…
なんかいろんな不満点がふつふつとわいてきたし…
あんまり好きなゲームではないな…』
という感想になった、不思議なゲームでした。
なので不満点はネタバレに直結するから、レビューとして出来れば書きたくないと理性では思うのですが…
どうしても言いたいのは[spoiler]そもそもこのゲームにおいて私(プレイヤー)は誰だったの?私の意味はあったの?
妙にパーソナリティに踏み込む選択肢は2020年に生きている日本人の自分として答えるべきなの?未来に生きるプレイボーイなバーテンのゲイおじさんで答えたらいいの?
選択肢同士で会話するとなるともう…私は…なんなの…?
ロボはあとあとの事を考えるとプレイアブルキャラとしてどうだったの?
あとこいつドットは可愛いのに原画はキモすぎるし、そもそも全体的にゲーム通して常に微妙に高圧的なのむかつくんだけど?
そしてめっちゃ意味深で重要キャラでーすみたいなガイコツ君、完全にほったらかしで未回収エンドなんだけど流石にどうなの?
別ルートなら回収するかもしれないけど、主な展開に大差ないならもう一週する気にはならないし、そもそもこのゲーム内容で複数周回やるの前提はいろいろぶち壊しじゃない?[/spoiler]ということです。
うーん…多分…映画が好きな人は楽しめるのかなぁ…

nanashisan
2020年09月23日
[h1]場末のバーでカクテルを出すだけなバーテンのゲームかと思いきや、サイバーパンクと陰謀の欲張りセットなアドベンチャーゲーム[/h1]
ドット絵で表現されたサイバーパンクと裏社会にも通じる情報屋兼バーテンダーのサスペンスADV。
感情を操作するインプラントが当たり前になった時代、それを主な産業とする「スーパーコンチネント社」。
某社は政府と結託し、市民に極端な躁鬱を消し去る「ソーシャル・メンタル・ケア」を半強制的に施す事が発覚した。
そして、ひょんなことからそのプロジェクトに関わるアンドロイドが主人公が営むレッド・ストリングス・クラブに転がり込んでくる。
周りを嗅ぎ回る一味に対し、黒塗りのスーパーコンチネント社が顧問弁護士を経て、情報屋兼バーテンダーに言い渡した示談の条件とは…。
プレイ時間は4時間前後、実績は19で謎掛け回答コンプややりこみ系の難易度が高いものばかり。
チュートリアルもなく、失敗しても影響はないが突然始まるミニゲームもあり、わりとハードルは高く感じた。
近未来のものにありがちなハイテクな陰謀と、登場人物に対して雰囲気や性格を読み、精神を操作するカクテルを提供し、情報を得るバーテンの情報屋が主人公という目新しい組み合わせ。
サイバーパンク系の雰囲気が好きならお勧めだが、プレイ時間に対しやや定価が高い気もするのでセールでの購入がよいだろう。
※LGBT表現あり※

