







The Wake: Mourning Father, Mourning Mother
通夜は、3日間の葬儀で開かれた過去の傷の記録です。日記には単純な置換暗号が暗号化されており、プレイヤーは作家の心理を明らかにし、彼を定義する矛盾を発見するためにそれを解かなければなりません。
みんなのThe Wake: Mourning Father, Mourning Motherの評価・レビュー一覧

どんたこす
02月15日
特殊な仕掛けのついた日記帳の暗号を解いて父である一人の男の過去に触れてゆくゲーム。
謎解き部分は比較的簡単なものが多く、謎解きを求めて買った人は肩透かしを食らうであろう。逆を言えば、カジュアルな一般層にもお話を進められるようにしてあるともいえる。
男の祖父の死をきっかけに両親の関係や子供時代の生活に付帯する問題が章を追うごとに様々なエピソードとして浮かび上がる。それらが長じて人の親となった後年も尾を引く姿に、親と子の間におとされた呪いの根深さを感じさせられた。文芸私小説のような物語で、完成度は高い。
[spoiler]いろんな解釈が生まれそうな作品だと思うが、自分は救いのある結末のように感じた。最後の写真の復元もそうだが、後半に行くにしたがって父親にも父親なりに頑張っていたのだろうという男の思いが、最終的に祖父の残した日記帳を父親が探っていたことを知って確信を深めたのではないかと解釈。
日記帳の初めにあった「私の言葉はすべて嘘だ」という言葉も、終わり際の(中略)私は父親のことを心配したわけでもない~といった言葉もそうだが、自分の父親に対する憎しみと愛情がせめぎあう矛盾の中で、この日記帳における結論がそこに行き着いたのではないか。ようやっと父親に対する感情に折り合いがつけられたことが、死の床に就く男の顔が笑顔だったことに集約されているのではないか。
そう考えると、父親のクズさ加減もつまるところは無力で意志薄弱な人間のあがきであり、祖父・息子・孫と、親から子へ何かを残したいという思いは変わらないという事を伝えたかったのかなと。開発者の実話がベースらしいが、実際の話にも救いがあってほしいと願わずにはいられない。[/spoiler]

Yenyen1106
2024年10月25日
罪悪感シリーズにふさわしい作品
みんなが低評価の理由に挙げていた他人の日記を読む苦痛や、日記自体の重いストーリ、全部含めて意図されているものだと思うから僕は楽しめた。
暗号解読の単調さは確かにあるけど2時間でクリアできるボリュームに複雑な要素足されても困る。マルチエンディングなわけじゃないわけだし。

karmaninja
2024年08月29日
話は面白いが暗号解読パートが単調すぎる(あまりにも自明すぎてやるだけの作業になってる)。
ストーリーを読むためだけに作業をやらされるという感じで、ゲームとして面白いものではない。

Toxin9182
2024年08月17日
暗号化された日記を読み解く。解釈に悩む暗号もあったが攻略情報は見ずクリアできた。他人の秘密を覗き見ても多分いいことはない。それでも生まれて死んでいく人々への祈りを感じるお話

criticality
2024年07月02日
まごうことなきクソゲー。絶対に買ってはいけません。
同じ作者の「未解決事件は終わらせないといけないから」「Replica」「Legal Dungeon」がとても面白かったので購入しましたが、第5章で断念(4章目の時点で混乱しましたが)。
面白さが全く分からない、というよりも攻略の仕方が全く理解できない、本当に意味の分からないゲームでした。

Almakan
2024年06月17日
暗号解読系のパズルゲームとして見ると、チュートリアルの基礎問題が終わって応用が始まったかなぐらいでゲームが終わってしまうので非常に物足りない。
暗号解読ツールも要素全然使い切ってないじゃんって状態で終わってしまうので未完成感を強く感じる。スライドツールの使わない半分なんだったんだ…?
似たようなゲームでいうと7 Days to End with YouやChants of Sennaarがあるが、そちらに比べるとクリア後の満足感に差を感じた。
シナリオ面でいうと家庭環境の遺伝(いわゆる虐待されて育った子が親になったときに虐待してしまう事が多いといったような)がテーマだと私は解釈しました。
それを暗号日記の相続と更新で描くっていうアイデアはとても面白いと思うんですけど、一端を見せただけで作品として描ききれてないように思いました。
価格はもっと高くていいから、一つの作品として昇華してほしかった。SOMIのゲームはいつもそう思いますが、他のゲームと比べても特に中途半端に感じました。

