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Wantless: Solace at World’s End

Wantless は、暗い未来を舞台にした PC 用のターンベースの戦術 RPG です。患者の手続き的に生成された心の中に明らかになった苦悩や悪夢と戦い、圧倒的な自由度で自分のスキルを作り上げ、略奪し、装備を整え、カスタマイズし、評判を獲得しましょう。滅びゆく世界にあなたの足跡を残しましょう。

みんなのWantless: Solace at World’s Endの評価・レビュー一覧

Azuma_M

Azuma_M Steam

2024年05月29日

5

まだそんなに遊んだわけでもないですが、面白いのに日本語のレビューがないので書いてみます。自分が「SF的なモンスターと戦うSRPG」だと思い込んで買っちゃったのもあり。
 主人公はサイコダイバーです。クライアントの精神に潜り込んで問題を解決するのですが、その方法がモンスターとして現れる数々の負の感情(妬みとかコンプレックスとか後悔とか、そんな単語に詳しくなります)を打ち倒したり、尊い記憶を保護したりというものです。ボスもいたりします。
 主人公は11個まで装備できるスキルで戦っていくのですが、このスキルはForm, Effect, Efficiencyの3要素を選んで自分で組み立てます。Formは射程や効果範囲、Effectはダメージや回復などの効果、Efficiencyは使用APとクールダウンを決めます。特徴はいろいろですが、基本的に強力なほどかけ算でコストが上がっていきます(正確な算出式はわかりません)。

追記
 かけ算でコストが上がると書いてしまいましたが、足し算かもしれません。というか、規則性がわからない……どこかに情報があるのかもしれませんが、このゲームは自分で解読したいので見ません!
 この組み合わせが想像以上に難しく、楽しい。コストの上限はけっこう厳しくて、なんでも好きなようにとはいきません。どんなスキルを使うか、APとクールダウンをどうするか。ひとつ数値を動かしただけで収まらなくなったりするので、なにか手に入るたびにウンウン言うことになります。スキルの数を絞ればいいんですが、いろいろな理由でそれも難しく。パッシブのスキルツリーもありまして、そちらももちろん悩みますけれど、スキルの組み立て、組み合わせに比べればおまけに近い。
 万事準備してミッションに向かうんですが、そこでの戦闘は正方形マスのSRPGです。ここにもひとつ面白いギミックがあって、こちらが使った分のAPを敵ユニットが得る仕組みなのです。ので、全力で動くと手痛い反撃を食うときも。よほど有利な状況でなければ、相手のスキル・リストを見ながら敵の大技を出させないようにしたりする必要が出てきます。一撃も強力で、嫌らしい特殊効果も多く、戦闘の難易度は高めです。パズルとか詰め将棋とか言うほどではないですが、報酬を増やすためには勝利条件の達成に加えて精神の奥深くに潜っていく必要があり、そのたびに敵が強化されるなど、ここでも判断を要求されます。
 かように、あらゆる場面で、結果がクリティカルになる判断を要求されるゲームです。と書くとストレスが溜まりそうに聞こえますけれど、ミッション失敗のペナルティはほとんどゼロなので、どんどんチャレンジできます。スキルの組み立てはノーコスト、パッシブのリセットも低コストでいろいろテストもできる。深く潜らなければひとつのミッションも短いので、ぱっと楽しむこともできる。とてもよくできたゲームだと思います。

 実はSRPGは下手くそであまりやっていないので、この一作がどれだけ独特はわかってないのかもしれないのですが、それでも面白い! おすすめしたい!と思ったのでレビューを書きました。参考になればよいのですが。

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