yokke
2020年01月04日
「VA-11 Hall A」では描けなかった世界を体験できる、もうひとつのサイバーパンクバーテンダーアクション。
THE RED STRINGS CLUBのほうがより王道ド直球なサイバーパンクのそれを楽しむことができる。王道的サイバーパンクをゲームならではのインタラクティブな選択を楽しむテキストコンテンツとして昇華されている。とてもいい。
グリッジシティで焦点になっているテーマがサイバーパンク世界のひとりひとりの市井の人間のリアリティであったとするなばらば、こちらはまさにサイバーパンクのお約束である、企業と技術の暴走の行く果てにある社会・世界の在り方について描いたリアリティである。どちらも徹底してリアリティがあるという点は共通しているのだが、どちらかというとTHE RED STRINGS CLUBのほうが無慈悲だ。
語られる倫理観や幸福論は人類が現実でまさに相対しているものであり、テクノロジーによる人類の幸福のアップデートの是非への問いがゲームの中で一貫して語られている。(ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』に語られることにとても近い)
そんな問いに、作中で正解を設定していないし、その正答が完全に中立に近いところで宙に浮かされたような状況で(プレイヤーの選択に完全にゆだねる形で)ゲームが進行しているのは素晴らしい。主人公が取れる選択が幅広くても結果それが明白なハッピーエンドへの条件だったり、明確な悲劇へのトリガーだったりしないわけだ。(日本のゲームによるある選択肢のない選択肢だ)
たいていの人間にとって倫理の線引きはただの薄っぺらい主観でしかなされないことが、感情というものが魂などというものが如何に不確かで非論理的なものに起因するものではないということが、アラタやラディカとの会話の中から感じることができるだろう。
「自由主義」「人間至上主義」という宗教が世界を支配する21世紀初頭において、このテのフィクションでは、ほぼすべての作品で“テクノロジーによる人間の精神の操作”を悪として描かれるものである。人間が本来持つ「自由意志」という立証できない虚構の概念こそが至上のものである、というのが前述の宗教の教義だからだ。
しかし抗うつ剤を始めとした精神操作の薬物もかなり定着した現実を冷静に見ると、そんな19~21世紀初頭に隆盛した宗教観・倫理観も100年後には時代遅れにいなっているかもしれない…そう思わせるような、ヒトの価値観の変革期の只中の生々しい葛藤をこのゲームは見事に作品へとまとめているのだ!!
繰り返すがこのゲームで正解は描かれない。人間性とやらに固執する祈りにも似た可憐さも、テクノロジーこそが幸福にさせる進化への意志と気高さも、どちらもなんとも美しくいじらしい。
職人芸的ドットで描かれる美術に裏打ちされた演出も非常にハイクオリティで、なんともドラマチックである。「映画のワンシーンのよう」という表現は陳腐だし適切ではないかもしれないが、客がバーに入ってきてから会話が始まるまでのキャラクターたちの“演技”や劇的に変化するBGMは素晴らしい。
舌をまくエンディングまで退屈することは一度もなかった。
テキストアドベンチャーとしても細かな分岐や隠し要素も無数にあり、接客後のアラタのクイズはそこそこ難度が高くやりごたえがある。
SFもファンタジーも、その世界に思いを馳せて、細かなところまでしっかり描き切るこだわりとリアリティがあってこそ世界観が活きていく。
こんな本格派サイパンゲームはもっともっと増えてほしい!
その他細かい感想
・アラタちゃん可愛い
・カウンターをびっちょびちょしながらカクテル作るバーテンダー
・ろくろでインプラント作るのが滑稽。体内への入れ方も雑でウケる
・「こいつはビデオゲームじゃない。同じ会話を何度も何度も繰り返すなんてことはできないからな」
・「オーラルセックスをビジネスの道具とするなんて馬鹿げていると思ってたけど、実際やってみたら効果は抜群だった!」

kokonoe
2019年12月29日
物語:
レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」を彷彿させるような作品です。
ほろ苦く、やっと見えた希望すらも見事に摘み取ってくれる、
けれどもそれぞれの目的と考えをもって行動するキャラたちの台詞に
たしかな人間としての感情が入り混じっていて、終始ずっと引き込まれていました。
アンドロイドやサイバーパンクと聞くと、ブレードランナーみたいに
専門用語と難しい理論が飛び交うんじゃないの?と敬遠されるかもしれませんが
この作品はキャラ同士のリアリティあふれる会話がほとんどです。
アクション・UI・操作性:
クリックとスライドで特殊な操作は無く、誘導も分かりやすいので
それらに阻まれてゲームにのめり込めない…ということはありませんでした。
ちなみに最初のインプラント作成作業については連続して何回かやる必要があるため
黙々と同じことをするのがつらければつらいと感じることでしょう。
ただしそこを乗り越えれば、後でその作業が発生することはありません。

TiraMisuBaku
2019年12月26日
プレイしたときから約2年経ちますが、未だに私の中でこの作品を超えるビジュアルノベルゲームはありません。
「運命」と「幸福」がテーマです。途中、本当に苦しくしんどい選択肢が出てきますが、最後には、プレイしてよかったと思えました。