gorilla
2024年03月31日
プレイしてこれほど不快な気持ちになったのは初めてかもしれない。
作者の前2作はプレイ済み。リーガルダンジョンはとても楽しめました。
○ゲームプレイ部分
日記を読み進めていくにあたり暗号を解く、というプロセスが挟まることによりストーリー展開に集中できない。
ゲーム部分の要である暗号を解く部分がもの凄く酷い。
・キーボードもドットで見辛い。
・ヒントが唐突で関連性が分かり辛い
・回転トグルがいきなり出てくる
総じて不親切でこれがおもしろいと思えるのは聖人だけではないでしょうか。
○ストーリー部分
自身も似たような境遇だが全く共感できない。
うじうじ女々しくて読んでて気が滅入る。
もっと自分の人生にフォーカスした方がいいのに気にしなくていいことを気にして自らネガティブな感情を抱え込んでる。
自業自得としか思えない。
○総論
返金したいくらい。
おもしろくないゲームはプレイしたことあるけど、プレイしたことを後悔するゲームは初めてかもしれない。
プレイしたゲームは必ずクリアまでやる、という個人ルールを定めているので最後までプレイしましたが、本当に時間の無駄でした。

nickya
2024年03月23日
実際にこういうアナログな機器がある、という体で構成されたゲーム画面。なのでカチャカチャと動かしたり繋いだりする面白味が…あって欲しいけど、ゲーム的な表現が貧相というか、退屈。低解像度っぽいのも演出だと思うんだけど情報が読みとりにくかった。結果、ストーリーを読み取るという部分が苦痛で楽しくない。投げ出しました。残念。

suiso
2024年02月02日
暗号解読はおまけで、メインはテキストです。複雑な家庭環境・生育環境によって生まれる苦悩や矛盾した感情、大人になったあとも残る影響が語られる。「家族」について苦しんだことがある人は、境遇は全然違っていてもそこにある感情自体は共感できるのではないか。とても内省的な作品だと感じた。

LAИTERN
2024年01月11日
基本的にはシーザー暗号を解読するゲーム
平文と暗号文のパートが分かれており、何文字分ずらすか、文字を入れ替えるかを平文から読み解かなければならない
これだけ聞くと難しそうだが、チュートリアルはしっかりしており、暗号を全く知らなくても暗号解読の楽しさを味わえる

zyayoku21
2023年08月27日
自分にとって救われた作品です。
お勧めできるが、注意してもらいたいのは説明に書いている通り作者の日記帳レベルです。
伏線もなく感動的なストーリーでもないです。本当に作者の日記帳を暗号にしただけなので期待しすぎないように。

sensyuraku
2023年05月27日
家族を巡る短編小説といった風情の作品。暗号を解いていくが、暗号自体はさほど難しくない。
ゲームとしての完成度は前2作ほどではないが、掌編としてこういうのもアリだと思える。

GNDA
2022年11月27日
第5章までプレイしたが、主人公に共感できず断念。
父の蒸発、貧しい家庭、母の苦労、周囲の無理解、悪いのは環境だが子供は自分を責めて鬱屈する、という重いテーマに対して、描写の深堀りが足りず引き込まれない。

yuisen
2022年06月25日
謎解きが好きで買おうとしてる方にはお勧めしません。日本語訳が下に出るので英語の勉強にはなります。
罪悪感三部作?などを全く知らずに、見た目が良さそうだったので買いましたが、期待していたものとは大きく異なりました。
このゲームはノベルと暗号解読を交互にしていき、入院している男性の記憶をなぞる(だと解釈してます)ゲームです。
ノベルの内容は、過去あった家族でのいざこざに対して通夜(WAKE)をきっかけに動き始める(WAKE)みたいな感じですが、非常に重いです。また、英文は右端が絶妙で、単語が途中で改行されているのかいないのか分かりづらいです。なお、[spoiler]クリアしても彼が入院した理由や日記が更新されていた理由は分かりません。何だったんだよ。[/spoiler]少なくとも全実績を解除しても自分は分かりませんでした。
暗号解読の部分は、確かにアルゴリズム的には暗号と言えなくもないのですが、ヒントが雑というか、ストレート過ぎて推理要素がほぼ無いです。5つの文字を正しく入れ替えると、あとは自動で解決されるので、26文字中5文字だけ分かれば良いというのも...。後半はノベル読むのに邪魔してくるヤツくらいの認識になってました。
総評すると、重く短いノベルゲーです。見た目に反して暗号(謎解き)要素は簡単でやりがいはありません。おまけです。

nerosatou
2021年12月13日
パズルとしては単純で思考の楽しさはない。また単純が故に一度間違えてしまうとその勘違いから脱するのが非常に困難。
物語としては作者の自叙伝的な面白さはある。しかし全くボリューム不足で500円でも高く感じる。(プレイ時間の半分はパズル)
パズルと物語の融合がなされているとは言えず、単に物語を読むためにパズルをやらされているだけ。
作者の過去作が素晴らしかっただけに残念な一作に感じた。

mountaingorilla20
2021年10月29日
「ある亡くなった人が遺した日記。暗号化されており、あなたは解読してその内容を確かめることにした。」
一行で書くとこんな感じで、格好いいキャラクターも映像もない、一部の画像と文章だけのシンプルなゲーム。
悪い言い方をすると地味なゲームである。
しかしながら、解読するうちに格差社会や家族間での葛藤など地味の一言では済まない密度の濃いエピソードが紐解かれていくのが本作の魅力だ。
IGNにて~前々作『Replica』、前作『Legal Dungeon』に続く<罪悪感3部作>~と紹介されている通り、この作品は決して明るい話ではない。
むしろ韓国社会の生きにくさ、貧困と暗くなる要素が詰まっているのが本作である。
ただ暗いだけでなく一人の人間が一生を通しても拭えなかった様々な感情が描かれていてプレイ後は一本のヒューマンドラマの映画を見終えたような気分を味わうことができる。
クリアまで数時間と短いゲームだが、遊べる映画と捉えるのであれば相応のボリュームで謎解きも易しくスムーズに進めることができる。
前二作が本作と比べて謎解きの難易度が高かった為、過去作の雰囲気が気に入ってたものの投げてしまったという方にも本作はお勧めできる。
韓国社会との違いはあれど子供の頃、自分のお弁当と他所のお弁当を比べてつらい気持ちになった…そんなリアリティ溢れる切なさを味わいたい人。そんな人に強くお勧めしたい一作。

seppa_mstt
2021年09月22日
4時間程度でクリア。ゲームとしてはパズル要素が3割、残りが自伝的?で内省的なノベルが7割。
SOMI3部作を一通りプレイしてきたが、他人にオススメするのは一番最後になるかな。
タイポグラフィの素晴らしさと、それに合わせたパズルの設計は光るものがある。が、物語的な面白みがあるようでない、といった風になっている。難解とも言えなくもないが、ストーリーの構造と展開が上手いこと調和しておらず、プレイヤーの理解力不足だけでなく、いくらかは作り手の提示の仕方に難があるように思える。
「すべてが嘘」という非常にワクワクするような始まりが活かせているかは結構微妙と言わざるを得ない。
この言葉をもとに、何が本当で何か嘘かをいちいち見破るゲームではないのでそこは注意。
とはいえ、母子家庭および父との関係にフォーカスした自伝的とも思える文章のちからは凄い。
文学的な評価があってもいいんじゃないかと思えるほどに、"キムチ”にまつわる描写のなんともいえなさだけでもプレイする価値はあった。
(和訳、サンキュ~~~!!!!!!!!!!!!!)
あと、80年代90年代の映像や写真を荒くしていくとドット絵のようになってむしろ良い感じになる、というのはある種の発見で興味深かった。
(ゲームを始めたら韓国語表示だったが、何度か再起動したら日本語表記になりました。)