ちくわぶ
2019年12月21日
このゲームが好きすぎて、Steamで初めてレビューします。
いまいち説明からはどんなゲームか分からず手を出せない方の背中を押すべく、いろいろ書かせていただきました。参考になれば幸いです。
当初私は、サイバーパンク+ドット絵という点に最も惹かれ購入しました。
結果ビジュアルも最高でしたが、それ以上に物語が心に残り、一生忘れられないゲームとなりました。
いろんな方にプレイしてほしい!と思いますが、残念ながらどちらかというとこのゲームは万人受けしないと思いますので、
先に向いていないと思われる方について記載します。
[h1]このような方には向いていないかも[/h1]
[b] ・物語よりもゲーム性の方が重要[/b]
カクテル作りなどのミニゲームはゲームとしては正直あまり面白くはありません。
世界観に浸るための手段の一つとしてフレーバー的に用意されている感じです。
また、選択肢によって物語の結末や大筋の進行は変わりません。
[b] ・後味の悪い話は苦手[/b]
上記のように、物語の結末は変えられません。正直スッキリした終わり方ではありませんので、
そういうのを求めている方はやめておいたほうがいいと思います。(結末は変えられませんが、
未来は変えられます。それを見届けることはできませんが…)
[b] ・分かりやすい話が好き[/b]
世界観や設定などがどちらかというと複雑です。客との会話からわかった情報などはメモされますが、
ゲームの方から積極的に説明してくれるわけではないので、
受け身なスタイルの方は混乱してしまい、ストーリーが十分に楽しめないかもしれません。
また、ド派手などんでん返しとか刺激的な展開はなく、割と淡々と物語は進行します。
上記のポイントは気にしない上で、以下のような方におすすめできると思います。
[h1]以下のような方にオススメ [/h1]
[b] ・サイバーパンクな世界観が好き[/b]
ゲーム画像を見ておわかりいただけるように、精密なドット絵で描かれたサイバーパンクのビジュアルは圧巻です。
場所のバリエーションはそんなに多くないものの、全てが細かく書き込まれており、すべて壁紙にしたいくらいです。
個人的には音楽も非常に良い仕事をしていると思います。[url=https://fingerspit.bandcamp.com/album/the-red-strings-club-original-soundtrack]サウンドトラックが出ている[/url]ので試聴してみるのもいいかもしれません。
[b] ・答えのない問題について考え込むのが好き[/b]
"幸福とはなにか? 人の精神はどこまでコントロールすることが許されるのか?…
と説明にありますように、うつ病や怒りや恐怖を社会から消し去るシステムの是非を問うストーリーです。
ゲーム中で結論は出ません。未だに私も答えは出せていません。
このようなともすれば哲学的なテーマについてあれこれ考えるのが好きな方にはおすすめです。
[b] ・UIが多少不便でも気にしない[/b]
バックログ機能や選択肢分岐からやりなおす、といった便利な機能はありません。セーブデータも一つです。
1周2時間ぐらいで、分岐が見たければもう1周やりなおす(か、セーブデータをいじる)しか手段がありません。
この点は単純に面倒くさい仕様ですが、「過去には戻れない」ということをシステムで表しているのかもしれません。
このゲームの真の要素は自らの選択を変えることができず、その選択に責任を持って物語を進めることにあると思います。
完全に主観ですので、上記の点をクリアできても合わない方はもちろんいらっしゃるかとは思いますが、
きっと楽しんでいただけると思います、是非プレイしてみてください!

condor
2019年09月22日
いくつかのミニゲーム的なものを取り入れた、テキストの選択肢を選ぶことでストーリーが進んでいくゲーム。
全体的に深刻な内容で話が重く、たった2つから4つ程度の選択肢を選ぶために考え込んでしまうことがあります。プレイヤーの良心や、倫理観のようなものが問われるかなり大人向けの内容。
非常によく練られたストーリーや会話の数々で、ゲームだからこそ表現できることを体験させてくれる作品だと思っています。日本語訳も秀逸でした。
参考までに、サウンドトラックはbandcampにて販売されています。

majidesuka
2019年09月06日
称賛に値する映画化されてもよいゲームです。
こちらの方がマトリクスより内容好きかも、酔いしれるような世界の中、個性多彩なのキャラクターを相手に
人間性や感情などの絡まる糸を解くような感覚から、学び得る体験があります。セリフも面白い!
最後のクレジットのとこも良いので!The Red Strings Club 💊ぜひ!!