こぼね
2021年07月06日
ストーリーがすごく重かった……
基本的には暗号を解く→翻訳する→ストーリーを読むの繰り返し。
翻訳自体は機会がやってくれるので、プレイヤーは各アルファベットがどういうパターンで入れ替えられてるかを機械に入力するだけ。暗号を解くためのツールも用意されてるため、難易度自体は低め。
和訳が素晴らしく、全く違和感なくプレイすることができました。
あれ?日本のゲームだったっけ?と思ったほど。さすがプチデポットさん。
やりこみ要素なし、繰り返し遊ぶタイプのゲームではないうえ、ボリューム自体も控えめ(3時間程度)
ただ、『Replica』、『Legal Dungeon』のように心に残る作品でした。
セールで買ったけど定価でも十分満足できる体験ができました。

JGはらど
2021年04月04日
紹介PVで流れる古い音像と、慕情的なBGM、暗号を解読して『作者の人生における矛盾』に迫る的な紹介文に惹かれて購入。セールで安かったし。
全[spoiler] 9+1 [/spoiler]話構成で、クリアまで2時間程度。ゲームパートは暗号解読オンリー。
プレイ後色々調べたくなって、youtubeとか各所レビュー見てたけど、IGN japanの評した『算数ドリル』レベルよりは流石に難しいと思うぜ! ガチで算数ドリルを解かされる須田ゲーの『花と太陽と雨と』よりは流石に。
と言っても解読の取っ掛かりは『なぞなぞ』に近いんで、解釈やアプローチの相違さえ無ければ比較的スムーズに進められると思う。『いや、ここはこう書いてあんだからこうだろ?』って躍起になっちゃうと、詰まる可能性はありそう。
お話は、家族のあずかり知らぬところで何らかのアクシデントに見舞われ、死に瀕した『私』の手術後。衰弱しきってまともに言葉も交わせないその傍らで、妻と執刀(担当)医が、暗号化された『私』の日記を紐解いてくって流れで始まる。
クリア後の感想は正直『分からねえ~』って感じッス。
まずイントロダクションで『私』が発した[spoiler] 『逃げる』 [/spoiler]の台詞が具体的にどこにかかっているのかが分からない。てかプロローグのテキストは[spoiler] 死期を明確に予感していることから、本日記の元所有者、祖父の述懐 [/spoiler]だと思うんだけど、そのあとの[spoiler] 父親に対する述懐は、今死の床に就いている祖父の孫にあたる『私』 [/spoiler]だと思う?…いや[spoiler] 本日記は、解読を試みた父の手で更なる上書きがなされ、今まさに臨終間際な『私』は祖父の孫ではなく、祖父の息子である『父』なのか [/spoiler]。どうなんだい。
冒頭の“EVERYTHIG I SAY IS A LIE.(私の言葉はすべて嘘だ)”に引っ張られて、輻輳する構造のお話はとても魅力的だけど、俺では真に至れない。非常にスムーズな翻訳がなされてるけど、原文読める語学力があると解釈変化したりするのかなあ。でも英語に『通夜』に該当する単語はなく、タイトルの『WAKE』は葬儀に際して行われる会食って意味があるって、ググって初めて知った日本語専なので考えるだけ無駄ですな。
調べるまで『THE WAKE』、フム真の謎を解き明かしたことで得られる『目明き』って意味ですな?って思ってたよ。
その辺除けにして物語を真っすぐ受け止めれば、[spoiler] 母子家庭 [/spoiler]に生まれ育つ悩みを、『祖父の葬儀(イベント事)』に絡めて語り始める形式の、私小説になります。俺自身似たような境遇で育ったので、一つ一つの出来事に寄りそう気持ちが自然湧いてきたけど、共感性はあんまり高くなさそう。
[spoiler] 父性 [/spoiler]を否定せざるを得ない生立ちに支配されながらも、身の回りの、たとえば小学校の教師であったり成人から[spoiler] 父性 [/spoiler]の名残を得ようとする『良い子ちゃんぶるまい』。傾けられる[spoiler] 母親 [/spoiler]の愛情を頼りに、今ある自分を受け入れて、その上で自縛したところで全く足りないんスよね。
[spoiler] 完成された家族 [/spoiler]に対する、やり場のない気持ちはいとおかし。
ごく一部の人にはめちゃくちゃ刺さると思う。過去に体感したからこそ、フィクションだろうがノンフィクションだろうが、本作品の筆致は真に迫ってるって言える傑作だし。けど、ネタバレしたくないから伏字だらけにしか書けないし、分かりやすいエンタメに寄ってるわけでもないし、ゲームパートめっちゃおもしれー!ってわけでもないから何ともオススメし辛い。
けどオススメはしたい。むず痒い。
あとラストの[spoiler] 遺伝 [/spoiler]の写真。他の写真は[spoiler] 切り取られた場所が復元 [/spoiler]されるんだけど、これだけ[spoiler] 写真内から人物が消失 [/spoiler]するんだけど、これ物語的な[spoiler] 父性の不在、他界する『私』の象徴 [/spoiler]ってニュアンスなのか、そもそも[spoiler] 日記で描かれた人物は実在しない [/spoiler]って意味なのかわかんねー。むじー。