Stella Hoshimi
2019年07月07日
Va-11 Hall-Aっぽい雰囲気で買ったがVa-11 Hall-Aとは別物でした。面白かったけど。
情報屋兼バーテン(逆か?)のドノヴァンとなって、客にカクテルを出しつつ情報を掻き集める、な作品。
ドノヴァンはなんかすごい能力を持ってて、客の感情を自分のカクテルを使ってある程度操れちゃうのです。
で、客の感情をコントロールしつつ、欲しい情報をゲロって貰おう、な作品。
1週2~5時間くらい?セールがないとちょっとお高く感じるかも。
雰囲気がかなりVa-11 Hall-Aより重い感じで進んでいきますが、
システム的にもVa-11 Hall-Aより重いです。具体的にいうと、分岐が多いし戻れない。
Va-11 Hall-Aは出すカクテルによってお話が変わりますが、こっちはカクテルと選択肢によってお話が変わります。
しかも、一々画面の左下に「今お前の選択で運命変わったからな覚悟しておけよー」的なダイアログが出るのでいやあもう参っちゃう。
オートセーブかつ、チャプターセレクトとかの機能もないので、結構真剣に悩んじゃいます。
少なくともVa-11 Hall-Aみたいなユルさは期待しないほうがいいでしょう。
Va-11 Hall-Aだと、「うへへ、今日もステラちゃんとセイちゃんが百合しててこの糞みたいなGlitch Cityはサイコーだぜ」
みたいな雰囲気で、バドワイザーとチーズとヤニをツマみながらのほほんとできた訳ですが、
こっちはそうも行かない。どの選択肢が最良なのか、バーテン中は常に脳ミソフル回転です。疲れます。
少なくともアルコールは止めたほうがいいっすよ。あ、タバコはお勧め。ラキストとか苦めのやつだと特に。渋みが出るよ。
ただ、この「重苦しさ」がこのゲームの言いたいことなんですよね。多分。
運命の赤い糸はあなたが紡いでいくんですよ、途中で都合よく引き返せないんですよ、これがあなたのお話なんですよ、
そんな雰囲気を感じました。
もし買うならなるたけネタバレも攻略も見ないほうがいいと思います。
できれば1週目はリセットもしないこと。いいじゃないですか、望まない結果になったって。
それがあなたの選んだ運命なんですから。

longchi
2019年02月03日
世界観が好きなら買って損はない。
マルチエンディングではないので初回プレイからゲームで貰える薬を惜しみなく使って
より深く会話を行い、世界を理解することに努めたほうが得策。

flat633F
2019年01月02日
これはアート。
あるいは哲学。
サイバーパンクの新たな傑作。
人間が自らインプラントを埋め込み、精神をコントロールする世界。企業によるマインドコントロールを阻止するため、情報を集め、寝返り工作を計る。主人公はバーテンダー。助けになるのはハッカーのブランダイスと、高性能アンドロイド「アカラ」。
企業は単純な悪ではない。彼らもまた独自の良心と倫理、志しによって行動している。彼らは社会が進化するためには、人間が抱える内的な苦悩を人工的に取り除くべきだと言う。いっぽう主人公は、そうした苦しみは人間自身が克服するべきものであって、簡単に消してしまってはならないと言う。一聴すれば主人公の側に分があるように聞こえるが。正しいのはどちらか。これは人の幸福に対する視線の違い。平行線をたどる主張のぶつかり合いは大変興味深く、その先に迎える結末は二者の対立を超える驚くべきものであった。
幸福とはなんだろう。私のプレイでは主人公ドノヴァンが幸福について語る場面がある。それは他人から与えられるものではなく、まして平凡な日常を指して呼ぶ幸福のことでもなかった。そんな幸福があるということだろうか。凡人が感得するのは難しいことなのかもしれない。
また、この作品はプレイヤーが自然に自分と向き合うよう仕組まれているところがあったように思う。物語の途中、熟考した選択の末こう言われる。「あなたには偽善的なところがあるようですね」。くそっ…あながち間違いではないのかもしれない。
ありがとうDeconstructeam。
短いながらとても考えさせられる作品だった。
お酒のことは全くわからないけど、次回作があるのなら必ずプレイしたい。

Golden Wolf *****
2018年10月30日
このゲームは本当におススメだ!
このゲームはなんといっても はっきり言って暗い…そして重い。
出て来るのはいい年こいた訳アリ男女とアンドロイドばかり。
言いたかないが地味だ。
子供はプレイしない方が良いだろう…女性もよした方がいい。
それに若い男もやらない方が懸命だ。
ゲーム「The Red Strings Club」
だがオヤジだけは…プレイしてみてくれ

Ward Eight
2018年09月27日
残念ながらプレイヤーはこのゲームの別の結末を見ることは出来ない。
残念ながらプレイヤーはこのゲームで複数のセーブデータを保存出来ない。
残念ながらプレイヤーはこのゲームを好きなところからやり直す事が出来ない。
残念ながらプレイヤーはこのゲームで選択の結果が正しいかを知ることは出来ない。
残念ながらプレイヤーはこのゲームの他の登場人物の全てを理解することは出来ない。
残念ながらプレイヤーはこのゲームの全貌を理解することは出来ない。
素晴しいことにプレイヤーはThe Red Strings Clubが完成されたビデオゲームと理解出来る。
素晴しいことにプレイヤーはこの世界の未来を変えることが出来る。

krkrkrr
2018年09月19日
この作品があまりにも面白かったので初めてゲームのレビューというものをします。
私はこのゲームを「ドット絵きれいだしおしゃれだなー」という単純な動機のみで購入しました。実際雰囲気はとてもよくドット絵もとてもきれいです。
そしてボキャ貧で何と言ったらよいかわかりませんが、これはゲームという形をとった、他者が介入できる映画のような作品だと感じました。
操作が難しいと言ったことはなく、時よりミニゲームをこなしテキストを読み進めてストーリーを解釈し、情報を得る。
情報をもとに推理し自分の意志で次々と与えられる選択肢を選んでいく。
もちろんある程度は決まった選択やプレイをしないと進行しませんが、これを選んだら微妙な展開になったから間違いだったとか、逆にこの選択肢が一番正しいとか、そういうものはないようです。
自分の選んだ選択肢がこのゲームを作り上げていく感覚です。
私は一つ一つの選択肢を、とても悩みながら、しかし楽しみながらじっくりと選んでいきました。
まだプレイしたことが無い方は是非、最後まで一度もやり直すことなくエンディングまでたどり着いてください。
この物語の最後で待ち構えているのは、どうあがいても変えることのできないたった一つの運命だけです。
そこにたどり着くまでに何度も悩み、自分の選択を後悔し、ままならずやるせない思いもすると思います。その結末さえも受け入れたくないかもしれません。でもどうかやり直さないでください。
あなたが初めて、初めから最後までプレイしたこの物語が、あなたが悩みじっくりと長く長く紡いできた運命の赤い糸が、あなただけのThe Red Strings Clubというゲームになると思います。
最近出たゲームで例えるとこの選択する感じがDetroitに似ている気がしますね。あちらは膨大な量のエンディングがあって最終的にはハッピーエンドに導くことも可能ですが、この作品は運命が決まっています。
最初は行き詰ったら攻略を見ながらプレイしようと思っていましたが、そこに「このゲームのエンディングはたったひとつしかない」と書かれているのを見て、私は何も見ずにプレイしようと思い至りました。
私は他の展開も見たいがためにこれから二周目をプレイしますが、一周目を忘れずに、この物語を楽しみたいと思います。