Akatsuki
2021年04月01日
「Replica」「LEGAL DUNGEON」ときて、SOMI氏三部作の大トリを務めるゲームとして多大に期待していたのですが、プレイした感覚はちょっと肩透かし…。ゲームとしては、「残された日記の暗号を解き明かしながら家族の物語を追っていくー」というものなのだけれど、ストーリー自体に流れるものは相変わらずダークな感じですが、今回はちょっと共感もしづらく、また、話を進める為に行う文字合わせパズルのような暗号解読自体にストーリー上の必要性が感じられない為、最後まで何故このパズルをやっているのかがよくわかりませんでした。ストーリー自体かなり難解で、正直クリア後のすっきり感もなく…もしかしたら私の理解力が足りてないのかもしれませんが、前2作の出来が非常に良かっただけにこれはオススメしづらいかなぁと。

jam.with.ju2
2020年08月08日
惜しい。非常に惜しい。
読後感としてはモヤモヤします。
良く出来た謎解きシステムを、もう一捻りしてドンデン返しのシナリオが欲しかったです。
謎解きは非常に簡単でした。リーガルダンジョンは逆に難しすぎました。
シナリオを読ませる事に重点を置いているのであれば、謎解きはこれくらいの難しさが丁度いいかなと思いました。

reserva18
2020年07月13日
頭固い自分の問題ではありますがちょっと難しいですね ゲームとしては〇
最初の暗号であるシーザー暗号は難なく理解できたのですが次のキーワード暗号が曲者でした。
Legal Dungeonの方が文章を良く読みしっかり調べさえすれば答えには辿り着けたのでまだ簡単だと思います。
このゲームの場合暗号のルールをしっかり把握しなければ土俵に立つことさえ許されず、またヘルプで説明がされるだけで実際に分かりやすく例題を実践してくれる訳ではないのでADVで暗号を解いたことがあるとか暗号の知識があるとか何かしら暗号と接点がないとしんどいかもしれません。
自分には無理だったのでフォーラムで情報が揃うまで待ちます。

Reversal!
2020年07月12日
一部のページが暗号化された謎の日記帳を解読していくゲームです。
復号化の手順はヒントとして提示され、シーザー暗号など複数の方法はあれど、難易度は高くありません。
難易度的には前作のLegal Dungeonの方がずっと高いと思います。
今作のキモになるのは解読して得られる内容そのものです。
そこに綴られるのは父親への複雑な感情であり、長年内に秘め続けた思いが吐露されています。
親への感情は多くの人にとって複雑なものだと思います。
同じ出来事であっても、当事者が他人と親では感じ方がまるで違うことはよくあることです。
「親だから」許せることもあれば、「親だから」許せないこともあります。
今作で綴られているのはそんな普遍的なものであり、私小説を読んでいるような気分になりました。
誰もが抱く思いなので身につまされる人もいるかもしれません。
サクッとプレイできますし、とてもよくできた内容なので、テキストADV好きにオススメです。
ただこのゲームでの一番の謎は日記帳の機構そのものだったりします。

electric9
2020年07月11日
暗号化された日記を解読するゲーム。暗号解読の難易度は高くなく、物語における仕掛けや演出の一環と取れるものである。
日記を解読して得られる物語は家族についてのとても個人的な心情の吐露であり、内省的且つ抑圧的な内容だ。
エンターテイメント性に関しては同作者のReplicaとLegal Dungeonの方が上なのだろうが、私はプレイし終わって良質な家族映画(それも一筋縄では行かないタイプの)を一本見終えたような満足感を得られた。