tuchinokotuchi
2018年09月18日
3周プレイしてきました。
手を動かすゲーム要素は薄く、2周目以降はサクサク進められると思います。
その分、頭を使うゲーム要素は濃密で、多くの情報と駆け引きがあります。
3周してなお発見できる新要素や新しい会話があり、様々な選択肢を試すためにまだまだプレイしたいと感じています。
オススメできる人
・人工パーツ移植やAIといったサイバーパンクが好き
・会話劇が好き
・ブロマンスが好き
・推理、考察するのが好き
オススメできない人
・カクテルを作るゲームがしたい
・文章を読み続けるのが苦手
・人が死ぬのが苦手
・完璧なハッピーエンドが好き
特に気をつけていただきたいのは、PVにもある通り[spoiler]主要登場人物の死がエンディングで確定している [/spoiler]という点です。
これが苦手な方は購入を再考した方がいいかと思います。
まるで洋画のような雰囲気のステキなゲームですので、自分に合うと思った方にはぜひプレイして楽しんでいただきたいと思います。
![[JP]A.O.-Yuu](https://avatars.steamstatic.com/6241c0d952706b41af1475fe66f75f1d3fe4c030_full.jpg)
[JP]A.O.-Yuu
2018年08月26日
[h1]――――それは理想の幸福か、あるいは人としての終わりか。[/h1]
[b]実績コンプリートガイドを作りました。興味がある方はご覧ください。[/b]
[url=https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=1493406855]【The Red Strings Club】実績コンプリートガイド[/url]
「サイバーパンク」「バー」「ドット絵」というと、
皆さんはva11 hall-aを思い出す方が多いでしょう。
では、雰囲気が似たようなゲームであったのか。
[u]そうではありませんでした。[/u]
この作品では、酒を作る。型抜きをする。
といったゲーム的要素はほんの少し添えられた程度であり、
その本質は、いわゆる「[b]推理[/b]」です。
登場人物たちの生い立ちや置かれている立場、感情。
あらゆる情報から導かれる最適解を探し出し、物語は進んでいきます。
ところどころ、オート機能が無かったり、自動スキップ無しログ無し、
セーブデータは一つだけ、だったりと不親切なところが多い。
しかし、それもゲームの仕様。
言葉一つ一つを目で捉え、振り返ることは出来ず、時間は進み続ける。
そんな現実をゲーム内でも再現しているといえるだろう。
私が驚いたのは、このゲームにはエンディングが一つしかないということ。
ゲームをプレイしていく中で、プレイヤーは事あるごとに分岐路に立たされます。
そして、物語も変化を遂げ、人の行動や思わぬ出会い、生死さえも選ぶことが出来る。
にも関わらず、迎える終わりはいつも一つ。
そんな決められた運命の中で、自分なりの進め方をする。
一周に必要なプレイ時間は3,4時間程度と短いながらも、
その情報量の多さに「うっ」となってしまうかも。
かなり重苦しく、硬派なゲームのため、プレイする人を選ぶ尖った作品。
サイバーパンクが好きな人に~など、万人にオススメは決して出来ないが、
[list]
[*]「技術の進歩した世界で、幸せをどのように実現しようとしたのか」
[*]「舞台となる世界で登場人物たちがどのような感情を抱き、生きているのか」
[*]「痛みの無い幸福の影とはなんだろうか」
[/list]
と、考えたい人にはオススメしたい。

tamaoka-goodguy
2018年07月11日
全てのキャラクターの息遣いや感情を、素晴らしい文体で綴られるダイアローグ。限定的な視界でありながら無限の可能性を感じさせるストーリーテリングにやられてしまった。総プレイ時間は短いが素晴らしいアイディアの詰まった本作は、すべてのゲームファンにとって唯一無二の体験を与えてくれる。

Gy0_q6
2018年07月06日
スモーキーなウイスキーとナッツを用意してゆっくり味わうのに向いているゲームだと思う。
あと和訳で電話番号迷ったらダニエルはDanielで男性名だうまくやれよブランダイス